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第12章 臨時会談編
第298話 いつの間にか中立地帯に迷い込んでいた巨大生物
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少し時間が経って――
「あ、そっち行ったよ!」
「ああ……! また逃げられた!」
生態調査部門は慣れているのか上手く捕まえるが、それ以外の捕獲に慣れてない者ではやっぱり中々捕まらない。
野生生物捕獲に精を出していたその時、突然身体が光り出した。
「ん? 身体が光って……」
これは……転送玉が使われた時の光だ! 誰かが転送玉を使ったらしい。
◇
次の瞬間、現場へ一瞬で移動した。
「命の危機? 敵はどこ!?」
キョロキョロと見回してみるも、危険生物らしき者は見当たらず……
「すみません、呼んだのは私です」
「メイフィー? あんまり切羽詰まった感じじゃないけどどうかした?」
「あれなんですけど……」
指さした方向を見ると――
「でっかい岩? あれがどうしたの? 平原にドカッとあって邪魔だね」
「向こう側に回ってみてください」
言われた通り逆側へ行ってみると――
「でかっーーー!! 何コレ!? 亀?」
「コレ亀って言うんですか? 私たちもその大きさにビックリしたんでアルトラ様を呼んだんですけど……」
大き過ぎてよく分からない。
甲羅 (?)の中に、恐らく亀の頭らしきものが見える。
体高は十から十五メートルくらい、体長は全身が出てないから分からないが、甲羅だけを見れば十五から二十メートルってところか。甲羅はところどころキラキラ光って見える。
何だコレ、私じゃ分からない。
「ちょっとカイベル呼んでくるから待ってて」
今日はリディアのお世話で我が家に置いて来ている。
◇
ゲートでカイベルを呼びに我が家へ。
「アルトラ様、お帰りなさいませ」
「あ、アルトラお帰リ、もう終わったのカ?」
「ううん、まだ終わってない。カイベル! ちょっと不可解な生物が居たから来てもらえる?」
「わかりました」
◇
「これは……ルガイアトータスの変異種ですね」
「何それ?」
「魔界には甲羅にダイヤ成分が含まれたダイヤトータスという亀がいますが、それより硬いルガイアタイトという鉱石で甲羅が構成されている亀です」
「ダイヤより硬いの!?」
そんな生物あり得る!? 流石幻想世界……
「はい。土の国ヒュプノベルフェの第二首都ルガイアという町で出土したルガイアタイトの成分が甲羅に多分に含まれているため、この名が付けられたようです。それと注意しなければならないことは甲羅には常に反射と防御の魔法がかかっているため、魔法で攻撃しようとすると多くの魔法はこちらに帰ってきます」
「身体硬い上に、魔法まで反射されるの? 無敵じゃない?」
「そうですね。倒すのは容易ではないと思います。ただ、反面腹部側は弱くなっているので、ひっくり返されればもう成す術はないですね。その身体の重さも手伝って、起き上がることすらできなくなると思います」
「ひっくり返すのがもう不可能に等しいけど……? 一トンや二トンならフレアハルトたちにお願いすれば良いけど、そんなもんじゃないでしょ?」
地球の象ですら四トンや五トンあると聞く。それより大きい亀がその程度で済むわけがない。
「そうですね。あの大きさですと八百八トンほどあります」
「トン!? 八百八キロじゃなくて!?」
「あの大きさで八百八キロは少なすぎると思いますが……」
いや、八百八キロじゃ軽すぎるのは分かってるんだけど、八百八トンって……
私の想定を遥かに超える重さだった!
「ここまで大きいのは中々お目にかかれないと思います」
「そ、それは誰も持ち上げられないね……外に逃がしたいんだけど、どうしたら良い?」
「強制転移で転移させてしまえば簡単だと思います。空間魔法は反射できませんので」
「そっか。じゃあ――」
「しかし、亜人に対して悪意や害意を持たないので、そこに置いておくのも良いかもしれません。それとこの亀、人語を介しますよ」
「ホントに!?」
あまりにも巨大過ぎて半信半疑ながらも、既に魔物がしゃべる前例が三例いるので話しかけてみる。
「ねえ亀さん、もうちょっとあっちの隅っこまで移動してもらえる?」
「………………」
「カイベル、反応無いけど?」
「これは……寝てますね」
「寝てるのかぁ……」
「元々眠りの国とも言われる土の国の生物ですので、寝てる時間が多いのかもしれません」
「土の国の生物だって言うなら、何でこんなところにいるの?」
「元々単体で生活する生物ですが、国をはぐれて流れ着いたのでしょうね」
「そうだ! とりあえず小さくして運ぼう!」
「あ、アルトラ様お待ちくださ――」
「縮小魔法スケール一パーセント」
カイベルに制止された声が聞こえず縮小魔法をかけるも――
「おぉ!?」
周りがどんどんでっかくなっていく!
