184 / 589
第8章 通貨制度構築編
第182話 通貨制度って……銀行も必要なんじゃ……?
しおりを挟む
「それで……集めたお金はどう管理するのですか? 私にはよくわかりませんが、多くの人から徴収するなら莫大な量になるのではないですか? どこで保管しましょうか? お金ってきっと大事なものなんですよね? 強固な建物とか要らないんですか?」
「………………!?」
言われるまで完全に気付いてなかった……
通貨制度って、お金だけ流通させれば成り立つと思ってた……
でも、そのお金の『流通』を作るには、銀行も作らないと成り立たないんじゃ……?
しかもパソコンも無いから、データで管理が出来ない!
全部手書き?
昔は確かに手書きでやってたんだから出来ないことはないけど……
それに管理する方もかなりの知識を要する!
カイベルに……って言いたいところだけど、あまりにもカイベルを表に出し過ぎると「あの人は何でも出来るな」と怪しまれかねない……もう十二分に頼りまくってるし……
カイベルに銀行業務の指導を頼むと、多分付きっきりになるから、私の周りに居てもらうことができなくなってしまう。それは困る。
十万円やそこらだけの取引なら、手渡しでも可能だけど、これが数千万とかの取引になった場合は……?
『この束が百万円です』なんて都合の良い揃え方してくれる機械なんて存在しないから、物凄い量のお金の束を、ドカッと机の上に置いて、大人数使って札束をペラペラペラーと一枚ずつ数えて確認しないといけないのでは?
そうすると大きいお金の取引用に、小切手とか手形とかも作る必要があるのかしら……?
ああ……ややこしい……
かと言って、クレジットカードの仕組みとかは……この世界にあるのかしら?
生前、昔見たドラマの怪しい取引でアタッシュケースをパカッと開けて「ここに一億円あります」、「よし取引成立だ……」みたいなのがあったけど、アスモにあれと似たような感じで、宝箱で大量の紙幣を貰ったことを考えると、多分クレジットカードはまだ無いか、もしくは、まだ一般には普及しておらずかなり限定的な場所でしか使われてないのか……そのどちらかだと思う。
もしくは……住んでいるところを考慮 (まだ通貨制度や銀行が無いことを知ってたり?)して、小切手や手形みたいな制度があるけど、わざわざ紙幣で渡してくれたか。
あっ、そういえば、この間ヘパイトスさんに川の工事費支払った時どうしてたっけ? あの時支払ったのは千五百万ウォル。これ結構な額だったはずだ。
アクアリヴィアに引き換えに行ったけど、エレノルの現物持って行って、交換でウォルを貰ってきた!
あ、そういえばアクアリヴィアの銀行で、ATMみたいな機械を見かけた気がするわ。私が見慣れた形じゃなくて、物凄い古い時代の物に見えたからあれがATMだったかどうか定かじゃないけど……
そういえばパソコンも見た気がするわ。凄い旧式で厚みのあるでかいやつだった。生前には見たことないけど多分Winds95とかあの辺りのやつ。
ってことは顧客データのデータ管理は可能になるかも?
地獄を逃げ出した亡者の中にはそういった機械技術に長けた者もいるかもしれないし、そういう技術が地球から渡ってる可能性はゼロではない。それにこちらで作られた可能性だってある。
あ、まだ思い出した! そういえば換金する時に、銀行口座の作成を勧められたけど、「ここに住んでないので結構です」って断って帰って来たんだった。
アクアリヴィアにATMみたいな機械があったことを考えると、電力都市のエレアースモに無いのは不自然だ。
ということは、アスモは私が住んでる環境を考慮して、わざわざ紙幣で渡してくれた可能性が高いかな?
水の国と雷の国は機械文化が大分発達してるからATMみたいなのがあったけど、他の国はどうなのかしら?
「アルトラ様?」
「………………」
アクアリヴィアには銀行があったってことは……もしかしたらレヴィに相談したら一気に解決する問題かもしれないな! よし!
「ちょっと水の国行ってくる!」
「え? あ、どういうことですか? 何でそんな考えに行き着いたんですか? ああ……久しぶりにまた一人で突っ走って行ってしまった……まあ……別のことでもしながら次の報告を待ちましょうか……」
◇
そういうわけで銀行員の貸し出しの打診にアクアリヴィアの宮殿のレヴィアタンを訪ねた。
お昼を狙って訪れたのが功を奏した。現在休憩の時間らしい。
わざわざ私にも昼食を出してくれた。ありがたい!
一緒にご飯をいただきながらお願いする。
「銀行員を貸してほしい? なんで?」
肉を口に運びながら会話する。
この肉美味いな。流石女王様のお食事だ。
「物々交換へやっへいくにもしんほふなっへひたもんはから――」
「そんな急がなくてもちゃんと聞いてあげるから、食べるかしゃべるかどっちかにしたら?」
おっとはしたなかった……いつもリディアに口を酸っぱくして言ってることなのに……相手が女王様だから時間を気にしないといけないと、気が先走ってしまった……
一旦口の中を空にしてから、再びしゃべり出す。
「物々交換でやっていくにもしんどくなってきたもんだから、私の町でも通貨制度を取り入れたいと思って。通貨を流通させるには貯めておく場所、つまり銀行が必要不可欠だということに気付いたの」
「お金なら私の国のを使ったらどう? そっちの方が楽でしょ? 価値は大国として万全の保障ができてるし。私のところはきな臭くもないから通貨価値は安定してるよ」
「私が住んでいるところが中立地帯じゃなければそうしたいところなんだけどね~……それが出来ないから私の町でだけ使えるお金を作る必要があるのよ」
「なんで?」
なぜアルトレリアで、水の国の通貨を使ったらダメなのかを説明した。
(第161話参照)
「へぇ~、なるほど、確かに水の国の通貨を中立地帯で使ったら、他の国は面白くないわ」
「気付かずに『水の国通貨を使えば?』って提案したの?」
「だってねぇ……太古の昔から、中立地帯で文明を発展させようなんて亜人いなかったし。そもそもが一般的な亜人は住めるような環境じゃなかったから、中立地帯の公式通貨として他国のを使ったら軋轢を生むなんてこと思いつきもしなかったよ」
「そういうわけで公式通貨として、他国の通貨を私の町で使うわけにはいかないから」
「でも、そんなの気付く人なんて魔王の中にいないと思うよ? 何せ人が住んでなくて、何千年誰も手を出さない中立地帯だったって歴史があるし。私も気付かなかったしね」
「最初は気付かなかったとしても、後々『中立地帯でウォル紙幣が出回っているだと!? 中立地帯は水の国に取り込まれたらしいぞ! 扇動したのはアルトラという小娘と女王レヴィアタンだ』なんて感じに面倒なことになりそうだから、回避しておくに越したことはないかなって」
こういうのって、必ず気付かれた後から面倒事が訪れるし……
「気を遣ってるのねぇ……」
「人間界より恐ろしい力もったヤツが大勢いるから慎重にもなるよ。下手したら町ごと滅ぼされかねないし。それにそうなったらあなたも当事者よ? 下手したら六大国から袋叩きに遭うかも」
まあ……“水の国の亜人”に金融関係の手伝いをしてもらうってところを考えると、他国から見たらかなり黒寄りのグレーかもしれないけど……それでも、『水の国の通貨は使ってない』っていう言い訳は立つ。
「………………まあそうね、アスモとは事を構えることは無いだろうから除外するとして、他の五大国も相手にしたくなんてないわ。まあ言い分はわかった。スケジュールの調整が必要だろうから少し時間をもらえる?」
「お金が作られるのも三ヶ月くらいかかりそうだから、急いではいないよ」
「そう? じゃあ必要になったら迎えに来て。ひと月あれば調整できると思う。それまでに出張するように手配しておくよ。あ、迎えに来る時は数日前に知らせてね」
「わかった! ありがとーー! レヴィー!」
◇
早速リーヴァントに結果を話す。
「お帰りなさいアルトラ様、それで水の国へ何をしに行かれたのですか?」
「うん、通貨制度を始めるとなると、銀行ってのが必要不可欠でね、この町にはその知識を持ってる人がいないから銀行員を借りられないか打診しに行って来た」
「それは良うございいましたね。それで……そもそも銀行とは何ですか?」
「お金全般を取り扱うところかな」
「やっぱり建物が必要なのですか?」
「もちろんよ。今回ドワーフさんたちには、通貨の作成を依頼してて頼ることができないから、トロルの精鋭たちにお願いしたいと思う!」
「棟梁のダイクーたちも川完成後は大きい仕事が無くて手持ち無沙汰って言ってましたしね、彼らにお願いしましょう」
三ヶ月で銀行の建設をお願いした。
人間界なら三ヶ月なんて完全に不可能だけど、この魔界にはドワーフ直伝の建設技術と魔法技術がある。建設は問題無いと思う。
ここも資材は私が調達する。
作り出すのに大量の魔力を消費する金属を使う金庫以外は、多分問題無いはずだ。
「………………!?」
言われるまで完全に気付いてなかった……
通貨制度って、お金だけ流通させれば成り立つと思ってた……
でも、そのお金の『流通』を作るには、銀行も作らないと成り立たないんじゃ……?
