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天使のような

光の形

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熱くて、痛くて、電流のようだけれど、少し違う。
もっとこう…そう、撃たれたみたいな。

「光の銃のような…」

そう呟いた途端、俺の手から光が溢れた。

「は!?」

大量に溢れたと思ったら、段々凝縮されて、いつの間にか、何かの形に変化していく。

「これって…!」

銃だ。
全部が白くて、ズッシリと重い。

「それがあんたのひかりのかたちだ」

横から白いのが満足気に呟く。

「俺の…光…」

銃を握り締める。
熱い。

「おい、かんどうしてるばあいか!くるぞ!」

すぐ真横を、光の玉が飛んでいく。
ガウッと低い唸り声の後、近くで黒いのが止まった。

「はやく、やつをうて!」
「う、撃てって言ったって、撃ち方なんてしらねぇし弾もねぇし」
「いっただろ!それはおまえのひかりのかたちだ。おまえがひかりをおもえばしぜんとうてる!」

俺が…光を思えば…?

俺は銃を構える。
ギュッと固く握り、引き金に指を置く。
照準を合わせる。
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