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王宮から呼び出されたベンジャミン(ベンジャミン視点)
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私は、母上がミランダの実家にお見舞いに行くと言いだしたのを、即座に止めた。
ミランダは、気に入らないことがあると子供に当たる癖があった。機嫌を損ねるとなにをするかわからない。
正直、なぜこのような妻をもつことになったのか思い悩む毎日だった。ミランダに子供ができたと言われて、結婚を承諾したが、正直酒をたくさん飲んだ後の行為だとミランダに詰め寄られても記憶はなかった。けれど、こんな話は通用しない。私の母上は不誠実なことが大嫌いな清廉潔白な女性だから。
「身に覚えがあるのなら、責任をとるのが男ですよ。不誠実な対応は許しません」
母上は、常々こういった信条の持ち主だったから、私もそれに従った。母上も、これについては、気が進まないようではあったが・・・・・・私の落ち度であることには間違いない。それ以来、お酒も断っていたが。いや、クリストファーが生まれる前にも一度飲んだな・・・・・・私がお酒を飲むと必ずミランダが身ごもるのだった。
つらつらと、執務室で物思いに耽っていると、王宮の町の整備課の長を任せている者から至急の呼び出しを受けたのだった。使者が告げた言葉は、
「ここ数年にわたって、帳簿から不審な金の動きを発見しました。至急、確認をお願いします」
私は、急いで王宮に向かうのだった。
ミランダは、気に入らないことがあると子供に当たる癖があった。機嫌を損ねるとなにをするかわからない。
正直、なぜこのような妻をもつことになったのか思い悩む毎日だった。ミランダに子供ができたと言われて、結婚を承諾したが、正直酒をたくさん飲んだ後の行為だとミランダに詰め寄られても記憶はなかった。けれど、こんな話は通用しない。私の母上は不誠実なことが大嫌いな清廉潔白な女性だから。
「身に覚えがあるのなら、責任をとるのが男ですよ。不誠実な対応は許しません」
母上は、常々こういった信条の持ち主だったから、私もそれに従った。母上も、これについては、気が進まないようではあったが・・・・・・私の落ち度であることには間違いない。それ以来、お酒も断っていたが。いや、クリストファーが生まれる前にも一度飲んだな・・・・・・私がお酒を飲むと必ずミランダが身ごもるのだった。
つらつらと、執務室で物思いに耽っていると、王宮の町の整備課の長を任せている者から至急の呼び出しを受けたのだった。使者が告げた言葉は、
「ここ数年にわたって、帳簿から不審な金の動きを発見しました。至急、確認をお願いします」
私は、急いで王宮に向かうのだった。
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