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雨のイタズラ
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時々人生というのは、何かのイタズラが起きる。
さっき降り始めた雨が、いきなり強くなって。
「誰かがサメにイタズラしたかな」
なんてKCJの職員が口にしたら。
そのまま音が変わるほど、雨量が増したものだから。
「これ、本当に誰かやらかした覚えがありますね」
そういって職員たちが、支部でバタバタしだした。
こんな雨が降るものだから、本来お出かけしようなっていう予定でも、しばらく雨の様子を見てからということで、その場に留まるということが起きた。
私もその一人である。
用事といっても調整がきくものだから、天気予報を見ると、雨が弱くなってから出掛けたとしても、まあ、いいかなと思っていた。
そこに駆け込んでくる男性がいた。
思いっきり雨に当たってしまったらしい。
大丈夫だろうか?
ああ、そういえばタオルあるか。
色んなものを鞄にいれているが、濡れたりしないように、ジッパーケースで分けていたが、タオルがある。
これを渡そう。
「よろしければこれを」
「あっ、すいません」
「使い終わったら、こちらに入れて返してくれればいいので」
「わかりました」
そういって男性は体をふきだした。
この雨では折りたたみ傘ならばひっくり返ってしまう、普通の傘でもちょっと不安になるやつだ。
一応はアウトドア用のジャケットを着てはいるが、雨の中を出ていくものではない。
だが、このジャケットのスペックならばいけますよね!
くっくっくっ!
「タオル、ありがとうございました」
「ああ、どうも、でも大変ですよ、後30分ぐらいは雨が強いかもしれません」
「30分?30分か…」
「どうしましたか?あぁ、予定でも」
「まあ、そうなんですが、さすがにこの雨では…」
「人生、こういうときもありますよ。ゆっくり行きましょうよ」
「そ、そうですね。あの…今日はどこか、ハイキングでも行くつもりだったんですか?」
アウトドアジャケットからかな?
「いや、そういうわけでは、そんなにアウトドア派に見えますか?」
「はい、見えますね。そのブランドって、ファッション目的で身に付けている人少ないですから」
「まあ、そうですね、あまり見かけませんね」
「だからてっきり」
「山はキノコや栗やら胡桃やらのシーズンではありますが、私は山を歩くわけではないので」
「それなのにお詳しい」
「食卓を彩れば、今の旬がわかるものなのではないでしょうかね」
「それもそうだ」
「体、寒くありません?タオルで拭き取ったぐらいでは、この雨では…」
そういってそばの自販機に行き。
「何にします?お茶?珈琲?」
「えっ?あっ~お茶!」
「緑茶?ほうじ茶、ジャスミンとかもありますが」
「そこはお任せします」
「じゃあ、ほうじ茶にしましょうね~」
ガタン
「はい、どうぞ」
少しだけ手が触れる。
うわ、この人、手が目茶苦茶いいな。
私は手フェチである。
今まで好きな手とはまた別の違った、いい手をしている。
良いものを見た、もうそんな気である。
そこで顔を見ると、男の人は微笑んでいた。
「ではいただきます」
「どうぞ、どうぞ」
私は中に着たものの関係で、温かい飲み物よりは冷たい飲み物がいるぐらいであった。
汗というのは、やっかいで、ベタベタになるし、臭いもしてくる。
最近、それ防止の洗剤にようやくたどり着いたので、ふっふっふっ、もはや完璧。
自宅で洗える素材よ、もっと増えろ!
「ふぅ~」
温かい飲み物で一息ついてくれたようだ。
「最近は変な雨が多いですから、備えて置いた方がいいですよ」
「ああ、それはわかりますね」
雨の音がだんだん変わっていった。
「ここで落ち着いてくれるとホッとする」
「その言い方は…大雨の被害に合われたことがあるのですか?」
「あるかもしれないっていう奴があったんですよ、何もありませんでしたがね」
「そうでしたか、もしもその時にあなたに何かがあれば、僕はここであなたに会えてないかもしれませんね」
「そうですね、人生なんてそんなものでしょうよ。ああ、では私は行きますよ」
フードを被る。
ここまで雨がおさまれば、このジャケットのスペックならば、問題なし!
そういって私は雨の中、歩き始めるのだった。
「あのさ~」
「なんだ?」
「このタオルってお前のところのタオルだよな」
可愛いが社名入りのデザインタオル。
「そうだよ、でもこれ持ってるってことはかなりのお得意様かな」
「…」
「えっ?何?営業でもかけようとか思ってるの?そういうのはダメだよ」
「そういうのじゃないけどもさ、名前しらない子がね、これ持ってたから」
「へぇ~若い子で?じゃあ、そこそこいいところのお嬢さんか何かじゃないの?」
「そうなの?」
「あぁ、だって、今は特にそういうところにじゃないとこういうの持っていかないしな」
「この間、大雨になったときに、タオル貸してもらって、温かいお茶をおごってもらったから、お礼したいんだよね」
「お礼ね…まっ、そういうことならば頑張れよ」
「頑張れって何さ」
「頑張れは頑張れだよ」
そっか、こいつも春来たかみたいな目で見られているが、その視線の意味にまるで気づいてない。
あ~あ、また雨だ。
しかもまた強くなるのか、しばらく待ってから出歩くとして…
「傘いります?」
「えっ?あっ?あの時の」
「覚えててくれたんですね」
「そりゃあ、今日みたいな雨ですし」
「傘は折りたたみでも持ってるので、借りていきませんか?」
「それではお借りはしますが、どうやって返したらいいですか?」
「またここでとは言いませんが、これ、僕の連絡先です」
「ご丁寧にどうも、それでは後日…」
ゴゴゴ
変な音が空から聞こえる。
「よろしければ避難がてらに、そこの喫茶店でも行きませんか?もちろんお時間があればですが」
「そうですね。でもそちらは?」
「僕は大丈夫です、いえ、大丈夫にしましたから」
「まあ、こんな雨ですもんね、無理やりには人は移動させれませんから」
そういって二人は喫茶店に行くのであった。
さっき降り始めた雨が、いきなり強くなって。
「誰かがサメにイタズラしたかな」
なんてKCJの職員が口にしたら。
そのまま音が変わるほど、雨量が増したものだから。
「これ、本当に誰かやらかした覚えがありますね」
そういって職員たちが、支部でバタバタしだした。
こんな雨が降るものだから、本来お出かけしようなっていう予定でも、しばらく雨の様子を見てからということで、その場に留まるということが起きた。
私もその一人である。
用事といっても調整がきくものだから、天気予報を見ると、雨が弱くなってから出掛けたとしても、まあ、いいかなと思っていた。
そこに駆け込んでくる男性がいた。
思いっきり雨に当たってしまったらしい。
大丈夫だろうか?
ああ、そういえばタオルあるか。
色んなものを鞄にいれているが、濡れたりしないように、ジッパーケースで分けていたが、タオルがある。
これを渡そう。
「よろしければこれを」
「あっ、すいません」
「使い終わったら、こちらに入れて返してくれればいいので」
「わかりました」
そういって男性は体をふきだした。
この雨では折りたたみ傘ならばひっくり返ってしまう、普通の傘でもちょっと不安になるやつだ。
一応はアウトドア用のジャケットを着てはいるが、雨の中を出ていくものではない。
だが、このジャケットのスペックならばいけますよね!
くっくっくっ!
「タオル、ありがとうございました」
「ああ、どうも、でも大変ですよ、後30分ぐらいは雨が強いかもしれません」
「30分?30分か…」
「どうしましたか?あぁ、予定でも」
「まあ、そうなんですが、さすがにこの雨では…」
「人生、こういうときもありますよ。ゆっくり行きましょうよ」
「そ、そうですね。あの…今日はどこか、ハイキングでも行くつもりだったんですか?」
アウトドアジャケットからかな?
「いや、そういうわけでは、そんなにアウトドア派に見えますか?」
「はい、見えますね。そのブランドって、ファッション目的で身に付けている人少ないですから」
「まあ、そうですね、あまり見かけませんね」
「だからてっきり」
「山はキノコや栗やら胡桃やらのシーズンではありますが、私は山を歩くわけではないので」
「それなのにお詳しい」
「食卓を彩れば、今の旬がわかるものなのではないでしょうかね」
「それもそうだ」
「体、寒くありません?タオルで拭き取ったぐらいでは、この雨では…」
そういってそばの自販機に行き。
「何にします?お茶?珈琲?」
「えっ?あっ~お茶!」
「緑茶?ほうじ茶、ジャスミンとかもありますが」
「そこはお任せします」
「じゃあ、ほうじ茶にしましょうね~」
ガタン
「はい、どうぞ」
少しだけ手が触れる。
うわ、この人、手が目茶苦茶いいな。
私は手フェチである。
今まで好きな手とはまた別の違った、いい手をしている。
良いものを見た、もうそんな気である。
そこで顔を見ると、男の人は微笑んでいた。
「ではいただきます」
「どうぞ、どうぞ」
私は中に着たものの関係で、温かい飲み物よりは冷たい飲み物がいるぐらいであった。
汗というのは、やっかいで、ベタベタになるし、臭いもしてくる。
最近、それ防止の洗剤にようやくたどり着いたので、ふっふっふっ、もはや完璧。
自宅で洗える素材よ、もっと増えろ!
「ふぅ~」
温かい飲み物で一息ついてくれたようだ。
「最近は変な雨が多いですから、備えて置いた方がいいですよ」
「ああ、それはわかりますね」
雨の音がだんだん変わっていった。
「ここで落ち着いてくれるとホッとする」
「その言い方は…大雨の被害に合われたことがあるのですか?」
「あるかもしれないっていう奴があったんですよ、何もありませんでしたがね」
「そうでしたか、もしもその時にあなたに何かがあれば、僕はここであなたに会えてないかもしれませんね」
「そうですね、人生なんてそんなものでしょうよ。ああ、では私は行きますよ」
フードを被る。
ここまで雨がおさまれば、このジャケットのスペックならば、問題なし!
そういって私は雨の中、歩き始めるのだった。
「あのさ~」
「なんだ?」
「このタオルってお前のところのタオルだよな」
可愛いが社名入りのデザインタオル。
「そうだよ、でもこれ持ってるってことはかなりのお得意様かな」
「…」
「えっ?何?営業でもかけようとか思ってるの?そういうのはダメだよ」
「そういうのじゃないけどもさ、名前しらない子がね、これ持ってたから」
「へぇ~若い子で?じゃあ、そこそこいいところのお嬢さんか何かじゃないの?」
「そうなの?」
「あぁ、だって、今は特にそういうところにじゃないとこういうの持っていかないしな」
「この間、大雨になったときに、タオル貸してもらって、温かいお茶をおごってもらったから、お礼したいんだよね」
「お礼ね…まっ、そういうことならば頑張れよ」
「頑張れって何さ」
「頑張れは頑張れだよ」
そっか、こいつも春来たかみたいな目で見られているが、その視線の意味にまるで気づいてない。
あ~あ、また雨だ。
しかもまた強くなるのか、しばらく待ってから出歩くとして…
「傘いります?」
「えっ?あっ?あの時の」
「覚えててくれたんですね」
「そりゃあ、今日みたいな雨ですし」
「傘は折りたたみでも持ってるので、借りていきませんか?」
「それではお借りはしますが、どうやって返したらいいですか?」
「またここでとは言いませんが、これ、僕の連絡先です」
「ご丁寧にどうも、それでは後日…」
ゴゴゴ
変な音が空から聞こえる。
「よろしければ避難がてらに、そこの喫茶店でも行きませんか?もちろんお時間があればですが」
「そうですね。でもそちらは?」
「僕は大丈夫です、いえ、大丈夫にしましたから」
「まあ、こんな雨ですもんね、無理やりには人は移動させれませんから」
そういって二人は喫茶店に行くのであった。
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