35 / 281
1学年 前期
第35話
しおりを挟む
「ほらっ! 乗れっ!!」
「…………」
皇都内の施設も決まり、伸によって捕えられた魔人が皇都へと送られる日が来た。
魔闘組合員により、魔人のモグラ男が護送車へと乗せられる。
自殺防止用に口輪をはめられているモグラ男は、苛立たし気にその指示に従う。
抵抗しようにも、両腕を失い、魔力封じの道具を脚にはめられているため、渋々といった感じだ。
「お願いします」
「お任せください!」
護送する職員に対し、これまでモグラ男を管理していた柊家当主の俊夫は軽く頭を下げる。
ここから先は皇都の管理になり、俊夫としては貴重品の管理から解放された気がして一安心といった気分だ。
その俊夫の意を汲むように、護送職員たちも頭を下げて返答した。
「それでは出発します!」
職員たちが俊夫に再度頭を下げると、魔人を乗せた車へと乗車していく。
そして、数台の護衛車と共に、魔人を乗せた護送車が発車していった。
「柊家はスゲエな、魔人を捕まえるなんて……」
「あぁ……」
魔人と共に護送車に乗車している皇都の魔闘組合の職員は、モグラ男を目の前にして改めて柊家のことを感心していた。
両腕を失い、しかも魔力を封じられていると分かっていても、魔人の側にいるというプレッシャーに嫌な汗が流れてくる。
そんな相手を戦闘で無力化してしまったのだから、感心したくなるのも分からなくない。
「これでこいつから魔人の生態が分かればいいんだが……」
魔物の出現についてはある程度分かっている。
空気中に漂う魔素が集まったことにより出現する場合や、動物のように繁殖することによって数を増やしたりするということだ。
魔物が進化した存在が魔人であるため、高濃度の魔素が発生している場所から偶然生まれるのではないかというのが説となっている。
しかし、魔物は危険で捕縛が難しかったため、これまでどこの国でも調査のしようがなかった。
今回柊家の功績は、世界にとっても大きなものとなっている。
これで魔人の誕生について分かれば対策も練れるため、多くの者を被害から守れるようになるだろう。
「これからこいつは実験体生活だな……」
「…………」
この世界では、魔人によって多くの人間が被害を受けてきた。
そのこともあって、魔人対策はどの国にとっても重要な問題だ。
それが今回の捕縛によって、進展が期待されている。
そのためにも、このモグラ男はありとあらゆる実験が施されることだろう。
別に憐れむ気持ちはないが、職員の男は何の気なしにモグラ男へと呟いた。
モグラ男の方もそうなることを理解しているのか、ただ黙って俯いているだけだった。
“ドンッ!!”
「「っっっ!!」」
順調に皇都へ向かう途中の周囲に田畑のみが広がる場所で、突如大きな音と共に車が急停止した。
あまりのことに、魔人と一緒にいた2人は驚く。
「何だ!?」「何が起きた!?」
「「……っ!!」」
魔人と共にいた2人は、すぐさまシートベルトを外して運転席の男に問いかける。
しかし、ガラス窓を通して前方を見て、驚きで声を失う。
この車を護送するために前方を走っていた車が大破し、黒煙を巻き上げている。
2人は事故かと思ったが、どうやらちがうようだ。
というのも、黒煙を上げる車のすぐ側には、人影のようなものが見えているからだ。
しかし、その人影がこちらに近付いてきたことで、2人は更に驚きの表情へと変わった。
「あ、あれは……」
「ま、魔人……?」
その人影は、柊家の捕縛したモグラ男と瓜二つの姿をしており、車を破壊したのがその者だというのがすぐに分かった。
「何で……」
「それよりも逃げるぞ!! 魔人相手にこの人数では無理だ!!」
「そうだ!! あの姿はどう考えてもこの魔人に関係するものだ!! 速く車を出せ!!」
運転手も魔人の姿に驚いているが、今はそんな場合ではない。
同じ姿をしているのだから、ここに捕まっている魔人と無関係であるとは思えない。
このまま止まっていては、この車も破壊されてしまう。
今取れる選択は、逃走の一手しかない。