しかもパソコンも無いから、データで管理が出来ない!
全部手書き?
昔は確かに手書きでやってたんだから出来ないことはないけど……
それに管理する方もかなりの知識を要する!
カイベルに……って言いたいところだけど、あまりにもカイベルを表に出し過ぎると「あの人は何でも出来るな」と怪しまれかねない……もう十二分に頼りまくってるし……
カイベルに銀行業務の指導を頼むと、多分付きっきりになるから、私の周りに居てもらうことができなくなってしまう。それは困る。
十万円やそこらだけの取引なら、手渡しでも可能だけど、これが数千万とかの取引になった場合は……?
『この束が百万円です』なんて都合の良い揃え方してくれる機械なんて存在しないから、物凄い量のお金の束を、ドカッと机の上に置いて、大人数使って札束をペラペラペラーと一枚ずつ数えて確認しないといけないのでは?
そうすると大きいお金の取引用に、小切手とか手形とかも作る必要があるのかしら……?
ああ……ややこしい……
かと言って、クレジットカードの仕組みとかは……この世界にあるのかしら?
生前、昔見たドラマの怪しい取引でアタッシュケースをパカッと開けて「ここに一億円あります」、「よし取引成立だ……」みたいなのがあったけど、アスモにあれと似たような感じで、宝箱で大量の紙幣を貰ったことを考えると、多分クレジットカードはまだ無いか、もしくは、まだ一般には普及しておらずかなり限定的な場所でしか使われてないのか……そのどちらかだと思う。
もしくは……住んでいるところを考慮 (まだ通貨制度や銀行が無いことを知ってたり?)して、小切手や手形みたいな制度があるけど、わざわざ紙幣で渡してくれたか。
あっ、そういえば、この間ヘパイトスさんに川の工事費支払った時どうしてたっけ? あの時支払ったのは千五百万ウォル。これ結構な額だったはずだ。
アクアリヴィアに引き換えに行ったけど、エレノルの現物持って行って、交換でウォルを貰ってきた!
あ、そういえばアクアリヴィアの銀行で、ATMみたいな機械を見かけた気がするわ。私が見慣れた形じゃなくて、物凄い古い時代の物に見えたからあれがATMだったかどうか定かじゃないけど……
そういえばパソコンも見た気がするわ。凄い旧式で厚みのあるでかいやつだった。生前には見たことないけど多分Winds95とかあの辺りのやつ。
ってことは顧客データのデータ管理は可能になるかも?
地獄を逃げ出した亡者の中にはそういった機械技術に長けた者もいるかもしれないし、そういう技術が地球から渡ってる可能性はゼロではない。それにこちらで作られた可能性だってある。
あ、まだ思い出した! そういえば換金する時に、銀行口座の作成を勧められたけど、「ここに住んでないので結構です」って断って帰って来たんだった。
アクアリヴィアにATMみたいな機械があったことを考えると、電力都市のエレアースモに無いのは不自然だ。
ということは、アスモは私が住んでる環境を考慮して、わざわざ紙幣で渡してくれた可能性が高いかな?
水の国と雷の国は機械文化が大分発達してるからATMみたいなのがあったけど、他の国はどうなのかしら?
「アルトラ様?」
「………………」
アクアリヴィアには銀行があったってことは……もしかしたらレヴィに相談したら一気に解決する問題かもしれないな! よし!
「ちょっと水の国行ってくる!」
「え? あ、どういうことですか? 何でそんな考えに行き着いたんですか? ああ……久しぶりにまた一人で突っ走って行ってしまった……まあ……別のことでもしながら次の報告を待ちましょうか……」
◇
そういうわけで銀行員の貸し出しの打診にアクアリヴィアの宮殿のレヴィアタンを訪ねた。
お昼を狙って訪れたのが功を奏した。現在休憩の時間らしい。
わざわざ私にも昼食を出してくれた。ありがたい!
