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479 反乱者
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「レミュー、私を信じてくださるのですね!」
絹のように艶のある綺麗な金色の長髪、そして中性的な顔立ちをしているその男は、以前アラタ達がマルコスへの面会で騎士団本部を訪れた際に、案内役を引き受けたラヴァル・レミューである。
他の騎士達と違い、全身を覆うプレートメイルは着ておらず、下半身は腰回り、腿、膝、脛としっかり鉄の防具が当てられているが、上半身は、主に肩と胸を覆うだけの軽装だった。
腕は肘から下にガントレットを付けているが、上腕部分には防具は当てられていない。
「王妃様、私は今のこの国のあり様に疑問を持っておりました。先日、王妃様が私にお話しくださった事・・・国王陛下が偽者だと言う事を信じます。微力ながらこのレミュー、この命ここで王妃様のために使わせていただきます」
背中にかかる王妃の声、レミューは正面を向いたまま力強く言葉を返した。
それまで騎士団の最前線に立っていたレミューが、自分とローザの前に立ち、騎士達に剣を向けた。突然のレミューの反乱に騎士達の間に動揺と混乱が広がった。
そしてシルバー騎士として序列二位のレミューを相手に、ブロンズ騎士達は斬りかかる事ができず、それどころか下がり始める始末だった。
「アンリエール様、さすがでございます。忠誠心の高いレミューを、本当に説得なされるとは・・・」
結界を張り続けているローザ・アコスタが、少なからず驚きの混じった声で話した。
リーザ・アコスタの双子の妹であるローザは、縁取りに暗めの茶色のパイピングをあしらった、フード付きの青いローブを着ている。
腰のあたりまでダークブラウンの長い髪。
瞳も同じダークブラウンで、右目の下に泣き黒子がある。
「ローザ、私はただレミューに真実を話しただけです。レミューがその力を貸してくださるのは、このクインズベリー国への愛国心です。私はレミューならばきっと信じてくれる。そう思い、全てを打ち明けただけです」
「・・・はい。そんなアンリエール様ですから、私もリーザも護衛の任をお受けしたのです」
物静かであまり感情を表に出さないが、ローザが小さく微笑むと、アンリエールも笑顔で答えた。
「ローザ、あなたにも心から感謝しております・・・」
アンリエールとローザの視線が交わる。
それ以上の言葉はいらなかった。
二人は顔を前に向け、自分達に剣を向ける騎士達を見据えた。
「う~ん、レミューが王妃様に付いたか・・・トレバー様、どうします?前線にシルバーも何人かいますけど、多分押さえるのは無理ですよ」
レイマートは眉の上に手を当て、眺める様に前線に目を向けた。
のんびりとした口調に、トレバーは苛立ちを隠せなかったが、この場面はレイマートに任せるしかない事も理解はできていた。
トレバーは自分を知っていた。
アルベルトとフェリックス、本物のゴールド騎士と呼ばれる二人に対して、自分が圧倒的に実力不足である事も知っていた。
所詮公爵家という地位で得た称号、だがそれでもゴールドはゴールド。
立場が上ならば、その立場を存分に利用させてもらうだけだ。
それがトレバーの処世術だった。
このレイマート・ハイランドは、シルバー騎士最強の男である。
アルベルトとフェリックスには及ばないが、それでも二人の訓練に呼ばれる事もあり、ゴールドに片足を入れていると言われる程の実力者だ。
そして今、反乱を起こしたラヴァル・レミューも、アルベルトとフェリックスに目をかけてもらっている男である。
前線で騎士達を殺さずに無力化させているその実力を目にし、トレバーはこのままでは、レミューただ一人に全滅だと悟った。
「・・・レイマート、命令だ。レミューを倒せ。殺しても構わん。それができればさっきの俺への暴言は聞かなかった事にしてやる」
「・・・了解しました。では、さっそくやりましょうか」
