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22.信じる者は馬鹿を……
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「もう見ないでくださーいー」
レオンさんたちと合流してから少し経った馬車の中は、かなーり重―い雰囲気だった。
それはミミィが出発直後に気づいてしまったことに始まった。
『そういえば、あの騎士さんたちって、どうやって選ばれたんでしょうか?』
『……? どうしたんだ急に』
そのときにミミィの声には純粋な疑問だけではない、少しの嫉妬が入ったようなものだった。けれど、ジェイドさんはその嫉妬心に気づかなかったようで、うわべだけの返しをした。
『レオンさんをはじめ、かなり剣やなんらかの武術がすぐれている方が多いような気がするんですけれど』
『まあ、そうだろう。王命で動いている以上、外聞のこともあるだろうし、さっきも言ったけれど本気で殿下は心配してくれているんだろう』
なるほど。
どうやら自分だけでは戦力になっていないのかという心配だった模様。
安心してくれと言ったジェイドさんだけれど、ミミィは少しうつむき加減ででもですねぇと続けた。
『それだったら、多分、第一護衛隊の方だけで構成されてもおかしくありませんか』
『そうじゃなかったのか?』
どういうこと?
私はその言葉の意味がわからなかった。しかし、今の段階でその疑問に答えてくれることはなさそうだから、とりあえず二人の会話をしっかり聞いておくことにした。
『はい。先日、私は第一護衛隊の方々に特訓をつけてもらいましたけれど、そこで見た方ではない人が紛れているような気がするんです』
ふむふむ。
言われてみればそうかもしれないか。記憶が間違っていなければ、だれも階級を名乗っていなかったような。だから、どういった基準で選んだのかがわからない。
ジェイドさんも考えこんじゃっているよ。
アイリーンも口をはさんでいない。今は静観するといったスタンスなのだろう(と信じたい)。
それでもミミィはすっと息を吐いて、あくまでも可能性ですがと続ける。
『もしかしたらほかの部隊の方とかこのためだけに第一護衛隊に昇進された方なのかもしれませんので、思い過ごしならばそれでいいんですけれど……――――』
『そうだな。とりあえず今はこのことをだれにも言うな』
そうだねえ。今はだれが怪しいかわからない状態で動くことはできない。ジェイドさんも同じように考えていたようで、休憩のときにレオンに尋ねてみるからと請け負ってくれた。
ミミィは素直によろしくお願いしますと頭を下げて、猫化した。
今日の道のりは長いから、エネルギーを消耗しないようにするようだ。
途中の休憩のときにレオンさんにジェイドさんがこっそりと聞いてくれたようで、その報告を聞いたのだけれど……――
「で、どうやらあなたの見間違いだったようね」
「恥ずかしいですぅ」
どうやらミミィの見間違いだったようで、全員が第一護衛隊のメンバーだった。レオンさんにこっそり見せてもらったメンバー表にはちゃんと所属も身体的特徴などが細やかに書かれていて、今この場にいた人たちと一致した。
ちなみに第一護衛隊とは、騎士団の中でもエリート集団と言われる部隊で、王族や国賓級の来客の警護に当たる騎士が所属する。代々の騎士団長はこの第一護衛隊から選ばれ、レオンさんも若くから第一護衛隊メンバーに選ばれていたらしい。
「大丈夫だ。レオンも顔がよく似た騎士ならいくらでもいるからと言っている」
「うううぅ……――」
ジェイドさんの慰めに余計に恥じらうミミィ。
自分が見間違えて、あらぬ疑いをかけてしまったことがどうにも悔しかったらしい。
「もう見ないでくださーいー」
猫化して尻尾をぶんぶん降っている姿はやっぱり可愛いんですが。
「そんなことより、この前、来たときよりも瘴気というか、魔物臭が強くなっているわね」
これ以上、ミミィが使い物にならなくなる前にという心遣いか、アイリーンが話題を急に変えた。
その感覚は同意できるものだった。
なんか前にここに来たときよりもピリピリするっていうか。なんていうんだろうか、水で薄めたお酒を肌に塗ったときのような感じが常にしているような感覚。
ローザさんは大丈夫だろうか。
「そうだな。今度こそ目の前に現れてくれるといいんだが」
「まったくね。とりあえずこちらには『大撃弾』と『洗浄』、それに攻撃スキルを持っている方々が数名いるんだから、こちら側の命が失われることはないといいんだけれど」
