168 / 236
16章 滅びの季節
16-6 玉座
しおりを挟む
アスア王国の王都にある王城の謁見の間にはものすごい人数が詰めかけていた。
扉から溢れるほどだった。
王城に侵入した多くの者たちはここに集結していた。
謁見の間にいたのは宰相。
国王や新英雄を出せと騒ぎ立ててみたものの、宰相に要望を聞かれたりと時間は過ぎていっていた。
宰相は玉座には座っていない。
その前に立って、国民たちと同じ高さで話している。
横に座っている事務官に要望を書き取らせており、真摯な対応をしているように見えた。
国王はなぜ謁見の間にこれほどの人間が残っているのだと訝しむ。
目的であった玉座が人だかりでなかなか見えない。一番遠い出入口の扉でも人が溢れていて、玉座の下が見えない。
国王は、おかしい、と思い始める。
あそこが開いていれば、我々が逃げたと思って、人々は追いかけるはずだ。
多くの人間が深く考えずに、その通路に吸い込まれていくだろう。
国王の背に冷や汗が流れる。
玉座の下が閉じられているのなら、玉座が元通りの位置にあるのなら。
それが意味するものは。
国王は膝を地面につく。
「おい、そこの爺さん、具合が悪いんじゃないのか」
「ここは人が多いし殺気立っている。どこか違う場所で休ませたらどうだ」
通路に沈んだ様子で蹲る国王を、周囲の人間が気づき始めた。
護衛たちが国王を労わるようにして姿を隠しながら、その場から遠ざけようとする。
「お前たち、玉座はどうなっている」
しゃがれた声で国王は護衛に聞いた。
一番背の高い護衛が背伸びをして何とか人々の隙間から見る。
「玉座はいつもと同じ位置にあるように見受けられますが」
それは国王にとって絶望に近い言葉だった。
国王が顔面蒼白になっている姿は、護衛たちにも異常を知らせる。
「と、とにかく、どこかの部屋に」
護衛たちは国王を群衆から見えないようにしながら、近くの部屋に入った。
謁見の間からさほど離れていないが、あのまま通路にいるよりはマシだろう。
もし誰かが入って来ても、具合が悪くなった者を休ませていると言い訳も立つ。
護衛たちは扉の外で見張ることはできない。今、それをやると余計に怪しまれる。
国王は護衛たちの心配をよそに、ソファに座って顔を手で覆っていた。
あのとき孫娘のアリシアを探すために、国王が皆に先に行くように指示した。
国王と孫娘アリシア以外の王城にいる王族は全員あの場にいた。
今、アスア王国の王族で生き残っているのは二人だけだ。
あの玉座の逃げ道は、閉じてはいけない。
追わせるための通路である。
追手として入った者がすべて死ぬというえげつない罠が満載である。
ならば、逆は。
そう、玉座を元に戻してしまうと、中に入った者が死ぬ仕組みである。
それは何も知らない王族が助かりたいと、追手が来ないように他の王族や臣下を犠牲にしてまで玉座を元に戻すのならば、王族としての資格がないと判断される通路なのである。
その事実を知っている者ならば、そんな愚行は侵さない。
だが、国王は思い返してみると、そのことを誰にも教えた記憶がなかった。
自分たちが王城から逃げることなど露ほども考えていなかった。
火事や災害等の万が一のこともあるので、逃げ道が玉座の下にあることは確かに伝えてはいた。
王族で逃げるなら、自分が必ず共にいるはずだったから。
宰相は元々民衆との交渉役として王城に残るつもりだった。
だとしたら、息子たちは宰相に感謝までして玉座を元に戻してもらったのだろう。
自分たちが死ぬとは思わずに。
国王は自分とアリシアが生き延びないと、アスア王国の王族が絶えることを知った。
「なぜ、こんなことになったんだ」
国王は呟く。
本人も自覚なしに口から漏れていた。
護衛たちは自分たちがその理由をわかっていると思っている。
ただ彼らは国王の言葉を王族が二人以外死亡したということではなく、国民の反乱についての言葉だと勘違いしていたが。
それは、すべては国王の愚策のせいだと思っていた。
護衛たちも国民である。
それでも、仕事だから、彼らは国王に付き従っている。
国王に対する忠誠心というのもほんの少し前まではあったはずだった。
英雄ザット・ノーレンが生きている間、そして、亡くなったしばらく後までは。
英雄がいなくなり、国民が蔑ろにされた。
英雄のギフトを持っている新英雄は王城から出さずに、護衛たちに守らせた。
この国王は国民を守るためには一兵たりとも出さないのに、新英雄を守るためには護衛をつけたのだ。
英雄のギフトを持っているのならば戦わせればいいのに、と誰もが歯軋りをした。
そもそも、一年も経って英雄のギフトを使えないのならば、やはり英雄から奪ったものではないのかという考えが国民の間では主流になっていた。
ギフトが譲られたものであるのならば、多少なりとも扱えて当然。そもそも、国王を黙らせてまでも、魔物退治に出てくるのが英雄ではないか。そんな考えが国民の間では広まっている。
国民からも新英雄と呼ばれるようになってほどほどに長いが、それでも一応アスア王国内では英雄として扱われてきた。国民も口ではともかく心のうちでは英雄だと信じたかった。
だが、もはやこれまでだった。
王城占拠は完全に国民の不満の表れだ。
今、謁見の間に新英雄ロイが颯爽と現れ、これから魔物退治に出ると言ってくれれば、アスア王国の国民はそれ以上の手荒な真似はしなかっただろう。
魔物を倒せなければ文句は山積みになっただろうが、それでもこの場の感情は上手く収まっていたはずだ。
だが、新英雄ロイは現れない。
それどころか国王も王族一人も残っていない。
謁見の間には宰相が残っていた。
国民の話を聞くために、事務官はいたが護衛もいなかった。
国民もそんな丸腰の人間を襲うほどの残忍性はない。ただ窮状を知ってもらい、国に対策を立ててもらいたかっただけだ。国を自分たちが変革するとまでは考えていない。自分たちが上に立って国を変えていこうとまでは露ほどにも考えていないのだ。
宰相は国側の人間だが、それでも国民は国王にこの場に残されたのだろうと同情しているし、この場から逃げなかったことで尊敬に値する者として認めて皆が現状を訴えている。
事務官がその訴えを記録していった。
国王は長い間、座っていた。
護衛たちも動かす方が危険と見て、その部屋に居続けた。
時折この部屋を覗く人影が現れたが、具合が悪くなった者を休ませていると言うとあっさりと去っていった。
アスア王国の国王は英雄が現れてから自信満々に国民の前に立っていた人間である。
王都に住む住民もある程度の距離を置いてだが、国王を見る機会は多かったので、顔は知っている。知っているのだが。
青白い顔をして一気に老けたようにさえ見える男と一致しなかったのである。
王城は国民に占拠されているが、宰相が苦情を拾い上げていったため落ち着いたものである。
使用人も一部の者が城に戻り、料理を作って謁見の間で夕食の炊き出しまでしている。簡単なスープとパンのみであったが、望む者には配られた。
宰相や事務官も書類に囲まれながらも同じ食事をもらって食べる。
そこにいた者たちは床に座って食べながらも、彼らをじっと見ていた。
「どうした?椅子やテーブルが使いたいのなら他の部屋の物を使えばいい」
さすがに食事姿をジロジロ見られては気になる。
「いや、アンタたち国の役人や貴族もいつも美味しいものを食べていると思っていたが、普通にこういうのも食べるんだな」
「我々も食料がこの国に乏しくなってきたと判断されてからは、この城の者たちも食料を避難してきた者たちにできるだけ回せないかと試行錯誤してきた。こんな状況でもいつもと変わらない生活を送っていたのは、、、いや何でもない」
宰相がつい口にしてしまった言葉の先の推測は誰でもできた。
「国王がもう少し国民のことに目を向けてくれれば」
そこに座っている者たちが口々に国王の悪口を言い出す。
だが。
「我々もここで話を聞いているが、残念ながら貴方がたのこのすべての要望を叶えることはできない。ご存じの通り、今のアスア王国にはお金も人も足りない。魔物討伐できる冒険者の数は少ないのは、我々が英雄を頼り切っていて冒険者を育てていなかったのが原因だ。本当なら誰か一人に頼る国は国として危ない。それが現実になっただけの話だ。他国から冒険者に来てもらうには多額の報酬が必要だが、アスア王国にはその金がない。だが、できるだけ国民が飢えないように周辺の各国に働きかけている。魔物からは身を潜める生活が続きまだまだ我慢を強いることになって申し訳ないが、協力してはくれないだろうか」
