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9 おっと、こりゃ無理じゃ
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「踏み込みが甘いわあああ!!!」
「どこ見とる! 剣が止まっとるぞ!!!」
「おそいおそいおそい! そんなんでワシを倒せるか!!!」
芹那のおじいちゃんはほぼ僕につきっきりで指導してくれた。けれどそれは、もはや指導などと呼べるものではなかった。他の指導員に教えてもらっていた子供たちも、体育館中に響き渡る芹那のおじいちゃんの声で怯えて泣き出してしまう始末だった。
やがて日が傾き、子供たちが帰ったあとも、芹那のおじいちゃんの指導は続いた。
体育館には僕と芹那、そして芹那のおじいちゃんだけが残り、その容赦ない指導はさらに激しさを増していった。
「まだまだあ! このくらいの距離、一歩で縮めんかい! もう一度!」
それはもはや剣道の指導と言うようなものではなかった。芹那のおじいちゃんは防具もつけず、竹刀一本で僕に向かってきた。そして隙あらば僕の頭を、胴を、そして首や足や急所や防具をつけていない部分にまで本気で竹刀を向けてきた。それだけではない。時にはバランスを失った僕の足を払い、時には勢い余って通り過ぎた僕の背中を竹刀で打った。
僕は意識朦朧となり、もはや痛みを痛みとすら思わないほどになっていた。けれど僕は、心のどこかでこの感覚を懐かしいと思い始めていた。
久しぶりだな……、この感じ。
あの時も、毎夜まいよこんな風にして……。
「おじいちゃん……、ちょっとやりすぎ……」そう芹那が声をかけてきた。
「何を言っとる! こいつはまだ本気を出してはおらんわ! スサノオ! 真面目にやらんかあ!」
あはは、その名前を知ってるってことは、やっぱりそうだったんだ……。
気づいてたよ、少しだけ。
芹那のおじいちゃんの中に、コトネの爺様がいるってこと。
聞こえてくるのは、芹那のおじいちゃんの声じゃなかったから。
僕の目に見えているのはもはや体育館の景色ではなかった。
遠のく意識の中、目の前にいるのは芹那のおじいちゃんではなかった。
八岐大蛇が七つの頭をもたげ睨みつけてくる。
一匹が僕の攻撃をかわすと、他の六匹から容赦のない攻撃を受けた。
あの時と同じだ……。
暗い森の中、二つの松明の灯りの下、毎夜まいよこんな風にして……。
鼻腔の奥に、森の冷たい空気の匂いが蘇った。
僕は一度も……、一度も剣を、八岐大蛇にかすることさえできなかった。
スサノオ……、スサノオ……、スサノオ……、でもスサノオは、それよりもっと強かった。
「コトネの爺様、ちゃんと僕を待っててくれたんだね……」
体中に力が湧き出てきた。
もはや自分の体ではないようだった。
ふっ、と吹く風が花から花粉を舞い上げるように、僕の体から光の粒子が舞い上がった。
金色の靄が体を包み、その靄は両手に持つ竹刀にまでも及んだ。
ぐっと地面を踏みしめ、上段に構えた竹刀を右肩に引き、およそ五メートルほど先にいるコトネの爺様に言葉通りの全身全霊をかけた一歩を踏み出した。
「ぬおりゃあああああああ!!!!!」そのスピードに僕自身の視力が追いつかず、景色が陽炎のように歪んだ。竹刀が太陽のように輝き、切り裂けぬものなどないように思えた。空間が歪み、そのトンネルを抜けるように僕の体は宙を飛んだ。
「おっと、こりゃ無理じゃ」芹那のおじいちゃんはそう言うと、ひょいっと僕の攻撃を避け、後ろに飛びのいた。
目標を失った僕の攻撃は行き場を失い、その勢いのまま僕は体育館の壁に激突した。
「いってーーー……」と思って立ちあがった僕の背後に、「なにをしとるかあああ!!!」と芹那のおじいちゃんの声が響いた。