ジェイドさんとアイリーンの“願い”に私とミミィはただ黙るしかなかった。馬車の中は今まで以上に重い雰囲気になってしまった。
夕暮れどき、もう少ししたら日が沈みそうなところで私たちはローザさんと出会った街にたどり着いた。
「じゃあ、今日は宿にはいっちゃおうか」
「そうだな」
明日はここを拠点にして“魔物”の探索を行うけれど、別にその直前にギルドに行けばいいんだから、今日はもうなにもしないでおこうというという配慮なんだろう。
「なぁ、ジェイドとミコちゃん、ちょっといいか」
アイリーンとミミィ、そして護衛の皆さんが荷物を持って部屋に向かったのを見届けると、レオンさんが私とジェイドさんを呼びとめた。
「なんでしょうか」
「エリックからの魔法伝言で、『おそらくお前たちが捜している魔物の発生源は南部。ヒトに注意したほうがいいかもしれん』って、言われたんだけど、どういう意味かわかる?」
小さい羊皮紙を出して私たちに見せるレオンさん。
今更だけれど魔法ってすごいよねぇ。
魔法伝言はどうやら、メールみたいに揃えられた、整えられた文字で羊皮紙に宛先、差出人、そして内容が書かれているんだ。こんな技術を一度でいいから使ってみたいねぇ。
おっと、いけない。本題はそこじゃない。
「正直わからん」
「そうですね。発生源はここのあたりということでしょうけれど、ヒトに注意っていうことだけではなんとも」
そう。
羊皮紙に書かれていたのはレオンさんが言ったことそのままだけれど、その忠告はよくわからないというのが実際だ。ジェイドさんも同じ様子だったので、安心した。
「ここの人を注意すればいいのか、今いる奴らに注意すればいいのか……」
「おいおい、俺たちを疑うのか?」
「あくまでも可能性だ。エリックの伝言だと“だれ”というのが特定できんからな」
「…………ったく、わかったよ。疑うなら疑え」
ジェイドさんの考察に少し気分を悪くしたようなレオンさんだけれど、その疑いを否定はしなかった。多分、これが二人の仲の良さ、なんらかの信頼があるんだろう。
「ああ、そうさせてもらう」
「お前も気をつけろ」
二人の中で話がついたので、私にも気をつけるように注意された。
というか、そもそもなんで私たちだけに言って、アイリーンとミミィに言わないんだろうっていうことに今更気づいたけれど、それを質問するのははばかられた。
私は素直に頷いた。
夕ご飯をとり終えた私たちは、明日のための軽く打ち合わせをしてすぐに部屋に戻った。湯あみだけ済ませて寝ようと思って、その支度をしながらレオンさんとの会話を思いだしてしまった。
「なんだか嫌な雰囲気になってきちゃったなぁ」
ここにいる人たちのことを疑わなきゃいけない。本当は嫌だなぁ。でも、信じて馬鹿を見るのはもっと嫌なんだよなぁ。
「今は私にできることをしよっか」
それでも、自分の役割は決まっている。
『洗浄』
ただそれだけしかない。だから、できる限りどうにかして“魔物”を封じこむ方法を考えないとね。
ちょうどそのとき、部屋の扉がノックされた。
こんなときにだれだろうと思ったけれど、宿の人も護衛さんたちも私がすでにこの部屋に入っていることはわかっている。
居留守を使ったら、逆に怪しまれるだろうよねぇ。しょうがないから声をかける。
「はい、どなたですか?」
『すみません、第一護衛隊のヴィルヘルムです。レオン団長がお呼びです。申し訳ありませんが、下の食堂まで来ていただけませんでしょうか』
ふむ。
さっきレオンさんに見せてもらった名簿にそんな名前の人がいたね。
とりあえず宿から出ないから大丈夫かと思って、上着を羽織って廊下に出ると、ヴィルヘルムと名乗った男性がちょこんと頭を下げる。揃いの騎士服を着ていたから、まだ――というかずっと職務中なのか。ありがたや。
「すみません、夜分に」
律義な彼にいいえと返した私は、食堂に向かったのだが……――
「あれ、レオンさん、いな、い……?」
呼びだした側のレオンさんの姿はなく、私宛の書き置きが残されていた。それには“宿を出て、右に進んで三つ目の角の緑のランプがともっているレストランにいるから、そこで話がしたいんだ”って書かれていた。
私はちょっとの外出ならと宿の主人と騎士さんに声をかけて、出ていく。そこまで行ってしたい話ってなんだろう。
「あ、そこのことだね」
書き置きにあったレストランを発見した私は嬉しくなって、小走りになった。
「まさかここまでキミが愚鈍だとは思わなかったよ」
しかし、突然背後からかけられた言葉にへ?と驚いて振りむくと、だれもいない。
「やっぱりキミは平凡だね。まさかキミが『厄除け』を持っているって、さっきまで確信持てなかった、ミコ・ダルミアン」
だれ?
