83 / 113
番外編
【IF】ざまぁ、滅亡END 2
しおりを挟む
それから、アメジシスト王国は悪天候が続いた。
毎日、バケツを引っくり返したような大雨が続いたのだ。
大雨のせいで作物は腐り、収穫することができなくなった。
さらに、続く大雨のせいで、道は泥濘み道行く人々は、馬車の事故に合う頻度が増えたのだ。
教会では、精霊の祟りだという神父や司祭が現れだした。
そんな中、予定通りカインの結婚式が執り行われることになった。
参列者は、その異様な光景に息を呑んだ。
新郎であるカインは、すっかり窶れていたのだ。
美しい青銀の髪は真っ白になっていた。15歳のカインがまるで、老人のようなその姿に、参列者たちは目を見張ったのだ。
そして、カインの隣にいる、イシュミールになりすましたイシュタルはというと、カインとは対象的に艶めく肌に美しいストロベリーブロンドを結い上げた姿だった。
純白のウエディングドレスを纏ったその姿は、まるで妖精のようだった。
しかし、隣りにいるカインの老人のような容貌のせいで台無しではあった。
そんな中、大聖堂で結婚式は粛々と進行した。
しかし、二人が誓いの言葉を述べようとした際に異変が起こったのだ。
その日も大雨だった。
しかし、式が進むにつれてその雨は酷くなっていったのだ。
大粒の雨は、いつしか大粒の氷となっていた。
大聖堂内も急激に気温が下がり、吐く息は白くなっていったのだ。
そんな中、カインが急に胸を押さえて蹲ったのだ。
大量の汗を流しながら、蹲るカインは何度か咳をしていた。
最後に、大きな咳をした際に「ゴボリ」と、嫌な音が出た。
口元を押さえていたカインの指の隙間からは、真っ黒な血が滴り落ちていた。
しかも、どろりとした真っ黒な血だったのだ。
その後、何度か大きな咳を繰り返した後に、カインは真っ白なタキシードを黒く染めて「どさり」と、崩れ落ちてから息絶えたのだった。
カインの様子を見るために、近くにいた司祭たちがカインの死に驚いていると、次にカインの血が付いてしまった司祭が同じ様に咳をし始めたのだ。
まさかと思いながらも、周囲の司祭たちは、咳き込む司祭から距離を取りながら見つめていた。
すると、その司祭もカインと同様に、黒いドロリとした血を吐いた後に事切れたのだ。
その場は、静まり返った。
しかし、次の瞬間大勢の叫び声で溢れかえったのだ。
伝播するかのように、大聖堂に集まった人々は次々に黒い血を吐いて息絶えていった。
あっという間に、大聖堂にいた者全てが黒い血を吐いて死んでいった。
王族も、貴族も、商人も。
見物のため、大聖堂の周囲に集まっていた民衆も、全てが同様に死に絶えたのだ。
ただ、たった一人だけそんな惨状の中で生き残った者がいた。
それは、イシュミールに成り済ましたイシュタルだった。
イシュタルは、次々に黒い血を吐いて死んでいく人々をただ見ていた。
その騒ぎを聞きつけたのだろう、式に参列していなかった騎士たちが駆けつけてきたのだ。
その場は、大勢の死体と黒い血で染まり、悪臭を放っていた。
騎士たちは、ただ一人生きているイシュタルに事情を聞くべく近づいたのだ。
すると、イシュタルに触れた一人の騎士が、急に咳き込み出したのだ。
驚いた他の騎士は、咳き込む騎士の背を擦り落ち着けようとしたが、その甲斐もなく咳き込む騎士は、黒い血を吐いてからどさりと、倒れて死んでいたのだ。
これを見た騎士たちは、恐怖に青ざめた。
我先にと、イシュタルから離れようとしたが、既に遅く次々と死んでいったのだ。
後方で、この騒ぎを見ていた騎士たちは、大聖堂を封鎖すべく行動したのだ。
しかし、封鎖してイシュタルから距離をとったにも関わらず、被害は拡大していったのだ。
さらに、最悪なことに、長雨のため王都を出るための道が土砂で全て塞がれていたのだ。
王都から逃げることも出来ず、人々はただ迫りくる死に恐怖した。
しかし、一人の男が勇気を持って言ったのだ。
「なぁ、この騒ぎの元凶は、あの場で唯一人生き残っていたあの女だろう?だったら、元凶の女を殺せばいいんじゃないか?」
毎日、バケツを引っくり返したような大雨が続いたのだ。
大雨のせいで作物は腐り、収穫することができなくなった。
さらに、続く大雨のせいで、道は泥濘み道行く人々は、馬車の事故に合う頻度が増えたのだ。
教会では、精霊の祟りだという神父や司祭が現れだした。
そんな中、予定通りカインの結婚式が執り行われることになった。
参列者は、その異様な光景に息を呑んだ。
新郎であるカインは、すっかり窶れていたのだ。
美しい青銀の髪は真っ白になっていた。15歳のカインがまるで、老人のようなその姿に、参列者たちは目を見張ったのだ。
そして、カインの隣にいる、イシュミールになりすましたイシュタルはというと、カインとは対象的に艶めく肌に美しいストロベリーブロンドを結い上げた姿だった。
純白のウエディングドレスを纏ったその姿は、まるで妖精のようだった。
しかし、隣りにいるカインの老人のような容貌のせいで台無しではあった。
そんな中、大聖堂で結婚式は粛々と進行した。
しかし、二人が誓いの言葉を述べようとした際に異変が起こったのだ。
その日も大雨だった。
しかし、式が進むにつれてその雨は酷くなっていったのだ。
大粒の雨は、いつしか大粒の氷となっていた。
大聖堂内も急激に気温が下がり、吐く息は白くなっていったのだ。
そんな中、カインが急に胸を押さえて蹲ったのだ。
大量の汗を流しながら、蹲るカインは何度か咳をしていた。
最後に、大きな咳をした際に「ゴボリ」と、嫌な音が出た。
口元を押さえていたカインの指の隙間からは、真っ黒な血が滴り落ちていた。
しかも、どろりとした真っ黒な血だったのだ。
その後、何度か大きな咳を繰り返した後に、カインは真っ白なタキシードを黒く染めて「どさり」と、崩れ落ちてから息絶えたのだった。
カインの様子を見るために、近くにいた司祭たちがカインの死に驚いていると、次にカインの血が付いてしまった司祭が同じ様に咳をし始めたのだ。
まさかと思いながらも、周囲の司祭たちは、咳き込む司祭から距離を取りながら見つめていた。
すると、その司祭もカインと同様に、黒いドロリとした血を吐いた後に事切れたのだ。
その場は、静まり返った。
しかし、次の瞬間大勢の叫び声で溢れかえったのだ。
伝播するかのように、大聖堂に集まった人々は次々に黒い血を吐いて息絶えていった。
あっという間に、大聖堂にいた者全てが黒い血を吐いて死んでいった。
王族も、貴族も、商人も。
見物のため、大聖堂の周囲に集まっていた民衆も、全てが同様に死に絶えたのだ。
ただ、たった一人だけそんな惨状の中で生き残った者がいた。
それは、イシュミールに成り済ましたイシュタルだった。
イシュタルは、次々に黒い血を吐いて死んでいく人々をただ見ていた。
その騒ぎを聞きつけたのだろう、式に参列していなかった騎士たちが駆けつけてきたのだ。
その場は、大勢の死体と黒い血で染まり、悪臭を放っていた。
騎士たちは、ただ一人生きているイシュタルに事情を聞くべく近づいたのだ。
すると、イシュタルに触れた一人の騎士が、急に咳き込み出したのだ。
驚いた他の騎士は、咳き込む騎士の背を擦り落ち着けようとしたが、その甲斐もなく咳き込む騎士は、黒い血を吐いてからどさりと、倒れて死んでいたのだ。
これを見た騎士たちは、恐怖に青ざめた。
我先にと、イシュタルから離れようとしたが、既に遅く次々と死んでいったのだ。
後方で、この騒ぎを見ていた騎士たちは、大聖堂を封鎖すべく行動したのだ。
しかし、封鎖してイシュタルから距離をとったにも関わらず、被害は拡大していったのだ。
さらに、最悪なことに、長雨のため王都を出るための道が土砂で全て塞がれていたのだ。
王都から逃げることも出来ず、人々はただ迫りくる死に恐怖した。
しかし、一人の男が勇気を持って言ったのだ。
「なぁ、この騒ぎの元凶は、あの場で唯一人生き残っていたあの女だろう?だったら、元凶の女を殺せばいいんじゃないか?」
21
あなたにおすすめの小説
【完結】転生したので悪役令嬢かと思ったらヒロインの妹でした
果実果音
恋愛
まあ、ラノベとかでよくある話、転生ですね。
そういう類のものは結構読んでたから嬉しいなーと思ったけど、
あれあれ??私ってもしかしても物語にあまり関係の無いというか、全くないモブでは??だって、一度もこんな子出てこなかったもの。
じゃあ、気楽にいきますか。
*『小説家になろう』様でも公開を始めましたが、修正してから公開しているため、こちらよりも遅いです。また、こちらでも、『小説家になろう』様の方で完結しましたら修正していこうと考えています。
王女の中身は元自衛官だったので、継母に追放されたけど思い通りになりません
きぬがやあきら
恋愛
「妻はお妃様一人とお約束されたそうですが、今でもまだ同じことが言えますか?」
「正直なところ、不安を感じている」
久方ぶりに招かれた故郷、セレンティア城の月光満ちる庭園で、アシュレイは信じ難い光景を目撃するーー
激闘の末、王座に就いたアルダシールと結ばれた、元セレンティア王国の王女アシュレイ。
アラウァリア国では、新政権を勝ち取ったアシュレイを国母と崇めてくれる国民も多い。だが、結婚から2年、未だ後継ぎに恵まれないアルダシールに側室を推す声も上がり始める。そんな頃、弟シュナイゼルから結婚式の招待が舞い込んだ。
第2幕、連載開始しました!
お気に入り登録してくださった皆様、ありがとうございます! 心より御礼申し上げます。
以下、1章のあらすじです。
アシュレイは前世の記憶を持つ、セレンティア王国の皇女だった。後ろ盾もなく、継母である王妃に体よく追い出されてしまう。
表向きは外交の駒として、アラウァリア王国へ嫁ぐ形だが、国王は御年50歳で既に18人もの妃を持っている。
常に不遇の扱いを受けて、我慢の限界だったアシュレイは、大胆な計画を企てた。
それは輿入れの道中を、自ら雇った盗賊に襲撃させるもの。
サバイバルの知識もあるし、宝飾品を処分して生き抜けば、残りの人生を自由に謳歌できると踏んでいた。
しかし、輿入れ当日アシュレイを攫い出したのは、アラウァリアの第一王子・アルダシール。
盗賊団と共謀し、晴れて自由の身を望んでいたのに、アルダシールはアシュレイを手放してはくれず……。
アシュレイは自由と幸福を手に入れられるのか?
地味で器量の悪い公爵令嬢は政略結婚を拒んでいたのだが
克全
恋愛
「アルファポリス」「カクヨム」「小説家になろう」に同時投稿しています。
心優しいエヴァンズ公爵家の長女アマーリエは自ら王太子との婚約を辞退した。幼馴染でもある王太子の「ブスの癖に図々しく何時までも婚約者の座にいるんじゃない、絶世の美女である妹に婚約者の座を譲れ」という雄弁な視線に耐えられなかったのだ。それにアマーリエにも自覚があった。自分が社交界で悪口陰口を言われるほどブスであることを。だから王太子との婚約を辞退してからは、壁の花に徹していた。エヴァンズ公爵家てもつながりが欲しい貴族家からの政略結婚の申し込みも断り続けていた。このまま静かに領地に籠って暮らしていこうと思っていた。それなのに、常勝無敗、騎士の中の騎士と称えられる王弟で大将軍でもあるアラステアから結婚を申し込まれたのだ。
妹に魅了された婚約者の王太子に顔を斬られ追放された公爵令嬢は辺境でスローライフを楽しむ。
克全
恋愛
「カクヨム」と「小説家になろう」にも投稿しています。
マクリントック公爵家の長女カチュアは、婚約者だった王太子に斬られ、顔に醜い傷を受けてしまった。王妃の座を狙う妹が王太子を魅了して操っていたのだ。カチュアは顔の傷を治してももらえず、身一つで辺境に追放されてしまった。
【本編完結】伯爵令嬢に転生して命拾いしたけどお嬢様に興味ありません!
ななのん
恋愛
早川梅乃、享年25才。お祭りの日に通り魔に刺されて死亡…したはずだった。死後の世界と思いしや目が覚めたらシルキア伯爵の一人娘、クリスティナに転生!きらきら~もふわふわ~もまったく興味がなく本ばかり読んでいるクリスティナだが幼い頃のお茶会での暴走で王子に気に入られ婚約者候補にされてしまう。つまらない生活ということ以外は伯爵令嬢として不自由ない毎日を送っていたが、シルキア家に養女が来た時からクリスティナの知らぬところで運命が動き出す。気がついた時には退学処分、伯爵家追放、婚約者候補からの除外…―― それでもクリスティナはやっと人生が楽しくなってきた!と前を向いて生きていく。
※本編完結してます。たまに番外編などを更新してます。
病弱を演じる妹に婚約者を奪われましたが、大嫌いだったので大助かりです
克全
恋愛
「アルファポリス」「カクヨム」「小説家になろう」「ノベルバ」に同時投稿しています。
『病弱を演じて私から全てを奪う妹よ、全て奪った後で梯子を外してあげます』
メイトランド公爵家の長女キャメロンはずっと不当な扱いを受け続けていた。天性の悪女である妹のブリトニーが病弱を演じて、両親や周りの者を味方につけて、姉キャメロンが受けるはずのモノを全て奪っていた。それはメイトランド公爵家のなかだけでなく、社交界でも同じような状況だった。生まれて直ぐにキャメロンはオーガスト第一王子と婚約していたが、ブリトニーがオーガスト第一王子を誘惑してキャメロンとの婚約を破棄させようとしたいた。だがキャメロンはその機会を捉えて復讐を断行した。
我儘令嬢なんて無理だったので小心者令嬢になったらみんなに甘やかされました。
たぬきち25番
恋愛
「ここはどこですか?私はだれですか?」目を覚ましたら全く知らない場所にいました。
しかも以前の私は、かなり我儘令嬢だったそうです。
そんなマイナスからのスタートですが、文句はいえません。
ずっと冷たかった周りの目が、なんだか最近優しい気がします。
というか、甘やかされてません?
これって、どういうことでしょう?
※後日談は激甘です。
激甘が苦手な方は後日談以外をお楽しみ下さい。
※小説家になろう様にも公開させて頂いております。
ただあちらは、マルチエンディングではございませんので、その関係でこちらとは、内容が大幅に異なります。ご了承下さい。
タイトルも違います。タイトル:異世界、訳アリ令嬢の恋の行方は?!~あの時、もしあなたを選ばなければ~
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる