刻印

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「……ぁ……っん……。ぁ……ぁっ……」
 発作を起こしながらも、匠の小さな喘ぎ声がしていた。
 
 挿入された男のモノから逃げようとしているのか、それとも薬のせいなのか、腰がわずかに動いていた。
 男はそんな匠の背中の印に手をつき、激しく中のモノを突き動かす。

「……ぁっ……んっ……。……んっ……んっ……!」
 途切れ途切れに喘ぐ匠の声の中で「ンッ……!」男が小さく呻いた。
 印についた手に力が入り、グッと傷を鷲掴む。

「……っ……!! ……あああぁぁぁッ!!」
 匠が痛みに叫ぶ。
 と、同時に男は最奥で果て、トクトクと脈打ちながら吐出される精の全てを注ぎ込んだ。
 そしてそのまま、匠のモノを握っていた手も離された。
 
「……ぁっ……っ……」

 それは匠も昇りつめる直前だった。
 そこで手を離され、匠の体は行き場を失う。

「……ぁっ……んっ……んっ……! 
 …………ハァ……ハァ……」
「どうした? かせてもらえず苦しいのか?」


 男は匠の動かない腕を掴んだ。

「腕は動かなくても、指は動く……だろう?」
 そう言って強引に腕を引き動かし、匠自身の下半身へと持っていった。

「ンッ……!!」
 肩から背中の筋肉は灼かれ、引き攣っていた。
 腕を強引に伸ばされ、乾き始めたばかりの皮膚がビリビリと裂ける。
 匠はその激痛に声を上げた。

「……ん? イキたいのだろう?」
 そう言うと、伸ばした匠の手を、匠自身のモノにあてがった。

「ほら、自分でイってごらん。
 見ていてあげるから」

「や……やめろ……」

 首を振って抵抗する。
 だが、手を離そうとしても腕は動かなかった。
 自分の手の中に自身のモノがあり、それは確かに何かを求めている……。


「いや……いやだ……」
 最後の抵抗だった。
 こんな屈辱的な事は……見世物のような事は、絶対に嫌だ……。

「ほう……。先生の薬に抵抗できるとは……」

 男はうつ伏せの匠の体の横に腕をつき、覆い被さった。
 そして、もう片方の自分の手を、匠の体の下に滑り込ませ、匠の手と重ねる。

「では、少しだけ手伝ってあげよう」
 耳元で囁くと、匠の長い指が男の手に包まれ、無理矢理に動かされていく。
 
「いやだっ……。
 ……んッ……ん……ぁ……やめ……ろ……」
 男の指に操られるように、匠は自身のモノを刺激していた。


「ぁ……ぁ……んんっ……。……ぁ……ぁ……っんッ……!」
 それでも、ゆっくりだが確実に快感は増していく。

 痛みと苦しみと、そして恍惚。
 匠の上に覆い被さったまま、男はずっとその横顔を見つめていた。

「先生の作る催淫剤は最高だ。
 これほどの状況でも、こんな行為をさせ高みに昇らせる。
 ほら、自分でイクんだ……」

 指を大きく誘導された。

「ンッ……っ……、……ぁっ……、、
 ……ンッ……ん……、……ぁ……もう……やめ…………。
 ……………………ンッ!!」

 小さく呻きビクンと体を震わせて、匠が自身の手の中でき果てる。
 

 手の中に自分の吐き出したモノがあった。
 それは匠の指から男の指間を伝い、台へと滴っていく。


 「どうです? 先生」
 男は静かに笑いながら、ずっと横で張り付くように見ていた老人に声を掛けた。
 老人も息を上げ興奮していた。
 自分の薬を褒められた事もあり上機嫌だ。


「ありがとうございます……。
 私もこんなショーを見る事ができて幸せです」


 匠は屈辱に唇を噛んだ。
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