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本編
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「…………ゔ…………」
気がつけば、雲海のような極上の寝台。喉から出た酷く枯れた声に驚き、そして、昨晩を思い出す。
あの後、腰を持ち上げられてあぐらにのせられるように前から抱っこされながら、突き上げられた。
太ももごと身体を持ち上げられるなんて、どんな体幹をしているのだろう?と疑問に思う余裕もなかった。
くったりしたまま、中を掻き出さないとと言われて浴室へ運ばれて、掻き出しついでに一回。そしてまた寝台に戻って……からは覚えていない。
身体はギシギシしているけれど、さっぱりと綺麗ではある。もしかしたら、拭いてくれたのだろうか。
大事なものを抱え込むように、クライヴ様の重い腕が巻きついていた。二人とも裸のままなので、しっとりした肌は触れ合い、温もりが気持ちいい。
もぞもぞと向きを変えて、クライヴ様の胸元に頬を寄せる。丁度良いくぼみにくっついて、トク、トクとした鼓動を聞き、……幸せを、噛み締めた。
窓から差し込む光の強さを見ると、恐らく昼に近いのだろう。一週間は蜜月とやらで休みなので、もう少し寝よかな……。
そう思って目を閉じたのだが、ジタリヤ様の悲鳴によってすぐに起こされることとなった。殺気立つクライヴ様にシーツで体を隠されて、寝ぼける頭で何かと思った。
「シュリエル様の真っ白なお肌が!病気か何かですか!噛み癖があるなんてお母さん聞いてませんよ!」
「誰がお母さんだ」
ジタリヤ様が、正気を疑っているような顔でクライヴ様を説教している。苦笑するしかない。
だって僕も鏡を見て言葉を失った。
身体中にアザと歯形がついていて、クライヴ様の執着心というか、独占欲というか、そんなものを刻まれているかの如くの惨状。ひぇ。
……でも。
治すのは簡単だけど、僕は、そのままにしておく。だって、これも、クライヴ様に愛された証拠だから。
そっと触れて照れていると、ジタリヤ様から生温かい視線をもらってしまった。
「あ"…………クライヴ、さま、」
「俺がやる。力を抜いていて良い」
身体が重すぎて、食事をするのも億劫で、伸びていた。
するとクライヴ様に幼児のように抱き上げられ、膝の上でアーン。雛になった気分だ。
つまりずっとくっついているのだけど、だって、離れられないから仕方がない。
クライヴ様のがっちりと逞しい身体は、体重を預けても安定感抜群だし、あの傍若無人な(失礼)お方に甲斐甲斐しく世話をされるのも、申し訳なさもある一方で、満更でもなくて。
「シュリエル様……おいたわしや……、獣に文字通り食べられてしまって。まぁ、事後のシュリエル様も眼福ものですけど」
「おい、ジタリヤ、斬られたいか」
「冗談ですってば~!ささ、シュリエル様もきちんとお食べくださいね。この体力バカに付いていかなければならないのですから」
そういえば、まだ一日目だった……!
もう既に食事が粥みたいな柔らかさになっていますけれど?
果実とただの水がめちゃめちゃに美味しいですけど?
クライヴ様は艶々としておられた。
そして、徐々に僕の腰をねっとりと撫であげている。
「散々……散々、我慢したからな。一時期は幻聴と幻覚に悩まされるくらいには。そんな身体にしたのだから、シュリエルには責任をとってもらわなくては」
それは僕の台詞では?
僕だって、お尻を解されて柔らかくされているうちに、中に欲しくなって、こっそり、自室で触ってみたりするようになったのだから!絶対に言わないけれど。
だって、クライヴ様に教えてもらった、その、セルフで慰める作法では、まるで満足できない身体になってしまったから。あんまりに快感を得られずに泣きそうになったくらいだ。
「あ!」
「ん?なんだ」
「僕、初夜で準備したかったものがあったのに、忘れておりました……!その、少しお時間をいただいても?」
「5分なら認めよう」
ひいい。
あっ、もう、クライヴ様のクライヴさまが回復し待機されている……!
