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第7話お姉ちゃんとは別れられないよ?
しおりを挟むどんなに頑張ってもなかなか体重計の数字が変わらない!?
あたしは毎日体重計の上で悩んでいた。
あんなに頑張っているのに?
どうして!?
思わず体に巻き付けているバスタオルまで剥ぎ取りもう一度表示される数字を見る。
「なんで逆に増えてんのよ!?」
Σ(゚Д゚#)
微妙だけど数値が小数点以下で増えた!?
あたしはお母さんに言って新しい体重計を買ってもらうよう懇願するのだった。
* * * * *
「お姉ちゃん」
「だめ、誘惑しないで!」
(; ・`д・´)
「あの、まだ何も言ってないんだけど‥‥‥」
「駄目よ、晴仁に言われちゃうと気持ちが揺らいじゃうもの。それに私たち姉弟なんだよ? だめだよこんなの‥‥‥」
(;´・ω・)ねっ?
「いや、それでもさぁ、これじゃ食べにくいって」
そう言って晴仁はチューブ入りの二個で一つに成っているアイスを割ってあたしに渡そうとする。
よく昔から駄菓子屋さんで買って半分こしたもんだ。
でも今はダメ!
あ、あたしダイエットするって決めたんだもん!
「う~ん、二個一度には食べれないしなぁ‥‥‥ あ、そうだ!」
晴仁はそう言ってビニールチューブ入りのアイスの先端をはさみで切る。
まだ硬いそれは手でしごかれると一気に吐き出し始めた!
それは先端からどぷどぷと流れ出す。
無理矢理器に出されたアイスはシャーベットみたいになっている。
晴仁はそれを出し終わると、すっきりした表情でその上にチョコレートでコーティングされた麦のお菓子をパラパラと。
そして追い打ちの練乳をタラ~っと!?
「へへ、出来た! 特性コーヒー味シャーベット!!」
「うっ!」
(;´Д,`)じゅるり
晴仁はそれをおいしそうに食べ始める。
ああっ!
いいなぁ、それっ!
あたしがうらやましそうに見ているとこちらに気付いてそれをスプーンに載せて差し出す。
「ほら、味見位なら大丈夫だよ?」
「あ、え、えぇえとぉぉぉ‥‥‥」
(*'ω'*)
「ほら、あ~んっ!」
ああ、もう、晴仁ったら、そんなことされたらお姉ちゃんは、お姉ちゃんはぁぁぁぁああああぁぁぁぁっ!
ぱくっ!
おいひい‥‥‥
(≧◇≦)。・。
結局晴仁の誘惑に負けてしまうあたしだった。
でもこの「一口」が豚さんになっちゃうんだよなぁ‥‥‥
口の端からこぼれる練乳を舌でぺろりと舐めるあたしだったのだ。
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