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恋愛騒動編
99 私は素直な気持ちを伝えたい
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一人きりの部屋で長いことジタバタした私は、いつまでもこのままでいる訳にはいかないと身支度を整えてから意を決してヴェインさんのいる一階に降りていった。
階段を降りている途中で、キッチンからいい匂いがしてくることに気がついた私は、不思議に思い自然とそっちに足が向いていた。
キッチンに入ると、シャツの袖をまくった姿のヴェインさんが朝食をダイニングテーブルに並べているのが目に入ったのだ。
私は、慌ててヴェインさんの元に駆け寄っていた。
「ヴェインさん、ごめんなさい。私の支度が遅いから……」
そう言って、シュンとなった私にヴェインさんは、優しい表情で言ったのだ。
「いや、これくらいはさせてくれ……。シズが俺の気持ちを受け入れてくれたとは言え、シズにしたことは許されることではない。それに……、体が辛かったら言ってくれ」
ヴェインさんが私のことを気遣ってくれることが嬉しくって、少し大げさに話すヴェインさんの言い方に首を傾げつつもここは素直にお礼を言うことにした私は、自然と笑顔になっていた。
「ヴェインさん、ありがとうございます。お手伝いできることはありますか?」
私がそう言うと、タオルで手を拭いたヴェインさんは、そっと私の頭を撫でてから目を細めて言った。
「いいや、準備できてるから一緒に食べよう。口に合うといいのだが」
「うふふ。とても美味しそうです」
「そうか。だが、少しでも体が辛かったら我慢せずに言うんだぞ?昨日は本当にすまなかった」
そう言うヴェインさんの方が辛そうな表情をしていた。
私としては、起きた時驚いたものの、嫌ではなかったし、寧ろうれし……、じゃなくて、ヴェインさんが何を思って私を心配するのか分からなかったけど、彼の不安を取り除ければと思い、恥ずかしかったけど、素直な気持ちを伝えることにした。
「えっと、朝起きた時、後ろから抱きしめられていて驚きましたけど、その……、寧ろ嬉しかったと言うか……」
恥ずかしさから、最後の方は小さな声になってしまったけど、素直な気持ちをヴェインさんに伝えることは出来た。
だけど、面と向かっていうことは出来なかった私は、下を向いてしまっていた。
下を向いていたためヴェインさんの表情は分からなかったけど、頭上から安堵したような声が聞こえてきた。
「抱きしめられて……、そうか、シズは読み書きできるとは言っても書くことはそこまで得意ではなかったな…………。そうか、俺の勘違いか……」
安心してくれたのは伝わってきたけど、何を勘違いしていたのかと不思議に思って顔を上げると、少し顔を赤くしたヴェインさんと視線が合ったのだ。
自然とお互いに微笑み合っていた。
それがなんだか嬉しいような、こそばゆいようなそんな気持ちで見つめ合っていると、後ろから咳払いが聞こえてきた。
後ろを振り向くと、顔を赤くしたアーくんと、楽しそうな表情の野上くんと、膨れっ面のかっちゃんがいた。
みんなに見られていたことが恥ずかしくて、慌てて身を離そうとしたけど、なぜかヴェインさんに腰を抱き寄せられていてそれが出来なかったのだ。
上を向くと、キラキラの笑顔で私を見つめるヴェインさんと目が合った。
「ん?どうした?」
ふえ~。どうしたではないです。いつもの笑顔よりも甘やかに見えるほほえみに、心臓が大きな音を立てた私は、ヴェインさんのその甘々なほほえみに見入ってしまっていた。
「ああ、セレフィンなら帰ったよ。隠れていた護衛を見つけて、連れ帰らせたんだ」
その言葉で、そう言えば殿下がいなかったことに改めて気がついた私は、どれだけヴェインさんしか目に入っていなかったのかと更に恥ずかしくなってしまった。
そんな私をヴェインさんは、心配そうな表情で見つめてきた。
そして、熱を測るように私よりも大きくて硬い手のひらでおでこに触れたのだ。
おでこを触れた手は、頬を伝って首筋をひと撫でした後に離れていった。
されるがままになっていた私は、ヴェインさんに抱き上げられてから我に返ったのだ。
「えっ、ヴェインさん?」
驚きの声を上げる私に、ヴェインさんは真剣な表情で言ったのだ。
「少し微熱があるみたいだ。大事を取って、横になっていた方がいい」
その言葉に、体の熱が上がったのはヴェインさんの所為ですとは、恥ずかしくて言えなかった私は、おとなしくヴェインさんの腕に抱かれた状態で部屋に戻ることとなったのだった。
その後、名残惜しそうにお仕事に向かったヴェインさんがいつもよりも早く帰宅したのは、私のことを心配したからなのだと分かった私は、自然と笑顔になっていた。
階段を降りている途中で、キッチンからいい匂いがしてくることに気がついた私は、不思議に思い自然とそっちに足が向いていた。
キッチンに入ると、シャツの袖をまくった姿のヴェインさんが朝食をダイニングテーブルに並べているのが目に入ったのだ。
私は、慌ててヴェインさんの元に駆け寄っていた。
「ヴェインさん、ごめんなさい。私の支度が遅いから……」
そう言って、シュンとなった私にヴェインさんは、優しい表情で言ったのだ。
「いや、これくらいはさせてくれ……。シズが俺の気持ちを受け入れてくれたとは言え、シズにしたことは許されることではない。それに……、体が辛かったら言ってくれ」
ヴェインさんが私のことを気遣ってくれることが嬉しくって、少し大げさに話すヴェインさんの言い方に首を傾げつつもここは素直にお礼を言うことにした私は、自然と笑顔になっていた。
「ヴェインさん、ありがとうございます。お手伝いできることはありますか?」
私がそう言うと、タオルで手を拭いたヴェインさんは、そっと私の頭を撫でてから目を細めて言った。
「いいや、準備できてるから一緒に食べよう。口に合うといいのだが」
「うふふ。とても美味しそうです」
「そうか。だが、少しでも体が辛かったら我慢せずに言うんだぞ?昨日は本当にすまなかった」
そう言うヴェインさんの方が辛そうな表情をしていた。
私としては、起きた時驚いたものの、嫌ではなかったし、寧ろうれし……、じゃなくて、ヴェインさんが何を思って私を心配するのか分からなかったけど、彼の不安を取り除ければと思い、恥ずかしかったけど、素直な気持ちを伝えることにした。
「えっと、朝起きた時、後ろから抱きしめられていて驚きましたけど、その……、寧ろ嬉しかったと言うか……」
恥ずかしさから、最後の方は小さな声になってしまったけど、素直な気持ちをヴェインさんに伝えることは出来た。
だけど、面と向かっていうことは出来なかった私は、下を向いてしまっていた。
下を向いていたためヴェインさんの表情は分からなかったけど、頭上から安堵したような声が聞こえてきた。
「抱きしめられて……、そうか、シズは読み書きできるとは言っても書くことはそこまで得意ではなかったな…………。そうか、俺の勘違いか……」
安心してくれたのは伝わってきたけど、何を勘違いしていたのかと不思議に思って顔を上げると、少し顔を赤くしたヴェインさんと視線が合ったのだ。
自然とお互いに微笑み合っていた。
それがなんだか嬉しいような、こそばゆいようなそんな気持ちで見つめ合っていると、後ろから咳払いが聞こえてきた。
後ろを振り向くと、顔を赤くしたアーくんと、楽しそうな表情の野上くんと、膨れっ面のかっちゃんがいた。
みんなに見られていたことが恥ずかしくて、慌てて身を離そうとしたけど、なぜかヴェインさんに腰を抱き寄せられていてそれが出来なかったのだ。
上を向くと、キラキラの笑顔で私を見つめるヴェインさんと目が合った。
「ん?どうした?」
ふえ~。どうしたではないです。いつもの笑顔よりも甘やかに見えるほほえみに、心臓が大きな音を立てた私は、ヴェインさんのその甘々なほほえみに見入ってしまっていた。
「ああ、セレフィンなら帰ったよ。隠れていた護衛を見つけて、連れ帰らせたんだ」
その言葉で、そう言えば殿下がいなかったことに改めて気がついた私は、どれだけヴェインさんしか目に入っていなかったのかと更に恥ずかしくなってしまった。
そんな私をヴェインさんは、心配そうな表情で見つめてきた。
そして、熱を測るように私よりも大きくて硬い手のひらでおでこに触れたのだ。
おでこを触れた手は、頬を伝って首筋をひと撫でした後に離れていった。
されるがままになっていた私は、ヴェインさんに抱き上げられてから我に返ったのだ。
「えっ、ヴェインさん?」
驚きの声を上げる私に、ヴェインさんは真剣な表情で言ったのだ。
「少し微熱があるみたいだ。大事を取って、横になっていた方がいい」
その言葉に、体の熱が上がったのはヴェインさんの所為ですとは、恥ずかしくて言えなかった私は、おとなしくヴェインさんの腕に抱かれた状態で部屋に戻ることとなったのだった。
その後、名残惜しそうにお仕事に向かったヴェインさんがいつもよりも早く帰宅したのは、私のことを心配したからなのだと分かった私は、自然と笑顔になっていた。
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