チラリとトレバーに目を向けると、レイマートは腰に差した剣を抜いて目に進んだ。
レイマートが動くと、前にひしめき合っていた騎士達が、割れる様に左右に引いて道を開ける。
「おぉ!レイマート様!」
「レイマート様がでるぞ!」
「よし!これで俺達の勝ちだ!」
歓声を浴びながらレイマートはレミューの前に立った。
「あいかわらず、すごい人気だな?」
「そうか?人気なんかあっても面倒なだけだぞ。変に妬まれたり頼られたり、俺はのんびりしたいだけなんだがな」
肩をすくめるレイマートに、レミューも同じ仕草を見せた。
「それなら、なんで騎士になったんだ?次男だろ?家を継ぐ事も無いし、適当な領地をもらってのんびり生きれば良かったじゃないか?」
「それはそれで退屈だろ?」
そう言ってからかうようにニヤリと笑うレイマートに、レミューの口からも少しだけ笑いが漏れた。
「フッ、お前は我儘だな?」
「そんなのとっくに知ってるだろ?」
お互いに剣の刃先を相手に向け構える。
「レミュー、お前俺に一度も勝った事ないだろ、本当にやるのか?今そこをどけば見逃してやるぞ」
レミューの後ろ、アンリエールとローザの二人がいる結界に目を向けたレイマートの言葉に、レミューは目を逸らさず真っ直ぐに見つめて返した。
「正義は王妃様にある。レイマート、お前も迷ってるんじゃないのか?まだ間に合う、こっちに来い」
レミューの訴えに、レイマートは何かを考える様に目を瞑った。
「・・・ここからは剣で語ろうぜ」
「・・・そうだな」
一つ息をついて目を開くと、ゴールド騎士の領域に足を踏み入れているレイマートの闘気が膨れ上がり、ビリビリと周囲の空気を震わせた。
「さすがだな、レイマート・・・だが、私もいつまでも同じ場所で足踏みしていると思うな!」
気合と共に発せられたレミューの闘気もまた、レイマートに勝るとも劣らないものだった。
その力強さに周囲のブロンズ騎士達は圧倒され腰を抜かし、立つ事もままならないでいた。
「へぇ・・・少しは腕を上げたようだな」
「フッ、今日は勝たせてもらうぞ」
レミューとレイマート、二人の剣がぶつかり合った。
絹のように艶のある綺麗な金色の長髪、そして中性的な顔立ちをしているその男は、以前アラタ達がマルコスへの面会で騎士団本部を訪れた際に、案内役を引き受けたラヴァル・レミューである。
他の騎士達と違い、全身を覆うプレートメイルは着ておらず、下半身は腰回り、腿、膝、脛としっかり鉄の防具が当てられているが、上半身は、主に肩と胸を覆うだけの軽装だった。
腕は肘から下にガントレットを付けているが、上腕部分には防具は当てられていない。
「王妃様、私は今のこの国のあり様に疑問を持っておりました。先日、王妃様が私にお話しくださった事・・・国王陛下が偽者だと言う事を信じます。微力ながらこのレミュー、この命ここで王妃様のために使わせていただきます」
背中にかかる王妃の声、レミューは正面を向いたまま力強く言葉を返した。
それまで騎士団の最前線に立っていたレミューが、自分とローザの前に立ち、騎士達に剣を向けた。突然のレミューの反乱に騎士達の間に動揺と混乱が広がった。
そしてシルバー騎士として序列二位のレミューを相手に、ブロンズ騎士達は斬りかかる事ができず、それどころか下がり始める始末だった。
「アンリエール様、さすがでございます。忠誠心の高いレミューを、本当に説得なされるとは・・・」
結界を張り続けているローザ・アコスタが、少なからず驚きの混じった声で話した。
リーザ・アコスタの双子の妹であるローザは、縁取りに暗めの茶色のパイピングをあしらった、フード付きの青いローブを着ている。
腰のあたりまでダークブラウンの長い髪。
瞳も同じダークブラウンで、右目の下に泣き黒子がある。
「ローザ、私はただレミューに真実を話しただけです。レミューがその力を貸してくださるのは、このクインズベリー国への愛国心です。私はレミューならばきっと信じてくれる。そう思い、全てを打ち明けただけです」
「・・・はい。そんなアンリエール様ですから、私もリーザも護衛の任をお受けしたのです」
物静かであまり感情を表に出さないが、ローザが小さく微笑むと、アンリエールも笑顔で答えた。
「ローザ、あなたにも心から感謝しております・・・」
アンリエールとローザの視線が交わる。
それ以上の言葉はいらなかった。
二人は顔を前に向け、自分達に剣を向ける騎士達を見据えた。
「う~ん、レミューが王妃様に付いたか・・・トレバー様、どうします?前線にシルバーも何人かいますけど、多分押さえるのは無理ですよ」
レイマートは眉の上に手を当て、眺める様に前線に目を向けた。
のんびりとした口調に、トレバーは苛立ちを隠せなかったが、この場面はレイマートに任せるしかない事も理解はできていた。
トレバーは自分を知っていた。
アルベルトとフェリックス、本物のゴールド騎士と呼ばれる二人に対して、自分が圧倒的に実力不足である事も知っていた。
所詮公爵家という地位で得た称号、だがそれでもゴールドはゴールド。
立場が上ならば、その立場を存分に利用させてもらうだけだ。
それがトレバーの処世術だった。
このレイマート・ハイランドは、シルバー騎士最強の男である。
アルベルトとフェリックスには及ばないが、それでも二人の訓練に呼ばれる事もあり、ゴールドに片足を入れていると言われる程の実力者だ。
そして今、反乱を起こしたラヴァル・レミューも、アルベルトとフェリックスに目をかけてもらっている男である。
前線で騎士達を殺さずに無力化させているその実力を目にし、トレバーはこのままでは、レミューただ一人に全滅だと悟った。
「・・・レイマート、命令だ。レミューを倒せ。殺しても構わん。それができればさっきの俺への暴言は聞かなかった事にしてやる」
「・・・了解しました。では、さっそくやりましょうか」
チラリとトレバーに目を向けると、レイマートは腰に差した剣を抜いて目に進んだ。
レイマートが動くと、前にひしめき合っていた騎士達が、割れる様に左右に引いて道を開ける。
「おぉ!レイマート様!」
「レイマート様がでるぞ!」
「よし!これで俺達の勝ちだ!」
歓声を浴びながらレイマートはレミューの前に立った。
「あいかわらず、すごい人気だな?」
「そうか?人気なんかあっても面倒なだけだぞ。変に妬まれたり頼られたり、俺はのんびりしたいだけなんだがな」
肩をすくめるレイマートに、レミューも同じ仕草を見せた。
「それなら、なんで騎士になったんだ?次男だろ?家を継ぐ事も無いし、適当な領地をもらってのんびり生きれば良かったじゃないか?」
「それはそれで退屈だろ?」
そう言ってからかうようにニヤリと笑うレイマートに、レミューの口からも少しだけ笑いが漏れた。
「フッ、お前は我儘だな?」
「そんなのとっくに知ってるだろ?」
お互いに剣の刃先を相手に向け構える。
「レミュー、お前俺に一度も勝った事ないだろ、本当にやるのか?今そこをどけば見逃してやるぞ」
レミューの後ろ、アンリエールとローザの二人がいる結界に目を向けたレイマートの言葉に、レミューは目を逸らさず真っ直ぐに見つめて返した。
「正義は王妃様にある。レイマート、お前も迷ってるんじゃないのか?まだ間に合う、こっちに来い」
レミューの訴えに、レイマートは何かを考える様に目を瞑った。
「・・・ここからは剣で語ろうぜ」
「・・・そうだな」
一つ息をついて目を開くと、ゴールド騎士の領域に足を踏み入れているレイマートの闘気が膨れ上がり、ビリビリと周囲の空気を震わせた。
「さすがだな、レイマート・・・だが、私もいつまでも同じ場所で足踏みしていると思うな!」
気合と共に発せられたレミューの闘気もまた、レイマートに勝るとも劣らないものだった。
その力強さに周囲のブロンズ騎士達は圧倒され腰を抜かし、立つ事もままならないでいた。
「へぇ・・・少しは腕を上げたようだな」
「フッ、今日は勝たせてもらうぞ」
レミューとレイマート、二人の剣がぶつかり合った。
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