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第二章 耽溺
第五十八話
しおりを挟む「なあ音稀、ちょっとタンマ。おまえさ、なんかイキ過ぎてるつーか、どう考えてもねつ造された俺の悪評を刷り込まれてっぞ。
つかな、よく聞けよ。過去に俺は散々と言っていいほど悪いことはしてきたが、でもその分傷つけた相手にはそれなりに償ってもきたんだ。
セックス画像とかは、そりゃ若気の至りだ。あンときの俺は自分で言うのもなんだが馬鹿だったんだよ、クズでもゲスでも可愛く感じるほどのボンクラだった。
けど一度たりとその画像をつき合ってたやつに見せた覚えはねえし、浮気だってバレねえように注意を払ってたし俺なりにつき合ってるやつは大切にもしてきたぞ。
なあ、もうこんなことはやめようぜ。過去は変えらんねえし、たとえ十年言い合ったって平行線のままだ。過去につき合った女どもに恨まれても仕方ねえが、音稀にまで恨まれたくはねえよ」
俺の話を黙って聞く音稀の表情は笑顔のまま、それがまた最高に怖えが今は怯んでる場合じゃねえ。
言葉を切り唾を呑み込むと、「教えてくれよ。おまえにネタ提供したやつって誰だ」それから「あいつ──やっぱあれって人間か。ンでもって死体だったりする?」と訊く。
最後にこれが最も重要、「あいつって、おまえのストーカーか。もしかして殺したの、おまえが?」と質問した。いや知りたくねえが……やっぱ知りたい。把握しておかなきゃなんねえ。
それまでにこやかだった笑顔が少しだけ固くなったようだ。目許から笑みが消えると音稀が「質問が多いですね」「楽しむまえにネタを知ったら面白くないでしょう」「でも、まあいいでしょう。では教えられる範囲で」と口を割る。
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