236 / 589
第9章 七大国会談編
第233話 気温の変動に各国驚愕!
しおりを挟む
「では、提議へと話を戻したいと思います。各国中立地帯へ駐在員を置くという考えで異論はないでしょうか? 異論がある方は挙手をお願いします」
……
…………
………………
「特に異論も無いようなので、これにて決定とさせていただきます。では、退出された火の国、氷の国を除き、他の五大国は中立地帯に駐在員を置くことと致します。その際、建設費用、建設作業員などは大使館を置く国から支出・派遣ということになっております。ただし、火の国、氷の国が後々加わる意思を示した場合はこれを含めることとします。よろしいですかアルトラ様?」
「……はい、特に異論はありません」
「アルトラ様からは、五大国へ駐在員を派遣していただき、各五大国にも大使館を建てていただきますが、それもよろしいですか?」
え!? あ、そうか、こういうのって相互なんだ!
でも、頭が良くなってきたとは言え、私の町で大使が務まるくらいの亜人が育っているのかしら?
建設費用も……? そんなの町としてようやく機能し始めてきたアルトレリアにあるわけがない。
しかし、この場で拒否するわけにも……
「……はい、異論はありません。ただ……中立地帯は最近ようやく少しだけ豊かになってきたところで、外国へ大使館を建てる金銭的余裕はありません」
「そうでしたか。では皆様、一時的に各国でその費用を拠出するということにしてはいかがでしょうか?」
「異論なし」
「異論ありません」
「問題はありません」
「……問題ない……」
「問題無いで~す」
「では、五大国も承認していただけたということで、アルトレリア大使館建設費用に関しては、一時的に各国の負担といたします。財政が潤い次第、返却としてください」
「わ、わかりました」
何コレ何コレ? すっごい大ごとになってるんじゃないの!?
私は『中立地帯を自由に開放するようにしてください』って言いに来ただけなのに、何でこんなことに……?
生前一般の会社員の私が、なぜか国でやるような話されてるんだけど!?
それに、何でみんなこんなにスムースに事を運んでくれるの!? 中立地帯ってどこから見ても利用したいところなのかしら?
と、とりあえずまだ終わってないから、頭を落ち着かせよう。冷静に……冷静に……とりあえず一呼吸。
「すぅ……はぁ……」
「アルトラ殿、大丈夫ですか?」
「はい、ちょっと突然のことが多過ぎて混乱しまして……もう大丈夫です。駐在員の話ですが、もう一つ不都合があります。大使館建設などの問題は今言った通りではありますが、現在の中立地帯は少々寒冷化してきているため、温かくなるまで猶予いただけると幸いに思います」
その一言を言った途端、再び場がざわざわし出す。
「かんれいか?」
「『かんれいか』とは何のことでしょうな?」
「確か……この冥球でも大昔に太陽が見えなくなった時に起こった現象だった気がします。あの頃多くの生物が死に絶えたとか」
「『かんれいか』って何ですか~?」
それを聞いていたトライアが直接疑問を口にする。
あれ? 何か口調変わった?
「『寒冷化』というのは徐々に寒くなることで、今アルトレリアは寒くなってきているのですが……」
「寒く? “なってきている”とは、気温が変わってきているということですか~?」
「? そうですが、それがどうかしましたか?」
疑問を口にしたトライアだけでなく、他の魔王・魔王代理全員が呆気に取られている。
私、何かおかしいこと言ったかしら?
「この冥球で気温が変わるところなどあるのですか!?」
アスタロトが他の魔王・魔王代理に先んじて疑問を口にする。
「気温が変わることがおかしいんですか?」
「こ、この冥球で気温が劇的に変わる地域はありません。日々の変動幅はせいぜい三度から七度ほどです。数十度の変動幅のある地域など存在しません。熱い場所は年中通して熱いまま、寒い場所はずっと寒い状態が続きます。そのためその地域に合わせた進化をした生物が多いのです」
え? 冥球って気温の変動が起こらないの!?
私が無理矢理気温を下げたからイレギュラーな地域が出来ちゃったってことなのかしら……?
カイベルが小声で補足説明してくれる。
「闇の帳によって閉ざされたこの常闇の冥球では、本物の太陽の光や熱がほとんど届かず、太陽による熱の影響が薄いため気温の変動がほとんど無いのです。アルトレリア近辺は、アルトラ様が無理矢理降らせた雨と、疑似太陽に付与した長時間放射される熱によって、気候が変化する現象が起こったのではないかと考えられます」
「だとしても何でアルトレリアだけなの?」
「“現状は”アルトレリア周辺だけに留まっているのではないかと。今後何年何十年もかけて徐々に別の場所も気候変動が起こってくるのではないかと推測されます」
「それに、太陽が無かったら氷河期みたいに星全体が寒冷化するんじゃないの?」
「それももう数千年前の話ですので、この星の皆様の努力があったのでしょう。太陽の熱が届かないと言っても、ここには『魔法』という便利な能力もありますから熱を生み出すのに、地球ほど苦労することもないでしょう」
意図的に気温を下げるように動いていたけど、まさか気候まで変動させてたとは思わなかった……
「と、とにかく寒くなってきているのは事実なので、温かくなるまで猶予していただけるとありがたく思います」
「我々にとっては信じられない話でしたが……皆様、いかがでしょうか?」
「これは俄然興味が湧きましたね~。気温にそんなに幅があるなんて経験してみたいです~!」
と言うのはトライア。
「しかし、そうすると、暑い時があるということなのですか?」
とアスタロトに質問され、私がそれに答える。
「はい、今より三、四ヶ月ほど前は、暑い気候でした」
「「「「「おお~~……」」」」」
それを聞いた魔王・魔王代理全員がざわめく。
「中立地帯は、以前は灼熱の土地だったと記憶していますが……時期によって温度が変化するなど……不思議な気候の土地になりましたね」
元・地球人の私からすれば全く不思議ではないんだけど……
「最近ちょっと雨が増えた時があったんだけど、もしかしてそれも関係ある?」
「……私のところも少し雨が増えた時があった……」
さっき会談パートの時に雨が増えたって話し合ってたな。水の国、雷の国、風の国は雨が増えたって言ってたっけ。
やっぱり他の地域にも影響出てる……?
こ、ここは謝った方が良いのかな……? でも私が原因って言ったら「何やったの!?」と当然のことながら突っ込まれるだろうし……現状は黙秘が最善かな?
「不思議ですね~、ある地域では雨が増えて、ある地域では寒冷化?とかいう状態になっていて」
「しかも、寒暖の差が激しいのは中立地帯だけだと言う……太陽が出現したのも中立地帯……ガラリと様相が変わった中立地帯周辺の環境……」
「そして、突然出現したアルトラ殿」
うっ……トライア、アスタロト、ヴェルフェゴールからの疑問だらけの言葉。直接質問されていないにも関わらず、尋問されている気になってくる。
思わず下を向いてしまった……魔王・魔王代理の視線が突き刺さるのがよく分かる。上を向くのが怖い……
背中がうすら寒くなる。冷や汗も出て来てしまった……
「アルトラ殿、もしかして一連のことについて全部繋がっているのではありませんか?」
「さささ、さあ? わわ、わた、わたくしには分かりかねます……」
これじゃバレバレの態度じゃないか!!
でも、誰が信用できて、誰が信用できないか、現時点ではわからないから知られるのは危険な気がする。怪しい態度であったとしても、知らぬ存ぜぬを貫き通さなきゃ!
とりあえず一番危険そうな、ルシファーとサタンはさっき出て行ってくれたから良かったけど……
「ふむ、まだ話したくないようなので、この場だけでも“関りがない”ということにしておきましょうか」
助かった! ヴェルフェゴールの一言で、この場はとりあえず有耶無耶ということになった。
恐らく、今後個々に突っ込まれることがあると思うけど……
それにしても何だかこのご老体には見透かされているような気がする……
以前は中立地帯の灼熱の気候で、水蒸気が出ないように蒸発していたけど、それが無くなったから雨雲が流れて行くようになったのかもしれない。これ以上の影響が出なければ良いが……
最近水律の木を作ったし、多分それほどの影響は今後出て来ないとは思うけど……
……
…………
………………
「特に異論も無いようなので、これにて決定とさせていただきます。では、退出された火の国、氷の国を除き、他の五大国は中立地帯に駐在員を置くことと致します。その際、建設費用、建設作業員などは大使館を置く国から支出・派遣ということになっております。ただし、火の国、氷の国が後々加わる意思を示した場合はこれを含めることとします。よろしいですかアルトラ様?」
「……はい、特に異論はありません」
「アルトラ様からは、五大国へ駐在員を派遣していただき、各五大国にも大使館を建てていただきますが、それもよろしいですか?」
え!? あ、そうか、こういうのって相互なんだ!
でも、頭が良くなってきたとは言え、私の町で大使が務まるくらいの亜人が育っているのかしら?
建設費用も……? そんなの町としてようやく機能し始めてきたアルトレリアにあるわけがない。
しかし、この場で拒否するわけにも……
「……はい、異論はありません。ただ……中立地帯は最近ようやく少しだけ豊かになってきたところで、外国へ大使館を建てる金銭的余裕はありません」
「そうでしたか。では皆様、一時的に各国でその費用を拠出するということにしてはいかがでしょうか?」
「異論なし」
「異論ありません」
「問題はありません」
「……問題ない……」
「問題無いで~す」
「では、五大国も承認していただけたということで、アルトレリア大使館建設費用に関しては、一時的に各国の負担といたします。財政が潤い次第、返却としてください」
「わ、わかりました」
何コレ何コレ? すっごい大ごとになってるんじゃないの!?
私は『中立地帯を自由に開放するようにしてください』って言いに来ただけなのに、何でこんなことに……?
生前一般の会社員の私が、なぜか国でやるような話されてるんだけど!?
それに、何でみんなこんなにスムースに事を運んでくれるの!? 中立地帯ってどこから見ても利用したいところなのかしら?
と、とりあえずまだ終わってないから、頭を落ち着かせよう。冷静に……冷静に……とりあえず一呼吸。
「すぅ……はぁ……」
「アルトラ殿、大丈夫ですか?」
「はい、ちょっと突然のことが多過ぎて混乱しまして……もう大丈夫です。駐在員の話ですが、もう一つ不都合があります。大使館建設などの問題は今言った通りではありますが、現在の中立地帯は少々寒冷化してきているため、温かくなるまで猶予いただけると幸いに思います」
その一言を言った途端、再び場がざわざわし出す。
「かんれいか?」
「『かんれいか』とは何のことでしょうな?」
「確か……この冥球でも大昔に太陽が見えなくなった時に起こった現象だった気がします。あの頃多くの生物が死に絶えたとか」
「『かんれいか』って何ですか~?」
それを聞いていたトライアが直接疑問を口にする。
あれ? 何か口調変わった?
「『寒冷化』というのは徐々に寒くなることで、今アルトレリアは寒くなってきているのですが……」
「寒く? “なってきている”とは、気温が変わってきているということですか~?」
「? そうですが、それがどうかしましたか?」
疑問を口にしたトライアだけでなく、他の魔王・魔王代理全員が呆気に取られている。
私、何かおかしいこと言ったかしら?
「この冥球で気温が変わるところなどあるのですか!?」
アスタロトが他の魔王・魔王代理に先んじて疑問を口にする。
「気温が変わることがおかしいんですか?」
「こ、この冥球で気温が劇的に変わる地域はありません。日々の変動幅はせいぜい三度から七度ほどです。数十度の変動幅のある地域など存在しません。熱い場所は年中通して熱いまま、寒い場所はずっと寒い状態が続きます。そのためその地域に合わせた進化をした生物が多いのです」
え? 冥球って気温の変動が起こらないの!?
私が無理矢理気温を下げたからイレギュラーな地域が出来ちゃったってことなのかしら……?
