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トマホーク・ターヴェラント編
ある夜の一場面
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全ての事件に方が付いたのは、午後十一時の事だった。既に夜の闇は世界中を覆っている。石井聡子は高層ビルの屋上から、この騒動のために発生したと思われる真っ暗なオフィス街を眺める。
聡子はタバコをふかしながら、実際は夜はこういうものではないかと言い聞かせながら、タバコを吸う。
タバコの先端から出ていくのは白い煙。
聡子は目でタバコを追いながらも、別の事を考えていた。この騒動に関する報告書の執筆は明日となっていたが、聡子は帰る気にはならない。
どうも、今日は帰る気が起きないのだ。なんとなく帰る前に心を落ち着けたい。そんな気持ちだ。と、ここでタバコが切れたらしい、聡子は舌を打って懐からタバコを取り出す。新しいタバコに火を付けようとし、ポケットのライターへと手を伸ばす。
だが、ここでアクシデントが発生してしまう。聡子は慌ててしまったためにライターを暗いコンクリートの上に落としてしまったのだ。
聡子が額に手を当てて、文句を呟きながら地面に落ちたライターに手を伸ばしかけた時に、手が触れ合ってしまう。予想外の出来事に聡子は顔を真っ赤にして、
「お、お、お、お、い!こ、こ、こ、こ、このライターはあたしのなんだぞ!か、か、か、か、か、か、勝手に取ろーとするんじゃねーよ!」
いつになく弱い口調。外見や口はともかく心は純情である聡子にとって男子と手が重なり合う事など滅多にない事。
彼女の顔が茹でたタコのように真っ赤になってしまい、舌がもつれてしまうのも仕方がないであろう。
聡子がライターを拾うために屈んだ男に文句を言おうと、男の顔をじっくりと眺めると、聡子は思わず目を丸くしてしまう。何故なら、暗がりの男性は自身の仲間であり、チームの尊敬するべき参謀である中村孝太郎であったから。
傷だらけの孝太郎は頬をポリポリとかきながら、困惑した笑みを顔に浮かべていた。
「すまないな。おれもタバコを吸おうとしていたからな……ほら、今日は色々とあったからな」
孝太郎の言い訳じみた言葉に聡子は目を細めて、孝太郎を睨む。
「そうなんですかー。そりゃあ、お邪魔しましたねー。言っておきますけどね!今回の戦いで一番尽力したのは、あたしなんですよ!アンナ・スチュアートとの戦いや今回のタカアシガニの形をした兵器との戦い。一番尽力したのはあたしなんですからッ!」
聡子の口を尖らせての言葉に、孝太郎は相変わらずの苦笑。聡子が落ち着き払ったのを見計らってから、孝太郎は聡子にタバコをせがむ。
聡子は片眉を下げて、一本のタバコを孝太郎に手渡す。
孝太郎は聡子からタバコを受け取り、聡子に許可を得てから、タバコに火を付ける。それから、聡子にライターを返す。
聡子はようやく帰ってきたライターをスーツのポケットにしまう。それから、屋上の安全柵にもたれかかりながら、タバコをふかす。
夜景を眺めながらのタバコは美味いものだと考えながら、横で柵に背を預けて目を瞑りながら一本のタバコをチマチマと吸う上司の姿を目撃する。
聡子はこの不思議な男の事を思い返す。この上司は本当に不思議な人間だ。どんな人間からも必要な情報を掬い出し、やがては事件を解決に導いていく。
特に三年前の首都圏連続爆殺事件の解決にたった一人で翻弄する姿は自分の心を強く揺さぶった。
どうして、この人はこんなにも頑張れるのだろうと。
聡子は思えば、刑事としての仕事に就いてからはずっとこの人と一緒だった懐古していく。思えば自分がチームに引き入れられたのは唯一白籠市の新米警察官の中で刈谷阿里耶に屈する事のない人間だとこの男に見染められてからだった。
聡子は実際に刈谷組の脅迫には屈しなかったし、それ以降の敵にも同様の処置を取った。だからこそ、ついて来られたのだと思う。
孝太郎に従って、戦闘について行く聡子の感情が『慕い』から『恋』へと変わっていったのはいつからだったのだろうか。
明確に聡子が『恋』という感情を孝太郎に抱いたのは彼が石川葵のナイフによって三年の昏睡に陥ってからの事であった。学生時代の素行があまりよくなかった聡子は当時から、仲間と遊び回るのが好きで、普通の女子生徒が行うような『恋愛』だの『告白』だのには一つの興味も示さなかった。それだけに、20歳になってからも、そんなものは『幻想』だと思っていた。だが、今ならハッキリと主張できる。この気持ちは『幻想』ではないと。
聡子は声を震わせて、
「あ、あ、あのさ……聞いてよ!」
いつになく震えた顔の聡子に目を瞑ってタバコを堪能していた孝太郎の顔が聡子の顔に向けられる。
孝太郎は両眉を上げて、
「どうしたんだ?」
と、訝しげに尋ねる。
「あたしはあんたの事がすーー」
聡子は孝太郎と視線が合った瞬間に喉の奥に詰まった言葉を絞り出したが、その瞬間に扉から孝太郎同様の赤銅色の肌をした黒髪の美女が孝太郎を強く抱擁する。
「あ、姉貴?おれタバコを吸っている途中だから、危ないって!」
孝太郎の困惑した声が聞こえてくる。だが、重度のブラコン男性はそんな事は構もせずに自身の頬を弟の頬に擦り付けていた。
「孝ちゃん!無事で良かったわ!ジョニー・タリスマンの奴に殺されかけた時はどうなるかと……」
「大丈夫だって!とにかく、今は危ないって」
聡子は呆れたような目を向けて、ブラコン女性の姿勢を見つめる。
孝太郎は今の所は右手でタバコを持っていて、左手で絵里子の抱擁を受け止めているという状態なのだ。ここはライバルと言えども助け舟を出すべきであろうから、聡子は空咳を出して、絵里子の注目をいただく。
絵里子の注目がこちらに向いたのと同時に、聡子はもう一度空咳をして、用件を告げる。
「あの、絵里子さんさぁ~孝太郎さんタバコを持っているから、そのままだと危ないと思うよ」
聡子の話を聞いて、慌てて孝太郎の体から離れる絵里子。
「危なかったわ、ありがとう、聡子」
姉の言葉が聡子に向くのと同時に、孝太郎も視線を改めて聡子に向き直す。
「そう言えば、さっきの用件はなんだったんだ?確かすーー」
「今回はあたしも頑張ったから、今度はすき焼きを奢って欲しいなと言おうとしただけだよ。これで満足?」
聡子はふてくされた様子で階段を降りて行く。階段を降りる中で、笑顔で談笑する二人の様子を眺め、聡子は今日は引き上げてやろうと踵を返し、階段を下っていく。
聡子はタバコをふかしながら、実際は夜はこういうものではないかと言い聞かせながら、タバコを吸う。
タバコの先端から出ていくのは白い煙。
聡子は目でタバコを追いながらも、別の事を考えていた。この騒動に関する報告書の執筆は明日となっていたが、聡子は帰る気にはならない。
どうも、今日は帰る気が起きないのだ。なんとなく帰る前に心を落ち着けたい。そんな気持ちだ。と、ここでタバコが切れたらしい、聡子は舌を打って懐からタバコを取り出す。新しいタバコに火を付けようとし、ポケットのライターへと手を伸ばす。
だが、ここでアクシデントが発生してしまう。聡子は慌ててしまったためにライターを暗いコンクリートの上に落としてしまったのだ。
聡子が額に手を当てて、文句を呟きながら地面に落ちたライターに手を伸ばしかけた時に、手が触れ合ってしまう。予想外の出来事に聡子は顔を真っ赤にして、
「お、お、お、お、い!こ、こ、こ、こ、このライターはあたしのなんだぞ!か、か、か、か、か、か、勝手に取ろーとするんじゃねーよ!」
いつになく弱い口調。外見や口はともかく心は純情である聡子にとって男子と手が重なり合う事など滅多にない事。
彼女の顔が茹でたタコのように真っ赤になってしまい、舌がもつれてしまうのも仕方がないであろう。
聡子がライターを拾うために屈んだ男に文句を言おうと、男の顔をじっくりと眺めると、聡子は思わず目を丸くしてしまう。何故なら、暗がりの男性は自身の仲間であり、チームの尊敬するべき参謀である中村孝太郎であったから。
傷だらけの孝太郎は頬をポリポリとかきながら、困惑した笑みを顔に浮かべていた。
「すまないな。おれもタバコを吸おうとしていたからな……ほら、今日は色々とあったからな」
孝太郎の言い訳じみた言葉に聡子は目を細めて、孝太郎を睨む。