そのため、2人は運転手に向かって大きな声で逃走を指示した。
「わ、分かった!」
後部の2人の指示に我を取り戻したのか、運転手の男はすぐさまギアをバックへと入れる。
そして、一気にアクセルを踏んで逃げようと試みる。
「逃がさないよ!!」
反応が遅かったのが災いした。
新たに現れたモグラ男は魔力による身体強化を施し、一気に護送車へと接近。
武器となる爪によって、エンジン部分を破壊した。
「くそっ! お前は俺が相手をしている間にそいつを連れて逃げろ!」
「わ、分かった!!」
魔人によって車が動かなくなってしまい、護送の2人は慌てて後部のドアを開けて道路に跳び降りる。
後方についてきていた護送車に乗っていた魔闘組合の者たちも、異変に気付いて走ってきた。
このままでは、折角捕まえた魔人を奪われてしまう。
魔闘組合員としてだけでなく、大和皇国にとっても大失態となる。
何としても捕まえた方の魔人を安全な場所へ届けるしかないと、1人の男が後方の車で逃げることを指示する。
誰が残って戦うかなんてことを言い合っている暇はないため、指示を受けた男はそれに従って拘束しているモグラ男と共に走り出す。
「……兄さん見っけ!」
拘束されているモグラ男を見て、新たに現れたモグラ男が笑みを浮かべる。
姿と言葉通り、この魔人たちは兄弟のようだ。
「行かせるか!!」
「…………」
兄を助けようと地を蹴ろうとしたモグラ男に対し、護送車から出た魔闘組合の男たちが周囲を囲む。
槍や刀などの武器を向けて、モグラ男を威嚇する。
「……邪魔するなよ」
「ぐふっ!!」
囲まれても慌てることなく、モグラ男は1人の魔闘組合員の男性に接近する。
そして、武器となる爪でその男性の腹を貫いた。
「速いっ……!!」
「驚く暇も与えないよ!」
「がっ!!」
一瞬にして間合いを詰めたモグラ男の移動速度に、他の魔闘組合員が驚きの声をあげる。
しかし、その次の瞬間には自分が標的にされる。
そして、振り下ろされた爪により、頸動脈を斬り裂かれて血をまき散らした。
モグラ男はそれで止まらず、周囲にいた魔闘組合員たちを次々と殺していった。
「なっ!? あっという間に……」
護送車に乗っていた男性は、後方の車に拘束したモグラ男を入れたばかり。
逃げる時間を稼ぐつもりだったが、あっという間に仲間がやられてしまった。
「少しでも俺が止める!! 車を出せ!!」
「了解!」
拘束したモグラ男だけでもこの場から移動させようと、護送車に乗っていた男性は運転手の男へと指示する。
仲間のように死ぬのを覚悟し、1人残って魔人の相手をすることにした。
運転手の男はその指示に従い、すぐさま車を出発させた。
「待てっ!!」
「行かせるか!!」
新たに出だモグラ男は、出発した車を追って走り出そうとする。
それを、1人残った護送員が阻止するように魔術を放って阻止する。
拳銃型の魔術支援装置で、魔力を注ぐと圧縮する手間を省いてくれる武器だ。
圧縮された魔力を引き金を引くだけで魔力弾が発射されるため、最近では人気の武器となっている。
「危ねえな……」
「ぐっ! く…そ……」
魔闘組合の男性は魔力を気にせず銃を連射する。
しかし、モグラ男には通用せず、接近されて腹を斬り裂かれてしまった。
「助かったぜ! 弟よ!」
「捕まったって聞いて焦ったよ」
魔闘組合員による命を懸けた戦闘も結局たいした時間を稼ぐことができず、逃げた車もあっさりと追いつかれてしまった。
そして、車を壊して運転手を殺したモグラ男は、兄の方のモグラ男に巻き付けられていた鎖や、魔力封じの道具を壊して解放した。
助かった兄のモグラ男は、弟に感謝の言葉をかけた。
「あのガキ、いつか絶対に殺してやる……」
数日ぶりに自由になった兄の方は、失くした腕を見て怒りが再燃する。
その張本人である伸のことを頭に思い浮かべ、復讐の言葉を呟くと、弟と共にその場から去っていったのだった。
「…………」
皇都内の施設も決まり、伸によって捕えられた魔人が皇都へと送られる日が来た。
魔闘組合員により、魔人のモグラ男が護送車へと乗せられる。
自殺防止用に口輪をはめられているモグラ男は、苛立たし気にその指示に従う。
抵抗しようにも、両腕を失い、魔力封じの道具を脚にはめられているため、渋々といった感じだ。
「お願いします」
「お任せください!」
護送する職員に対し、これまでモグラ男を管理していた柊家当主の俊夫は軽く頭を下げる。
ここから先は皇都の管理になり、俊夫としては貴重品の管理から解放された気がして一安心といった気分だ。
その俊夫の意を汲むように、護送職員たちも頭を下げて返答した。
「それでは出発します!」
職員たちが俊夫に再度頭を下げると、魔人を乗せた車へと乗車していく。
そして、数台の護衛車と共に、魔人を乗せた護送車が発車していった。
「柊家はスゲエな、魔人を捕まえるなんて……」
「あぁ……」
魔人と共に護送車に乗車している皇都の魔闘組合の職員は、モグラ男を目の前にして改めて柊家のことを感心していた。
両腕を失い、しかも魔力を封じられていると分かっていても、魔人の側にいるというプレッシャーに嫌な汗が流れてくる。
そんな相手を戦闘で無力化してしまったのだから、感心したくなるのも分からなくない。
「これでこいつから魔人の生態が分かればいいんだが……」
魔物の出現についてはある程度分かっている。
空気中に漂う魔素が集まったことにより出現する場合や、動物のように繁殖することによって数を増やしたりするということだ。
魔物が進化した存在が魔人であるため、高濃度の魔素が発生している場所から偶然生まれるのではないかというのが説となっている。
しかし、魔物は危険で捕縛が難しかったため、これまでどこの国でも調査のしようがなかった。
今回柊家の功績は、世界にとっても大きなものとなっている。
これで魔人の誕生について分かれば対策も練れるため、多くの者を被害から守れるようになるだろう。
「これからこいつは実験体生活だな……」
「…………」
この世界では、魔人によって多くの人間が被害を受けてきた。
そのこともあって、魔人対策はどの国にとっても重要な問題だ。
それが今回の捕縛によって、進展が期待されている。
そのためにも、このモグラ男はありとあらゆる実験が施されることだろう。
別に憐れむ気持ちはないが、職員の男は何の気なしにモグラ男へと呟いた。
モグラ男の方もそうなることを理解しているのか、ただ黙って俯いているだけだった。
“ドンッ!!”
「「っっっ!!」」
順調に皇都へ向かう途中の周囲に田畑のみが広がる場所で、突如大きな音と共に車が急停止した。
あまりのことに、魔人と一緒にいた2人は驚く。
「何だ!?」「何が起きた!?」
「「……っ!!」」
魔人と共にいた2人は、すぐさまシートベルトを外して運転席の男に問いかける。
しかし、ガラス窓を通して前方を見て、驚きで声を失う。
この車を護送するために前方を走っていた車が大破し、黒煙を巻き上げている。
2人は事故かと思ったが、どうやらちがうようだ。
というのも、黒煙を上げる車のすぐ側には、人影のようなものが見えているからだ。
しかし、その人影がこちらに近付いてきたことで、2人は更に驚きの表情へと変わった。
「あ、あれは……」
「ま、魔人……?」
その人影は、柊家の捕縛したモグラ男と瓜二つの姿をしており、車を破壊したのがその者だというのがすぐに分かった。
「何で……」
「それよりも逃げるぞ!! 魔人相手にこの人数では無理だ!!」
「そうだ!! あの姿はどう考えてもこの魔人に関係するものだ!! 速く車を出せ!!」
運転手も魔人の姿に驚いているが、今はそんな場合ではない。
同じ姿をしているのだから、ここに捕まっている魔人と無関係であるとは思えない。
このまま止まっていては、この車も破壊されてしまう。
今取れる選択は、逃走の一手しかない。
そのため、2人は運転手に向かって大きな声で逃走を指示した。
「わ、分かった!」
後部の2人の指示に我を取り戻したのか、運転手の男はすぐさまギアをバックへと入れる。
