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第16章 大使就任とアルトレリア健康計画編
第423話 お医者さんが来てくれた!
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信任状奉呈式から二週間――
風の国から医師を派遣してくれた。
「我がアルトラルサンズに来ていただきありがとうございます。アスタロト殿のご厚意痛み入ります。イルリースさんも送ってきてくれてありがとう」
「はい、ではわたくしはこれで失礼致しますね」
彼女はデスキラービー騒動で共闘した風の国のセイレーン族の空間魔術師。 (第340話参照)
やっぱり空間魔術師は、人数がそれほど多くいるわけではないから忙しいのだろう。
今回、忙しい中お医者さんを送って来てくれた。
「本日よりアルトラルサンズでお世話になります。アスク・ヘルヘヴン・レイピオース・ホワイトと申します」
少しだけ年いってると思われる見た目は三十代中頃の男の先生。
ヘルヘヴン……ああそうか、雷の国以外にも住んでる者がいるって言ってたっけ。風の国は有翼人にとって生活し易いって話だったな。
ヘルヘヴンのそれも光魔法 (回復魔法)が使える白天使を寄越してくれるとは、アルトラルサンズも大分重要に思われてるのかもしれない。まあ、アスタロトがそういう判断をしてくれたのだろう、ありがたい。
でもヘルヘヴンって言ったら七十二年魔王やってるアスモが少女のような見た目だから、このヒトもそれ相応の年と思われる。どう見てもアスモより年上に見えるから、もしかしたら数百年生きてるかも。
そしてもう一人、見た目は二十代前半くらいの看護師さん。黒くて小さい羽があるからもしかしたら彼女も飛べるのかも。ん? 悪魔みたいな尻尾が……
「看護師のネム・サキュバス・リーピンで~す」
サキュバスって……あのエッチな魔物の……?
「あの……アスクさん、大丈夫なんですか、その……サキュバスが看護師って……」
「ムッ! アルトラ様酷いです~! 偏見ですよ~?」
「ご、ごめんなさい、確かにそうですね」
失言も失言、大失言だった……
「彼女は看護師兼医師なんですよ。主に麻酔医を担っています。まあここでは他にも雑務をやってもらいますけど。彼女ら夢魔が持っている睡眠能力は麻酔を使わなくて良いので医療にとっても有用なのですよ。彼女らの睡眠魔法にかかると耐性の無い者は目覚めませんので手術などにも重用されてます」
「でもぉ麻酔医の免許も持ってるんで~、睡眠魔法に耐性がある場合でも心配しないでください~」
目覚めないって……どちらかと言ったらそれは危険な部類なのでは?
「目覚めないんならどうやって目覚めさせるんですか?」
「彼女ら夢魔は他人の夢の中に入れますから、患者さんの内側から無理矢理起こすんですよ。身体は何ともないものの、目覚めない所謂植物状態になってしまった患者さんを起こすのにも彼女らサキュバスやインキュバスにお願いすることがあります。我が国では普通に医療に携わっています」
植物状態まで復活させられるのか!?
それは地球に居てくれたらどれだけありがたいか。
「ご、誤解してました、ネムさんすみません」
「い~え、まあ私もぉつまみ食いとかしちゃう時ありますから~。偏見には慣れてますよ~」
これには深く突っ込まないでおこう……
「でも、看護師としての仕事はきちんとやりますから~! 任せてくださ~い」
「医師の派遣は私と彼女の二人だけですが、一応万遍なく症状を診られます。種族の違いも研究していますので、ある程度の症状はお任せください」
「はい、来ていただいただけで助かります」
例え二人しかお医者さんが居なかろうと、とりあえず病院が建ったのがありがたい。
「それで、トロル族は病気知らずと聞きましたが、一応今回は簡単にですが健康状態を検査しておこうと思います。ただ、トロルの皆さんにとっては初めての検査でしょうし、高齢の方には精密検査もお勧めします。トロル族はどれくらい生きるかご存じですか?」
「私が聞いた限りには六十歳までは生きられないと聞いています。現在トロル族の最長老は五十七歳ですから」
「六十? 病気知らずの割には随分と短命なのですね。短命種の中でも寿命が短い方ですよ」
「その理由は私なりに考えてみたことがあります。五十代後半辺りになると急激に死に向かっていたそうなので。この地の環境が過酷だった所為で、体力が衰えてくる頃になると急激に弱ってしまうのではないかと。十歳以下の子供も同様に死亡し易かったそうなので、それなりに納得できる説ではないかなと」
「なるほど、環境が過酷だったという話は私も聞き及んでいます。もしかしたら、今後はかなり寿命が延びるかもしれませんね」
「ですから、トロル族たちにはそれほど高齢という者は存在しません」
「では、四十代を便宜的に高齢者と定め、四十代以降は精密検査もしてもらうようにしましょう。町の皆さんに周知しておいてもらえますか?」
「分かりました」
役所からの郵便で各家に送って、検査に来てもらうよう促すか。
そこから町中の各家に無料で検査する旨を記した封書を送ろう。
病院用の建物は、以前少し大きめの一般住宅として建てたものを利用してもらう。
検査用の器材が色々運び込まれ、あっという間に病院が出来上がった。
◇
検査日を書いた封書を送って一週間後――
「うわっ! 何でこんなにたむろしているの!?」
病院での町民検査初日、様子を見に来たところ病院の待合室は人々でごった返している。
「あ、アルトラ様も検査に来たんスか?」
「ナナトスか、私は開業初日の病院の様子見だよ。私の検査は数日後だから」
町の地域ごとに日にちを決めたため、とある地域の者たちがまとまって検査に来る。その日に来れない者は後回しになる仕組み。
我が家はアルトレリアの住人の中で最も遠い場所に家があるから最終日。
「あなたはもう終わったの?」
「ハイッス! 結果は後日郵送されるそうッスよ」
「随分早いね。どんなことやったか教えてもらえる?」
魔界と人間界じゃやること違うかもしれないし。
「身長と体重測って――」
「それで?」
「胸周りと腹周りの長さ測って――」
「ふむふむ」
胸囲と腹囲か。
この町は腹囲はそれほど気にしなくても良いな。
まだそこまで太ったヒトはいない。
「目と耳と味の違いを当てる検査されて――」
視力検査と聴力検査と味覚検査か。
何か日本の学校でやる身体検査みたいだな。簡易検査って言ってたからこの程度のことってことかな?
「息を吸って長く吐いたり、拳を握る力を測ったり、下の方にある何かを引っ張ったり、前へ屈む検査もしたッスね」
え~と、多分最初のが肺活量、次が握力かな? その次のは多分背筋力の検査、最後のが前屈で身体の柔らかさを診たってところかしら?
「耳に付けた何かで胸の辺り触られて、音を聞いてるみたいだったッスね」
何か? 多分聴診器かな? 心音の検査か。
「あと、小さいハンマーで膝辺りを殴られたッス」
ハンマーで殴るのか? 何だそれ? 痛くない? いや待てよ、何か聞いたことある…………確か脚気の検査だっけ? 栄養状態を見る簡易検査だったはず。私の時はやられたことないな。
そういえば栄養状態が良くなった現在の日本ではやられてないって聞いたな。
「それと血も採られたッス」
血液採られた? 彼らかなり特殊な血液だからそこから騒ぎにならなきゃ良いけど……まあ病気の検査するだけだから詳しく調べられなければ多分おかしいとは思わないか。
「ああ、そういえば、ドワーフさんたちは別の部屋入って何かやってたッスよ。覗いてみたら寝た状態で筒の中に入って行ったッスけど」
何だろう……CT検査?
こんな町にそんな最新機器まである?
「あなたはやらなかったの?」
「やらなかったッスね。だからあれが何なのか分からないッス」
ドワーフさんたちは年齢的なものかしら? でも彼らってまだヘパイトスさんに比べたら随分若かったはずだけど……
「あと、歯の検査されたッスね。虫歯とか言うやつの」
歯科検診もやってくれるのね。
ん? 歯科検診?
……
…………
………………
ヤバイ!! カイベルを調べられたら唾液が無いから生物じゃないって怪しまれる!!
それに聴診器!? 多分カイベルには心音だって無いぞ!?
CTなんかで撮られたら内臓が無いことも知られてしまう!
そういえば血液だって通ってない!!
カイベルにとってダメなことばかりじゃないか!!
ぜ、全町民検査ってことにしたから断るのも怪しまれそうだし!
ど、どうしよう!?
「アルトラ様、何か青い顔になってどうしたんスか?」
「ななな、何でもない! と、とりあえず今日は様子見に来ただけだから、私帰るね!」
今までカイベルに内臓作るのなんて面倒だからと放置していたけど、創成魔法で何とか疑似内臓を作らないといけない時が来てしまった!
今日様子見に来て正解だった! ナナトスに検査内容を聞いておいて正解だった!!
風の国から医師を派遣してくれた。
「我がアルトラルサンズに来ていただきありがとうございます。アスタロト殿のご厚意痛み入ります。イルリースさんも送ってきてくれてありがとう」
「はい、ではわたくしはこれで失礼致しますね」
彼女はデスキラービー騒動で共闘した風の国のセイレーン族の空間魔術師。 (第340話参照)
やっぱり空間魔術師は、人数がそれほど多くいるわけではないから忙しいのだろう。
今回、忙しい中お医者さんを送って来てくれた。
「本日よりアルトラルサンズでお世話になります。アスク・ヘルヘヴン・レイピオース・ホワイトと申します」
少しだけ年いってると思われる見た目は三十代中頃の男の先生。
ヘルヘヴン……ああそうか、雷の国以外にも住んでる者がいるって言ってたっけ。風の国は有翼人にとって生活し易いって話だったな。
ヘルヘヴンのそれも光魔法 (回復魔法)が使える白天使を寄越してくれるとは、アルトラルサンズも大分重要に思われてるのかもしれない。まあ、アスタロトがそういう判断をしてくれたのだろう、ありがたい。
でもヘルヘヴンって言ったら七十二年魔王やってるアスモが少女のような見た目だから、このヒトもそれ相応の年と思われる。どう見てもアスモより年上に見えるから、もしかしたら数百年生きてるかも。
そしてもう一人、見た目は二十代前半くらいの看護師さん。黒くて小さい羽があるからもしかしたら彼女も飛べるのかも。ん? 悪魔みたいな尻尾が……
「看護師のネム・サキュバス・リーピンで~す」
サキュバスって……あのエッチな魔物の……?
「あの……アスクさん、大丈夫なんですか、その……サキュバスが看護師って……」
「ムッ! アルトラ様酷いです~! 偏見ですよ~?」
「ご、ごめんなさい、確かにそうですね」
失言も失言、大失言だった……
「彼女は看護師兼医師なんですよ。主に麻酔医を担っています。まあここでは他にも雑務をやってもらいますけど。彼女ら夢魔が持っている睡眠能力は麻酔を使わなくて良いので医療にとっても有用なのですよ。彼女らの睡眠魔法にかかると耐性の無い者は目覚めませんので手術などにも重用されてます」
「でもぉ麻酔医の免許も持ってるんで~、睡眠魔法に耐性がある場合でも心配しないでください~」
目覚めないって……どちらかと言ったらそれは危険な部類なのでは?
「目覚めないんならどうやって目覚めさせるんですか?」
「彼女ら夢魔は他人の夢の中に入れますから、患者さんの内側から無理矢理起こすんですよ。身体は何ともないものの、目覚めない所謂植物状態になってしまった患者さんを起こすのにも彼女らサキュバスやインキュバスにお願いすることがあります。我が国では普通に医療に携わっています」
植物状態まで復活させられるのか!?
それは地球に居てくれたらどれだけありがたいか。
「ご、誤解してました、ネムさんすみません」
「い~え、まあ私もぉつまみ食いとかしちゃう時ありますから~。偏見には慣れてますよ~」
これには深く突っ込まないでおこう……
「でも、看護師としての仕事はきちんとやりますから~! 任せてくださ~い」
「医師の派遣は私と彼女の二人だけですが、一応万遍なく症状を診られます。種族の違いも研究していますので、ある程度の症状はお任せください」
「はい、来ていただいただけで助かります」
例え二人しかお医者さんが居なかろうと、とりあえず病院が建ったのがありがたい。
「それで、トロル族は病気知らずと聞きましたが、一応今回は簡単にですが健康状態を検査しておこうと思います。ただ、トロルの皆さんにとっては初めての検査でしょうし、高齢の方には精密検査もお勧めします。トロル族はどれくらい生きるかご存じですか?」
「私が聞いた限りには六十歳までは生きられないと聞いています。現在トロル族の最長老は五十七歳ですから」
「六十? 病気知らずの割には随分と短命なのですね。短命種の中でも寿命が短い方ですよ」
「その理由は私なりに考えてみたことがあります。五十代後半辺りになると急激に死に向かっていたそうなので。この地の環境が過酷だった所為で、体力が衰えてくる頃になると急激に弱ってしまうのではないかと。十歳以下の子供も同様に死亡し易かったそうなので、それなりに納得できる説ではないかなと」
「なるほど、環境が過酷だったという話は私も聞き及んでいます。もしかしたら、今後はかなり寿命が延びるかもしれませんね」
「ですから、トロル族たちにはそれほど高齢という者は存在しません」
「では、四十代を便宜的に高齢者と定め、四十代以降は精密検査もしてもらうようにしましょう。町の皆さんに周知しておいてもらえますか?」
「分かりました」
役所からの郵便で各家に送って、検査に来てもらうよう促すか。
そこから町中の各家に無料で検査する旨を記した封書を送ろう。
病院用の建物は、以前少し大きめの一般住宅として建てたものを利用してもらう。
検査用の器材が色々運び込まれ、あっという間に病院が出来上がった。
◇
検査日を書いた封書を送って一週間後――
「うわっ! 何でこんなにたむろしているの!?」
病院での町民検査初日、様子を見に来たところ病院の待合室は人々でごった返している。
「あ、アルトラ様も検査に来たんスか?」
「ナナトスか、私は開業初日の病院の様子見だよ。私の検査は数日後だから」
町の地域ごとに日にちを決めたため、とある地域の者たちがまとまって検査に来る。その日に来れない者は後回しになる仕組み。
我が家はアルトレリアの住人の中で最も遠い場所に家があるから最終日。
「あなたはもう終わったの?」
「ハイッス! 結果は後日郵送されるそうッスよ」
「随分早いね。どんなことやったか教えてもらえる?」
魔界と人間界じゃやること違うかもしれないし。
「身長と体重測って――」
「それで?」
「胸周りと腹周りの長さ測って――」
「ふむふむ」
胸囲と腹囲か。
この町は腹囲はそれほど気にしなくても良いな。
まだそこまで太ったヒトはいない。
「目と耳と味の違いを当てる検査されて――」
視力検査と聴力検査と味覚検査か。
何か日本の学校でやる身体検査みたいだな。簡易検査って言ってたからこの程度のことってことかな?
「息を吸って長く吐いたり、拳を握る力を測ったり、下の方にある何かを引っ張ったり、前へ屈む検査もしたッスね」
え~と、多分最初のが肺活量、次が握力かな? その次のは多分背筋力の検査、最後のが前屈で身体の柔らかさを診たってところかしら?
「耳に付けた何かで胸の辺り触られて、音を聞いてるみたいだったッスね」
何か? 多分聴診器かな? 心音の検査か。
「あと、小さいハンマーで膝辺りを殴られたッス」
ハンマーで殴るのか? 何だそれ? 痛くない? いや待てよ、何か聞いたことある…………確か脚気の検査だっけ? 栄養状態を見る簡易検査だったはず。私の時はやられたことないな。
そういえば栄養状態が良くなった現在の日本ではやられてないって聞いたな。
「それと血も採られたッス」
血液採られた? 彼らかなり特殊な血液だからそこから騒ぎにならなきゃ良いけど……まあ病気の検査するだけだから詳しく調べられなければ多分おかしいとは思わないか。
「ああ、そういえば、ドワーフさんたちは別の部屋入って何かやってたッスよ。覗いてみたら寝た状態で筒の中に入って行ったッスけど」
何だろう……CT検査?
こんな町にそんな最新機器まである?
「あなたはやらなかったの?」
「やらなかったッスね。だからあれが何なのか分からないッス」
ドワーフさんたちは年齢的なものかしら? でも彼らってまだヘパイトスさんに比べたら随分若かったはずだけど……
「あと、歯の検査されたッスね。虫歯とか言うやつの」
歯科検診もやってくれるのね。
ん? 歯科検診?
……
…………
………………
ヤバイ!! カイベルを調べられたら唾液が無いから生物じゃないって怪しまれる!!
それに聴診器!? 多分カイベルには心音だって無いぞ!?
CTなんかで撮られたら内臓が無いことも知られてしまう!
そういえば血液だって通ってない!!
カイベルにとってダメなことばかりじゃないか!!
ぜ、全町民検査ってことにしたから断るのも怪しまれそうだし!
ど、どうしよう!?
「アルトラ様、何か青い顔になってどうしたんスか?」
「ななな、何でもない! と、とりあえず今日は様子見に来ただけだから、私帰るね!」
今までカイベルに内臓作るのなんて面倒だからと放置していたけど、創成魔法で何とか疑似内臓を作らないといけない時が来てしまった!
今日様子見に来て正解だった! ナナトスに検査内容を聞いておいて正解だった!!
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