少し休憩時間を稼ごうという僕の浅はかな考えはお見通しのようだった。
短い時間を与えられて、僕はいそいそと空間収納の鞄を取り出し、着替える。
ほんの少しだけ、扉を開けてクライヴ様を探していると、バンッと勢いよく開かれてしまった。
「シュリエル……!」
「あっ……」
それは、結構な透け具合の、夜間着だった。
男性用のこういったものは、流通量が少ないからか、結構お高い。
けれど、その、恋愛物語ではよく出てくるもの。パートナーを発奮させるアイテムとしてメジャーみたい。
だから、水の聖者として頂いた給金の中から、こっそり、購入しておいた。
あっ、店とかは知らないからほとんどジタリヤ様任せなのだけれど。
ちょっと憧れていたのだ。こういうものに。ザ・初夜という感じ。昼だし、初夜は過ぎてしまったけれど。
僕の白い肌に映えるような、黒と金の夜着は、まるでクライヴ様の色を纏っているよう。
羽織のように緩やかな袖も、襟も、腰布も、すべてがレースで透けている。
注目すべきは、下着だろうか。肌の弱い僕が直接肌につけるものだから良いものが欲しくて、探してもらったのが、これ。
これも黒地に、金の細やかな刺繍が入っている。最小面積で芯の部分を隠しているのだけれど、実のところ、よく見なければわからない切れ目が入っているから、その、興奮したらそこから先端の部分が覗くのだろう。だから、圧迫されなくて済む。
後ろは総レースになっている。ちょうど蕾にあたる付近はもはや布というより紐になっているから、そのまま挿入できる、らしい。
「ど、どうでしょうか……」
「シュリエル……はぁ、シュリエル」
「はい……」
「これは、つまり、召し上がれと……いうことだな?」
ぐっと引き寄せられて、キスをされる。くちゅくちゅと弄ばれて、力が入らなくなっているのに、クライヴ様は寝台に運んでくれない。
それどころか、浴室に繋がる扉に僕を押し付け、身体中を弄っている。
「は、あ、っ、待って、くださ、」
「酷なことを……いや、遠慮なく、もらおう」
いよいよ立てなくなって首にしがみつくと、なんと、僕の両脚を抱え込み、あ、下からそのまま――。
ぐっ!
「あああっっ!あ――ッ!」
えっ。まって。足が、浮いて、不安定なのに!
クライヴ様は僕を壁に押し付けたまま、その下着を器用にかきわけ、剛直を突き立てたのだ。
一晩ですっかり柔らかくなった秘孔は、抵抗することなく、容易く侵入を許して。
クライヴ様はそのまま腰をつかみ、ドンドン、パチュッパチュッ、と揺さぶられる!
なにこれ、この体勢は、だめ!奥に、当たる……!
「ふか、深ッ、ああんっ、だ、めに……っ!な、る……っ」
「イキ狂え。俺しか見れないくらいに」
「ひ、あっ、――ッ」
耳元でそう聞こえた瞬間。
あ。空宙に放り出されたように、全身が快楽に支配された。
ガクガクと震えて、脳天を突く激しい快感で仰け反り返って、息すら止まりそう。
目の前はチカチカと瞬いて、あれ、今、どこにいる?
僕の狭くなった視界には、ピンと立ったままの花芯。
おかしい。イッたのに、イッてない?
「可愛い。愛しいな、シュリエル。気持ちいいと、ココが言っている」
クライヴ様が、挿入ったままの僕の下腹をぐっと押す。涙で視界はぐちゃぐちゃで、あ、もう、ダメ――。
「く、ら、さま、抜いて、っ、む、むい……っ」
「ん…?」
「やめっ、らめ……っ、あうっ……まっ、て……」
目の前には、にっこりと悪そうな顔で笑う、大好きな人がいた。
気がつけば、雲海のような極上の寝台。喉から出た酷く枯れた声に驚き、そして、昨晩を思い出す。
あの後、腰を持ち上げられてあぐらにのせられるように前から抱っこされながら、突き上げられた。
太ももごと身体を持ち上げられるなんて、どんな体幹をしているのだろう?と疑問に思う余裕もなかった。
くったりしたまま、中を掻き出さないとと言われて浴室へ運ばれて、掻き出しついでに一回。そしてまた寝台に戻って……からは覚えていない。
身体はギシギシしているけれど、さっぱりと綺麗ではある。もしかしたら、拭いてくれたのだろうか。
大事なものを抱え込むように、クライヴ様の重い腕が巻きついていた。二人とも裸のままなので、しっとりした肌は触れ合い、温もりが気持ちいい。
もぞもぞと向きを変えて、クライヴ様の胸元に頬を寄せる。丁度良いくぼみにくっついて、トク、トクとした鼓動を聞き、……幸せを、噛み締めた。
窓から差し込む光の強さを見ると、恐らく昼に近いのだろう。一週間は蜜月とやらで休みなので、もう少し寝よかな……。
そう思って目を閉じたのだが、ジタリヤ様の悲鳴によってすぐに起こされることとなった。殺気立つクライヴ様にシーツで体を隠されて、寝ぼける頭で何かと思った。
「シュリエル様の真っ白なお肌が!病気か何かですか!噛み癖があるなんてお母さん聞いてませんよ!」
「誰がお母さんだ」
ジタリヤ様が、正気を疑っているような顔でクライヴ様を説教している。苦笑するしかない。
だって僕も鏡を見て言葉を失った。
身体中にアザと歯形がついていて、クライヴ様の執着心というか、独占欲というか、そんなものを刻まれているかの如くの惨状。ひぇ。
……でも。
治すのは簡単だけど、僕は、そのままにしておく。だって、これも、クライヴ様に愛された証拠だから。
そっと触れて照れていると、ジタリヤ様から生温かい視線をもらってしまった。
「あ"…………クライヴ、さま、」
「俺がやる。力を抜いていて良い」
身体が重すぎて、食事をするのも億劫で、伸びていた。
するとクライヴ様に幼児のように抱き上げられ、膝の上でアーン。雛になった気分だ。
つまりずっとくっついているのだけど、だって、離れられないから仕方がない。
クライヴ様のがっちりと逞しい身体は、体重を預けても安定感抜群だし、あの傍若無人な(失礼)お方に甲斐甲斐しく世話をされるのも、申し訳なさもある一方で、満更でもなくて。
「シュリエル様……おいたわしや……、獣に文字通り食べられてしまって。まぁ、事後のシュリエル様も眼福ものですけど」
「おい、ジタリヤ、斬られたいか」
「冗談ですってば~!ささ、シュリエル様もきちんとお食べくださいね。この体力バカに付いていかなければならないのですから」
そういえば、まだ一日目だった……!
もう既に食事が粥みたいな柔らかさになっていますけれど?
果実とただの水がめちゃめちゃに美味しいですけど?
クライヴ様は艶々としておられた。
そして、徐々に僕の腰をねっとりと撫であげている。
「散々……散々、我慢したからな。一時期は幻聴と幻覚に悩まされるくらいには。そんな身体にしたのだから、シュリエルには責任をとってもらわなくては」
それは僕の台詞では?
僕だって、お尻を解されて柔らかくされているうちに、中に欲しくなって、こっそり、自室で触ってみたりするようになったのだから!絶対に言わないけれど。
だって、クライヴ様に教えてもらった、その、セルフで慰める作法では、まるで満足できない身体になってしまったから。あんまりに快感を得られずに泣きそうになったくらいだ。
「あ!」
「ん?なんだ」
「僕、初夜で準備したかったものがあったのに、忘れておりました……!その、少しお時間をいただいても?」
「5分なら認めよう」
ひいい。
あっ、もう、クライヴ様のクライヴさまが回復し待機されている……!
