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揺れ動く心
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*瑞紀side*
「…それ、悠河には言ったの?」
その言葉に、首を振りながら。
「言ってません。言っても、悲しくなるだけだもの。」
私が笑うと。
瀬川さんは、そんな私を苦しそうに見て。
「本当に、悠河の事大切に思ってるんだね。」
「…。それは、瀬川さんも同じでしょう?」
瀬川さんはその言葉に笑う。
私も笑っていると、遠くの方から、
「…瀬川!」
瀬川さんの同僚らしき人が瀬川さんを呼んでいて。
私は笑って、行って下さい、と言った。
瀬川さんはそんな私を見てしばらく悩んだような仕草をしながらも、
「…絶対にここに戻って来るから、悠河が来ても俺が来るまではここにいて。」
?
私はその言葉に少し疑問を感じながらも。
その言葉に、笑って頷いた。
瀬川さんが呼ばれた方へ行ってしまってから、一人で待って20分ぐらいしたころだった。
「ねぇ。あなた、瑞紀ちゃん?」
女性の高い声に顔を上げると、綺麗に着飾った四人の女の人が並んでいて。
私が笑いながら、はい、と言うと。
その辺事にその中の一人が笑って
「ねぇ、暇なら一緒にバルコニーに行かない?」
バルコニー…
行きたいし、今とても暇だけど。
『絶対にここに戻って来るから、悠河が来ても俺が来るまではここにいて。』
瀬川さんの言葉を思い出して、
「いえ、私は…っ」
断ろうとしたその時。
私の腕を、ギリと強い力で掴まれて。
え…
そう思った時にはもう遅かった。
「…良いから来なさいよ。」
低い声でそう言われて。
周りを見たけど、瀬川さんはいなくて。
知哉さんの手前、大声を出して逃げるわけにも行かず従うしかなかった。
「…それ、悠河には言ったの?」
その言葉に、首を振りながら。
「言ってません。言っても、悲しくなるだけだもの。」
私が笑うと。
瀬川さんは、そんな私を苦しそうに見て。
「本当に、悠河の事大切に思ってるんだね。」
「…。それは、瀬川さんも同じでしょう?」
瀬川さんはその言葉に笑う。
私も笑っていると、遠くの方から、
「…瀬川!」
瀬川さんの同僚らしき人が瀬川さんを呼んでいて。
私は笑って、行って下さい、と言った。
瀬川さんはそんな私を見てしばらく悩んだような仕草をしながらも、
「…絶対にここに戻って来るから、悠河が来ても俺が来るまではここにいて。」
?
私はその言葉に少し疑問を感じながらも。
その言葉に、笑って頷いた。
瀬川さんが呼ばれた方へ行ってしまってから、一人で待って20分ぐらいしたころだった。
「ねぇ。あなた、瑞紀ちゃん?」
女性の高い声に顔を上げると、綺麗に着飾った四人の女の人が並んでいて。
私が笑いながら、はい、と言うと。
その辺事にその中の一人が笑って
「ねぇ、暇なら一緒にバルコニーに行かない?」
バルコニー…
行きたいし、今とても暇だけど。
『絶対にここに戻って来るから、悠河が来ても俺が来るまではここにいて。』
瀬川さんの言葉を思い出して、
「いえ、私は…っ」
断ろうとしたその時。
私の腕を、ギリと強い力で掴まれて。
え…
そう思った時にはもう遅かった。
「…良いから来なさいよ。」
低い声でそう言われて。
周りを見たけど、瀬川さんはいなくて。
知哉さんの手前、大声を出して逃げるわけにも行かず従うしかなかった。
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