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480 レミューの騎士道
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へぇ、本当に腕を上げたようだな。
以前よりずっと鋭い剣を使うじゃないか。
俺の速さにもついて来ている。やるじゃないかレミュー。
息をも付かせぬ連続性、頭への斬り落とし、そこから手首を返し首を狙った斬り払い、そのまま胴を目掛けての突きを放つ。
しかし、レイマートはそのレミューの剣撃を、顔色一つ変えずに全て受け切った。
・・・やるな、少しでも気を抜いたら首をはねられそうだ。
だがな、レミュー、お前の強さはまだシルバーの強さだ。
それでは俺に勝てない
「ぐぅッツ!」
やはり速い!
私の剣がレイマートの髪をかすめた瞬間、私の腕から血が飛び散った。
急所は外しているが、かわしきれない。
すでにレミューは体のいたるところを斬られ、その身を真っ赤に染めていた。
・・・やはりレイマートの剣は私より一段速い・・・
だが、負けるわけにはいかない!
ここで、私が負ければ王妃様はどうなる?
この国を立て直すには王妃様は失ってはならない!
「どうしたレミュー、防ぐだけで精一杯か?」
信念と意地を込めて振るわれたレミューの剣を軽々とかわし、レイマートの突きがレミューの左腕を貫いた。
「うぐッ!」
痛みに顔をしかめレミューの口から声がもれる。
レイマートは剣を引き抜き、右足でレミューの腹を蹴り飛ばした。
「レミュー!」
したたかに床に背中を打ち、その体を後方に弾ませて行くレミューに、結界の中からアンリエールが声を上げて飛び出そうとするが、寸前でローザがアンリエールの手を掴み止めた。
「アンリエール様、出てはいけません。ブロンズはともかく、トレバーやシルバー騎士達はまだこちらに意識を向けています。出てはなりません。ここは、レミューを信じましょう」
ローザの口調は決して強いものではなかったが、それでもアンリエールを見つめるその目に込められたものを感じ取り、アンリエールは結界内に踏みとどまった。
「・・・差し出がましい真似をしました。申し訳ありません」
「いいえ、ローザ・・・私の方こそ取り乱しました。あなたの言う通りです。どれだけの人がこの戦いで血を流しているか・・・私はそれに応えるためにも生き残らなくてはなりません。レミューを信じます」
自分を信じ、この場面でたった一人で反旗を翻したレミューに、アンリエールは今すぐ駆け寄りヒールをかけたかった。
だが、何を優先すべきか王妃として判断し、その想いを飲み込んだ。
レミュー・・・信じています。あなたならきっとレイマートに勝てると・・・
アンリエールは涙を堪え、結界内から血まみれのレミューを見つめた。
「・・・レミュー、降参しろ。もうお前に勝ち目はない。そこでじっとして動かなければそれでいい。俺はお前を殺したくはない」
レイマートは立ち上がろうとするレミューを制するように、剣先を向けた。
「はぁ・・・はぁ・・・レイマート、お前は、まだ分からないのか?」
レイマートに剣を向けられても、レミューは一向に怯む様子を見せず、膝に手をつき、剣を床に刺して立ち上がった。
「レミュー・・・なんでそこまでする?お前程の男がなぜ・・・」
目の前にレイマートの剣を突きつけられている。
レイマートが少し力を加えるだけで、レミューの命を取ることができる距離・・・
だが、レミューはすでに覚悟を決めているのか、剣を目の前にしながらレイマートの目を見て言葉を続けた。
「はぁ・・・はぁ・・・何度も、言わせるな・・・王妃様にこそ正義があるからだ。レイマート・・・お前だって分かっているはずだ・・・騎士とは何だ?お前は何のために騎士になった?この国を、人々を護るためだろ!?答えろレイマート!」
真に迫るレミューの圧に押され、レイマートは動く事ができなかった。
レミューの言葉は、レイマート自身がトレバーに告げていたものだったからだ。
王妃の言葉に耳を傾け、真に正義のある方に付くべきだと、レイマート自身がこの戦いに感じていた疑問を、レミューはすでに行動で表していたのだ。
騎士として、貴族としての立場から、レイマートは疑問を心に押し留めていたが、レミューの行動はレイマートの心を打った。
同じ立場のレミューが、騎士としての立場も、貴族としての身分も捨てる覚悟で、信念を行動に移している。
それに引き換え自分はなんだ?
俺は・・・このままでいいのか?
それは驚きなのだろう。
レイマートの表情は、レミューも見た事の無いものだった。
だが、自分の言葉にレイマートの動きが止まった。その事実にレミューは起死回生を見た。
卑怯と言えば卑怯だろう。
騎士道から外れる行いかもしれない。
だが、この場に置いてレミューの騎士として役目は、何が何でもレイマートを止めて、王妃アンリエールを生かす事である。
そのためならば騎士としての誇りも捨てよう!
もはや体力の限界だったレミューだが、レイマートの剣を弾くと、そのまま剣をかかげレイマートに斬りかかった。
レイマート・・・
私の言葉がお前の心を叩いたという事なのだろう
心に迷いが生じたところを狙うなんて卑怯な真似をする私を、お前は軽蔑するだろうな
だが、それでもここで王妃様を失う訳にはいかない!
この国を!クインズベリーの人々を護るためには、アンリエール王妃様が絶対に必要なんだ!
「・・・う、ぐぅッツ!」
「・・・お前の気持ちはよく分かった」
レミューの剣はレイマートには届かなかった。
レミューの剣をかわしたレイマートは、そのままレミューの懐に入り込み、右手に握った剣の柄を、レミューの腹の強く打ち付けていた。
「わ、わた、しは・・・負け、る、わけ・・・には・・・」
肺の中の空気を全て吐き出すかのように、レミューは苦し気な表情でその体を震わせている。
「レミュー・・・あとは、俺に任せろ」
レミューの耳元に顔を近づけ、そう小声で話す。
「だから、もう寝てろ」
レイマートはレミューに目を向けなかった。
だが、レミューが自分に顔を向け、安心したように笑った事は感じ取った。
そしてレミューの体から力が抜けると、そのままレイマートに体を預けるように倒れかかった。
「・・・ったく、面倒くせぇな」
悪態をつくと、レイマートは結界内のアンリエールとローザに顔を向けた・
「レイマート・・・」
王妃アンリエールは、レミューが意識を失う時、自分に向かって微笑んだ意味が分かった。
「王妃様、友達から頼まれたので、俺もこっちに寝返っていいですか?」
「レイマート・・・あなたを、歓迎します」
レミュー・・・ありがとう・・・
あなたはそんなにボロボロになってまで、レイマートを説得してくれました。
ありがとう・・・・・
あなたを信じて・・・全てを打ち明けて本当によかった
「もう結界解いていいですよ。残りはレミューに代わって俺が倒します。早くレミューにヒールかけてやってください」
レイマートはそう言って、結界を挟んでアンリエールの前にレミューを横たわらせる。
そしてさっきまでレミューがそうしていたように、レイマートはアンリエールとローザの前に立つと、騎士団に向かって剣を構えた。
「さてと、そういう訳でここからはレミューに代わって俺が相手だ。かかってこい」
以前よりずっと鋭い剣を使うじゃないか。
俺の速さにもついて来ている。やるじゃないかレミュー。
息をも付かせぬ連続性、頭への斬り落とし、そこから手首を返し首を狙った斬り払い、そのまま胴を目掛けての突きを放つ。
しかし、レイマートはそのレミューの剣撃を、顔色一つ変えずに全て受け切った。
・・・やるな、少しでも気を抜いたら首をはねられそうだ。
だがな、レミュー、お前の強さはまだシルバーの強さだ。
それでは俺に勝てない
「ぐぅッツ!」
やはり速い!
私の剣がレイマートの髪をかすめた瞬間、私の腕から血が飛び散った。
急所は外しているが、かわしきれない。
すでにレミューは体のいたるところを斬られ、その身を真っ赤に染めていた。
・・・やはりレイマートの剣は私より一段速い・・・
だが、負けるわけにはいかない!
ここで、私が負ければ王妃様はどうなる?
この国を立て直すには王妃様は失ってはならない!
「どうしたレミュー、防ぐだけで精一杯か?」
信念と意地を込めて振るわれたレミューの剣を軽々とかわし、レイマートの突きがレミューの左腕を貫いた。
「うぐッ!」
痛みに顔をしかめレミューの口から声がもれる。
レイマートは剣を引き抜き、右足でレミューの腹を蹴り飛ばした。
「レミュー!」
したたかに床に背中を打ち、その体を後方に弾ませて行くレミューに、結界の中からアンリエールが声を上げて飛び出そうとするが、寸前でローザがアンリエールの手を掴み止めた。
「アンリエール様、出てはいけません。ブロンズはともかく、トレバーやシルバー騎士達はまだこちらに意識を向けています。出てはなりません。ここは、レミューを信じましょう」
ローザの口調は決して強いものではなかったが、それでもアンリエールを見つめるその目に込められたものを感じ取り、アンリエールは結界内に踏みとどまった。
「・・・差し出がましい真似をしました。申し訳ありません」
「いいえ、ローザ・・・私の方こそ取り乱しました。あなたの言う通りです。どれだけの人がこの戦いで血を流しているか・・・私はそれに応えるためにも生き残らなくてはなりません。レミューを信じます」
自分を信じ、この場面でたった一人で反旗を翻したレミューに、アンリエールは今すぐ駆け寄りヒールをかけたかった。
だが、何を優先すべきか王妃として判断し、その想いを飲み込んだ。
レミュー・・・信じています。あなたならきっとレイマートに勝てると・・・
アンリエールは涙を堪え、結界内から血まみれのレミューを見つめた。
「・・・レミュー、降参しろ。もうお前に勝ち目はない。そこでじっとして動かなければそれでいい。俺はお前を殺したくはない」
レイマートは立ち上がろうとするレミューを制するように、剣先を向けた。
「はぁ・・・はぁ・・・レイマート、お前は、まだ分からないのか?」
レイマートに剣を向けられても、レミューは一向に怯む様子を見せず、膝に手をつき、剣を床に刺して立ち上がった。
「レミュー・・・なんでそこまでする?お前程の男がなぜ・・・」
目の前にレイマートの剣を突きつけられている。
レイマートが少し力を加えるだけで、レミューの命を取ることができる距離・・・
だが、レミューはすでに覚悟を決めているのか、剣を目の前にしながらレイマートの目を見て言葉を続けた。
「はぁ・・・はぁ・・・何度も、言わせるな・・・王妃様にこそ正義があるからだ。レイマート・・・お前だって分かっているはずだ・・・騎士とは何だ?お前は何のために騎士になった?この国を、人々を護るためだろ!?答えろレイマート!」
真に迫るレミューの圧に押され、レイマートは動く事ができなかった。
レミューの言葉は、レイマート自身がトレバーに告げていたものだったからだ。
王妃の言葉に耳を傾け、真に正義のある方に付くべきだと、レイマート自身がこの戦いに感じていた疑問を、レミューはすでに行動で表していたのだ。
騎士として、貴族としての立場から、レイマートは疑問を心に押し留めていたが、レミューの行動はレイマートの心を打った。
同じ立場のレミューが、騎士としての立場も、貴族としての身分も捨てる覚悟で、信念を行動に移している。
それに引き換え自分はなんだ?
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それは驚きなのだろう。
レイマートの表情は、レミューも見た事の無いものだった。
だが、自分の言葉にレイマートの動きが止まった。その事実にレミューは起死回生を見た。
卑怯と言えば卑怯だろう。
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だが、この場に置いてレミューの騎士として役目は、何が何でもレイマートを止めて、王妃アンリエールを生かす事である。
そのためならば騎士としての誇りも捨てよう!
もはや体力の限界だったレミューだが、レイマートの剣を弾くと、そのまま剣をかかげレイマートに斬りかかった。
レイマート・・・
私の言葉がお前の心を叩いたという事なのだろう
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だが、それでもここで王妃様を失う訳にはいかない!
この国を!クインズベリーの人々を護るためには、アンリエール王妃様が絶対に必要なんだ!
「・・・う、ぐぅッツ!」
「・・・お前の気持ちはよく分かった」
レミューの剣はレイマートには届かなかった。
レミューの剣をかわしたレイマートは、そのままレミューの懐に入り込み、右手に握った剣の柄を、レミューの腹の強く打ち付けていた。
「わ、わた、しは・・・負け、る、わけ・・・には・・・」
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「レミュー・・・あとは、俺に任せろ」
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レイマートはレミューに目を向けなかった。
だが、レミューが自分に顔を向け、安心したように笑った事は感じ取った。
そしてレミューの体から力が抜けると、そのままレイマートに体を預けるように倒れかかった。
「・・・ったく、面倒くせぇな」
悪態をつくと、レイマートは結界内のアンリエールとローザに顔を向けた・
「レイマート・・・」
王妃アンリエールは、レミューが意識を失う時、自分に向かって微笑んだ意味が分かった。
「王妃様、友達から頼まれたので、俺もこっちに寝返っていいですか?」
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レミュー・・・ありがとう・・・
あなたはそんなにボロボロになってまで、レイマートを説得してくれました。
ありがとう・・・・・
あなたを信じて・・・全てを打ち明けて本当によかった
「もう結界解いていいですよ。残りはレミューに代わって俺が倒します。早くレミューにヒールかけてやってください」
レイマートはそう言って、結界を挟んでアンリエールの前にレミューを横たわらせる。
そしてさっきまでレミューがそうしていたように、レイマートはアンリエールとローザの前に立つと、騎士団に向かって剣を構えた。
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