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純平「コイニハッテンシテ… 素敵なことやないですか」
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アレンside
「違う世界からきただと~?」
食事をしながらジュンペイにどこから来たのかと聞いた結果がこれである。
アレンは内心ため息をこぼす。
(こいつ…頭がイッてる奴なのか?)
今まで32年間生きてきてこんな奴と会ったのは初めてだ。
異世界から来た人間なんて聞いたことが無い。
このジュンペイとかいう奴は恐らく頭が可哀相な人なんだろう。
もしくはそういう年頃なのか。アレンにもそういう時期があったから理解できないわけではないが、32歳にもなってそんなことを言っている奴はいない。
どの道家に置いておいても碌なことが無い。
そう結論づけなんとか純平を追い出そうと試みる。
純平side
「おほ^~」
なんて美味しい料理なんや…
キャリーさんめっちゃ料理上手だで。
純平はくちゃくちゃ音を立てながら、ボロボロと食べ物を零しながら料理を口へ掻き込む。
その様子に純平以外の手は止まっていた。
(あれぇ?俺なんかしたかなぁ)
いくら純平でも皆からじっと見つめられると困惑する。
「ジュンペイは元いた世界に帰りたくはないのかい?」
アレンが話しかけてきた。
「別に帰りたいとは思わないだで。家族には見限られてるし。向こうの世界では居場所がなかったしな。それに…」
「それに?」
アレンが続きを促す。
「自分も、たくさん恋したいですから。わかってくださいな。カリンちゃんと一つ屋根の下、コイニハッテンシテ… 素敵なことやないですか」
アレンは純平の下心丸見えの嫌らしい喋り方に恐怖を感じながらも、純平の気に障らないように言う。
「でも、ジュンペイのような人ならカリンよりもいい子がいるんじゃないのか?」
「今までカリンちゃん以上の子には会ったことがありませんよ。素敵な人に出会うには時間かかるので…あと忍耐が必要ですね…あとは忍耐とか…あと覚悟…ですね、それさえあればイケますから。カリンちゃんと居るとパワーを貰えますよぉ~、十分ニチィ!」
「いや!でも!カリンはまだ14歳だし、そういう対象にはならないんじゃないのかい?」
大事な娘をこんな奴に渡すわけにはいかない!そう思いアレンは食い下がる。
「14歳なんか…まぁ大丈夫やで。100%好きじゃなくて、50%好きになりました!だから娘さんを僕に下さい!」
(どうや!?男らしいやろ?カリンちゃんもこれで…)
顔を横に向けるとカリンちゃんと目が合った。
パチッ!カリンに向かってウインクする純平。
カリンは口を押えながら、母親のキャシーに連れられて自分の部屋に向かっていった。
(落ちたな…!)
「お父さん!返事はカリンちゃんと相談して決めてあげて下さい!俺も彼女の気持ちを尊重したいんや!」
純平はそう言ってカリンの部屋に行こうとする。
「おい!どこに行くんだ!お前の部屋は小屋だ!」
流石に見過ごせなかったのかアレンが叫ぶ。
「大丈夫やで。おやすみを言うだけやで」
純平はカリンの部屋の扉を開き、
「俺でオ〇ニーしたら駄目だで」
と言って家の横にある小屋へ向かった。
小屋には藁が大量にあるだけで他には何もなかった。
純平は藁を敷きその上に寝転がる。
上を見上げると天井の隙間から月の光が漏れている。
「んー、改めて考えると凄いな、って思うなあ。俺はやっぱ」
純平は自画自賛の言葉をつぶやくと同時に目を閉じる。
そして夢の中で純平は自分を異世界へと呼んだ存在と出会うのであった。
「違う世界からきただと~?」
食事をしながらジュンペイにどこから来たのかと聞いた結果がこれである。
アレンは内心ため息をこぼす。
(こいつ…頭がイッてる奴なのか?)
今まで32年間生きてきてこんな奴と会ったのは初めてだ。
異世界から来た人間なんて聞いたことが無い。
このジュンペイとかいう奴は恐らく頭が可哀相な人なんだろう。
もしくはそういう年頃なのか。アレンにもそういう時期があったから理解できないわけではないが、32歳にもなってそんなことを言っている奴はいない。
どの道家に置いておいても碌なことが無い。
そう結論づけなんとか純平を追い出そうと試みる。
純平side
「おほ^~」
なんて美味しい料理なんや…
キャリーさんめっちゃ料理上手だで。
純平はくちゃくちゃ音を立てながら、ボロボロと食べ物を零しながら料理を口へ掻き込む。
その様子に純平以外の手は止まっていた。
(あれぇ?俺なんかしたかなぁ)
いくら純平でも皆からじっと見つめられると困惑する。
「ジュンペイは元いた世界に帰りたくはないのかい?」
アレンが話しかけてきた。
「別に帰りたいとは思わないだで。家族には見限られてるし。向こうの世界では居場所がなかったしな。それに…」
「それに?」
アレンが続きを促す。
「自分も、たくさん恋したいですから。わかってくださいな。カリンちゃんと一つ屋根の下、コイニハッテンシテ… 素敵なことやないですか」
アレンは純平の下心丸見えの嫌らしい喋り方に恐怖を感じながらも、純平の気に障らないように言う。
「でも、ジュンペイのような人ならカリンよりもいい子がいるんじゃないのか?」
「今までカリンちゃん以上の子には会ったことがありませんよ。素敵な人に出会うには時間かかるので…あと忍耐が必要ですね…あとは忍耐とか…あと覚悟…ですね、それさえあればイケますから。カリンちゃんと居るとパワーを貰えますよぉ~、十分ニチィ!」
「いや!でも!カリンはまだ14歳だし、そういう対象にはならないんじゃないのかい?」
大事な娘をこんな奴に渡すわけにはいかない!そう思いアレンは食い下がる。
「14歳なんか…まぁ大丈夫やで。100%好きじゃなくて、50%好きになりました!だから娘さんを僕に下さい!」
(どうや!?男らしいやろ?カリンちゃんもこれで…)
顔を横に向けるとカリンちゃんと目が合った。
パチッ!カリンに向かってウインクする純平。
カリンは口を押えながら、母親のキャシーに連れられて自分の部屋に向かっていった。
(落ちたな…!)
「お父さん!返事はカリンちゃんと相談して決めてあげて下さい!俺も彼女の気持ちを尊重したいんや!」
純平はそう言ってカリンの部屋に行こうとする。
「おい!どこに行くんだ!お前の部屋は小屋だ!」
流石に見過ごせなかったのかアレンが叫ぶ。
「大丈夫やで。おやすみを言うだけやで」
純平はカリンの部屋の扉を開き、
「俺でオ〇ニーしたら駄目だで」
と言って家の横にある小屋へ向かった。
小屋には藁が大量にあるだけで他には何もなかった。
純平は藁を敷きその上に寝転がる。
上を見上げると天井の隙間から月の光が漏れている。
「んー、改めて考えると凄いな、って思うなあ。俺はやっぱ」
純平は自画自賛の言葉をつぶやくと同時に目を閉じる。
そして夢の中で純平は自分を異世界へと呼んだ存在と出会うのであった。
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