カイベルが小声で補足説明してくれる。
「闇の帳によって閉ざされたこの常闇の冥球では、本物の太陽の光や熱がほとんど届かず、太陽による熱の影響が薄いため気温の変動がほとんど無いのです。アルトレリア近辺は、アルトラ様が無理矢理降らせた雨と、疑似太陽に付与した長時間放射される熱によって、気候が変化する現象が起こったのではないかと考えられます」
「だとしても何でアルトレリアだけなの?」
「“現状は”アルトレリア周辺だけに留まっているのではないかと。今後何年何十年もかけて徐々に別の場所も気候変動が起こってくるのではないかと推測されます」
「それに、太陽が無かったら氷河期みたいに星全体が寒冷化するんじゃないの?」
「それももう数千年前の話ですので、この星の皆様の努力があったのでしょう。太陽の熱が届かないと言っても、ここには『魔法』という便利な能力もありますから熱を生み出すのに、地球ほど苦労することもないでしょう」
意図的に気温を下げるように動いていたけど、まさか気候まで変動させてたとは思わなかった……
「と、とにかく寒くなってきているのは事実なので、温かくなるまで猶予していただけるとありがたく思います」
「我々にとっては信じられない話でしたが……皆様、いかがでしょうか?」
「これは俄然興味が湧きましたね~。気温にそんなに幅があるなんて経験してみたいです~!」
と言うのはトライア。
「しかし、そうすると、暑い時があるということなのですか?」
とアスタロトに質問され、私がそれに答える。
「はい、今より三、四ヶ月ほど前は、暑い気候でした」
「「「「「おお~~……」」」」」
それを聞いた魔王・魔王代理全員がざわめく。
「中立地帯は、以前は灼熱の土地だったと記憶していますが……時期によって温度が変化するなど……不思議な気候の土地になりましたね」
元・地球人の私からすれば全く不思議ではないんだけど……
「最近ちょっと雨が増えた時があったんだけど、もしかしてそれも関係ある?」
「……私のところも少し雨が増えた時があった……」
さっき会談パートの時に雨が増えたって話し合ってたな。水の国、雷の国、風の国は雨が増えたって言ってたっけ。
やっぱり他の地域にも影響出てる……?
こ、ここは謝った方が良いのかな……? でも私が原因って言ったら「何やったの!?」と当然のことながら突っ込まれるだろうし……現状は黙秘が最善かな?
「不思議ですね~、ある地域では雨が増えて、ある地域では寒冷化?とかいう状態になっていて」
「しかも、寒暖の差が激しいのは中立地帯だけだと言う……太陽が出現したのも中立地帯……ガラリと様相が変わった中立地帯周辺の環境……」
「そして、突然出現したアルトラ殿」
うっ……トライア、アスタロト、ヴェルフェゴールからの疑問だらけの言葉。直接質問されていないにも関わらず、尋問されている気になってくる。
思わず下を向いてしまった……魔王・魔王代理の視線が突き刺さるのがよく分かる。上を向くのが怖い……
背中がうすら寒くなる。冷や汗も出て来てしまった……
「アルトラ殿、もしかして一連のことについて全部繋がっているのではありませんか?」
「さささ、さあ? わわ、わた、わたくしには分かりかねます……」
これじゃバレバレの態度じゃないか!!
でも、誰が信用できて、誰が信用できないか、現時点ではわからないから知られるのは危険な気がする。怪しい態度であったとしても、知らぬ存ぜぬを貫き通さなきゃ!
とりあえず一番危険そうな、ルシファーとサタンはさっき出て行ってくれたから良かったけど……
「ふむ、まだ話したくないようなので、この場だけでも“関りがない”ということにしておきましょうか」
助かった! ヴェルフェゴールの一言で、この場はとりあえず有耶無耶ということになった。
恐らく、今後個々に突っ込まれることがあると思うけど……
それにしても何だかこのご老体には見透かされているような気がする……
以前は中立地帯の灼熱の気候で、水蒸気が出ないように蒸発していたけど、それが無くなったから雨雲が流れて行くようになったのかもしれない。これ以上の影響が出なければ良いが……
最近水律の木を作ったし、多分それほどの影響は今後出て来ないとは思うけど……
1
あなたにおすすめの小説
【長編・完結】私、12歳で死んだ。赤ちゃん還り?水魔法で救済じゃなくて、給水しますよー。
BBやっこ
ファンタジー
死因の毒殺は、意外とは言い切れない。だって貴族の後継者扱いだったから。けど、私はこの家の子ではないかもしれない。そこをつけいられて、親族と名乗る人達に好き勝手されていた。
辺境の地で魔物からの脅威に領地を守りながら、過ごした12年間。その生が終わった筈だったけど…雨。その日に辺境伯が連れて来た赤ん坊。「セリュートとでも名付けておけ」暫定後継者になった瞬間にいた、私は赤ちゃん??
私が、もう一度自分の人生を歩み始める物語。給水係と呼ばれる水魔法でお悩み解決?
どうやらお前、死んだらしいぞ? ~変わり者令嬢は父親に報復する~
野菜ばたけ@既刊5冊📚好評発売中!
ファンタジー
「ビクティー・シークランドは、どうやら死んでしまったらしいぞ?」
「はぁ? 殿下、アンタついに頭沸いた?」
私は思わずそう言った。
だって仕方がないじゃない、普通にビックリしたんだから。
***
私、ビクティー・シークランドは少し変わった令嬢だ。
お世辞にも淑女然としているとは言えず、男が好む政治事に興味を持ってる。
だから父からも煙たがられているのは自覚があった。
しかしある日、殺されそうになった事で彼女は決める。
「必ず仕返ししてやろう」って。
そんな令嬢の人望と理性に支えられた大勝負をご覧あれ。
【完結】貧乏令嬢の野草による領地改革
うみの渚
ファンタジー
八歳の時に木から落ちて頭を打った衝撃で、前世の記憶が蘇った主人公。
優しい家族に恵まれたが、家はとても貧乏だった。
家族のためにと、前世の記憶を頼りに寂れた領地を皆に支えられて徐々に発展させていく。
主人公は、魔法・知識チートは持っていません。
加筆修正しました。
お手に取って頂けたら嬉しいです。
追放された聖女は旅をする
織人文
ファンタジー
聖女によって国の豊かさが守られる西方世界。
その中の一国、エーリカの聖女が「役立たず」として追放された。
国を出た聖女は、出身地である東方世界の国イーリスに向けて旅を始める――。
ひきこもり娘は前世の記憶を使って転生した世界で気ままな錬金術士として生きてきます!
966
ファンタジー
「錬金術士様だ!この村にも錬金術士様が来たぞ!」
最低ランク錬金術士エリセフィーナは錬金術士の学校、|王立錬金術学園《アカデミー》を卒業した次の日に最果ての村にある|工房《アトリエ》で一人生活することになる、Fランクという最低ランクで錬金術もまだまだ使えない、モンスター相手に戦闘もできないエリナは消えかけている前世の記憶を頼りに知り合いが一人もいない最果ての村で自分の夢『みんなを幸せにしたい』をかなえるために生活をはじめる。
この物語は、最果ての村『グリムホルン』に来てくれた若き錬金術士であるエリセフィーナを村人は一生懸命支えてサポートしていき、Fランクという最低ランクではあるものの、前世の記憶と|王立錬金術学園《アカデミー》で得た知識、離れて暮らす錬金術の師匠や村でできた新たな仲間たちと一緒に便利なアイテムを作ったり、モンスター盗伐の冒険などをしていく。
錬金術士エリセフィーナは日本からの転生者ではあるものの、記憶が消えかかっていることもあり錬金術や現代知識を使ってチート、無双するような物語ではなく、転生した世界で錬金術を使って1から成長し、仲間と冒険して成功したり、失敗したりしながらも楽しくスローライフをする話です。
わたしにしか懐かない龍神の子供(?)を拾いました~可愛いんで育てたいと思います
あきた
ファンタジー
明治大正風味のファンタジー恋愛もの。
化物みたいな能力を持ったせいでいじめられていたキイロは、強引に知らない家へ嫁入りすることに。
所が嫁入り先は火事だし、なんか子供を拾ってしまうしで、友人宅へ一旦避難。
親もいなさそうだし子供は私が育てようかな、どうせすぐに離縁されるだろうし。
そう呑気に考えていたキイロ、ところが嫁ぎ先の夫はキイロが行方不明で発狂寸前。
実は夫になる『薄氷の君』と呼ばれる銀髪の軍人、やんごとなき御家柄のしかも軍でも出世頭。
おまけに超美形。その彼はキイロに夢中。どうやら過去になにかあったようなのだが。
そしてその彼は、怒ったらとんでもない存在になってしまって。
※タイトルはそのうち変更するかもしれません※
※お気に入り登録お願いします!※
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる