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お茶汲み秘書の話すのやめときたい秘密
これって口説かれているのでしょうか?
しおりを挟む「お前、今、俺、なんつった?」
「初恋の人はお前だ」
「……聞いてるじゃないか」
「いや、イカ、すごく甘いんですけど。
そうやって騙すんだなーと思って」
「イカ情報を交えるな」
「だって、会ったの、この間ですよ」
「そうだな。
信じがたいが。
俺はどうやら、お前の写真を見た瞬間に、一目惚れしたらしい」
「へー」
「聞いてるのか?」
騙してないぞ、と海里は言ってくる。
「お前の写真を見た瞬間、俺は、こいつと結婚して、一生を共にするのかな、となんとなく思ったんだ。
なのに、断りやがるとかどういうわけだ」
そういうのを感じるのは運命の相手と聞くのに、どうなんだ、と責められる。
「いや、一方的に運命の相手と感じる場合もあると思いますよ」
と言うと、自分で、
「それ、ストーカーだろ」
と言っていた。
海里は、しばし考え、
「成田に散々言われたな、そういえば……」
と何故か、反省している。
「ストーカーって言葉はこの世でもっとも貴方に似合わない言葉ですよね。
ぱっと見、威張りくさった王様みたいに見えるのに」
と言いながら、自分でグラスに酒をそそいでいると、
「どさくさ紛れになに言ってやがる」
と言った海里に日本酒の瓶を取られた。
ついでくれながら海里は言う。
「俺は勝手に心に決めていたのに、お前は勝手に断りやがって。
……絶対、恨みに思うからな」
お前に幸せなど訪れないよう祈ってる、と言われてしまう。
「呪いですね」
「……呪いだよ」
と海里は言った。
「この年になって初めての恋なのに、お前は俺のことなんて好きじゃないんだろう?」
と言われ、
「好きじゃないです」
とあまりは真正面から海里を見て言った。
「でも、好きになりそうな気がします。
だから、近づきたくないんです。
なのに、二週間は側に居ろと言うので、どうしようかな、と思っているところです」
「だから、人のことを語るように俺に言うなよ」
と言ったあとで、海里は少し笑い、
「……好きになってみたらいいんじゃないのか?」
と言ってきた。
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