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第百五話
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セヴランの大きな手が奈々実を抱き寄せ、くちびるが重ねられる。久々に行われる『ダイエット』を詐称する行為に、心や身体の準備が追いつかない。
「ちょっと待ってくださ、・・・んっ」
肩から首筋、背中を撫であげられると、恥ずかしいむず痒さが背中を駆け上がってくる。江里香のことを思い遣ったらこんなことをしている場合じゃないのに、と理性は叫ぶけれど、その声はセヴランの強引さにかき消されてしまう。さらり・・・と衣擦れの音がしてキトンが落とされるが、けれどその下からはこの世界の普通の女性は身に着けない無粋なものが現れて、セヴランはため息をつきそうになる。
「・・・」
いったん少し痩せて、ちょっとだけリバウンドして、けれど奈々実の巨乳は特に変化は無い。この世界の生活に特に不満は無くて、ただ一つだけワガママを言うなら、喉から手が出るほど切実にブラジャーが欲しいのだが、無い物は無いのだから仕方がない。本当は胸の形が崩れるから嫌なのだけれど、奈々実は長い布をぐるぐると巻いてチューブトップのようにして、胸を抑えている。馬に乗った時など、これをやるとやらないでは雲泥の差がある。普段の生活でも、奈々実はいつも胸に布を巻いている。
「ナナミ、これ、解くの大変なんだけど・・・」
文句を言いながら、それでもセヴランは丁寧にゆっくりと長い布を奈々実の身体から巻き取ってくれる。見る者を魅了する整った容貌で悪代官やバカ殿様のように『あ~れ~』くるくるくる・・・なんてやられたら、コメディを通り越して悪質な嫌がらせで、泣くに泣けない。巻きつけられた長い布の下からやっと現れた、真っ白い豊かな宝珠に、セヴランはくちびるを寄せる。
「ふあ・・・、あん・・・」
敏感な先端を、片方はくちびると舌で吸い上げて転がし、もう片方は指先に捕らえて優しく摘まむ。すぐにいじらしく硬くなって愛撫に応える様子が、セヴランを歓ばせた。自分の下半身も硬くはりつめていくが、セヴランはそれを奈々実に悟られないようにしながら、大きな胸をやわやわと揉んだ。
「はあ、・・・あんっ」
奈々実の声が熱を帯びて湿り、肌が艶めいてくる。この世界に来たばかりだった頃は、もといた世界での不健康な食生活を反映してざらざらと手触りのよくなかった肌は、今ではすっかり健康になって、ぱんっと張った少女らしい若々しさと、ツヤツヤとした女性らしさがある、なめらかなものになっている。モチモチと吸いつくようなその肌に口づけて強く吸い上げ、セヴランは所有者の証を刻んでいく。
「ふう・・・、ん・・・っ」
身体の奥から不可思議なむず痒さが湧き上がってくる。それは液体になって脚の間の秘められた部分からあふれ出て、奈々実を困らせ、セヴランを悦ばせる。
「民法の続きを教えてもらう約束だったな」
セヴランはそういうと、奈々実が胸に巻いていた長い布を手にとった。
「エリカのことを心配するよりも、今は俺のことだけを考えていろ」
いつもは、奈々実をうつぶせにさせるか四つん這いで腕や肩回りの筋トレだと嘯くのに、セヴランは奈々実の右手首と右足首をまとめて縛り上げた状態で、仰向けに転がしてのしかかってくる。
「え?」
びっくりして怯える奈々実を口づけで懐柔する。
「本当は両方縛ってやろうかと思ったのだがな・・・」
さすがにそれは、未成年の処女にやっていいことではないだろう。もちろん、今やっていることだって本当ならやってはいけないことだが。
「ちょっと待ってくださ、・・・んっ」
肩から首筋、背中を撫であげられると、恥ずかしいむず痒さが背中を駆け上がってくる。江里香のことを思い遣ったらこんなことをしている場合じゃないのに、と理性は叫ぶけれど、その声はセヴランの強引さにかき消されてしまう。さらり・・・と衣擦れの音がしてキトンが落とされるが、けれどその下からはこの世界の普通の女性は身に着けない無粋なものが現れて、セヴランはため息をつきそうになる。
「・・・」
いったん少し痩せて、ちょっとだけリバウンドして、けれど奈々実の巨乳は特に変化は無い。この世界の生活に特に不満は無くて、ただ一つだけワガママを言うなら、喉から手が出るほど切実にブラジャーが欲しいのだが、無い物は無いのだから仕方がない。本当は胸の形が崩れるから嫌なのだけれど、奈々実は長い布をぐるぐると巻いてチューブトップのようにして、胸を抑えている。馬に乗った時など、これをやるとやらないでは雲泥の差がある。普段の生活でも、奈々実はいつも胸に布を巻いている。
「ナナミ、これ、解くの大変なんだけど・・・」
文句を言いながら、それでもセヴランは丁寧にゆっくりと長い布を奈々実の身体から巻き取ってくれる。見る者を魅了する整った容貌で悪代官やバカ殿様のように『あ~れ~』くるくるくる・・・なんてやられたら、コメディを通り越して悪質な嫌がらせで、泣くに泣けない。巻きつけられた長い布の下からやっと現れた、真っ白い豊かな宝珠に、セヴランはくちびるを寄せる。
「ふあ・・・、あん・・・」
敏感な先端を、片方はくちびると舌で吸い上げて転がし、もう片方は指先に捕らえて優しく摘まむ。すぐにいじらしく硬くなって愛撫に応える様子が、セヴランを歓ばせた。自分の下半身も硬くはりつめていくが、セヴランはそれを奈々実に悟られないようにしながら、大きな胸をやわやわと揉んだ。
「はあ、・・・あんっ」
奈々実の声が熱を帯びて湿り、肌が艶めいてくる。この世界に来たばかりだった頃は、もといた世界での不健康な食生活を反映してざらざらと手触りのよくなかった肌は、今ではすっかり健康になって、ぱんっと張った少女らしい若々しさと、ツヤツヤとした女性らしさがある、なめらかなものになっている。モチモチと吸いつくようなその肌に口づけて強く吸い上げ、セヴランは所有者の証を刻んでいく。
「ふう・・・、ん・・・っ」
身体の奥から不可思議なむず痒さが湧き上がってくる。それは液体になって脚の間の秘められた部分からあふれ出て、奈々実を困らせ、セヴランを悦ばせる。
「民法の続きを教えてもらう約束だったな」
セヴランはそういうと、奈々実が胸に巻いていた長い布を手にとった。
「エリカのことを心配するよりも、今は俺のことだけを考えていろ」
いつもは、奈々実をうつぶせにさせるか四つん這いで腕や肩回りの筋トレだと嘯くのに、セヴランは奈々実の右手首と右足首をまとめて縛り上げた状態で、仰向けに転がしてのしかかってくる。
「え?」
びっくりして怯える奈々実を口づけで懐柔する。
「本当は両方縛ってやろうかと思ったのだがな・・・」
さすがにそれは、未成年の処女にやっていいことではないだろう。もちろん、今やっていることだって本当ならやってはいけないことだが。
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