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【幕間③】アクレシア帝国軍侵攻、同盟軍反抗作戦1(作戦会議)
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ここはオルレア王国南西部ガリア要塞。
その作戦本部で、アクレシア帝国の侵攻に対しての作戦会議が行われていた。
参加者は、正式に同盟を締結した、オルレア王国軍、ルシランド王国軍、マロン王国軍。ドリアドア公国軍の将官と作戦参謀だ。
その他、オルレア王国の国王陛下、王妃陛下、王太子殿下も参加している。
それは、オルレア王国の代表として、外国から同盟によって派遣されてきたルシアンド王国軍とマロン王国軍が、不当な任務や危険な任務が押し付けられないように監視するためだ。
敵であるアクレシア帝国軍が、エルクラド王国の侵略が終われば、次に侵攻されるのがオルレア王国だからだ。
同盟が締結されていなければ、ルシアンド王国軍もマロン王国軍もここに居る必要はない。
彼らは駆けつけてくれた、大切な援軍なのである。
なんとしてでも無事に本国に返さなければならないのである。
その代わり、ドリアドア公国軍には、多少危険な任務でも従事してもらわなければならない。
もともとは、あの無礼極まりない元エルクラド王国軍なのである。
上層部が一新されて少しは骨のあるものがその任に就いたとはいえ、そういった堕落した上官達の命令に従って訓練してきた軍が、とこまで信用出来るか分からなかったのである。
開戦後に命令を聞かず、勝手な行動をされたら、作戦は即瓦解する。
しかし、彼らは、自国の民をアクレシア帝国軍からの侵攻から守るために故郷から連れて来たのである。
あの愚かな国王や王族、それに媚びるだけの役人や将官のような輩ではないようだ。
多少危険な任務に就いてもらう事には変わりはないが、少しは信用しても良いのかもしれない。
部隊の呼称名が長いと作戦に支障をきたす。
従って、同盟の締結中はオルレア王国軍を第1軍、ドリアドア公国軍を第2軍、ルシアンド王国軍を第3軍、マロン王国軍を第4軍と呼称する事が決まった。
同盟軍の総司令官はオルレア王国軍の司令長官であり、辺境伯でもあるガイエル大将が任命された。
既に各軍から精鋭の偵察部隊がアクレシア帝国内に侵入して、帝国軍の動向を調査している。
現在はその伝令兵の情報を待っている状態である。
そして現地に残った偵察部隊は、そのまま帝国軍の動向を確認する任務を継続する。
アクレシア帝国軍の戦力や侵攻時期を調査するためだ。
アクレシア帝国軍の正確な戦力は不明なので、侵攻中に合流してくる軍や、別働隊があるかもしれない。
そのために精鋭の偵察部隊を新設したのである。
ガイエル総司令官を中心に、各軍の作戦参謀達が集まり、偵察部隊よって逐一報告される敵の情報を元に、作戦会議が開かれている。
そしておおよその敵の状況が判明した。
アクレシア帝国の北西部辺境に集結している帝国軍の戦力は約8万。
他の地には敵の偵察部隊が所々に散開しているものの、戦闘単位になるほどの軍は居なかった。
従って、そこにはアクレシア帝国軍の総戦力が集結している、と考えられる。
アクレシア帝国軍も馬鹿ではない。
同盟軍がオルレア王国のガリア要塞に集結していることも、ドリアドア公国軍が受け入れなかった、愚かなエルクラド王国軍の将官が率いる軍がエルクラド王国の南西辺境に集結している情報も掴んでいるのである。
エルクラド王国軍の総司令官は、あの馬鹿王太子だ。
恐らくまともな軍ではないだろう。総数は約1万。
侵攻が開始され、戦端が開けば程なく壊滅させられるであろう。
