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プロローグ
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◆◆◆◆◆
睡蓮の花言葉は、「信仰」「清純な心」「信頼」「甘美」「優しさ」
◇◇◇
婚約者を奪おうとした男を、私は底無し沼に突き落とした。睡蓮の花咲く沼は、一度沈んだ人間を二度と浮上させない。
でも、男の遺体は睡蓮の沼に沈むことなく発見された。
男の右手はきつく握りしめられていた。その手のひらから、紋章付きボタンが見つかった。私の衣装から引きちぎられたボタンだった。それが決め手となり私は捕まった。
私は必死に言い訳をした。牢獄に入れられた後も、泣いて助けを求めた。だけど、両親も婚約者も牢獄に一度も来る事はなかった。
唯一牢獄を訪れたのは、亡くなった兄の代わりに次期当主となった従兄弟だった。
「カルロッタ」
「クロード、助けに来てくれたの?」
従兄弟から義兄となった彼は、私を静かに見つめながら言葉を紡いだ。
「ガーネット家はカルロッタの処刑に反対しない。これが家族の出した結論だ」
「ああっ・・私は・・死ぬの?」
「ヘルベルトがお前を待ってる」
「クロードは、慰めてくれているの?」
「・・カルロッタ」
「兄上がいるのは天国。私が向かう先は地獄。ヘルベルト兄上は待っていないよ。クロード、私は・・どこで間違えたのかな」
義兄は返事をせず、牢獄を去っていった。
◇◇◇
時が来て、私は頸をはねられた。
死んだ。
死んだはずだった。
◇◇◇
なのに、私は生きている。今、憎い男を底無し沼に突き落とそうとしている。
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睡蓮の花言葉は、「信仰」「清純な心」「信頼」「甘美」「優しさ」
◇◇◇
婚約者を奪おうとした男を、私は底無し沼に突き落とした。睡蓮の花咲く沼は、一度沈んだ人間を二度と浮上させない。
でも、男の遺体は睡蓮の沼に沈むことなく発見された。
男の右手はきつく握りしめられていた。その手のひらから、紋章付きボタンが見つかった。私の衣装から引きちぎられたボタンだった。それが決め手となり私は捕まった。
私は必死に言い訳をした。牢獄に入れられた後も、泣いて助けを求めた。だけど、両親も婚約者も牢獄に一度も来る事はなかった。
唯一牢獄を訪れたのは、亡くなった兄の代わりに次期当主となった従兄弟だった。
「カルロッタ」
「クロード、助けに来てくれたの?」
従兄弟から義兄となった彼は、私を静かに見つめながら言葉を紡いだ。
「ガーネット家はカルロッタの処刑に反対しない。これが家族の出した結論だ」
「ああっ・・私は・・死ぬの?」
「ヘルベルトがお前を待ってる」
「クロードは、慰めてくれているの?」
「・・カルロッタ」
「兄上がいるのは天国。私が向かう先は地獄。ヘルベルト兄上は待っていないよ。クロード、私は・・どこで間違えたのかな」
義兄は返事をせず、牢獄を去っていった。
◇◇◇
時が来て、私は頸をはねられた。
死んだ。
死んだはずだった。
◇◇◇
なのに、私は生きている。今、憎い男を底無し沼に突き落とそうとしている。
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