見ると、僕のぶつかった体育館の壁は穴が開き、むき出しになった中の鉄筋までもがひしゃげていた。
もちろん僕のつけた防具はボロボロで、竹刀だけが無傷で横に転がっている。
「どうするんじゃ、この壁。ここは借り物じゃぞ。困った奴じゃのお」と芹那のおじいちゃんは本気で困った顔をした。
「おじいちゃんがやりすぎたんじゃない!」芹那が倒れた僕を引き起こしながらそう言った。
「じゃがなあ、ここまでとはなあ」と、困った顔をしながらも、芹那のおじいちゃんは……、いや、コトネの爺様? は、満足そうな顔をした。
「あ、あの! 私も練習していいですか!?」不意に体育館に響いたその声に、三人は動きを止め振り向いた。
香奈子だった。
「香奈子、何をしとる。外はもう暗いぞ。帰らんと化け物が……」そう言う芹那のおじいちゃんの言葉を遮るように、香奈子はもう一度「練習させてください!!!」と喉が張り裂けそうな声で言った。
香奈子は一見いつもの冷たく無感情な表情をしていたが、ふとその心の奥底に秘めた悔しくて歯噛みするような目のぎらつきを見せた。
「よし、いいじゃろ。おい芹那、ちょいと香奈子のうちに連絡して、遅くなると言ってやれ。帰りはわしが送る。あとそうじゃ、そやつの防具を付け替えてやれ」
「うん、わかった」そう言って芹那は僕に新しい防具を出し、付け替えるのを手伝うと姿を消した。
「和也と言ったな、香奈子と少し打ち合え。言っとくが手は抜くなよ。じゃが心は落ち着けろ。夜の池を思い浮かべろ。そこに波を立てるな。一滴の水も落としちゃいかん。波紋は広がり、池全体の静寂を乱す。いいか、水面に夜空の月を映すんじゃ。心の平安を保て。そうすれば、目に見えぬものも見えてくる」
僕は芹那のおじいちゃんのその言葉に、目を閉じて深呼吸をした。無心になり、感覚を研ぎ澄ませる。
「お前さんのさっきの一太刀は、単なる力業じゃ。力だけじゃ強くはなれん。次は香奈子から学べ。香奈子は強敵じゃぞ」
僕はいったん体の力を抜き、呼吸を整え、剣道の作法や構えもよくわからないまま、見よう見まねで香奈子と向き合った。
「いやあああああ!!!」と空気を切り裂かんばかりの香奈子の声が響き渡り、僕は身構える隙すらなく香奈子の一撃を頭に受けていた。
「目ですべてを知ろうとするな!!!」「力に頼るな!!!」「心が乱れておる!!!」「そんなんで香奈子の相手が務まるか!!!」
確かに香奈子は強敵だった。僕の繰り出す攻撃などかすりもしない。何より早い。香奈子の踏み出した足が地に着く瞬間、もうすでに僕の体を竹刀の衝撃が貫いている。僕はその一瞬をとらえることすらできず、何度も何度も香奈子の前に膝をついた。
「よし、今日はここまでじゃ。香奈子の足元にも及ばんの。お前さんの爆発するような力は恐ろしいほどじゃ。じゃが当たらなければただの猪みたいなもんじゃ。技を磨き、心を鍛えろ。神経を研ぎ澄ませ、己の持つ剣に力ではなく鋭さを込めろ。いいな。千年以上前から教えとるのに、まだ未熟じゃ。毎週土曜、ここへ来い。いいな」
「ありがとうございます、コトネの爺様」
「何を言うとる。わしは芹那のじいちゃんじゃ」
「あの……、私も一緒に練習していいですか?」香奈子が言った。
「ん? もちろんじゃ。じゃがちゃんとお父さん、お母さんに許してもらうようにな。あと芹那、お前もじゃ」
「えーーー! 私も!?」
「あたり前じゃ……」と芹那のおじいちゃんが何かを言おうとしたその時、轟音とともに体育館の屋根を何かが押しつぶし、巨大な穴を開けた。と同時に、明かりが消え暗闇に包まれる。
僕たちはあまりに突然な出来事に、言葉を失い天井を見上げた。
体育館の暗闇より、星の見える夜の空の方が明るかった。
そしてその穴を塞ぐように、闇よりも暗い、得体の知れない気配が覗き込むようにこちらを見据えていた。
「おっと、こりゃ無理じゃ」と芹那のおじいちゃんが言うのが聞こえた。
「どこ見とる! 剣が止まっとるぞ!!!」
「おそいおそいおそい! そんなんでワシを倒せるか!!!」
芹那のおじいちゃんはほぼ僕につきっきりで指導してくれた。けれどそれは、もはや指導などと呼べるものではなかった。他の指導員に教えてもらっていた子供たちも、体育館中に響き渡る芹那のおじいちゃんの声で怯えて泣き出してしまう始末だった。
やがて日が傾き、子供たちが帰ったあとも、芹那のおじいちゃんの指導は続いた。
体育館には僕と芹那、そして芹那のおじいちゃんだけが残り、その容赦ない指導はさらに激しさを増していった。
「まだまだあ! このくらいの距離、一歩で縮めんかい! もう一度!」
それはもはや剣道の指導と言うようなものではなかった。芹那のおじいちゃんは防具もつけず、竹刀一本で僕に向かってきた。そして隙あらば僕の頭を、胴を、そして首や足や急所や防具をつけていない部分にまで本気で竹刀を向けてきた。それだけではない。時にはバランスを失った僕の足を払い、時には勢い余って通り過ぎた僕の背中を竹刀で打った。
僕は意識朦朧となり、もはや痛みを痛みとすら思わないほどになっていた。けれど僕は、心のどこかでこの感覚を懐かしいと思い始めていた。
久しぶりだな……、この感じ。
あの時も、毎夜まいよこんな風にして……。
「おじいちゃん……、ちょっとやりすぎ……」そう芹那が声をかけてきた。
「何を言っとる! こいつはまだ本気を出してはおらんわ! スサノオ! 真面目にやらんかあ!」
あはは、その名前を知ってるってことは、やっぱりそうだったんだ……。
気づいてたよ、少しだけ。
芹那のおじいちゃんの中に、コトネの爺様がいるってこと。
聞こえてくるのは、芹那のおじいちゃんの声じゃなかったから。
僕の目に見えているのはもはや体育館の景色ではなかった。
遠のく意識の中、目の前にいるのは芹那のおじいちゃんではなかった。
八岐大蛇が七つの頭をもたげ睨みつけてくる。
一匹が僕の攻撃をかわすと、他の六匹から容赦のない攻撃を受けた。
あの時と同じだ……。
暗い森の中、二つの松明の灯りの下、毎夜まいよこんな風にして……。
鼻腔の奥に、森の冷たい空気の匂いが蘇った。
僕は一度も……、一度も剣を、八岐大蛇にかすることさえできなかった。
スサノオ……、スサノオ……、スサノオ……、でもスサノオは、それよりもっと強かった。
「コトネの爺様、ちゃんと僕を待っててくれたんだね……」
体中に力が湧き出てきた。
もはや自分の体ではないようだった。
ふっ、と吹く風が花から花粉を舞い上げるように、僕の体から光の粒子が舞い上がった。
金色の靄が体を包み、その靄は両手に持つ竹刀にまでも及んだ。
ぐっと地面を踏みしめ、上段に構えた竹刀を右肩に引き、およそ五メートルほど先にいるコトネの爺様に言葉通りの全身全霊をかけた一歩を踏み出した。
「ぬおりゃあああああああ!!!!!」そのスピードに僕自身の視力が追いつかず、景色が陽炎のように歪んだ。竹刀が太陽のように輝き、切り裂けぬものなどないように思えた。空間が歪み、そのトンネルを抜けるように僕の体は宙を飛んだ。
「おっと、こりゃ無理じゃ」芹那のおじいちゃんはそう言うと、ひょいっと僕の攻撃を避け、後ろに飛びのいた。
目標を失った僕の攻撃は行き場を失い、その勢いのまま僕は体育館の壁に激突した。
「いってーーー……」と思って立ちあがった僕の背後に、「なにをしとるかあああ!!!」と芹那のおじいちゃんの声が響いた。
見ると、僕のぶつかった体育館の壁は穴が開き、むき出しになった中の鉄筋までもがひしゃげていた。
もちろん僕のつけた防具はボロボロで、竹刀だけが無傷で横に転がっている。
「どうするんじゃ、この壁。ここは借り物じゃぞ。困った奴じゃのお」と芹那のおじいちゃんは本気で困った顔をした。
「おじいちゃんがやりすぎたんじゃない!」芹那が倒れた僕を引き起こしながらそう言った。
「じゃがなあ、ここまでとはなあ」と、困った顔をしながらも、芹那のおじいちゃんは……、いや、コトネの爺様? は、満足そうな顔をした。
「あ、あの! 私も練習していいですか!?」不意に体育館に響いたその声に、三人は動きを止め振り向いた。
香奈子だった。
「香奈子、何をしとる。外はもう暗いぞ。帰らんと化け物が……」そう言う芹那のおじいちゃんの言葉を遮るように、香奈子はもう一度「練習させてください!!!」と喉が張り裂けそうな声で言った。
香奈子は一見いつもの冷たく無感情な表情をしていたが、ふとその心の奥底に秘めた悔しくて歯噛みするような目のぎらつきを見せた。
「よし、いいじゃろ。おい芹那、ちょいと香奈子のうちに連絡して、遅くなると言ってやれ。帰りはわしが送る。あとそうじゃ、そやつの防具を付け替えてやれ」
「うん、わかった」そう言って芹那は僕に新しい防具を出し、付け替えるのを手伝うと姿を消した。
「和也と言ったな、香奈子と少し打ち合え。言っとくが手は抜くなよ。じゃが心は落ち着けろ。夜の池を思い浮かべろ。そこに波を立てるな。一滴の水も落としちゃいかん。波紋は広がり、池全体の静寂を乱す。いいか、水面に夜空の月を映すんじゃ。心の平安を保て。そうすれば、目に見えぬものも見えてくる」
僕は芹那のおじいちゃんのその言葉に、目を閉じて深呼吸をした。無心になり、感覚を研ぎ澄ませる。
「お前さんのさっきの一太刀は、単なる力業じゃ。力だけじゃ強くはなれん。次は香奈子から学べ。香奈子は強敵じゃぞ」
僕はいったん体の力を抜き、呼吸を整え、剣道の作法や構えもよくわからないまま、見よう見まねで香奈子と向き合った。
「いやあああああ!!!」と空気を切り裂かんばかりの香奈子の声が響き渡り、僕は身構える隙すらなく香奈子の一撃を頭に受けていた。
「目ですべてを知ろうとするな!!!」「力に頼るな!!!」「心が乱れておる!!!」「そんなんで香奈子の相手が務まるか!!!」
確かに香奈子は強敵だった。僕の繰り出す攻撃などかすりもしない。何より早い。香奈子の踏み出した足が地に着く瞬間、もうすでに僕の体を竹刀の衝撃が貫いている。僕はその一瞬をとらえることすらできず、何度も何度も香奈子の前に膝をついた。
「よし、今日はここまでじゃ。香奈子の足元にも及ばんの。お前さんの爆発するような力は恐ろしいほどじゃ。じゃが当たらなければただの猪みたいなもんじゃ。技を磨き、心を鍛えろ。神経を研ぎ澄ませ、己の持つ剣に力ではなく鋭さを込めろ。いいな。千年以上前から教えとるのに、まだ未熟じゃ。毎週土曜、ここへ来い。いいな」
「ありがとうございます、コトネの爺様」
「何を言うとる。わしは芹那のじいちゃんじゃ」
「あの……、私も一緒に練習していいですか?」香奈子が言った。
「ん? もちろんじゃ。じゃがちゃんとお父さん、お母さんに許してもらうようにな。あと芹那、お前もじゃ」
「えーーー! 私も!?」
「あたり前じゃ……」と芹那のおじいちゃんが何かを言おうとしたその時、轟音とともに体育館の屋根を何かが押しつぶし、巨大な穴を開けた。と同時に、明かりが消え暗闇に包まれる。
僕たちはあまりに突然な出来事に、言葉を失い天井を見上げた。
体育館の暗闇より、星の見える夜の空の方が明るかった。
そしてその穴を塞ぐように、闇よりも暗い、得体の知れない気配が覗き込むようにこちらを見据えていた。
「おっと、こりゃ無理じゃ」と芹那のおじいちゃんが言うのが聞こえた。
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