「アルトラ様、どんどん縮んでますよ!」
私が縮んでるのか!
しまった! さっき魔法反射するって言ってたっけ!
反射して私に帰って来たのか!
スケール一パーセントで使ったから、今の私の身長は一.四センチくらい?
早く元に戻らないと! この状態で踏まれたら、いくら頑丈な私でももしかしたら潰れてしまうかもしれない。
「……縮小魔法解除……!」
徐々に元の大きさに戻って行く。
「ふぅ……」
「あ、元に戻りましたね」
「縮小魔法が反射されるんじゃ、この亀は小さくして運ぶこともできないわけね……」
困ったな……ここに置いておくのもちょっと……これだけ大きいと、動き出した時に故意にしろ故意じゃなかったにしろ、被害が出そうだ。
「超音波で話しかけたりとかしたら起きないかな?」
「亀は超音波を聞き取れません」
「そっか……超音波じゃ起きないか」
じゃあこういうのはどうだろう。
「みんなちょっと離れて。限定的に地震を起こすから、ビックリして暴れるかもしれない」
五メートルくらい離れた。
「もっと離れて!」
二十メートルくらい離れたが、まだ不安な距離だ。
「もっともっと離れて!」
五十メートルくらい離れた。これくらい離れれば亀が暴れ出しても逃げられるだろう。
「結界内地震!」
みんなが離れたのを確認し、亀の周りに結界を作って、その結界内の地面にのみ振動を与えた。
すると――
「グオオオォォォ」
ビクっとした後に暴れ出した! 結構ヤバイやつかも!
「みんな退避!」
◇
少しして、暴走が収まったのを確認。
その場からあまり動かなかったのか、少し広範囲で地面が抉れただけに留まった。
また眠りに入る前に退いてもらわないと。
近寄って話しかけてみる。
「亀さん!」
「ドワーフさんかい?」
「違うよ!」
どこをどう見たらドワーフに見えるの!?
私のどこにヒゲがある!?
「すまんすまん、亜人はみんな同じように見えるものでね。突然の地震にビックリして暴れてしまったようだ。被害は無かったかい?」
おお、カイベルの前情報通り、ホントに亜人に対して悪意は持ってないらしい。それどころか心配までしてくれる紳士っぷり。
「無いわ! ご心配ありがとう! 驚かせてごめんなさい! でもここに居られるとちょこ~っと邪魔になっちゃうから、あっちの角まで退いてくれないかな?」
「おお、わかった。すまないねぇ……」
話し方からするとおじいさんなのかな? ここまで巨大に成長するって言うと、二十年や三十年じゃないだろうし。
それにしても話しただけで退いてくれるとは思わなかった。ゴネられたら強制転移しかないと思ってたから話すだけで済んで良かった。
しかし――
本人 (本亀?)は移動しようとしているらしいが、全っ然進まない……身体が重すぎて、ほんの少しでも傾斜があると上って行けないんだ……
「亀さん、あなたここまでどうやって来たの?」
第二壁の外に出て行ってもらうにしても、この巨体じゃ第二壁に門を設える予定で開けた通り道は狭すぎて通れないな……やっぱり強制転移しかないか。
「おお、そうだったそうだった! ワシにはこの方法があるんだった」
その一言で、思い出したのか身体中から煙が出る。
これってフレアハルトたちと同じ人型化現象?
い、今までの例だと裸で登場するだろうから、何か隠すものを!
と思って創成魔法で布を作ったところ――
「あれ? ちゃんと服着てるわ。と言うか……デカい……」
多分二メートルを大分超えている。
そしておじいさんかと思ったらかなり若いわ。見た目は三十代くらい。
しかし、フレアハルトの頃から常々疑問に思ってたけど、こういった巨大生物が人型になると、あの巨大な質量はどこへ行ってしまうのかしらね……
「お? ドワーフじゃない亜人、変身する生物を見るのは初めてじゃないね? 大抵はこれでビックリされるのだが」
私の呼び名が“ドワーフじゃない亜人”になった。
ちゃんとした名前を聞く気は無いらしい。まあいっか……
「え、ええ、まあうちの町にも何人かいるから。ところであなた名前は何て言うの? 私はアルトラって言うんだけど……」
「名前? ああ名前か~……昔付けられたことがあるが忘れてしまったな……好きに呼んでおくれ」
名前を忘れるくらい長く生きてるってことか。
じゃあ……
「アースなんてどう?」
その巨体さ、甲羅の形状、そして土の国出身というところから大きい丸を連想し、丸くて大きい土の塊・地球に行き着いた。
「良い名前だね……それで良いよ」
「じゃあよろしくね、アース!」
「あ、そっち行ったよ!」
「ああ……! また逃げられた!」
生態調査部門は慣れているのか上手く捕まえるが、それ以外の捕獲に慣れてない者ではやっぱり中々捕まらない。
野生生物捕獲に精を出していたその時、突然身体が光り出した。
「ん? 身体が光って……」
これは……転送玉が使われた時の光だ! 誰かが転送玉を使ったらしい。
◇
次の瞬間、現場へ一瞬で移動した。
「命の危機? 敵はどこ!?」
キョロキョロと見回してみるも、危険生物らしき者は見当たらず……
「すみません、呼んだのは私です」
「メイフィー? あんまり切羽詰まった感じじゃないけどどうかした?」
「あれなんですけど……」
指さした方向を見ると――
「でっかい岩? あれがどうしたの? 平原にドカッとあって邪魔だね」
「向こう側に回ってみてください」
言われた通り逆側へ行ってみると――
「でかっーーー!! 何コレ!? 亀?」
「コレ亀って言うんですか? 私たちもその大きさにビックリしたんでアルトラ様を呼んだんですけど……」
大き過ぎてよく分からない。
甲羅 (?)の中に、恐らく亀の頭らしきものが見える。
体高は十から十五メートルくらい、体長は全身が出てないから分からないが、甲羅だけを見れば十五から二十メートルってところか。甲羅はところどころキラキラ光って見える。
何だコレ、私じゃ分からない。
「ちょっとカイベル呼んでくるから待ってて」
今日はリディアのお世話で我が家に置いて来ている。
◇
ゲートでカイベルを呼びに我が家へ。
「アルトラ様、お帰りなさいませ」
「あ、アルトラお帰リ、もう終わったのカ?」
「ううん、まだ終わってない。カイベル! ちょっと不可解な生物が居たから来てもらえる?」
「わかりました」
◇
「これは……ルガイアトータスの変異種ですね」
「何それ?」
「魔界には甲羅にダイヤ成分が含まれたダイヤトータスという亀がいますが、それより硬いルガイアタイトという鉱石で甲羅が構成されている亀です」
「ダイヤより硬いの!?」
そんな生物あり得る!? 流石幻想世界……
「はい。土の国ヒュプノベルフェの第二首都ルガイアという町で出土したルガイアタイトの成分が甲羅に多分に含まれているため、この名が付けられたようです。それと注意しなければならないことは甲羅には常に反射と防御の魔法がかかっているため、魔法で攻撃しようとすると多くの魔法はこちらに帰ってきます」
「身体硬い上に、魔法まで反射されるの? 無敵じゃない?」
「そうですね。倒すのは容易ではないと思います。ただ、反面腹部側は弱くなっているので、ひっくり返されればもう成す術はないですね。その身体の重さも手伝って、起き上がることすらできなくなると思います」
「ひっくり返すのがもう不可能に等しいけど……? 一トンや二トンならフレアハルトたちにお願いすれば良いけど、そんなもんじゃないでしょ?」
地球の象ですら四トンや五トンあると聞く。それより大きい亀がその程度で済むわけがない。
「そうですね。あの大きさですと八百八トンほどあります」
「トン!? 八百八キロじゃなくて!?」
「あの大きさで八百八キロは少なすぎると思いますが……」
いや、八百八キロじゃ軽すぎるのは分かってるんだけど、八百八トンって……
私の想定を遥かに超える重さだった!
「ここまで大きいのは中々お目にかかれないと思います」
「そ、それは誰も持ち上げられないね……外に逃がしたいんだけど、どうしたら良い?」
「強制転移で転移させてしまえば簡単だと思います。空間魔法は反射できませんので」
「そっか。じゃあ――」
「しかし、亜人に対して悪意や害意を持たないので、そこに置いておくのも良いかもしれません。それとこの亀、人語を介しますよ」
「ホントに!?」
あまりにも巨大過ぎて半信半疑ながらも、既に魔物がしゃべる前例が三例いるので話しかけてみる。
「ねえ亀さん、もうちょっとあっちの隅っこまで移動してもらえる?」
「………………」
「カイベル、反応無いけど?」
「これは……寝てますね」
「寝てるのかぁ……」
「元々眠りの国とも言われる土の国の生物ですので、寝てる時間が多いのかもしれません」
「土の国の生物だって言うなら、何でこんなところにいるの?」
「元々単体で生活する生物ですが、国をはぐれて流れ着いたのでしょうね」
「そうだ! とりあえず小さくして運ぼう!」
「あ、アルトラ様お待ちくださ――」
「縮小魔法スケール一パーセント」
カイベルに制止された声が聞こえず縮小魔法をかけるも――
「おぉ!?」
周りがどんどんでっかくなっていく!
「アルトラ様、どんどん縮んでますよ!」
私が縮んでるのか!
しまった! さっき魔法反射するって言ってたっけ!
反射して私に帰って来たのか!
スケール一パーセントで使ったから、今の私の身長は一.四センチくらい?
早く元に戻らないと! この状態で踏まれたら、いくら頑丈な私でももしかしたら潰れてしまうかもしれない。
「……縮小魔法解除……!」
徐々に元の大きさに戻って行く。
「ふぅ……」
「あ、元に戻りましたね」
「縮小魔法が反射されるんじゃ、この亀は小さくして運ぶこともできないわけね……」
困ったな……ここに置いておくのもちょっと……これだけ大きいと、動き出した時に故意にしろ故意じゃなかったにしろ、被害が出そうだ。
「超音波で話しかけたりとかしたら起きないかな?」
「亀は超音波を聞き取れません」
「そっか……超音波じゃ起きないか」
じゃあこういうのはどうだろう。
「みんなちょっと離れて。限定的に地震を起こすから、ビックリして暴れるかもしれない」
五メートルくらい離れた。
「もっと離れて!」
二十メートルくらい離れたが、まだ不安な距離だ。
「もっともっと離れて!」
五十メートルくらい離れた。これくらい離れれば亀が暴れ出しても逃げられるだろう。
「結界内地震!」
みんなが離れたのを確認し、亀の周りに結界を作って、その結界内の地面にのみ振動を与えた。
すると――
「グオオオォォォ」
ビクっとした後に暴れ出した! 結構ヤバイやつかも!
「みんな退避!」
◇
少しして、暴走が収まったのを確認。
その場からあまり動かなかったのか、少し広範囲で地面が抉れただけに留まった。
また眠りに入る前に退いてもらわないと。
近寄って話しかけてみる。
「亀さん!」
「ドワーフさんかい?」
「違うよ!」
どこをどう見たらドワーフに見えるの!?
私のどこにヒゲがある!?
「すまんすまん、亜人はみんな同じように見えるものでね。突然の地震にビックリして暴れてしまったようだ。被害は無かったかい?」
おお、カイベルの前情報通り、ホントに亜人に対して悪意は持ってないらしい。それどころか心配までしてくれる紳士っぷり。
「無いわ! ご心配ありがとう! 驚かせてごめんなさい! でもここに居られるとちょこ~っと邪魔になっちゃうから、あっちの角まで退いてくれないかな?」
「おお、わかった。すまないねぇ……」
話し方からするとおじいさんなのかな? ここまで巨大に成長するって言うと、二十年や三十年じゃないだろうし。
それにしても話しただけで退いてくれるとは思わなかった。ゴネられたら強制転移しかないと思ってたから話すだけで済んで良かった。
しかし――
本人 (本亀?)は移動しようとしているらしいが、全っ然進まない……身体が重すぎて、ほんの少しでも傾斜があると上って行けないんだ……
「亀さん、あなたここまでどうやって来たの?」
第二壁の外に出て行ってもらうにしても、この巨体じゃ第二壁に門を設える予定で開けた通り道は狭すぎて通れないな……やっぱり強制転移しかないか。
「おお、そうだったそうだった! ワシにはこの方法があるんだった」
その一言で、思い出したのか身体中から煙が出る。
これってフレアハルトたちと同じ人型化現象?
い、今までの例だと裸で登場するだろうから、何か隠すものを!
と思って創成魔法で布を作ったところ――
「あれ? ちゃんと服着てるわ。と言うか……デカい……」
多分二メートルを大分超えている。
そしておじいさんかと思ったらかなり若いわ。見た目は三十代くらい。
しかし、フレアハルトの頃から常々疑問に思ってたけど、こういった巨大生物が人型になると、あの巨大な質量はどこへ行ってしまうのかしらね……
「お? ドワーフじゃない亜人、変身する生物を見るのは初めてじゃないね? 大抵はこれでビックリされるのだが」
私の呼び名が“ドワーフじゃない亜人”になった。
ちゃんとした名前を聞く気は無いらしい。まあいっか……
「え、ええ、まあうちの町にも何人かいるから。ところであなた名前は何て言うの? 私はアルトラって言うんだけど……」
「名前? ああ名前か~……昔付けられたことがあるが忘れてしまったな……好きに呼んでおくれ」
名前を忘れるくらい長く生きてるってことか。
じゃあ……
「アースなんてどう?」
その巨体さ、甲羅の形状、そして土の国出身というところから大きい丸を連想し、丸くて大きい土の塊・地球に行き着いた。
「良い名前だね……それで良いよ」
「じゃあよろしくね、アース!」
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