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エピローグ 大嫌いな婚約者の秘密を知ってしまいました~心読みの魔法が効いてしまった結果~
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6月の初夏のスペンサー王国の王都シェフィールド大聖堂。天井に豪奢なシャンデリアが吊られている。左と右に精霊たちを形どる絵画が描かれていて、中央に四大精霊の王たちの金色の銅像が祭られている。
美しい青の湖面が輝き揺れる。シェフィールドは、湖の都として知られているのだ。青の大聖堂の前に群衆が陣取っている。今日は炎の精霊王の愛し子と水の精霊の女王の愛し子の結婚式だ。由緒ある貴族で貴族の令嬢たちに人気のあったレヴィ=ダグラスの年貢の納め時ともあり、新聞記者たちがつめかけていた。
シェフィールド大聖堂の控室にエリンが居た。純白のウェディングドレスを身に纏っている。レース生地を全面に使用し、上からチュールをかぶせて薄い生地に可憐な花模様の刺繡を施したレースを使用している。長袖には土台をヌーディカラーにして可憐な花模様の刺繍を浮き立たせた。Aラインのドレスは可憐で愛くるしいエリンの美貌を際立たせていた。
こんこんと控室の扉が叩かれて、レヴィが入ってきた。近衛騎士団の式典用の服装である紺のネクタイに赤と白のフロックコートに赤のサッシュ。紺のトラウザーズが良く似合っていた。
「レヴィ」
エリンは、白い花が咲いたような可憐な笑顔をレヴィに向ける。レヴィはエリンのウェディングドレス姿を見て、微笑んだ。
「エリン、良く似合っている。その……妖精みたいだ」
レヴィが恥ずかしそうにエリンを誉める。エリンは、はにかむように笑った。
「ありがとう。レヴィも王子様みたいにかっこいいわ」
二人は互いに頬を紅潮させていた。
それにしてもとエリンは、嘆息した。精霊の愛し子たちを狙った誘拐事件は、王都を揺るがした。犯人たちはたくさんの精霊の愛し子たちを各地から誘拐し、身代金を奪った後、好事家たちに売っていたのだ。スペンサー王国では愛し子たちは、保護される存在だ。その愛し子たちを狙った事件とあり、大いにスペンサー王国内を騒がせたのだ。更に水の精霊の女王の愛し子まで巻き込まれた前代未聞の事件にスペンサー王国の威信をかけて捜査に当たった。
主犯格のセオ=オルダースは、元風の精霊使いだった。風の中位精霊の愛し子の少女と愛し合っていたが、前風の精霊王の愛し子に金で奪われた。その恨みから精霊の愛し子たちを狙った事件を起こしたのだ。
「また事件のことを考えているのか?」
レヴィの問いかけにエリンは頷く。
「後味の悪い事件だったからな」
「そうね、でもあの事件のお陰でレヴィとの記憶を取り戻したから良かったのかもしれない」
ふふっと笑うエリンにレヴィもそうだなと同意する。
それと心読みの薬のおかげだわとエリンはこっそりと苦笑する。そうでなければ今頃、レヴィとは婚約破棄して、おひとり様人生を満喫していたかもしれない。
今日のような結婚式を迎えられたのは心読みの薬、ひいては蒼の魔導師イーサンのくれた賢者の石のお陰だ。どうしてイーサンはエリンに希少なアイテムである賢者の石をくれたのだろうか。その考えは今でもわからなくて、謎だ。心読みの薬は誰にもわからない所へ破棄した。
(まあ、心読みの薬のお陰でレヴィの心の中がわかって、面白かったけど)
レヴィが知ったら卒倒しそうなことをエリンは考える。
くすりとエリンが笑っていると、レヴィが近づいてきて、唇に軽く口づけた。
「可愛い……。エリン好きだよ」
照れながらレヴィは、エリンに愛を囁く。
想いを通わせてからレヴィは、エリンに想いを伝えるようになった。
だけど。
