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密談と
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「リズ、喜んでいる場合ではない。これによってお前が王妃を階段から落とすように仕向けたと疑われるのだぞ。」
「恐らくそうなるでしょう。」
私が淡々とそう告げると伯父様は目を見開く
「何故そのように余裕ぶっている?」
「別に余裕ぶってなどいません。ですが、本当に知らなかった事です。それにこう言う時のために伯父様がここに居るのではなくて?」
「・・・どう言う事だ?」
「私やリズリンに何かあった時、伯父様も無事でいられる筈がありません。となれば、伯父様は私達親子の為に動かざるおえないと言う事です。」
「・・・リズ、お前・・・」
伯父様はまるで敵を見るような目で私を見るが、私はパンパンッと手を叩き伯父様のお顔ににっこりと笑ってみせた。
その時コンコンとノック音が聞こえ部屋にミラが入ってくる。
「ミラ、どうしたの?」
「先程王様の使いが姫様の容体の確認に来ました。その際王妃の事を聞きましたら王妃がお子を出産するそうで、王様はそちらにかかりっきりのようです。」
「ご苦労様。また何かあればすぐに知らせて頂戴」
「承知致しました。」
ミラは頭を下げて部屋から出て行った。
「王様は王妃の出産に付きっきり?・・・ハッ!! 初めての子でもないと言うのに王様は本当に王妃に甘いわ。」
ドレスをギュッと握り苛立ちに耐える。
「伯父様、聞いたでしょう?さぁ、今のうちに何か策を練ってください。出産が終われば王様はきっとリズリン・・・いえ、私の元に来ることでしょう。」
下手をしたら兵に拘束されて尋問に合う。
それまでに私と伯父様が無実である事。
そして、私とリズリンが無事でいられる方法を練って居なくてはいけない。
伯父様は視線を床に落とし、コツコツと足を鳴らしながら考え事をしている。
こう言う時の伯父様は頭がキレる。
今まで数多くの問題を避けて王族の信頼を獲得して来た人だ。
私が下手に考えるよりも幾分もマシな状況に持っていく事が出来るだろう。
伯父様は暫く黙っていたが、視線を私に向けた。
「少し耳をこちらに・・・」
伯父様は私に耳打ちをして暫くした後部屋を出て行った。
────────
「リズ様!!!」
「どうしたの?ミラ、騒がしいわ。リズリンが眠ったところなのよ?」
「兵士が!!王様と兵士がこちらに参ります。」
「なんですって?」
私はベッドで眠っているリズリンの身体にシーツを掛け直し部屋の外にでる。
すると、廊下の奥から王様を先頭に兵士が10人こちらに歩いて来ていた。
「王様、そのように沢山の兵を連れて・・・まさかリズリンを捕らえると言うのですか?!」
私が驚いたように王様に近寄るとスッと私を避け声を上げた。
「リズリンとその母である側室リズ。そしてリズ付きの侍女ミラと他5名を捕らえ尋問せよ。」
「「「「「「「「「はっ!!!」」」」」」」」」
「王様!!王様!!リズリンはまだ幼いのですよ?! 何をする!!私に触るな!!王様!!」
王様に縋り付くように声を荒げるも王様は全くこちらを見ない。
寝たばかりのリズリンは兵士に抱き抱えられて別所に連れて行かれる。
結局私も兵士に捕らえられ、私の部屋より小さな部屋に通されたがやはり捕らえられたとしても地位は側室。
テーブルや椅子・ソファーにベッドとどれも良いものばかり
「リズ様はこちらで尋問となります。何も問題がなければすぐにお部屋へお帰り頂けますので、暫くはこちらでお過ごし下さい。」
「私は無実です。尋問とは・・・不愉快だわ。 すぐにここを出る事になるでしょう。」
私は兵士にそう告げるとソファーまで行きドレスを広げて座った。
するとドアが開き1人の女が部屋に入ってくる。
「失礼致しますリズ様。尋問官のボニーと申します。」
「あら、女性なのね?」
「はい、側室様と男の尋問官を一つの部屋で長時間過ごす事は禁じられております。」
「なるほどね。では、尋問を開始して頂戴。」
「はい。それでは他の方は外に・・・」
ボニーという尋問官に言われた兵士は外に出て行きドアが閉まる。
おそらくドアの前で待機しているんだろう。
「ではリズ様尋問を始めさせていただきます。」
「えぇ・・・」
・・・
「だれかっ!!誰かー!!」
「どうされました!?」
「リズ様のお加減がっ!!早く医師を連れて来てちょうだい!!」
「は、はい!」
「ぅう・・・っ」
「リズ様!!しっかりして下さいませ!!」
吐いている私の背中を摩るボニーは残っていたもう1人の兵士に声を掛ける
「貴方!!王様に報告して来てちょうだい!!私がここに居るから!」
「わ、わかりました!!」
そう言うと兵士は慌てて行ってしまった
────────
「王様!!王様!!」
「どうした?」
謁見の間で尋問の結果を待っている間に公務をこなしていると兵士が慌てたように入ってきた。
「リズ様がお倒れになりました。」
「なに!?」
「現在他の兵が医師を呼びに行っております。」
「リズは今1人なのか?」
「いえ、尋問官がリズ様に付いておられます。 王様、どう致しましょうか?」
「・・・私もリズの元へ行こう」
「はっ!」
椅子から立ち上がり兵士と共にリズの居る部屋へ向かった。
「恐らくそうなるでしょう。」
私が淡々とそう告げると伯父様は目を見開く
「何故そのように余裕ぶっている?」
「別に余裕ぶってなどいません。ですが、本当に知らなかった事です。それにこう言う時のために伯父様がここに居るのではなくて?」
「・・・どう言う事だ?」
「私やリズリンに何かあった時、伯父様も無事でいられる筈がありません。となれば、伯父様は私達親子の為に動かざるおえないと言う事です。」
「・・・リズ、お前・・・」
伯父様はまるで敵を見るような目で私を見るが、私はパンパンッと手を叩き伯父様のお顔ににっこりと笑ってみせた。
その時コンコンとノック音が聞こえ部屋にミラが入ってくる。
「ミラ、どうしたの?」
「先程王様の使いが姫様の容体の確認に来ました。その際王妃の事を聞きましたら王妃がお子を出産するそうで、王様はそちらにかかりっきりのようです。」
「ご苦労様。また何かあればすぐに知らせて頂戴」
「承知致しました。」
ミラは頭を下げて部屋から出て行った。
「王様は王妃の出産に付きっきり?・・・ハッ!! 初めての子でもないと言うのに王様は本当に王妃に甘いわ。」
ドレスをギュッと握り苛立ちに耐える。
「伯父様、聞いたでしょう?さぁ、今のうちに何か策を練ってください。出産が終われば王様はきっとリズリン・・・いえ、私の元に来ることでしょう。」
下手をしたら兵に拘束されて尋問に合う。
それまでに私と伯父様が無実である事。
そして、私とリズリンが無事でいられる方法を練って居なくてはいけない。
伯父様は視線を床に落とし、コツコツと足を鳴らしながら考え事をしている。
こう言う時の伯父様は頭がキレる。
今まで数多くの問題を避けて王族の信頼を獲得して来た人だ。
私が下手に考えるよりも幾分もマシな状況に持っていく事が出来るだろう。
伯父様は暫く黙っていたが、視線を私に向けた。
「少し耳をこちらに・・・」
伯父様は私に耳打ちをして暫くした後部屋を出て行った。
────────
「リズ様!!!」
「どうしたの?ミラ、騒がしいわ。リズリンが眠ったところなのよ?」
「兵士が!!王様と兵士がこちらに参ります。」
「なんですって?」
私はベッドで眠っているリズリンの身体にシーツを掛け直し部屋の外にでる。
すると、廊下の奥から王様を先頭に兵士が10人こちらに歩いて来ていた。
「王様、そのように沢山の兵を連れて・・・まさかリズリンを捕らえると言うのですか?!」
私が驚いたように王様に近寄るとスッと私を避け声を上げた。
「リズリンとその母である側室リズ。そしてリズ付きの侍女ミラと他5名を捕らえ尋問せよ。」
「「「「「「「「「はっ!!!」」」」」」」」」
「王様!!王様!!リズリンはまだ幼いのですよ?! 何をする!!私に触るな!!王様!!」
王様に縋り付くように声を荒げるも王様は全くこちらを見ない。
寝たばかりのリズリンは兵士に抱き抱えられて別所に連れて行かれる。
結局私も兵士に捕らえられ、私の部屋より小さな部屋に通されたがやはり捕らえられたとしても地位は側室。
テーブルや椅子・ソファーにベッドとどれも良いものばかり
「リズ様はこちらで尋問となります。何も問題がなければすぐにお部屋へお帰り頂けますので、暫くはこちらでお過ごし下さい。」
「私は無実です。尋問とは・・・不愉快だわ。 すぐにここを出る事になるでしょう。」
私は兵士にそう告げるとソファーまで行きドレスを広げて座った。
するとドアが開き1人の女が部屋に入ってくる。
「失礼致しますリズ様。尋問官のボニーと申します。」
「あら、女性なのね?」
「はい、側室様と男の尋問官を一つの部屋で長時間過ごす事は禁じられております。」
「なるほどね。では、尋問を開始して頂戴。」
「はい。それでは他の方は外に・・・」
ボニーという尋問官に言われた兵士は外に出て行きドアが閉まる。
おそらくドアの前で待機しているんだろう。
「ではリズ様尋問を始めさせていただきます。」
「えぇ・・・」
・・・
「だれかっ!!誰かー!!」
「どうされました!?」
「リズ様のお加減がっ!!早く医師を連れて来てちょうだい!!」
「は、はい!」
「ぅう・・・っ」
「リズ様!!しっかりして下さいませ!!」
吐いている私の背中を摩るボニーは残っていたもう1人の兵士に声を掛ける
「貴方!!王様に報告して来てちょうだい!!私がここに居るから!」
「わ、わかりました!!」
そう言うと兵士は慌てて行ってしまった
────────
「王様!!王様!!」
「どうした?」
謁見の間で尋問の結果を待っている間に公務をこなしていると兵士が慌てたように入ってきた。
「リズ様がお倒れになりました。」
「なに!?」
「現在他の兵が医師を呼びに行っております。」
「リズは今1人なのか?」
「いえ、尋問官がリズ様に付いておられます。 王様、どう致しましょうか?」
「・・・私もリズの元へ行こう」
「はっ!」
椅子から立ち上がり兵士と共にリズの居る部屋へ向かった。
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