アクレシア帝国軍が全軍をアクレシア帝国の北西辺境に集結させていることから、そこから北進して、エルクラド王国の西部辺境を時間を掛けずに一気に占領するつもりなのであろう。
そして、そこを拠点として東方のエルクラド王都へと侵攻するのだろう。
防衛しているエルクラド王国軍は精鋭もいない脆弱な軍だ。
脅威ですらない。
陣形も、王太子と将官が居る後方の本陣を守るためだけに配置されている奇妙な陣形だ。
余程自分達だけが生き残りたいのであろう。
本陣を守る防壁のような陣形である。
恐らくアクレシア帝国軍は複縦陣、つまり細長い隊列で侵攻してくるであろう。
エルクラド王国軍は左右に軍を配置する事すらしていない。
それなら、アクレシア帝国軍の最前線に配置されている重装甲歩兵だけて殲滅出来るであろう。
複縦陣のまま進軍するはずだ。
対して同盟軍の総数は5万5千。
正面対決では、かなり不利である。
従って、策を労する必用がある。
そして、優秀な参謀達が惜しみなく知恵を出し合って考えた作戦が、決定したのであった。
まず軍を2つに分ける。
第1,2軍3万5千。第3、4軍2万に分ける
エルクラド王国軍を壊滅させた帝国軍はそのまま北進するだろう。
しばらくは侵攻させ、エルクラド王国西部辺境の中央にあるカルチェ平原を進軍中に、南側、つまり帝国軍の後方から第3、4軍による奇襲を仕掛ける。
そして混乱しているアクレシア帝国軍の後方の救援のため、陣形を変更する暇を与えずに東側、つまり帝国軍の側面から同盟軍の第1、2軍が突撃して帝国軍を分断する。
そして反転して、分断された帝国軍の後方部隊の前方に攻撃を仕掛ける。
更に、分断された帝国軍の前方部隊の後方も牽制する。
つまり、帝国軍の後方部隊は、既に交戦中の同盟軍第3、4軍と、反転してきた第1、2軍とに挟撃される事になるわけだ。
こうなると、もう帝国軍の後方部隊に勝ち目は無い。
恐らく帝国軍の前方部隊は北方へ撤退するであろう。
そして、帝国軍の後方部隊は完全に壊滅させる。
後に追撃する事が出来ないように完全に壊滅、いや徹底的に殲滅する。
降伏や捕虜さえ認めず1兵残らず殲滅するのだ。
人道に反する?
宣戦布告もなく侵攻、いや侵略してきたのはアクレシア帝国軍だ。
もはや軍ではない。
盗賊と同じである。兵士として扱う必要はない。
卑劣な犯罪者としての扱いで充分なのである。
アクレシア帝国軍はそのまま北進し、軍の再編のためにどこかに集結するだろう。
この付近にはルーンという中規模の街がある。
エルクラド王国の西部辺境では最も大きな街だ。
この街は万が一、西方の少国家軍が侵攻してきた時のために、防御力はそれほどでもないが、城壁で守られた街だ。
帝国軍はそこに集結するだろう。
追撃に備えて要塞化して籠城するかもしれない。
そこで、未だ信用を得ていないドリアドア公国軍に任務が与えられた。
アクレシア帝国軍が到着する前に、ルーンの街の住人を避難させ、食料、物質を全て街から運び出す事である。
アクレシア帝国軍に一切の補給が出来ないように街を空にするのだ。
そして、水源や井戸もしばらく使えないように埋める。
毒を使えば簡単だが、街を取り返した時に水が使えなくなる。
多少面倒だが、直ぐには埋めた水源が使えないくらいに埋めるのである。
更に他の任務も与えられた。
この任務さえ完遂出来ないようであれば、ドリアドア公国軍は、同盟軍に必要はない。
アクレシア帝国軍と同じ扱いで充分だ。
家族も居るだろうが関係ない。
従って、ドリアドア公国軍は、絶対に成功しなければならない。
逃げ出すような兵士は一人として許さない。
後方には万が一逃げ出した兵士を始末するための督戦隊も配置する。
この任務はドリアドア公国軍にとっては試練なのだ。
しかし、公国軍の将官や上級将校達の目は鋭く輝いていた。
聞かなくても何が言いたいのかがヒシヒシと伝わってくる。
「命を掛けてでも絶対に成功させる」と。
こうして、アクレシア帝国軍の侵攻に対する。反抗作戦が開始されたのであった。
その作戦本部で、アクレシア帝国の侵攻に対しての作戦会議が行われていた。
参加者は、正式に同盟を締結した、オルレア王国軍、ルシランド王国軍、マロン王国軍。ドリアドア公国軍の将官と作戦参謀だ。
その他、オルレア王国の国王陛下、王妃陛下、王太子殿下も参加している。
それは、オルレア王国の代表として、外国から同盟によって派遣されてきたルシアンド王国軍とマロン王国軍が、不当な任務や危険な任務が押し付けられないように監視するためだ。
敵であるアクレシア帝国軍が、エルクラド王国の侵略が終われば、次に侵攻されるのがオルレア王国だからだ。
同盟が締結されていなければ、ルシアンド王国軍もマロン王国軍もここに居る必要はない。
彼らは駆けつけてくれた、大切な援軍なのである。
なんとしてでも無事に本国に返さなければならないのである。
その代わり、ドリアドア公国軍には、多少危険な任務でも従事してもらわなければならない。
もともとは、あの無礼極まりない元エルクラド王国軍なのである。
上層部が一新されて少しは骨のあるものがその任に就いたとはいえ、そういった堕落した上官達の命令に従って訓練してきた軍が、とこまで信用出来るか分からなかったのである。
開戦後に命令を聞かず、勝手な行動をされたら、作戦は即瓦解する。
しかし、彼らは、自国の民をアクレシア帝国軍からの侵攻から守るために故郷から連れて来たのである。
あの愚かな国王や王族、それに媚びるだけの役人や将官のような輩ではないようだ。
多少危険な任務に就いてもらう事には変わりはないが、少しは信用しても良いのかもしれない。
部隊の呼称名が長いと作戦に支障をきたす。
従って、同盟の締結中はオルレア王国軍を第1軍、ドリアドア公国軍を第2軍、ルシアンド王国軍を第3軍、マロン王国軍を第4軍と呼称する事が決まった。
同盟軍の総司令官はオルレア王国軍の司令長官であり、辺境伯でもあるガイエル大将が任命された。
既に各軍から精鋭の偵察部隊がアクレシア帝国内に侵入して、帝国軍の動向を調査している。
現在はその伝令兵の情報を待っている状態である。
そして現地に残った偵察部隊は、そのまま帝国軍の動向を確認する任務を継続する。
アクレシア帝国軍の戦力や侵攻時期を調査するためだ。
アクレシア帝国軍の正確な戦力は不明なので、侵攻中に合流してくる軍や、別働隊があるかもしれない。
そのために精鋭の偵察部隊を新設したのである。
ガイエル総司令官を中心に、各軍の作戦参謀達が集まり、偵察部隊よって逐一報告される敵の情報を元に、作戦会議が開かれている。
そしておおよその敵の状況が判明した。
アクレシア帝国の北西部辺境に集結している帝国軍の戦力は約8万。
他の地には敵の偵察部隊が所々に散開しているものの、戦闘単位になるほどの軍は居なかった。
従って、そこにはアクレシア帝国軍の総戦力が集結している、と考えられる。
アクレシア帝国軍も馬鹿ではない。
同盟軍がオルレア王国のガリア要塞に集結していることも、ドリアドア公国軍が受け入れなかった、愚かなエルクラド王国軍の将官が率いる軍がエルクラド王国の南西辺境に集結している情報も掴んでいるのである。
エルクラド王国軍の総司令官は、あの馬鹿王太子だ。
恐らくまともな軍ではないだろう。総数は約1万。
侵攻が開始され、戦端が開けば程なく壊滅させられるであろう。
アクレシア帝国軍が全軍をアクレシア帝国の北西辺境に集結させていることから、そこから北進して、エルクラド王国の西部辺境を時間を掛けずに一気に占領するつもりなのであろう。
そして、そこを拠点として東方のエルクラド王都へと侵攻するのだろう。
防衛しているエルクラド王国軍は精鋭もいない脆弱な軍だ。
脅威ですらない。
陣形も、王太子と将官が居る後方の本陣を守るためだけに配置されている奇妙な陣形だ。
余程自分達だけが生き残りたいのであろう。
本陣を守る防壁のような陣形である。
恐らくアクレシア帝国軍は複縦陣、つまり細長い隊列で侵攻してくるであろう。
エルクラド王国軍は左右に軍を配置する事すらしていない。
それなら、アクレシア帝国軍の最前線に配置されている重装甲歩兵だけて殲滅出来るであろう。
複縦陣のまま進軍するはずだ。
対して同盟軍の総数は5万5千。
正面対決では、かなり不利である。
従って、策を労する必用がある。
そして、優秀な参謀達が惜しみなく知恵を出し合って考えた作戦が、決定したのであった。
まず軍を2つに分ける。
第1,2軍3万5千。第3、4軍2万に分ける
エルクラド王国軍を壊滅させた帝国軍はそのまま北進するだろう。
しばらくは侵攻させ、エルクラド王国西部辺境の中央にあるカルチェ平原を進軍中に、南側、つまり帝国軍の後方から第3、4軍による奇襲を仕掛ける。
そして混乱しているアクレシア帝国軍の後方の救援のため、陣形を変更する暇を与えずに東側、つまり帝国軍の側面から同盟軍の第1、2軍が突撃して帝国軍を分断する。
そして反転して、分断された帝国軍の後方部隊の前方に攻撃を仕掛ける。
更に、分断された帝国軍の前方部隊の後方も牽制する。
つまり、帝国軍の後方部隊は、既に交戦中の同盟軍第3、4軍と、反転してきた第1、2軍とに挟撃される事になるわけだ。
こうなると、もう帝国軍の後方部隊に勝ち目は無い。
恐らく帝国軍の前方部隊は北方へ撤退するであろう。
そして、帝国軍の後方部隊は完全に壊滅させる。
後に追撃する事が出来ないように完全に壊滅、いや徹底的に殲滅する。
降伏や捕虜さえ認めず1兵残らず殲滅するのだ。
人道に反する?
宣戦布告もなく侵攻、いや侵略してきたのはアクレシア帝国軍だ。
もはや軍ではない。
盗賊と同じである。兵士として扱う必要はない。
卑劣な犯罪者としての扱いで充分なのである。
アクレシア帝国軍はそのまま北進し、軍の再編のためにどこかに集結するだろう。
この付近にはルーンという中規模の街がある。
エルクラド王国の西部辺境では最も大きな街だ。
この街は万が一、西方の少国家軍が侵攻してきた時のために、防御力はそれほどでもないが、城壁で守られた街だ。
帝国軍はそこに集結するだろう。
追撃に備えて要塞化して籠城するかもしれない。
そこで、未だ信用を得ていないドリアドア公国軍に任務が与えられた。
アクレシア帝国軍が到着する前に、ルーンの街の住人を避難させ、食料、物質を全て街から運び出す事である。
アクレシア帝国軍に一切の補給が出来ないように街を空にするのだ。
そして、水源や井戸もしばらく使えないように埋める。
毒を使えば簡単だが、街を取り返した時に水が使えなくなる。
多少面倒だが、直ぐには埋めた水源が使えないくらいに埋めるのである。
更に他の任務も与えられた。
この任務さえ完遂出来ないようであれば、ドリアドア公国軍は、同盟軍に必要はない。
アクレシア帝国軍と同じ扱いで充分だ。
家族も居るだろうが関係ない。
従って、ドリアドア公国軍は、絶対に成功しなければならない。
逃げ出すような兵士は一人として許さない。
後方には万が一逃げ出した兵士を始末するための督戦隊も配置する。
この任務はドリアドア公国軍にとっては試練なのだ。
しかし、公国軍の将官や上級将校達の目は鋭く輝いていた。
聞かなくても何が言いたいのかがヒシヒシと伝わってくる。
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