どこかで聞いたことのあるような声だったけれど、声の主は私に質問を許さなかった。
「《奪え》」
その詠唱とともに、私の周りから景色が消えた。
レオンさんたちと合流してから少し経った馬車の中は、かなーり重―い雰囲気だった。
それはミミィが出発直後に気づいてしまったことに始まった。
『そういえば、あの騎士さんたちって、どうやって選ばれたんでしょうか?』
『……? どうしたんだ急に』
そのときにミミィの声には純粋な疑問だけではない、少しの嫉妬が入ったようなものだった。けれど、ジェイドさんはその嫉妬心に気づかなかったようで、うわべだけの返しをした。
『レオンさんをはじめ、かなり剣やなんらかの武術がすぐれている方が多いような気がするんですけれど』
『まあ、そうだろう。王命で動いている以上、外聞のこともあるだろうし、さっきも言ったけれど本気で殿下は心配してくれているんだろう』
なるほど。
どうやら自分だけでは戦力になっていないのかという心配だった模様。
安心してくれと言ったジェイドさんだけれど、ミミィは少しうつむき加減ででもですねぇと続けた。
『それだったら、多分、第一護衛隊の方だけで構成されてもおかしくありませんか』
『そうじゃなかったのか?』
どういうこと?
私はその言葉の意味がわからなかった。しかし、今の段階でその疑問に答えてくれることはなさそうだから、とりあえず二人の会話をしっかり聞いておくことにした。
『はい。先日、私は第一護衛隊の方々に特訓をつけてもらいましたけれど、そこで見た方ではない人が紛れているような気がするんです』
ふむふむ。
言われてみればそうかもしれないか。記憶が間違っていなければ、だれも階級を名乗っていなかったような。だから、どういった基準で選んだのかがわからない。
ジェイドさんも考えこんじゃっているよ。
アイリーンも口をはさんでいない。今は静観するといったスタンスなのだろう(と信じたい)。
それでもミミィはすっと息を吐いて、あくまでも可能性ですがと続ける。
『もしかしたらほかの部隊の方とかこのためだけに第一護衛隊に昇進された方なのかもしれませんので、思い過ごしならばそれでいいんですけれど……――――』
『そうだな。とりあえず今はこのことをだれにも言うな』
そうだねえ。今はだれが怪しいかわからない状態で動くことはできない。ジェイドさんも同じように考えていたようで、休憩のときにレオンに尋ねてみるからと請け負ってくれた。
ミミィは素直によろしくお願いしますと頭を下げて、猫化した。
今日の道のりは長いから、エネルギーを消耗しないようにするようだ。
途中の休憩のときにレオンさんにジェイドさんがこっそりと聞いてくれたようで、その報告を聞いたのだけれど……――
「で、どうやらあなたの見間違いだったようね」
「恥ずかしいですぅ」
どうやらミミィの見間違いだったようで、全員が第一護衛隊のメンバーだった。レオンさんにこっそり見せてもらったメンバー表にはちゃんと所属も身体的特徴などが細やかに書かれていて、今この場にいた人たちと一致した。
ちなみに第一護衛隊とは、騎士団の中でもエリート集団と言われる部隊で、王族や国賓級の来客の警護に当たる騎士が所属する。代々の騎士団長はこの第一護衛隊から選ばれ、レオンさんも若くから第一護衛隊メンバーに選ばれていたらしい。
「大丈夫だ。レオンも顔がよく似た騎士ならいくらでもいるからと言っている」
「うううぅ……――」
ジェイドさんの慰めに余計に恥じらうミミィ。
自分が見間違えて、あらぬ疑いをかけてしまったことがどうにも悔しかったらしい。
「もう見ないでくださーいー」
猫化して尻尾をぶんぶん降っている姿はやっぱり可愛いんですが。
「そんなことより、この前、来たときよりも瘴気というか、魔物臭が強くなっているわね」
これ以上、ミミィが使い物にならなくなる前にという心遣いか、アイリーンが話題を急に変えた。
その感覚は同意できるものだった。
なんか前にここに来たときよりもピリピリするっていうか。なんていうんだろうか、水で薄めたお酒を肌に塗ったときのような感じが常にしているような感覚。
ローザさんは大丈夫だろうか。
「そうだな。今度こそ目の前に現れてくれるといいんだが」
「まったくね。とりあえずこちらには『大撃弾』と『洗浄』、それに攻撃スキルを持っている方々が数名いるんだから、こちら側の命が失われることはないといいんだけれど」
ジェイドさんとアイリーンの“願い”に私とミミィはただ黙るしかなかった。馬車の中は今まで以上に重い雰囲気になってしまった。
夕暮れどき、もう少ししたら日が沈みそうなところで私たちはローザさんと出会った街にたどり着いた。
「じゃあ、今日は宿にはいっちゃおうか」
「そうだな」
明日はここを拠点にして“魔物”の探索を行うけれど、別にその直前にギルドに行けばいいんだから、今日はもうなにもしないでおこうというという配慮なんだろう。
「なぁ、ジェイドとミコちゃん、ちょっといいか」
アイリーンとミミィ、そして護衛の皆さんが荷物を持って部屋に向かったのを見届けると、レオンさんが私とジェイドさんを呼びとめた。
「なんでしょうか」
「エリックからの魔法伝言で、『おそらくお前たちが捜している魔物の発生源は南部。ヒトに注意したほうがいいかもしれん』って、言われたんだけど、どういう意味かわかる?」
小さい羊皮紙を出して私たちに見せるレオンさん。
今更だけれど魔法ってすごいよねぇ。
魔法伝言はどうやら、メールみたいに揃えられた、整えられた文字で羊皮紙に宛先、差出人、そして内容が書かれているんだ。こんな技術を一度でいいから使ってみたいねぇ。
おっと、いけない。本題はそこじゃない。
「正直わからん」
「そうですね。発生源はここのあたりということでしょうけれど、ヒトに注意っていうことだけではなんとも」
そう。
羊皮紙に書かれていたのはレオンさんが言ったことそのままだけれど、その忠告はよくわからないというのが実際だ。ジェイドさんも同じ様子だったので、安心した。
「ここの人を注意すればいいのか、今いる奴らに注意すればいいのか……」
「おいおい、俺たちを疑うのか?」
「あくまでも可能性だ。エリックの伝言だと“だれ”というのが特定できんからな」
「…………ったく、わかったよ。疑うなら疑え」
ジェイドさんの考察に少し気分を悪くしたようなレオンさんだけれど、その疑いを否定はしなかった。多分、これが二人の仲の良さ、なんらかの信頼があるんだろう。
「ああ、そうさせてもらう」
「お前も気をつけろ」
二人の中で話がついたので、私にも気をつけるように注意された。
というか、そもそもなんで私たちだけに言って、アイリーンとミミィに言わないんだろうっていうことに今更気づいたけれど、それを質問するのははばかられた。
私は素直に頷いた。
夕ご飯をとり終えた私たちは、明日のための軽く打ち合わせをしてすぐに部屋に戻った。湯あみだけ済ませて寝ようと思って、その支度をしながらレオンさんとの会話を思いだしてしまった。
「なんだか嫌な雰囲気になってきちゃったなぁ」
ここにいる人たちのことを疑わなきゃいけない。本当は嫌だなぁ。でも、信じて馬鹿を見るのはもっと嫌なんだよなぁ。
「今は私にできることをしよっか」
それでも、自分の役割は決まっている。
『洗浄』
ただそれだけしかない。だから、できる限りどうにかして“魔物”を封じこむ方法を考えないとね。
ちょうどそのとき、部屋の扉がノックされた。
こんなときにだれだろうと思ったけれど、宿の人も護衛さんたちも私がすでにこの部屋に入っていることはわかっている。
居留守を使ったら、逆に怪しまれるだろうよねぇ。しょうがないから声をかける。
「はい、どなたですか?」
『すみません、第一護衛隊のヴィルヘルムです。レオン団長がお呼びです。申し訳ありませんが、下の食堂まで来ていただけませんでしょうか』
ふむ。
さっきレオンさんに見せてもらった名簿にそんな名前の人がいたね。
とりあえず宿から出ないから大丈夫かと思って、上着を羽織って廊下に出ると、ヴィルヘルムと名乗った男性がちょこんと頭を下げる。揃いの騎士服を着ていたから、まだ――というかずっと職務中なのか。ありがたや。
「すみません、夜分に」
律義な彼にいいえと返した私は、食堂に向かったのだが……――
「あれ、レオンさん、いな、い……?」
呼びだした側のレオンさんの姿はなく、私宛の書き置きが残されていた。それには“宿を出て、右に進んで三つ目の角の緑のランプがともっているレストランにいるから、そこで話がしたいんだ”って書かれていた。
私はちょっとの外出ならと宿の主人と騎士さんに声をかけて、出ていく。そこまで行ってしたい話ってなんだろう。
「あ、そこのことだね」
書き置きにあったレストランを発見した私は嬉しくなって、小走りになった。
「まさかここまでキミが愚鈍だとは思わなかったよ」
しかし、突然背後からかけられた言葉にへ?と驚いて振りむくと、だれもいない。
「やっぱりキミは平凡だね。まさかキミが『厄除け』を持っているって、さっきまで確信持てなかった、ミコ・ダルミアン」
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