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第三章 指切
第十話
しおりを挟むとはいえ彼との関係は深いものではない。
高峻に対する想いはピンチを救ってくれた恩人として、また身のふりに不安を覚えていた頃に現れた救世主として、今では遥希にとって親代わり的な存在となっている。
彼がどう考えているのかは定かではないが、少なくとも遥希は心を捧げるまでには至らない。つき合いは浅く細くがモットーである遥希、いわゆるセフレの延長線であった。
遥希の頬を指でなぞりながら高峻が甘い声でささやく。
「純平から聞いたよ。杏子さんと卓チューしてたんだって?」
卓チューとはテーブルにつき客とキスを交わすこと。
微笑みを崩さない高峻は一見すると”ただ伝聞を本人に問うているだけ”といった表情とニュアンスだが、けれど口づけの後ふたりだけの空間でする質問だ、取りようによっては嫉妬からの非難にも聞こえる。
ホストなどという職業柄、相手の言葉や表情それに意図を深読み、腹を探ってしまう。もうそれは職業病なので仕方がないが、営業は終わったのにまだ気を遣わないといけないのかと遥希は疲れてしまう。
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