今までも我慢してきた。
我慢の限界だと思っていたからこそ大人数で王城に押しかけた。
王城では大捜索が行われたが、新英雄ロイはどこにも見つからなかった。
王族とともに逃げてしまったのだろうと噂された。王族も見つからなかったのだから。
英雄がいなければ、アスア王国の国民は我慢できる者たちだ。
元々、周辺の宗教国家に迫害された者たちの避難先である。アスア王国の国民の我慢強さは他の国よりも秀でている。
そう、英雄がいなければ。
新英雄ロイはこのとき英雄の地位を失った。
アスア王国は王城に押しかけて来た代表者数名と、王城に残っていた宰相たち国の大臣たちで暫定政府を立ち上げた。
新英雄は発見されれば、犯罪者として処罰されることになった。
新英雄を囲った国王以下王族たちも同罪として。
扉から溢れるほどだった。
王城に侵入した多くの者たちはここに集結していた。
謁見の間にいたのは宰相。
国王や新英雄を出せと騒ぎ立ててみたものの、宰相に要望を聞かれたりと時間は過ぎていっていた。
宰相は玉座には座っていない。
その前に立って、国民たちと同じ高さで話している。
横に座っている事務官に要望を書き取らせており、真摯な対応をしているように見えた。
国王はなぜ謁見の間にこれほどの人間が残っているのだと訝しむ。
目的であった玉座が人だかりでなかなか見えない。一番遠い出入口の扉でも人が溢れていて、玉座の下が見えない。
国王は、おかしい、と思い始める。
あそこが開いていれば、我々が逃げたと思って、人々は追いかけるはずだ。
多くの人間が深く考えずに、その通路に吸い込まれていくだろう。
国王の背に冷や汗が流れる。
玉座の下が閉じられているのなら、玉座が元通りの位置にあるのなら。
それが意味するものは。
国王は膝を地面につく。
「おい、そこの爺さん、具合が悪いんじゃないのか」
「ここは人が多いし殺気立っている。どこか違う場所で休ませたらどうだ」
通路に沈んだ様子で蹲る国王を、周囲の人間が気づき始めた。
護衛たちが国王を労わるようにして姿を隠しながら、その場から遠ざけようとする。
「お前たち、玉座はどうなっている」
しゃがれた声で国王は護衛に聞いた。
一番背の高い護衛が背伸びをして何とか人々の隙間から見る。
「玉座はいつもと同じ位置にあるように見受けられますが」
それは国王にとって絶望に近い言葉だった。
国王が顔面蒼白になっている姿は、護衛たちにも異常を知らせる。
「と、とにかく、どこかの部屋に」
護衛たちは国王を群衆から見えないようにしながら、近くの部屋に入った。
謁見の間からさほど離れていないが、あのまま通路にいるよりはマシだろう。
もし誰かが入って来ても、具合が悪くなった者を休ませていると言い訳も立つ。
護衛たちは扉の外で見張ることはできない。今、それをやると余計に怪しまれる。
国王は護衛たちの心配をよそに、ソファに座って顔を手で覆っていた。
あのとき孫娘のアリシアを探すために、国王が皆に先に行くように指示した。
国王と孫娘アリシア以外の王城にいる王族は全員あの場にいた。
今、アスア王国の王族で生き残っているのは二人だけだ。
あの玉座の逃げ道は、閉じてはいけない。
追わせるための通路である。
追手として入った者がすべて死ぬというえげつない罠が満載である。
ならば、逆は。
そう、玉座を元に戻してしまうと、中に入った者が死ぬ仕組みである。
それは何も知らない王族が助かりたいと、追手が来ないように他の王族や臣下を犠牲にしてまで玉座を元に戻すのならば、王族としての資格がないと判断される通路なのである。
その事実を知っている者ならば、そんな愚行は侵さない。
だが、国王は思い返してみると、そのことを誰にも教えた記憶がなかった。
自分たちが王城から逃げることなど露ほども考えていなかった。
火事や災害等の万が一のこともあるので、逃げ道が玉座の下にあることは確かに伝えてはいた。
王族で逃げるなら、自分が必ず共にいるはずだったから。
宰相は元々民衆との交渉役として王城に残るつもりだった。
だとしたら、息子たちは宰相に感謝までして玉座を元に戻してもらったのだろう。
自分たちが死ぬとは思わずに。
国王は自分とアリシアが生き延びないと、アスア王国の王族が絶えることを知った。
「なぜ、こんなことになったんだ」
国王は呟く。
本人も自覚なしに口から漏れていた。
護衛たちは自分たちがその理由をわかっていると思っている。
ただ彼らは国王の言葉を王族が二人以外死亡したということではなく、国民の反乱についての言葉だと勘違いしていたが。
それは、すべては国王の愚策のせいだと思っていた。
護衛たちも国民である。
それでも、仕事だから、彼らは国王に付き従っている。
国王に対する忠誠心というのもほんの少し前まではあったはずだった。
英雄ザット・ノーレンが生きている間、そして、亡くなったしばらく後までは。
英雄がいなくなり、国民が蔑ろにされた。
英雄のギフトを持っている新英雄は王城から出さずに、護衛たちに守らせた。
この国王は国民を守るためには一兵たりとも出さないのに、新英雄を守るためには護衛をつけたのだ。
英雄のギフトを持っているのならば戦わせればいいのに、と誰もが歯軋りをした。
そもそも、一年も経って英雄のギフトを使えないのならば、やはり英雄から奪ったものではないのかという考えが国民の間では主流になっていた。
ギフトが譲られたものであるのならば、多少なりとも扱えて当然。そもそも、国王を黙らせてまでも、魔物退治に出てくるのが英雄ではないか。そんな考えが国民の間では広まっている。
国民からも新英雄と呼ばれるようになってほどほどに長いが、それでも一応アスア王国内では英雄として扱われてきた。国民も口ではともかく心のうちでは英雄だと信じたかった。
だが、もはやこれまでだった。
王城占拠は完全に国民の不満の表れだ。
今、謁見の間に新英雄ロイが颯爽と現れ、これから魔物退治に出ると言ってくれれば、アスア王国の国民はそれ以上の手荒な真似はしなかっただろう。
魔物を倒せなければ文句は山積みになっただろうが、それでもこの場の感情は上手く収まっていたはずだ。
だが、新英雄ロイは現れない。
それどころか国王も王族一人も残っていない。
謁見の間には宰相が残っていた。
国民の話を聞くために、事務官はいたが護衛もいなかった。
国民もそんな丸腰の人間を襲うほどの残忍性はない。ただ窮状を知ってもらい、国に対策を立ててもらいたかっただけだ。国を自分たちが変革するとまでは考えていない。自分たちが上に立って国を変えていこうとまでは露ほどにも考えていないのだ。
宰相は国側の人間だが、それでも国民は国王にこの場に残されたのだろうと同情しているし、この場から逃げなかったことで尊敬に値する者として認めて皆が現状を訴えている。
事務官がその訴えを記録していった。
国王は長い間、座っていた。
護衛たちも動かす方が危険と見て、その部屋に居続けた。
時折この部屋を覗く人影が現れたが、具合が悪くなった者を休ませていると言うとあっさりと去っていった。
アスア王国の国王は英雄が現れてから自信満々に国民の前に立っていた人間である。
王都に住む住民もある程度の距離を置いてだが、国王を見る機会は多かったので、顔は知っている。知っているのだが。
青白い顔をして一気に老けたようにさえ見える男と一致しなかったのである。
王城は国民に占拠されているが、宰相が苦情を拾い上げていったため落ち着いたものである。
使用人も一部の者が城に戻り、料理を作って謁見の間で夕食の炊き出しまでしている。簡単なスープとパンのみであったが、望む者には配られた。
宰相や事務官も書類に囲まれながらも同じ食事をもらって食べる。
そこにいた者たちは床に座って食べながらも、彼らをじっと見ていた。
「どうした?椅子やテーブルが使いたいのなら他の部屋の物を使えばいい」
さすがに食事姿をジロジロ見られては気になる。
「いや、アンタたち国の役人や貴族もいつも美味しいものを食べていると思っていたが、普通にこういうのも食べるんだな」
「我々も食料がこの国に乏しくなってきたと判断されてからは、この城の者たちも食料を避難してきた者たちにできるだけ回せないかと試行錯誤してきた。こんな状況でもいつもと変わらない生活を送っていたのは、、、いや何でもない」
宰相がつい口にしてしまった言葉の先の推測は誰でもできた。
「国王がもう少し国民のことに目を向けてくれれば」
そこに座っている者たちが口々に国王の悪口を言い出す。
だが。
「我々もここで話を聞いているが、残念ながら貴方がたのこのすべての要望を叶えることはできない。ご存じの通り、今のアスア王国にはお金も人も足りない。魔物討伐できる冒険者の数は少ないのは、我々が英雄を頼り切っていて冒険者を育てていなかったのが原因だ。本当なら誰か一人に頼る国は国として危ない。それが現実になっただけの話だ。他国から冒険者に来てもらうには多額の報酬が必要だが、アスア王国にはその金がない。だが、できるだけ国民が飢えないように周辺の各国に働きかけている。魔物からは身を潜める生活が続きまだまだ我慢を強いることになって申し訳ないが、協力してはくれないだろうか」
今までも我慢してきた。
我慢の限界だと思っていたからこそ大人数で王城に押しかけた。
王城では大捜索が行われたが、新英雄ロイはどこにも見つからなかった。
王族とともに逃げてしまったのだろうと噂された。王族も見つからなかったのだから。
英雄がいなければ、アスア王国の国民は我慢できる者たちだ。
元々、周辺の宗教国家に迫害された者たちの避難先である。アスア王国の国民の我慢強さは他の国よりも秀でている。
そう、英雄がいなければ。
新英雄ロイはこのとき英雄の地位を失った。
アスア王国は王城に押しかけて来た代表者数名と、王城に残っていた宰相たち国の大臣たちで暫定政府を立ち上げた。
新英雄は発見されれば、犯罪者として処罰されることになった。
新英雄を囲った国王以下王族たちも同罪として。
127
あなたにおすすめの小説
この俺が正ヒロインとして殿方に求愛されるわけがない!
ゆずまめ鯉
BL
五歳の頃の授業中、頭に衝撃を受けたことから、自分が、前世の妹が遊んでいた乙女ゲームの世界にいることに気づいてしまったニエル・ガルフィオン。
ニエルの外見はどこからどう見ても金髪碧眼の美少年。しかもヒロインとはくっつかないモブキャラだったので、伯爵家次男として悠々自適に暮らそうとしていた。
これなら異性にもモテると信じて疑わなかった。
ところが、正ヒロインであるイリーナと結ばれるはずのチート級メインキャラであるユージン・アイアンズが熱心に構うのは、モブで攻略対象外のニエルで……!?
ユージン・アイアンズ(19)×ニエル・ガルフィオン(19)
公爵家嫡男と伯爵家次男の同い年の乙女ゲー転生BLです。
竜帝陛下の愛が重すぎて身代わりの落ちこぼれ薬師は今日も腰が砕けそうです 〜呪いを解いたら一生離さないと宣言されました〜
レイ
BL
「死ぬ覚悟はできています。でも、その前に……お口、あーんしてください」
魔力を持たない「無能」として実家で虐げられていた薬師のエリアン。
彼に下されたのは、触れるものすべてを焼き尽くす「死の竜帝」ヴァレリウスへの、身代わりの婚姻だった。
【完結】悪役令嬢モノのバカ王子に転生してしまったんだが、なぜかヒーローがイチャラブを求めてくる
路地裏乃猫
BL
ひょんなことから悪役令嬢モノと思しき異世界に転生した〝俺〟。それも、よりにもよって破滅が確定した〝バカ王子〟にだと?説明しよう。ここで言うバカ王子とは、いわゆる悪役令嬢モノで冒頭から理不尽な婚約破棄を主人公に告げ、最後はざまぁ要素によって何やかんやと破滅させられる例のアンポンタンのことであり――とにかく、俺はこの異世界でそのバカ王子として生き延びにゃならんのだ。つーわけで、脱☆バカ王子!を目指し、真っ当な王子としての道を歩き始めた俺だが、そんな俺になぜか、この世界ではヒロインとイチャコラをキメるはずのヒーローがぐいぐい迫ってくる!一方、俺の命を狙う謎の暗殺集団!果たして俺は、この破滅ルート満載の世界で生き延びることができるのか?
いや、その前に……何だって悪役令嬢モノの世界でバカ王子の俺がヒーローに惚れられてんだ?
2025年10月に全面改稿を行ないました。
2025年10月28日・BLランキング35位ありがとうございます。
2025年10月29日・BLランキング27位ありがとうございます。
2025年10月30日・BLランキング15位ありがとうございます。
2025年11月1日 ・BLランキング13位ありがとうございます。
第13回BL大賞で奨励賞をいただきました。これもひとえに皆様の応援のおかげです。本当にありがとうございました。
婚約破棄で追放された悪役令息の俺、実はオメガだと隠していたら辺境で出会った無骨な傭兵が隣国の皇太子で運命の番でした
水凪しおん
BL
「今この時をもって、貴様との婚約を破棄する!」
公爵令息レオンは、王子アルベルトとその寵愛する聖女リリアによって、身に覚えのない罪で断罪され、全てを奪われた。
婚約、地位、家族からの愛――そして、痩せ衰えた最果ての辺境地へと追放される。
しかし、それは新たな人生の始まりだった。
前世の知識というチート能力を秘めたレオンは、絶望の地を希望の楽園へと変えていく。
そんな彼の前に現れたのは、ミステリアスな傭兵カイ。
共に困難を乗り越えるうち、二人の間には強い絆が芽生え始める。
だがレオンには、誰にも言えない秘密があった。
彼は、この世界で蔑まれる存在――「オメガ」なのだ。
一方、レオンを追放した王国は、彼の不在によって崩壊の一途を辿っていた。
これは、どん底から這い上がる悪役令息が、運命の番と出会い、真実の愛と幸福を手に入れるまでの物語。
痛快な逆転劇と、とろけるほど甘い溺愛が織りなす、異世界やり直しロマンス!
転生令息は冒険者を目指す!?
葛城 惶
BL
ある時、日本に大規模災害が発生した。
救助活動中に取り残された少女を助けた自衛官、天海隆司は直後に土砂の崩落に巻き込まれ、意識を失う。
再び目を開けた時、彼は全く知らない世界に転生していた。
異世界で美貌の貴族令息に転生した脳筋の元自衛官は憧れの冒険者になれるのか?!
とってもお馬鹿なコメディです(;^_^A
魔法学園の悪役令息ー替え玉を務めさせていただきます
オカメ颯記
BL
田舎の王国出身のランドルフ・コンラートは、小さいころに自分を養子に出した実家に呼び戻される。行方不明になった兄弟の身代わりとなって、魔道学園に通ってほしいというのだ。
魔法なんて全く使えない抗議したものの、丸め込まれたランドルフはデリン大公家の公子ローレンスとして学園に復学することになる。無口でおとなしいという触れ込みの兄弟は、学園では悪役令息としてわがままにふるまっていた。顔も名前も知らない知人たちに囲まれて、因縁をつけられたり、王族を殴り倒したり。同室の相棒には偽物であることをすぐに看破されてしまうし、どうやって学園生活をおくればいいのか。混乱の中で、何の情報もないまま、王子たちの勢力争いに巻き込まれていく。
出来損ないと虐げられ追放されたオメガですが、辺境で運命の番である最強竜騎士様にその身も心も溺愛され、聖女以上の力を開花させ幸せになります
水凪しおん
BL
虐げられ、全てを奪われた公爵家のオメガ・リアム。無実の罪で辺境に追放された彼を待っていたのは、絶望ではなく、王国最強と謳われるα「氷血の竜騎士」カイルとの運命の出会いだった。「お前は、俺の番だ」――無愛想な最強騎士の不器用で深い愛情に、凍てついた心は溶かされていく。一方、リアムを追放した王都は、偽りの聖女によって滅びの危機に瀕していた。真の浄化の力を巡る、勘違いと溺愛の異世界オメガバースBL。絶望の淵から始まる、世界で一番幸せな恋の物語。
婚約者の王子様に愛人がいるらしいが、ペットを探すのに忙しいので放っておいてくれ。
フジミサヤ
BL
「君を愛することはできない」
可愛らしい平民の愛人を膝の上に抱え上げたこの国の第二王子サミュエルに宣言され、王子の婚約者だった公爵令息ノア・オルコットは、傷心のあまり学園を飛び出してしまった……というのが学園の生徒たちの認識である。
だがノアの本当の目的は、行方不明の自分のペット(魔王の側近だったらしい)の捜索だった。通りすがりの魔族に道を尋ねて目的地へ向かう途中、ノアは完璧な変装をしていたにも関わらず、何故かノアを追ってきたらしい王子サミュエルに捕まってしまう。
◇拙作「僕が勇者に殺された件。」に出てきたノアの話ですが、一応単体でも読めます。
◇テキトー設定。細かいツッコミはご容赦ください。見切り発車なので不定期更新となります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる