53 / 119
第二章
闇の塊
しおりを挟む
翌日。
レオナルドは空を飛び、ムージェスト王国の北側に広がる山岳地帯を目指していた。
そこにワイバーンがいるはずなのだ。この情報はもちろんゲーム知識から来ていて、主人公達が将来討伐に赴く可能性があるのだが、一体くらい大丈夫だろう、とレオナルドは考えている。
飛行中、レオナルドとステラは今回の件について会話していた。
『昨日は聞きそびれましたが、ワイバーンはいくらくらいになるのですか?』
「たぶんだけど、金貨二百枚はいくと思う。全部が素材になるから本当はもっといくはずだけど、肉とかは持って帰るのが面倒だから」
『それは相当強い相手なのでは?よく一体で足りるとか簡単に言いましたね。今のレオに倒せるのですか?』
「まあ強いのは間違いないけど、相手は空を飛んでるからさ。普通だと剣は届かなくて魔法でしか攻撃できないんだよ。しかも険しい岩山にいるから、行くのも大変だろ?だから稀少価値で値が高いんだ。でも俺達は違う」
『確かに。普通の人間にとって不利な条件が揃ってるんですね』
「そういうこと」
『しかし、それほど稀少なものなら、面倒がらず、そのまま担いで帰ればいいのでは?』
「そうかもしれないけど、それめちゃくちゃ目立つぞ?」
ワイバーン一体を王都の冒険者ギルドに運ぶ自分の姿を想像して、レオナルドはめちゃくちゃ嫌そうな顔をした。
『まあそうでしょうね。けれど、そのための変装じゃないですか』
「そう言われるとそうなんだけどさ……」
変装すればレオナルドだとバレないし、身体強化すれば運ぶのも容易いのは事実だった。
『まあそれはレオの判断に任せます。ですが、今更ですけど、当初レオが目標にしていた金貨百枚はもう少しで貯まりますよね?追加でそんな大金は必要ないと思うのですが?』
「それもその通りなんだけど、持ち金がゼロになるのは避けたいし、俺が思ってる金額が絶対って訳でもないだろ?多くあるのに越したことはないさ」
『……なるほど』
ステラは内心で思った。今レオナルドが必要だと思っているということは、この後、それが本当に必要になるのだろうな、と。
そうして、ステラと話しながらレオナルドはとうとう人の寄り付かない岩山上空に到着した。
「お~、三体も飛んでるな」
レオナルドは眼下に広がる光景を確認した。緑色の鱗に、大きな翼、太い尾に、鋭い牙をもつ飛竜。間違いなくワイバーンが三体、レオナルドよりも低い位置を飛んでいる。
『あれがワイバーンですか』
ステラもワイバーンの魔力を確認し、十分レオナルドが倒せる相手だと判断した。
「ああ。じゃあ、早速一体倒そうか」
すでに腰には黒刀を装備しており、準備は万端とレオナルドが意気込んだそのとき――――、
「っ!?」『レオ!気をつけてください!急速にこちらに向かってくる者がいます!』
レオナルドが身体を硬直させたのと、ステラの言葉はほとんど同時だった。
「……ああ、俺でも感知できた」
レオナルドが言いながら感知した方角を見やると、闇の塊、そう表現するしかないほど禍々しい魔力を全身から溢れさせているモノがレオナルド目掛けて一直線に高速で接近してきていた。
「ははっ、アレはマジでヤバいな……」
レオナルドの口から思わず乾いた笑いが漏れる。
これまでの経験でわかったことだが、レオナルドはセレナリーゼくらい膨大な魔力を持った者が、その制御が甘く溢れさせている場合に、感知できるみたいだった。ステラ曰く、これはレオナルドの霊力が膨大で、感じられる最低ラインが高すぎることが原因らしい。だから小さい魔力は感知できず、ステラ頼りになっている。
ただし、レオナルドの場合、視認しさえすれば、魔力が小さくても体から漏れ出る魔力を見ることができる。
つまり、レオナルドが感知できたということは、後十秒もすれば目の前に到着してしまいそうな闇の塊はそれほどの魔力を有しているということだ。
『あれは危険です。ここは退くべきです』
「それは同感だけど、逃がしてくれそうにないな」
闇の塊は先ほどからレオナルドに対して強烈な殺気を放っており、その目はレオナルドを完全に捉えている。それに相手のスピードは明らかにレオナルドよりも上だ。逃げようとしてもすぐに追いつかれてしまうだろう。
『……ならば戦うしかありませんね。レオ、白刀化と身体強化を!』
ステラの決断は早かった。素早くレオナルドに指示を出す。
(ああ!)
ステラの言葉に応えるように、レオナルドが黒鞘から黒刀を抜き構えると、黒鞘と黒刀、そしてレオナルドの金髪が、真っ白に変化する。全身からも真っ白な霊力を放っており、最初から全力全開で相対するつもりのようだ。
(一応伝えとく。あれはブラックワイバーン。ワイバーンの特殊個体で、ゲームでは終盤に登場するボス級の敵だ)
そう。近づくにつれその全貌が明らかになった相手の姿。全身を闇色の鱗に覆われた、通常のワイバーンよりも一回り大きいワイバーン。
『っ、それはまた倒しがいのある敵ですね』
ステラが不敵に言ってみせる。レオナルドの言葉が示しているのは、主人公達が最大級に強くなってから戦う相手ということだ。つまり、今の自分達に倒せるかは未知数、というより正直分が悪い。ブラックワイバーンはそれほどの強敵だった。
(本当にな!)
レオナルドもそれはわかっているのだろう。頬を冷や汗が伝っている。それでも、ステラの言葉に後押しされるかのように、レオナルドは刀を構えながら不敵な笑みを浮かべてみせた。
そして戦闘が始まった。
レオナルドは空を飛び、ムージェスト王国の北側に広がる山岳地帯を目指していた。
そこにワイバーンがいるはずなのだ。この情報はもちろんゲーム知識から来ていて、主人公達が将来討伐に赴く可能性があるのだが、一体くらい大丈夫だろう、とレオナルドは考えている。
飛行中、レオナルドとステラは今回の件について会話していた。
『昨日は聞きそびれましたが、ワイバーンはいくらくらいになるのですか?』
「たぶんだけど、金貨二百枚はいくと思う。全部が素材になるから本当はもっといくはずだけど、肉とかは持って帰るのが面倒だから」
『それは相当強い相手なのでは?よく一体で足りるとか簡単に言いましたね。今のレオに倒せるのですか?』
「まあ強いのは間違いないけど、相手は空を飛んでるからさ。普通だと剣は届かなくて魔法でしか攻撃できないんだよ。しかも険しい岩山にいるから、行くのも大変だろ?だから稀少価値で値が高いんだ。でも俺達は違う」
『確かに。普通の人間にとって不利な条件が揃ってるんですね』
「そういうこと」
『しかし、それほど稀少なものなら、面倒がらず、そのまま担いで帰ればいいのでは?』
「そうかもしれないけど、それめちゃくちゃ目立つぞ?」
ワイバーン一体を王都の冒険者ギルドに運ぶ自分の姿を想像して、レオナルドはめちゃくちゃ嫌そうな顔をした。
『まあそうでしょうね。けれど、そのための変装じゃないですか』
「そう言われるとそうなんだけどさ……」
変装すればレオナルドだとバレないし、身体強化すれば運ぶのも容易いのは事実だった。
『まあそれはレオの判断に任せます。ですが、今更ですけど、当初レオが目標にしていた金貨百枚はもう少しで貯まりますよね?追加でそんな大金は必要ないと思うのですが?』
「それもその通りなんだけど、持ち金がゼロになるのは避けたいし、俺が思ってる金額が絶対って訳でもないだろ?多くあるのに越したことはないさ」
『……なるほど』
ステラは内心で思った。今レオナルドが必要だと思っているということは、この後、それが本当に必要になるのだろうな、と。
そうして、ステラと話しながらレオナルドはとうとう人の寄り付かない岩山上空に到着した。
「お~、三体も飛んでるな」
レオナルドは眼下に広がる光景を確認した。緑色の鱗に、大きな翼、太い尾に、鋭い牙をもつ飛竜。間違いなくワイバーンが三体、レオナルドよりも低い位置を飛んでいる。
『あれがワイバーンですか』
ステラもワイバーンの魔力を確認し、十分レオナルドが倒せる相手だと判断した。
「ああ。じゃあ、早速一体倒そうか」
すでに腰には黒刀を装備しており、準備は万端とレオナルドが意気込んだそのとき――――、
「っ!?」『レオ!気をつけてください!急速にこちらに向かってくる者がいます!』
レオナルドが身体を硬直させたのと、ステラの言葉はほとんど同時だった。
「……ああ、俺でも感知できた」
レオナルドが言いながら感知した方角を見やると、闇の塊、そう表現するしかないほど禍々しい魔力を全身から溢れさせているモノがレオナルド目掛けて一直線に高速で接近してきていた。
「ははっ、アレはマジでヤバいな……」
レオナルドの口から思わず乾いた笑いが漏れる。
これまでの経験でわかったことだが、レオナルドはセレナリーゼくらい膨大な魔力を持った者が、その制御が甘く溢れさせている場合に、感知できるみたいだった。ステラ曰く、これはレオナルドの霊力が膨大で、感じられる最低ラインが高すぎることが原因らしい。だから小さい魔力は感知できず、ステラ頼りになっている。
ただし、レオナルドの場合、視認しさえすれば、魔力が小さくても体から漏れ出る魔力を見ることができる。
つまり、レオナルドが感知できたということは、後十秒もすれば目の前に到着してしまいそうな闇の塊はそれほどの魔力を有しているということだ。
『あれは危険です。ここは退くべきです』
「それは同感だけど、逃がしてくれそうにないな」
闇の塊は先ほどからレオナルドに対して強烈な殺気を放っており、その目はレオナルドを完全に捉えている。それに相手のスピードは明らかにレオナルドよりも上だ。逃げようとしてもすぐに追いつかれてしまうだろう。
『……ならば戦うしかありませんね。レオ、白刀化と身体強化を!』
ステラの決断は早かった。素早くレオナルドに指示を出す。
(ああ!)