かつての心読みの薬を使ったエリンを称える心の中のようなことは言ってくれない。
大嫌いな婚約者の秘密を知ってしまったことは今ではエリンの秘密だ。
「レヴィ、私も大好きよ」
今では大好きな婚約者へエリンは愛の言葉を返した。
美しい青の湖面が輝き揺れる。シェフィールドは、湖の都として知られているのだ。青の大聖堂の前に群衆が陣取っている。今日は炎の精霊王の愛し子と水の精霊の女王の愛し子の結婚式だ。由緒ある貴族で貴族の令嬢たちに人気のあったレヴィ=ダグラスの年貢の納め時ともあり、新聞記者たちがつめかけていた。
シェフィールド大聖堂の控室にエリンが居た。純白のウェディングドレスを身に纏っている。レース生地を全面に使用し、上からチュールをかぶせて薄い生地に可憐な花模様の刺繡を施したレースを使用している。長袖には土台をヌーディカラーにして可憐な花模様の刺繍を浮き立たせた。Aラインのドレスは可憐で愛くるしいエリンの美貌を際立たせていた。
こんこんと控室の扉が叩かれて、レヴィが入ってきた。近衛騎士団の式典用の服装である紺のネクタイに赤と白のフロックコートに赤のサッシュ。紺のトラウザーズが良く似合っていた。
「レヴィ」
エリンは、白い花が咲いたような可憐な笑顔をレヴィに向ける。レヴィはエリンのウェディングドレス姿を見て、微笑んだ。
「エリン、良く似合っている。その……妖精みたいだ」
レヴィが恥ずかしそうにエリンを誉める。エリンは、はにかむように笑った。
「ありがとう。レヴィも王子様みたいにかっこいいわ」
二人は互いに頬を紅潮させていた。
それにしてもとエリンは、嘆息した。精霊の愛し子たちを狙った誘拐事件は、王都を揺るがした。犯人たちはたくさんの精霊の愛し子たちを各地から誘拐し、身代金を奪った後、好事家たちに売っていたのだ。スペンサー王国では愛し子たちは、保護される存在だ。その愛し子たちを狙った事件とあり、大いにスペンサー王国内を騒がせたのだ。更に水の精霊の女王の愛し子まで巻き込まれた前代未聞の事件にスペンサー王国の威信をかけて捜査に当たった。
主犯格のセオ=オルダースは、元風の精霊使いだった。風の中位精霊の愛し子の少女と愛し合っていたが、前風の精霊王の愛し子に金で奪われた。その恨みから精霊の愛し子たちを狙った事件を起こしたのだ。
「また事件のことを考えているのか?」
レヴィの問いかけにエリンは頷く。
「後味の悪い事件だったからな」
「そうね、でもあの事件のお陰でレヴィとの記憶を取り戻したから良かったのかもしれない」
ふふっと笑うエリンにレヴィもそうだなと同意する。
それと心読みの薬のおかげだわとエリンはこっそりと苦笑する。そうでなければ今頃、レヴィとは婚約破棄して、おひとり様人生を満喫していたかもしれない。
今日のような結婚式を迎えられたのは心読みの薬、ひいては蒼の魔導師イーサンのくれた賢者の石のお陰だ。どうしてイーサンはエリンに希少なアイテムである賢者の石をくれたのだろうか。その考えは今でもわからなくて、謎だ。心読みの薬は誰にもわからない所へ破棄した。
(まあ、心読みの薬のお陰でレヴィの心の中がわかって、面白かったけど)
レヴィが知ったら卒倒しそうなことをエリンは考える。
くすりとエリンが笑っていると、レヴィが近づいてきて、唇に軽く口づけた。
「可愛い……。エリン好きだよ」
照れながらレヴィは、エリンに愛を囁く。
想いを通わせてからレヴィは、エリンに想いを伝えるようになった。
だけど。
かつての心読みの薬を使ったエリンを称える心の中のようなことは言ってくれない。
大嫌いな婚約者の秘密を知ってしまったことは今ではエリンの秘密だ。
「レヴィ、私も大好きよ」
今では大好きな婚約者へエリンは愛の言葉を返した。
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