「そうなんですかー。そりゃあ、お邪魔しましたねー。言っておきますけどね!今回の戦いで一番尽力したのは、あたしなんですよ!アンナ・スチュアートとの戦いや今回のタカアシガニの形をした兵器との戦い。一番尽力したのはあたしなんですからッ!」
聡子の口を尖らせての言葉に、孝太郎は相変わらずの苦笑。聡子が落ち着き払ったのを見計らってから、孝太郎は聡子にタバコをせがむ。
聡子は片眉を下げて、一本のタバコを孝太郎に手渡す。
孝太郎は聡子からタバコを受け取り、聡子に許可を得てから、タバコに火を付ける。それから、聡子にライターを返す。
聡子はようやく帰ってきたライターをスーツのポケットにしまう。それから、屋上の安全柵にもたれかかりながら、タバコをふかす。
夜景を眺めながらのタバコは美味いものだと考えながら、横で柵に背を預けて目を瞑りながら一本のタバコをチマチマと吸う上司の姿を目撃する。
聡子はこの不思議な男の事を思い返す。この上司は本当に不思議な人間だ。どんな人間からも必要な情報を掬い出し、やがては事件を解決に導いていく。
特に三年前の首都圏連続爆殺事件の解決にたった一人で翻弄する姿は自分の心を強く揺さぶった。
どうして、この人はこんなにも頑張れるのだろうと。
聡子は思えば、刑事としての仕事に就いてからはずっとこの人と一緒だった懐古していく。思えば自分がチームに引き入れられたのは唯一白籠市の新米警察官の中で刈谷阿里耶に屈する事のない人間だとこの男に見染められてからだった。
聡子は実際に刈谷組の脅迫には屈しなかったし、それ以降の敵にも同様の処置を取った。だからこそ、ついて来られたのだと思う。
孝太郎に従って、戦闘について行く聡子の感情が『慕い』から『恋』へと変わっていったのはいつからだったのだろうか。
明確に聡子が『恋』という感情を孝太郎に抱いたのは彼が石川葵のナイフによって三年の昏睡に陥ってからの事であった。学生時代の素行があまりよくなかった聡子は当時から、仲間と遊び回るのが好きで、普通の女子生徒が行うような『恋愛』だの『告白』だのには一つの興味も示さなかった。それだけに、20歳になってからも、そんなものは『幻想』だと思っていた。だが、今ならハッキリと主張できる。この気持ちは『幻想』ではないと。
聡子は声を震わせて、
「あ、あ、あのさ……聞いてよ!」
いつになく震えた顔の聡子に目を瞑ってタバコを堪能していた孝太郎の顔が聡子の顔に向けられる。
孝太郎は両眉を上げて、
「どうしたんだ?」
と、訝しげに尋ねる。
「あたしはあんたの事がすーー」
聡子は孝太郎と視線が合った瞬間に喉の奥に詰まった言葉を絞り出したが、その瞬間に扉から孝太郎同様の赤銅色の肌をした黒髪の美女が孝太郎を強く抱擁する。
「あ、姉貴?おれタバコを吸っている途中だから、危ないって!」
孝太郎の困惑した声が聞こえてくる。だが、重度のブラコン男性はそんな事は構もせずに自身の頬を弟の頬に擦り付けていた。
「孝ちゃん!無事で良かったわ!ジョニー・タリスマンの奴に殺されかけた時はどうなるかと……」
「大丈夫だって!とにかく、今は危ないって」
聡子は呆れたような目を向けて、ブラコン女性の姿勢を見つめる。
孝太郎は今の所は右手でタバコを持っていて、左手で絵里子の抱擁を受け止めているという状態なのだ。ここはライバルと言えども助け舟を出すべきであろうから、聡子は空咳を出して、絵里子の注目をいただく。
絵里子の注目がこちらに向いたのと同時に、聡子はもう一度空咳をして、用件を告げる。
「あの、絵里子さんさぁ~孝太郎さんタバコを持っているから、そのままだと危ないと思うよ」
聡子の話を聞いて、慌てて孝太郎の体から離れる絵里子。
「危なかったわ、ありがとう、聡子」
姉の言葉が聡子に向くのと同時に、孝太郎も視線を改めて聡子に向き直す。
「そう言えば、さっきの用件はなんだったんだ?確かすーー」
「今回はあたしも頑張ったから、今度はすき焼きを奢って欲しいなと言おうとしただけだよ。これで満足?」
聡子はふてくされた様子で階段を降りて行く。階段を降りる中で、笑顔で談笑する二人の様子を眺め、聡子は今日は引き上げてやろうと踵を返し、階段を下っていく。
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