ステラの言葉に応えるように、レオナルドが黒鞘から黒刀を抜き構えると、黒鞘と黒刀、そしてレオナルドの金髪が、真っ白に変化する。全身からも真っ白な霊力を放っており、最初から全力全開で相対するつもりのようだ。
(一応伝えとく。あれはブラックワイバーン。ワイバーンの特殊個体で、ゲームでは終盤に登場するボス級の敵だ)
そう。近づくにつれその全貌が明らかになった相手の姿。全身を闇色の鱗に覆われた、通常のワイバーンよりも一回り大きいワイバーン。
『っ、それはまた倒しがいのある敵ですね』
ステラが不敵に言ってみせる。レオナルドの言葉が示しているのは、主人公達が最大級に強くなってから戦う相手ということだ。つまり、今の自分達に倒せるかは未知数、というより正直分が悪い。ブラックワイバーンはそれほどの強敵だった。
(本当にな!)
レオナルドもそれはわかっているのだろう。頬を冷や汗が伝っている。それでも、ステラの言葉に後押しされるかのように、レオナルドは刀を構えながら不敵な笑みを浮かべてみせた。
そして戦闘が始まった。
259
あなたにおすすめの小説
悪役令息に転生したけど、静かな老後を送りたい!
えながゆうき
ファンタジー
妹がやっていた乙女ゲームの世界に転生し、自分がゲームの中の悪役令息であり、魔王フラグ持ちであることに気がついたシリウス。しかし、乙女ゲームに興味がなかった事が仇となり、断片的にしかゲームの内容が分からない!わずかな記憶を頼りに魔王フラグをへし折って、静かな老後を送りたい!
剣と魔法のファンタジー世界で、精一杯、悪足搔きさせていただきます!
伯爵令息は後味の悪いハッピーエンドを回避したい
えながゆうき
ファンタジー
停戦中の隣国の暗殺者に殺されそうになったフェルナンド・ガジェゴス伯爵令息は、目を覚ますと同時に、前世の記憶の一部を取り戻した。
どうやらこの世界は前世で妹がやっていた恋愛ゲームの世界であり、自分がその中の攻略対象であることを思い出したフェルナンド。
だがしかし、同時にフェルナンドがヒロインとハッピーエンドを迎えると、クーデターエンドを迎えることも思い出した。
もしクーデターが起これば、停戦中の隣国が再び侵攻してくることは間違いない。そうなれば、祖国は簡単に蹂躙されてしまうだろう。
後味の悪いハッピーエンドを回避するため、フェルナンドの戦いが今始まる!
気づいたら美少女ゲーの悪役令息に転生していたのでサブヒロインを救うのに人生を賭けることにした
高坂ナツキ
ファンタジー
衝撃を受けた途端、俺は美少女ゲームの中ボス悪役令息に転生していた!?
これは、自分が制作にかかわっていた美少女ゲームの中ボス悪役令息に転生した主人公が、報われないサブヒロインを救うために人生を賭ける話。
日常あり、恋愛あり、ダンジョンあり、戦闘あり、料理ありの何でもありの話となっています。
転生貴族のスローライフ
マツユキ
ファンタジー
現代の日本で、病気により若くして死んでしまった主人公。気づいたら異世界で貴族の三男として転生していた
しかし、生まれた家は力主義を掲げる辺境伯家。自分の力を上手く使えない主人公は、追放されてしまう事に。しかも、追放先は誰も足を踏み入れようとはしない場所だった
これは、転生者である主人公が最凶の地で、国よりも最強の街を起こす物語である
*基本は1日空けて更新したいと思っています。連日更新をする場合もありますので、よろしくお願いします
レベル上限5の解体士 解体しかできない役立たずだったけど5レベルになったら世界が変わりました
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
前世で不慮な事故で死んだ僕、今の名はティル
異世界に転生できたのはいいけど、チートは持っていなかったから大変だった
孤児として孤児院で育った僕は育ての親のシスター、エレステナさんに何かできないかといつも思っていた
そう思っていたある日、いつも働いていた冒険者ギルドの解体室で魔物の解体をしていると、まだ死んでいない魔物が混ざっていた
その魔物を解体して絶命させると5レベルとなり上限に達したんだ。普通の人は上限が99と言われているのに僕は5おかしな話だ。
5レベルになったら世界が変わりました
称号チートで異世界ハッピーライフ!~お願いしたスキルよりも女神様からもらった称号がチートすぎて無双状態です~
しらかめこう
ファンタジー
「これ、スキルよりも称号の方がチートじゃね?」
病により急死した主人公、突然現れた女神によって異世界へと転生することに?!
女神から様々なスキルを授かったが、それよりも想像以上の効果があったチート称号によって超ハイスピードで強くなっていく。
そして気づいた時にはすでに世界最強になっていた!?
そんな主人公の新しい人生が平穏であるはずもなく、行く先々で様々な面倒ごとに巻き込まれてしまう...?!
しかし、この世界で出会った友や愛するヒロインたちとの幸せで平穏な生活を手に入れるためにどんな無理難題がやってこようと最強の力で無双する!主人公たちが平穏なハッピーエンドに辿り着くまでの壮大な物語。
異世界転生の王道を行く最強無双劇!!!
ときにのんびり!そしてシリアス。楽しい異世界ライフのスタートだ!!
小説家になろう、カクヨム等、各種投稿サイトにて連載中。毎週金・土・日の18時ごろに最新話を投稿予定!!
お前には才能が無いと言われて公爵家から追放された俺は、前世が最強職【奪盗術師】だったことを思い出す ~今さら謝られても、もう遅い~
志鷹 志紀
ファンタジー
「お前には才能がない」
この俺アルカは、父にそう言われて、公爵家から追放された。
父からは無能と蔑まれ、兄からは酷いいじめを受ける日々。
ようやくそんな日々と別れられ、少しばかり嬉しいが……これからどうしようか。
今後の不安に悩んでいると、突如として俺の脳内に記憶が流れた。
その時、前世が最強の【奪盗術師】だったことを思い出したのだ。
異世界あるある 転生物語 たった一つのスキルで無双する!え?【土魔法】じゃなくって【土】スキル?
よっしぃ
ファンタジー
農民が土魔法を使って何が悪い?異世界あるある?前世の謎知識で無双する!
土砂 剛史(どしゃ つよし)24歳、独身。自宅のパソコンでネットをしていた所、突然轟音がしたと思うと窓が破壊され何かがぶつかってきた。
自宅付近で高所作業車が電線付近を作業中、トラックが高所作業車に突っ込み運悪く剛史の部屋に高所作業車のアームの先端がぶつかり、そのまま窓から剛史に一直線。
『あ、やべ!』
そして・・・・
【あれ?ここは何処だ?】
気が付けば真っ白な世界。
気を失ったのか?だがなんか聞こえた気がしたんだが何だったんだ?
・・・・
・・・
・・
・
【ふう・・・・何とか間に合ったか。たった一つのスキルか・・・・しかもあ奴の元の名からすれば土関連になりそうじゃが。済まぬが異世界あるあるのチートはない。】
こうして剛史は新た生を異世界で受けた。
そして何も思い出す事なく10歳に。
そしてこの世界は10歳でスキルを確認する。
スキルによって一生が決まるからだ。
最低1、最高でも10。平均すると概ね5。
そんな中剛史はたった1しかスキルがなかった。
しかも土木魔法と揶揄される【土魔法】のみ、と思い込んでいたが【土魔法】ですらない【土】スキルと言う謎スキルだった。
そんな中頑張って開拓を手伝っていたらどうやら領主の意に添わなかったようで
ゴウツク領主によって領地を追放されてしまう。
追放先でも土魔法は土木魔法とバカにされる。
だがここで剛史は前世の記憶を徐々に取り戻す。
『土魔法を土木魔法ってバカにすんなよ?異世界あるあるな前世の謎知識で無双する!』
不屈の精神で土魔法を極めていく剛史。
そしてそんな剛史に同じような境遇の人々が集い、やがて大きなうねりとなってこの世界を席巻していく。
その中には同じく一つスキルしか得られず、公爵家や侯爵家を追放された令嬢も。
前世の記憶を活用しつつ、やがて土木魔法と揶揄されていた土魔法を世界一のスキルに押し上げていく。
但し剛史のスキルは【土魔法】ですらない【土】スキル。
転生時にチートはなかったと思われたが、努力の末にチートと言われるほどスキルを活用していく事になる。
これは所持スキルの少なさから世間から見放された人々が集い、ギルド『ワンチャンス』を結成、努力の末に世界一と言われる事となる物語・・・・だよな?
何故か追放された公爵令嬢や他の貴族の令嬢が集まってくるんだが?
俺は農家の4男だぞ?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる