テンプレな異世界を楽しんでね♪~元おっさんの異世界生活~【加筆修正版】

永倉伊織

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第5章 いつかの為に

第60話 豚カツとビーフカツ

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俺がカスミに作って欲しいのは『豚カツ』だ。

しかも今日は豚カツとビーフカツの豪華ダブルカツ丼にしようと思っている♪

カツ丼と言えば出汁でカツを煮るけど、肉の味とサクサク感を楽しみたいから今回カツは煮込まない。

タマネギを出汁で煮て卵でとじたら米の上に乗せる。そしてその上にサクサクのカツを乗せれば完成だ。

卵と絡めて食うも良し、カツにソースをかけて食うも良しだ!

ビーフカツは醤油とワサビで食うのもいいな♪




さてさて、カツ丼に必要なカツを作るんだけど

難しいのはカツの揚げ具合。カツを熱した油に入れて出てくる泡が小さくなって音が変化したらOK、それは俺でも分かるのだが

料理人が言うにはもう少し早く音の変化があるんだとか、そこでカスミの力が必要になる

カスミはうさぎ耳の獣人、俺なんかの何倍も音に敏感なんだ。ならばきっと音の変化にも気付いて最高の揚げ具合のカツが出来るはず!


「さあさあ、みんなで協力して商会立ち上げの祝いの飯を作ってくれ!

メリルは土鍋で米を炊いて味噌汁の用意、スミレは土鍋に砂時計をセットして、ニィナはタマネギを出汁で煮て卵でとじて、ケイトは食器の用意!

カスミはカツを揚げるのを頼む!みんな俺の為に頑張ってくれ」

「「「「「おー!」」」」」


ふっふっふっ

こんな時の為に業務用フライヤーを購入しといたんだ♪

ちなみに我が家の厨房はすべてスキルの「店」で購入したキャンプ用の大きいガスコンロで、市販のガスをセットして使うパワフルなタイプだ。

この世界にはガスコンロの代わりになる魔道具があると思うんだけど、必要性を感じなくてそっち方面は全く調べて無い事に最近気付いた。

せっかく異世界に来たんだから魔道具は見たいよね

だがしかし、そんな事より今はカツだ!


「カスミ、カツの下ごしらえをしようか」

「はいっ!」

「まずは豚肉を1.5㎝の厚さにカットしてから脂身を切り落とす。脂身は好き嫌い別れるだろうけど今回は切り落とす。脂身との境目に数ヶ所切れ込みを入れて両面に塩コショウをしてから薄力粉、卵、パン粉を付ける。牛肉も工程はほぼ同じだ。

それじゃあ豚から揚げようか、170℃の油で4~5分ってところかな、音が変化するからカスミの耳なら聞こえる筈だ」

「はいっ!頑張ります!!」

「よし、投入!」


『ジュワァーーー!』


いいねぇ、たっぷりの油で揚げ物が出来るってのは家庭じゃ無理だからな。いつもは垂れ気味のカスミの耳もピンと立って音を聞いている


『パチパチ パチパチパチ  パチバチ パチパチパチ  パチパチ』

「あっ!」


おぉ!

どうやら音に変化があったようだ、俺も聞いてたけど全く分からんかったよ。


「ご主人様どうでしょうか?」

「切って確かめようか『ザクッザクッザクッ』、、、おぉ!!これは予想以上に最高の揚げ具合♪

カスミ、どんどん揚げていこう」

「はいっ♪」


豚肉が完璧に揚げれると牛肉は簡単だ。中はレアでいいから高温で衣の色が変わるまで揚げればいい

カットした2種類のカツを卵とじの上に乗せれば完成!

わははははは、思った以上に豪華♪

そして元世界でこんなのを作ったらオカンに怒られるやつぅー(笑)


「みんなー出来たぞー」

「ヤッホー!なんか分かんないけどスゲェ豪華だ♪」


「それじゃあ、いただきます」

「「「「「いただきます」」」」」


まずは豚カツから食うか

『サクッ』

旨っ!

外はサクッとしてるのに中はしっとりしてて旨味がジュワッと出て来る

控え目に言って最高やな♪


次はビーフカツ

『サクッ』

うん!

外のサクサク感は同じだけどレアな赤身肉が程よい噛み応えで、ワサビと醤油が口の中をサッパリとさせていくらでも食えるやつやん♪


みんなもガツガツ食べてるし、豚カツとビーフカツは好評のようだ


そんな今日のデザートは、スキルの「店」で買ったチョコパイだ。

スーパーで1箱数百円で売ってて、外側をチョコでコーティングして中にバタークリームが入っているパイ

ハッキリ言ってチープな味なんだけど、たまに食べたくなるんだよ

疲れた時にはこのチョコパイをよく食べてたなぁ。冷やすと中のバタークリームが固くなるのがまた良い♪


ふぅ~

とても充実した食事だった♪

旨い飯を食えば明日も頑張ろうと思えるから不思議なもんだな、そういえば誰かが言ってたっけ

飯も食べずに物事を考えるとロクな事を考えないって

けっこう当たってる気がするから馬鹿に出来ないよ。


さてと

腹も膨れたし、そろそろ寝ますか


『ピロロロロン、ピロロロロン』



むむっ!


これは毎度お馴染みの音が頭に鳴り響いた。


(こんばんは、桜餅とチーズを使ったお菓子と料理のお供えを希望します。対価として回復魔法はいかがでしょう?)


おぉっ!

俺の頭に直接話しかけて来るこの声は、、、創造神様が普通に話しかけてきたよ!

桜餅気に入ったのかな?

これからも色々と配慮してくれるなら、お供えに対価は要らないんだけど、向こうからの提案だから断る理由も無い。

チーズのお菓子はやっぱりチーズケーキだな、レアとベイクドの両方と

チーズを使った料理はピザだな。シンプルなマルゲリータと照焼きチキンのピザにしよう。

ついでにワインもオマケしとくか。チーズにはやっぱワインが合うだろうし

俺はいつものように、部屋の机に白い布を敷き女神像を置いてその前にお供え物を並べていく

あーあー、御希望の物を用意致しました、回復魔法はありがたく頂戴致します。


いつものようにお供え物はうっすら光って消えて行った


(感謝します。)(ありがとうなぁ~)



あれ?

今2人いたよな?

初めて聞く声だったし、そして何故関西弁?


もしかして神様って八百万(やおよろず)の神とか言って、めちゃくちゃたくさん居るんじゃないだろうな?


不安だ、俺は今とても不安だ、、、

不安だから俺は寝る!






つづく。
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