一緒にご飯をいただきながらお願いする。
「銀行員を貸してほしい? なんで?」
肉を口に運びながら会話する。
この肉美味いな。流石女王様のお食事だ。
「物々交換へやっへいくにもしんほふなっへひたもんはから――」
「そんな急がなくてもちゃんと聞いてあげるから、食べるかしゃべるかどっちかにしたら?」
おっとはしたなかった……いつもリディアに口を酸っぱくして言ってることなのに……相手が女王様だから時間を気にしないといけないと、気が先走ってしまった……
一旦口の中を空にしてから、再びしゃべり出す。
「物々交換でやっていくにもしんどくなってきたもんだから、私の町でも通貨制度を取り入れたいと思って。通貨を流通させるには貯めておく場所、つまり銀行が必要不可欠だということに気付いたの」
「お金なら私の国のを使ったらどう? そっちの方が楽でしょ? 価値は大国として万全の保障ができてるし。私のところはきな臭くもないから通貨価値は安定してるよ」
「私が住んでいるところが中立地帯じゃなければそうしたいところなんだけどね~……それが出来ないから私の町でだけ使えるお金を作る必要があるのよ」
「なんで?」
なぜアルトレリアで、水の国の通貨を使ったらダメなのかを説明した。
(第161話参照)
「へぇ~、なるほど、確かに水の国の通貨を中立地帯で使ったら、他の国は面白くないわ」
「気付かずに『水の国通貨を使えば?』って提案したの?」
「だってねぇ……太古の昔から、中立地帯で文明を発展させようなんて亜人いなかったし。そもそもが一般的な亜人は住めるような環境じゃなかったから、中立地帯の公式通貨として他国のを使ったら軋轢を生むなんてこと思いつきもしなかったよ」
「そういうわけで公式通貨として、他国の通貨を私の町で使うわけにはいかないから」
「でも、そんなの気付く人なんて魔王の中にいないと思うよ? 何せ人が住んでなくて、何千年誰も手を出さない中立地帯だったって歴史があるし。私も気付かなかったしね」
「最初は気付かなかったとしても、後々『中立地帯でウォル紙幣が出回っているだと!? 中立地帯は水の国に取り込まれたらしいぞ! 扇動したのはアルトラという小娘と女王レヴィアタンだ』なんて感じに面倒なことになりそうだから、回避しておくに越したことはないかなって」
こういうのって、必ず気付かれた後から面倒事が訪れるし……
「気を遣ってるのねぇ……」
「人間界より恐ろしい力もったヤツが大勢いるから慎重にもなるよ。下手したら町ごと滅ぼされかねないし。それにそうなったらあなたも当事者よ? 下手したら六大国から袋叩きに遭うかも」
まあ……“水の国の亜人”に金融関係の手伝いをしてもらうってところを考えると、他国から見たらかなり黒寄りのグレーかもしれないけど……それでも、『水の国の通貨は使ってない』っていう言い訳は立つ。
「………………まあそうね、アスモとは事を構えることは無いだろうから除外するとして、他の五大国も相手にしたくなんてないわ。まあ言い分はわかった。スケジュールの調整が必要だろうから少し時間をもらえる?」
「お金が作られるのも三ヶ月くらいかかりそうだから、急いではいないよ」
「そう? じゃあ必要になったら迎えに来て。ひと月あれば調整できると思う。それまでに出張するように手配しておくよ。あ、迎えに来る時は数日前に知らせてね」
「わかった! ありがとーー! レヴィー!」
◇
早速リーヴァントに結果を話す。
「お帰りなさいアルトラ様、それで水の国へ何をしに行かれたのですか?」
「うん、通貨制度を始めるとなると、銀行ってのが必要不可欠でね、この町にはその知識を持ってる人がいないから銀行員を借りられないか打診しに行って来た」
「それは良うございいましたね。それで……そもそも銀行とは何ですか?」
「お金全般を取り扱うところかな」
「やっぱり建物が必要なのですか?」
「もちろんよ。今回ドワーフさんたちには、通貨の作成を依頼してて頼ることができないから、トロルの精鋭たちにお願いしたいと思う!」
「棟梁のダイクーたちも川完成後は大きい仕事が無くて手持ち無沙汰って言ってましたしね、彼らにお願いしましょう」
三ヶ月で銀行の建設をお願いした。
人間界なら三ヶ月なんて完全に不可能だけど、この魔界にはドワーフ直伝の建設技術と魔法技術がある。建設は問題無いと思う。
ここも資材は私が調達する。
作り出すのに大量の魔力を消費する金属を使う金庫以外は、多分問題無いはずだ。
1
あなたにおすすめの小説
【長編・完結】私、12歳で死んだ。赤ちゃん還り?水魔法で救済じゃなくて、給水しますよー。
BBやっこ
ファンタジー
死因の毒殺は、意外とは言い切れない。だって貴族の後継者扱いだったから。けど、私はこの家の子ではないかもしれない。そこをつけいられて、親族と名乗る人達に好き勝手されていた。
辺境の地で魔物からの脅威に領地を守りながら、過ごした12年間。その生が終わった筈だったけど…雨。その日に辺境伯が連れて来た赤ん坊。「セリュートとでも名付けておけ」暫定後継者になった瞬間にいた、私は赤ちゃん??
私が、もう一度自分の人生を歩み始める物語。給水係と呼ばれる水魔法でお悩み解決?
どうやらお前、死んだらしいぞ? ~変わり者令嬢は父親に報復する~
野菜ばたけ@既刊5冊📚好評発売中!
ファンタジー
「ビクティー・シークランドは、どうやら死んでしまったらしいぞ?」
「はぁ? 殿下、アンタついに頭沸いた?」
私は思わずそう言った。
だって仕方がないじゃない、普通にビックリしたんだから。
***
私、ビクティー・シークランドは少し変わった令嬢だ。
お世辞にも淑女然としているとは言えず、男が好む政治事に興味を持ってる。
だから父からも煙たがられているのは自覚があった。
しかしある日、殺されそうになった事で彼女は決める。
「必ず仕返ししてやろう」って。
そんな令嬢の人望と理性に支えられた大勝負をご覧あれ。
【完結】貧乏令嬢の野草による領地改革
うみの渚
ファンタジー
八歳の時に木から落ちて頭を打った衝撃で、前世の記憶が蘇った主人公。
優しい家族に恵まれたが、家はとても貧乏だった。
家族のためにと、前世の記憶を頼りに寂れた領地を皆に支えられて徐々に発展させていく。
主人公は、魔法・知識チートは持っていません。
加筆修正しました。
お手に取って頂けたら嬉しいです。
追放された聖女は旅をする
織人文
ファンタジー
聖女によって国の豊かさが守られる西方世界。
その中の一国、エーリカの聖女が「役立たず」として追放された。
国を出た聖女は、出身地である東方世界の国イーリスに向けて旅を始める――。
ひきこもり娘は前世の記憶を使って転生した世界で気ままな錬金術士として生きてきます!
966
ファンタジー
「錬金術士様だ!この村にも錬金術士様が来たぞ!」
最低ランク錬金術士エリセフィーナは錬金術士の学校、|王立錬金術学園《アカデミー》を卒業した次の日に最果ての村にある|工房《アトリエ》で一人生活することになる、Fランクという最低ランクで錬金術もまだまだ使えない、モンスター相手に戦闘もできないエリナは消えかけている前世の記憶を頼りに知り合いが一人もいない最果ての村で自分の夢『みんなを幸せにしたい』をかなえるために生活をはじめる。
この物語は、最果ての村『グリムホルン』に来てくれた若き錬金術士であるエリセフィーナを村人は一生懸命支えてサポートしていき、Fランクという最低ランクではあるものの、前世の記憶と|王立錬金術学園《アカデミー》で得た知識、離れて暮らす錬金術の師匠や村でできた新たな仲間たちと一緒に便利なアイテムを作ったり、モンスター盗伐の冒険などをしていく。
錬金術士エリセフィーナは日本からの転生者ではあるものの、記憶が消えかかっていることもあり錬金術や現代知識を使ってチート、無双するような物語ではなく、転生した世界で錬金術を使って1から成長し、仲間と冒険して成功したり、失敗したりしながらも楽しくスローライフをする話です。
わたしにしか懐かない龍神の子供(?)を拾いました~可愛いんで育てたいと思います
あきた
ファンタジー
明治大正風味のファンタジー恋愛もの。
化物みたいな能力を持ったせいでいじめられていたキイロは、強引に知らない家へ嫁入りすることに。
所が嫁入り先は火事だし、なんか子供を拾ってしまうしで、友人宅へ一旦避難。
親もいなさそうだし子供は私が育てようかな、どうせすぐに離縁されるだろうし。
そう呑気に考えていたキイロ、ところが嫁ぎ先の夫はキイロが行方不明で発狂寸前。
実は夫になる『薄氷の君』と呼ばれる銀髪の軍人、やんごとなき御家柄のしかも軍でも出世頭。
おまけに超美形。その彼はキイロに夢中。どうやら過去になにかあったようなのだが。
そしてその彼は、怒ったらとんでもない存在になってしまって。
※タイトルはそのうち変更するかもしれません※
※お気に入り登録お願いします!※
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる