婚約破棄された悪役令嬢の巻き返し!〜『血吸い姫』と呼ばれた少女は復讐のためにその刃を尖らせる〜

アンジェロ岩井

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第四章『この私が狼の牙をへし折ってご覧にいれますわ』

例えるのならば狂犬だというところでしょうか

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この日、ヒューゴはギルドマスターからの伝言を伝えるためにほんの少しだけ温かい冬の日差しが差し込む中を懸命に歩いていた。
ヒューゴにとって一番我慢がならないのは冬でも夏でもないような中途半端な寒さや暑さである。
冬だというのに、どこか生暖かい感触がヒューゴには苦痛に感じられた。
早く伝言を伝え終わり、酒場に戻りたいものだ。今のヒューゴの欲求は酒場の中に籠りながら、ギルドマスターの指示を仰いで、雑用などの仕事をしたいというごく単純なものであった。
中途半端な暑さにやられたということも大きかったが、何よりもカーラとレキシーの自宅周辺を怪しげな男たちが屯していることに気が付き、その男たちを誘い出して、始末しなければならなかったのだ。
余計な戦闘を行ったために、疲労もまた人一倍であった。
そんなことを考えながら診療所に向かうと、何やら診療所が騒がしくなっていたことに気がつく。
尋常ではないほどの人が集まり、何やらヒソヒソと噂を話し合っている。
ヒューゴが気になって、集まった人たちの一人に何があったのかを尋ねると、ジョンという男が群衆を代表して答えた。

「どうしたもこうしたもねぇよ。レキシー先生のところに変な子どもがやってきて、いきなり二人に向かって刃物を振り回してたんだ」

ジョンの説明を聞いたヒューゴは我を忘れたかのように群衆たちをかき分けて、診療所の中へと入り込む。
頭の中に存在したのはカーラへの思いばかりである。愛するあの令嬢にもしものことがあれば、自分は正常ではいられないだろう。
全身から汗を吹き流し、ようやく群衆たちを押し分けて、診療所の中に入ると、そこには警備隊の隊員や武装した自警団の団員たちなどがレキシーやカーラ、それにその容疑者とされる縄に囚われた二人の子どもたちを尋問している様子が見受けられた。
その側で、治療に訪れていたと思われる患者たちが気まずそうに萎縮している姿までも見られた。
ヒューゴはカーラとレキシーが無事であったことに安堵し、胸を撫で下ろしたが、カーラの手の甲に傷が付いていることに気が付き、我を忘れて駆け寄っていく。

「カーラッ!」

ヒューゴは無意識のうちにカーラに抱きつこうとしたものの、慌てて直前になって立ち止まったのだった。
どこか哀れな姿をカーラは冷ややかな視線で見つめていた。

「ご安心なさいませ、殿下。私はご無事ですので」

カーラの言葉は皮肉めいていた。その証拠が『殿下』というカーラが滅多に使わない敬称を使っていたことにあるだろう。
敬称というよりかはヒューゴのみに使われる蔑称といってもいいかもしれない。
ヒューゴはどこか不満そうな顔を浮かべていたが、カーラはそれを無視して、集まった警備隊の隊員に何が起きたのかを語っていく。
カーラによれば、その日はいつも通りにレキシーと共に診療所を開き、業務にあたっていたという。
そのまま午前中は何もなかったといたが、短剣を振り回したオリーバとエマという二人の子どもが姿を現し、悲鳴を上げる患者たちを見て、レキシーとカーラの両名が慌てて二人を拘束したのだという。
手を後ろに拘束させ、地面の上に押し倒し、それから診療所の中に置いていた包帯で両手の手首を拘束したという。
その後で、訪れていた患者の一人が警備隊と自警団を呼びに向かったと主張している。
その間に多くの人が診療所へと詰め寄り、今に至っていったのだ、とカーラは主張した。
自警団の隊員はカーラの言葉を納得したように聞いていた。

「わかった。この子どもたちは我々に任せてくれ」

話を聞いた隊員がオリバーを掴みあげようとした時だ。歯茎を剥き出しにしながら憎悪の表情で隊員を睨み付けた。

「なんでだよ!なんでオレたちを捕まえるんだよッ!捕まえるのはあっちだろッ!」

オリバーが大きな声を振り上げ、団員の脛を思いっきり蹴り飛ばす。
隊員は苦痛に顔を歪め、足を抑えながら診療所の中にうずくまっていく。
それをいいことにもう一人の子どもも自分を掴み上げていた団員の脛を蹴り飛ばして、その手から逃げ出すことに成功していた。

そして、そのままレキシーとカーラに掴み掛かろうとした二人であったが、ベテランの駆除人であるカーラたちを子どもの手だけで、ましてや両腕を拘束されている状況であるのにも関わらず、制圧できるはずなど不可能であった。

二人が再び地面の上に押し倒され、悔しげな呻き声を上げていた時だ。子どもの懐から一枚の金貨が落ちた。
ただの金貨ではない。拾い上げてみれば、よく磨かれた状態のいい新品の金貨だ。こんなものをどうして、子どもたちが持っているのだろう。

そこまで考えたところで、嫌な予感が脳裏をよぎった。カーラは金貨を拘束されている子どもたちに近付けながら誰にもらったのかと詰め寄っていく。
子どもたちは顔を逸らし、その出所を明らかにはしなかった。
そればかりか、オリバーに至ってはカーラに向かって唾を吐き捨てようとした。

未遂の表現を用いたのはカーラが駆除人としての神経を用いて、その唾が自身に吐き捨てられるのを避けたからである。
地面の上に落ちた唾を見て、ヒューゴは我慢の限界を迎えた。オリバーの元に詰め寄ると、そのまま平手打ちを喰らわせようとしたが、腕首をカーラに掴まれたために平手打ちを喰らわせることは不可能となってしまったのだった。
ヒューゴは悔しげな表情を浮かべながらカーラを見つめていた。

「あんた、なんでこんな奴を止めるんだよ?いくらガキだからって、やっていいことと悪いことの判別くらいついている年だぜッ!」

「落ち着いてくださいませ。その子を叩いても事態は良くなりませんわ」

「じゃあ、どうしろっていうんですか!?」

ヒューゴはカーラに顔を近付けながら問い掛けた。

「この方たちと真摯に話し合えばよろしいのですわ。きっと、わかってくださいますとも」

「本気で話し合えると?」

ヒューゴは呆れたような様子で問い掛けた。だが、カーラは眉一つ変えることなく首を縦に動かしていく。
ヒューゴは未だに不服そうに歯を軋ませていたが、レキシーの表情がいつもと異なることに気が付いた。

どこか罪悪感に押し潰されたような表情をしていたのだ。ヒューゴはレキシーのその顔を見た時に絞首台に乗せられる凶悪犯たちの表情を思い返していた。

レキシーならば絶対に思い浮かべないであろう表情をしていたということに驚いたヒューゴがわけを問い掛けると、レキシーはヒューゴに耳を寄せ、何があったのかを語った。
大っぴらに語ることができなかったのは後ろめたさがあり、部屋の中に警備隊や自警団が駐屯しているからだろう。

レキシーは例えるのならば、罪が暴かれて、申し開きを行なっている罪人のような表情をしながらあの子どもたちと何があったのかを説明していく。

カーラの説明を聞いたヒューゴは当初こそ、訳ありだと察し、難しい表情で話を聞いていたが、話を聞くにつれ、レキシーはむしろ被害者にとっての救済者だということを認識させられた。
その後で、理不尽な逆恨みで二人を襲った子どもに説教を行おとしたが、それよりも前に脛を蹴られてしまい、断念せざるを得なかった。

二人の子どもはレキシーとカーラ。とりわけ、レキシーを憎悪の炎が宿った瞳で睨み付けながら警備隊と自警団の団員によって運ばれていく。
その後で軽い事情聴取が行われたが、裏稼業を除いては、やましいことがない二人には隠すことなど何もなかったので、包み隠すことなく話を続けていく。

二人の話を聞いた隊員や団員たちは二人が街の人たちから慕われているという背景もあり、どちらの方が被害者であるのかということを結論付けたらしい。
首を縦に動かし、二人の事情を了承したことを告げると、そのまま何も言わずに診療所を立ち去っていく。

警備隊や自警団の姿が消えていくのと同時に待ち侘びていたと思われる患者たちが体調不良を訴えていく。
必死な姿を見て、レキシーもカーラも応対せざるを得なかった。
そのため、ヒューゴもなし崩し的に手伝うことになってしまい、ギルドマスターからの伝言を伝えるのは診療所が閉まる時間帯となってしまった。
診療所を閉め、帰り支度を始める頃にヒューゴはようやくギルドマスターからの伝言を伝え終わったのだった。

「ギルドマスターが近いうちにお酒を奢りたいから来て欲しいということでしたよ。その時は『ブラッディプリンセス』をご馳走するから、と」

二人の表情が変わった。というのも、『ブラッディプリンセス』というのは駆除依頼の際にそれを隠すために依頼人たちが頼む酒の名前であるからだ。

ギルドマスターの口ぶりからするに誰かの依頼を介しての依頼ではなく、自費を使っての個人的な依頼であるらしい。
カーラはひどく神妙な顔を浮かべながらヒューゴに向かって問い掛けた。

「ギルドマスターが直々に『ブラッディプリンセス』を奢られるということは何か相当大きな虫がおられるようですわね?」

「……えぇ、少しばかり大きすぎる害虫がいましてね。マスターが駆除に手間取ってるんです」

ヒューゴは両目を白く光らせながら答えた。
どうやら相当深刻な依頼であるらしい。その晩二人は自宅には帰らずに、ギルドマスターの経営する酒場へと向かい、バーカウンターの前に座り、話を聞きながら夕食を口にすることにした。

ギルドマスターから夕食として差し出されたのは干し肉が入ったサンドイッチとオートミール。それにヒヨコ豆と玉ねぎに塩で味付けをしたシンプルなスープの三種類であった。
ギルドマスターは夕食を差し出しながら、二人のグラスの中に蜂蜜酒を注ぎ、自身が呼んだ理由を語っていく。

ギルドマスターは「これは独り言だ」と前置きを行ってから両目を見開き、怒りと憎悪が紛れもなく、こもった声で話を始めていく。

「……調べてみたところ、ウィルストン・アンブリッジという奴もとことんまで腐ったゴミ野郎だ。あんな奴を生かしておいちゃあ、弱い者は泣くばかりってもんよ。報酬は追加する。だから、ウィルストンなる巨大な害虫も仕留めて欲しい」

ギルドマスターはそれから、駆除人たちを使って、調べ上げたウィルストンという男の本性というものを語っていく。

ウィルストンは使用人たちから密かに「狂犬」というあだ名で恐れられ、夜な夜な剣の切れ具合を試すという目的で適当な使用人を見繕っては庭の中で追いかけ回しては殺しているのだそうだ。

何人かの使用人は運良く、庭から外に逃亡し、警備隊や自警団などに助けを求めたのだが、相手は大貴族アンブリッジ家。大抵の場合は訴えは退けられ、生き残った使用人たちは口封じに始末されてしまうのだという。

ギルドマスターはここまでの話を終えると、大きく溜息を吐いて、肩の力を抜き、二人に蜂蜜酒を飲むように勧める。
ヒューゴはその意味を理解した。蜂蜜酒は契約の証なのだ。目の前に差し出した蜂蜜酒を飲むということはギルドマスター直々の依頼を受け、ウィルストンを始末することに同意することを表していた。

そのことを察した二人の顔色が変わった。何かを言う代わりにギルドマスターの入れた蜂蜜酒を一気に飲み干し、黙って、空になったグラスをギルドマスターの前へと突き出す。
ギルドマスターはそこに新たな蜂蜜酒を注ぎ、真剣な表情を浮かべながら二人に問い掛けた。

「やってくれるな?」

「……もちろんでしてよ。この私が狂犬どもの牙をへし折ってご覧に入れますわ」

カーラは自信満々に言ってのけた。その横でレキシーが蜂蜜酒に口をつけながらじっとカーラを見つめていた。
その姿が気になったカーラが問い掛けると、レキシーはどこか物憂げな表情で言った。

「あたしはね、気になるんだよ。昼間の子どもたちのことが」

「と申しますと?」

「あの子たちは理由はどうあれあたしたちの始末に失敗した。その責任をどこかに取らされるんじゃあないかと思ってね」

『どこか』という言葉を聞いて、全員がアンブリッジ家を連想した。
恐らく、アンブリッジ家の誰かが子どもを焚き付けて、自分たちを始末しようと考えたのだろう。

だが、理由はどうあれ二人を襲ったことは事実。この場に子どもたちの方に同情する者はレキシーを除いて皆無であったといってもいい。
その中でも、ヒューゴはとりわけドライであった。その証拠に、

「レキシーさんが気にする必要なんてないさ。それはあの子たちの責任ってもんだ」

と、主張したが、レキシーは相入れなかった。

レキシーの頑迷な態度を見て、ギルドマスターは両腕を組み、両目を瞑って、考えていたようであるが、次第に両目を大きく見開き、厳かな声で告げた。

「いいだろう。ギークをその子たちの護衛として遣わすよ。ただし、護衛としてだけではなく、監視という目的も追加させてもらうが」

「それで、十分だよ。ありがとう」

レキシーはどこが困ったような笑顔を浮かべながら蜂蜜酒の入ったグラスに口をつけた。
なかなかに美味い味だ。蜂蜜の甘さとアルコールが上手い具合に溶け合っていき、絶妙な味を引き出していた。

満足のいく酒を飲み終えた後で、レキシーはギルドマスターが用意した夕食に口をつけた。
カーラもそれに倣って、夕食を口にしていく。

これからは二人にとって困難な戦いが始まっていくのだ。食べれる時に食べておかねば体が保たない。
二人の懸命に食べる姿をヒューゴは誇らしげに眺めていた。
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