そして、一気にアクセルを踏んで逃げようと試みる。
「逃がさないよ!!」
反応が遅かったのが災いした。
新たに現れたモグラ男は魔力による身体強化を施し、一気に護送車へと接近。
武器となる爪によって、エンジン部分を破壊した。
「くそっ! お前は俺が相手をしている間にそいつを連れて逃げろ!」
「わ、分かった!!」
魔人によって車が動かなくなってしまい、護送の2人は慌てて後部のドアを開けて道路に跳び降りる。
後方についてきていた護送車に乗っていた魔闘組合の者たちも、異変に気付いて走ってきた。
このままでは、折角捕まえた魔人を奪われてしまう。
魔闘組合員としてだけでなく、大和皇国にとっても大失態となる。
何としても捕まえた方の魔人を安全な場所へ届けるしかないと、1人の男が後方の車で逃げることを指示する。
誰が残って戦うかなんてことを言い合っている暇はないため、指示を受けた男はそれに従って拘束しているモグラ男と共に走り出す。
「……兄さん見っけ!」
拘束されているモグラ男を見て、新たに現れたモグラ男が笑みを浮かべる。
姿と言葉通り、この魔人たちは兄弟のようだ。
「行かせるか!!」
「…………」
兄を助けようと地を蹴ろうとしたモグラ男に対し、護送車から出た魔闘組合の男たちが周囲を囲む。
槍や刀などの武器を向けて、モグラ男を威嚇する。
「……邪魔するなよ」
「ぐふっ!!」
囲まれても慌てることなく、モグラ男は1人の魔闘組合員の男性に接近する。
そして、武器となる爪でその男性の腹を貫いた。
「速いっ……!!」
「驚く暇も与えないよ!」
「がっ!!」
一瞬にして間合いを詰めたモグラ男の移動速度に、他の魔闘組合員が驚きの声をあげる。
しかし、その次の瞬間には自分が標的にされる。
そして、振り下ろされた爪により、頸動脈を斬り裂かれて血をまき散らした。
モグラ男はそれで止まらず、周囲にいた魔闘組合員たちを次々と殺していった。
「なっ!? あっという間に……」
護送車に乗っていた男性は、後方の車に拘束したモグラ男を入れたばかり。
逃げる時間を稼ぐつもりだったが、あっという間に仲間がやられてしまった。
「少しでも俺が止める!! 車を出せ!!」
「了解!」
拘束したモグラ男だけでもこの場から移動させようと、護送車に乗っていた男性は運転手の男へと指示する。
仲間のように死ぬのを覚悟し、1人残って魔人の相手をすることにした。
運転手の男はその指示に従い、すぐさま車を出発させた。
「待てっ!!」
「行かせるか!!」
新たに出だモグラ男は、出発した車を追って走り出そうとする。
それを、1人残った護送員が阻止するように魔術を放って阻止する。
拳銃型の魔術支援装置で、魔力を注ぐと圧縮する手間を省いてくれる武器だ。
圧縮された魔力を引き金を引くだけで魔力弾が発射されるため、最近では人気の武器となっている。
「危ねえな……」
「ぐっ! く…そ……」
魔闘組合の男性は魔力を気にせず銃を連射する。
しかし、モグラ男には通用せず、接近されて腹を斬り裂かれてしまった。
「助かったぜ! 弟よ!」
「捕まったって聞いて焦ったよ」
魔闘組合員による命を懸けた戦闘も結局たいした時間を稼ぐことができず、逃げた車もあっさりと追いつかれてしまった。
そして、車を壊して運転手を殺したモグラ男は、兄の方のモグラ男に巻き付けられていた鎖や、魔力封じの道具を壊して解放した。
助かった兄のモグラ男は、弟に感謝の言葉をかけた。
「あのガキ、いつか絶対に殺してやる……」
数日ぶりに自由になった兄の方は、失くした腕を見て怒りが再燃する。
その張本人である伸のことを頭に思い浮かべ、復讐の言葉を呟くと、弟と共にその場から去っていったのだった。
1
お気に入りに追加
70
あなたにおすすめの小説
異世界でトラック運送屋を始めました! ◆お手紙ひとつからベヒーモスまで、なんでもどこにでも安全に運びます! 多分!◆
八神 凪
ファンタジー
日野 玖虎(ひの ひさとら)は長距離トラック運転手で生計を立てる26歳。
そんな彼の学生時代は荒れており、父の居ない家庭でテンプレのように母親に苦労ばかりかけていたことがあった。
しかし母親が心労と働きづめで倒れてからは真面目になり、高校に通いながらバイトをして家計を助けると誓う。
高校を卒業後は母に償いをするため、自分に出来ることと言えば族時代にならした運転くらいだと長距離トラック運転手として仕事に励む。
確実かつ時間通りに荷物を届け、ミスをしない奇跡の配達員として異名を馳せるようになり、かつての荒れていた玖虎はもうどこにも居なかった。
だがある日、彼が夜の町を走っていると若者が飛び出してきたのだ。
まずいと思いブレーキを踏むが間に合わず、トラックは若者を跳ね飛ばす。
――はずだったが、気づけば見知らぬ森に囲まれた場所に、居た。
先ほどまで住宅街を走っていたはずなのにと困惑する中、備え付けのカーナビが光り出して画面にはとてつもない美人が映し出される。
そして女性は信じられないことを口にする。
ここはあなたの居た世界ではない、と――
かくして、異世界への扉を叩く羽目になった玖虎は気を取り直して異世界で生きていくことを決意。
そして今日も彼はトラックのアクセルを踏むのだった。
薬華異堂薬局のお仕事は異世界にもあったのだ
柚木 潤
ファンタジー
実家の薬華異堂薬局に戻った薬剤師の舞は、亡くなった祖父から譲り受けた鍵で開けた扉の中に、不思議な漢方薬の調合が書かれた、古びた本を見つけた。
そして、異世界から助けを求める手紙が届き、舞はその異世界に転移する。
舞は不思議な薬を作り、それは魔人や魔獣にも対抗できる薬であったのだ。
そんな中、魔人の王から舞を見るなり、懐かしい人を思い出させると。
500年前にも、この異世界に転移していた女性がいたと言うのだ。
それは舞と関係のある人物であった。
その後、一部の魔人の襲撃にあうが、舞や魔人の王ブラック達の力で危機を乗り越え、人間と魔人の世界に平和が訪れた。
しかし、500年前に転移していたハナという女性が大事にしていた森がアブナイと手紙が届き、舞は再度転移する。
そして、黒い影に侵食されていた森を舞の薬や魔人達の力で復活させる事が出来たのだ。
ところが、舞が自分の世界に帰ろうとした時、黒い翼を持つ人物に遭遇し、舞に自分の世界に来てほしいと懇願する。
そこには原因不明の病の女性がいて、舞の薬で異物を分離するのだ。
そして、舞を探しに来たブラック達魔人により、昔に転移した一人の魔人を見つけるのだが、その事を隠して黒翼人として生活していたのだ。
その理由や女性の病の原因をつきとめる事が出来たのだが悲しい結果となったのだ。
戻った舞はいつもの日常を取り戻していたが、秘密の扉の中の物が燃えて灰と化したのだ。
舞はまた異世界への転移を考えるが、魔法陣は動かなかったのだ。
何とか舞は転移出来たが、その世界ではドラゴンが復活しようとしていたのだ。
舞は命懸けでドラゴンの良心を目覚めさせる事が出来、世界は火の海になる事は無かったのだ。
そんな時黒翼国の王子が、暗い森にある遺跡を見つけたのだ。
*第1章 洞窟出現編 第2章 森再生編 第3章 翼国編
第4章 火山のドラゴン編 が終了しました。
第5章 闇の遺跡編に続きます。
勇者パーティーを追放された俺は腹いせにエルフの里を襲撃する
フルーツパフェ
ファンタジー
これは理不尽にパーティーを追放された勇者が新天地で活躍する物語ではない。
自分をパーティーから追い出した仲間がエルフの美女から、単に復讐の矛先を種族全体に向けただけのこと。
この世のエルフの女を全て討伐してやるために、俺はエルフの里を目指し続けた。
歪んだ男の復讐劇と、虐げられるエルフの美女達のあられもない姿が満載のマニアックファンタジー。
エルティモエルフォ ―最後のエルフ―
ポリ 外丸
ファンタジー
普通の高校生、松田啓18歳が、夏休みに海で溺れていた少年を救って命を落としてしまう。
海の底に沈んで死んだはずの啓が、次に意識を取り戻した時には小さな少年に転生していた。