少し休憩時間を稼ごうという僕の浅はかな考えはお見通しのようだった。
短い時間を与えられて、僕はいそいそと空間収納の鞄を取り出し、着替える。
ほんの少しだけ、扉を開けてクライヴ様を探していると、バンッと勢いよく開かれてしまった。
「シュリエル……!」
「あっ……」
それは、結構な透け具合の、夜間着だった。
男性用のこういったものは、流通量が少ないからか、結構お高い。
けれど、その、恋愛物語ではよく出てくるもの。パートナーを発奮させるアイテムとしてメジャーみたい。
だから、水の聖者として頂いた給金の中から、こっそり、購入しておいた。
あっ、店とかは知らないからほとんどジタリヤ様任せなのだけれど。
ちょっと憧れていたのだ。こういうものに。ザ・初夜という感じ。昼だし、初夜は過ぎてしまったけれど。
僕の白い肌に映えるような、黒と金の夜着は、まるでクライヴ様の色を纏っているよう。
羽織のように緩やかな袖も、襟も、腰布も、すべてがレースで透けている。
注目すべきは、下着だろうか。肌の弱い僕が直接肌につけるものだから良いものが欲しくて、探してもらったのが、これ。
これも黒地に、金の細やかな刺繍が入っている。最小面積で芯の部分を隠しているのだけれど、実のところ、よく見なければわからない切れ目が入っているから、その、興奮したらそこから先端の部分が覗くのだろう。だから、圧迫されなくて済む。
後ろは総レースになっている。ちょうど蕾にあたる付近はもはや布というより紐になっているから、そのまま挿入できる、らしい。
「ど、どうでしょうか……」
「シュリエル……はぁ、シュリエル」
「はい……」
「これは、つまり、召し上がれと……いうことだな?」
ぐっと引き寄せられて、キスをされる。くちゅくちゅと弄ばれて、力が入らなくなっているのに、クライヴ様は寝台に運んでくれない。
それどころか、浴室に繋がる扉に僕を押し付け、身体中を弄っている。
「は、あ、っ、待って、くださ、」
「酷なことを……いや、遠慮なく、もらおう」
いよいよ立てなくなって首にしがみつくと、なんと、僕の両脚を抱え込み、あ、下からそのまま――。
ぐっ!
「あああっっ!あ――ッ!」
えっ。まって。足が、浮いて、不安定なのに!
クライヴ様は僕を壁に押し付けたまま、その下着を器用にかきわけ、剛直を突き立てたのだ。
一晩ですっかり柔らかくなった秘孔は、抵抗することなく、容易く侵入を許して。
クライヴ様はそのまま腰をつかみ、ドンドン、パチュッパチュッ、と揺さぶられる!
なにこれ、この体勢は、だめ!奥に、当たる……!
「ふか、深ッ、ああんっ、だ、めに……っ!な、る……っ」
「イキ狂え。俺しか見れないくらいに」
「ひ、あっ、――ッ」
耳元でそう聞こえた瞬間。
あ。空宙に放り出されたように、全身が快楽に支配された。
ガクガクと震えて、脳天を突く激しい快感で仰け反り返って、息すら止まりそう。
目の前はチカチカと瞬いて、あれ、今、どこにいる?
僕の狭くなった視界には、ピンと立ったままの花芯。
おかしい。イッたのに、イッてない?
「可愛い。愛しいな、シュリエル。気持ちいいと、ココが言っている」
クライヴ様が、挿入ったままの僕の下腹をぐっと押す。涙で視界はぐちゃぐちゃで、あ、もう、ダメ――。
「く、ら、さま、抜いて、っ、む、むい……っ」
「ん…?」
「やめっ、らめ……っ、あうっ……まっ、て……」
目の前には、にっこりと悪そうな顔で笑う、大好きな人がいた。
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