その少年の記憶を呼び起こすと、どうやらここは異世界のようだ。
もう一度もらった命。
啓は生き抜くことを第一に考え、今いる地で1人生活を始めた。
前世の知識を持った生き残りエルフの気まぐれ人生物語り。
※カクヨム、小説家になろう、ノベルバ、ツギクルにも載せています
異世界に召喚されたが勇者ではなかったために放り出された夫婦は拾った赤ちゃんを守り育てる。そして3人の孤児を弟子にする。
お小遣い月3万
ファンタジー
異世界に召喚された夫婦。だけど2人は勇者の資質を持っていなかった。ステータス画面を出現させることはできなかったのだ。ステータス画面が出現できない2人はレベルが上がらなかった。
夫の淳は初級魔法は使えるけど、それ以上の魔法は使えなかった。
妻の美子は魔法すら使えなかった。だけど、のちにユニークスキルを持っていることがわかる。彼女が作った料理を食べるとHPが回復するというユニークスキルである。
勇者になれなかった夫婦は城から放り出され、見知らぬ土地である異世界で暮らし始めた。
ある日、妻は川に洗濯に、夫はゴブリンの討伐に森に出かけた。
夫は竹のような植物が光っているのを見つける。光の正体を確認するために植物を切ると、そこに現れたのは赤ちゃんだった。
夫婦は赤ちゃんを育てることになった。赤ちゃんは女の子だった。
その子を大切に育てる。
女の子が5歳の時に、彼女がステータス画面を発現させることができるのに気づいてしまう。
2人は王様に子どもが奪われないようにステータス画面が発現することを隠した。
だけど子どもはどんどんと強くなって行く。
大切な我が子が魔王討伐に向かうまでの物語。世界で一番大切なモノを守るために夫婦は奮闘する。世界で一番愛しているモノの幸せのために夫婦は奮闘する。
セーブポイント転生 ~寿命が無い石なので千年修行したらレベル上限突破してしまった~
空色蜻蛉
ファンタジー
枢は目覚めるとクリスタルの中で魂だけの状態になっていた。どうやらダンジョンのセーブポイントに転生してしまったらしい。身動きできない状態に悲嘆に暮れた枢だが、やがて開き直ってレベルアップ作業に明け暮れることにした。百年経ち、二百年経ち……やがて国の礎である「聖なるクリスタル」として崇められるまでになる。
もう元の世界に戻れないと腹をくくって自分の国を見守る枢だが、千年経った時、衝撃のどんでん返しが待ち受けていて……。
【お知らせ】6/22 完結しました!
【完結】【勇者】の称号が無かった美少年は王宮を追放されたのでのんびり異世界を謳歌する
雪雪ノ雪
ファンタジー
ある日、突然学校にいた人全員が【勇者】として召喚された。
その召喚に巻き込まれた少年柊茜は、1人だけ【勇者】の称号がなかった。
代わりにあったのは【ラグナロク】という【固有exスキル】。
それを見た柊茜は
「あー....このスキルのせいで【勇者】の称号がなかったのかー。まぁ、ス・ラ・イ・厶・に【勇者】って称号とか合わないからなぁ…」
【勇者】の称号が無かった柊茜は、王宮を追放されてしまう。
追放されてしまった柊茜は、特に慌てる事もなくのんびり異世界を謳歌する..........たぶん…....
主人公は男の娘です 基本主人公が自分を表す時は「私」と表現します
転生したら赤ん坊だった 奴隷だったお母さんと何とか幸せになっていきます
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
転生したら奴隷の赤ん坊だった
お母さんと離れ離れになりそうだったけど、何とか強くなって帰ってくることができました。
全力でお母さんと幸せを手に入れます
ーーー
カムイイムカです
今製作中の話ではないのですが前に作った話を投稿いたします
少しいいことがありましたので投稿したくなってしまいました^^
最後まで行かないシリーズですのでご了承ください
23話でおしまいになります
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる