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実の骨
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「森羅万象って、理解しがたい考えを持ってるのもいるから、そういうのから好かれちゃうとわりと大変なんだよね」
KCJにもそういうタイプはいます。
「帰っちゃうの?それなら僕の骨を渡すから、それを大事にしてよ」
って言われて、大事にし続けている職員もいます。
「はっ?」
「います」
まろやかな表現ですか、実の骨です。
「その職員は名伏せの職員だからね、それを受け入れてますが」
「そういうのは受け入れられるものなんですか?」
「普通は無理です。名伏せの職員は波乱のある人生を生きている、生き残っているから、その~少々というか、ちょっとや、そっとのことでは驚いたりしないんですよね」
「それでも本来ならば、そこまで愛されていると他のことはできないでしょ」
「本人は元々ケットシーと生き、自分が亡くなったら会いたいケットシーがいるんで、とかいってたんですがね」
そのケットシーと楽しそうにしている姿を見たら、なんだか僕も愛してもらいたくなったんです。
「考え方がストーカーとかじゃないでしょうか?」
「そうなんですがね、その職員はあしらいが上手くて、今のところ実害はゼロなんですよ」
「それでも何も考えてないわけではないでしょ?いつ、機嫌が変わるかわからないから」
「それも最近ちょっと色々あったみたいですよ」
その森羅万象、他にちょっと気になる子がいたみたいで。
「そちらと揉めまして」
「えっ?もう問題出ているじゃないですか?」
「あっでも、向こうはご結婚なされてますし、旦那さんもこちらの業界の人でしたし、そして何よりね」
「えっ?実はその気になる子奥様とうちの職員を間違えていたという」
「間違えるだけ似てたんですか?」
「ええっと、人だったら間違えないと思いますが、その森羅万象ですからね、そこはなんとも、それでその奥様に…」
あの時あそこにいたでしょ?なんかそこで気になっちゃって。
「そこまで話すと、奥様は不思議そうな顔をしまして」
いえ、それは私では…と、旦那さんと相談したところ。
「その奥さんを気になった仕草というのは、実はうちの職員だったと、それがわかった瞬間、森羅万象は平謝りしてきまして」
あら?私にずっと骨を磨いてほしいとおっしゃられましたのに、間違えるだなんて、その方の方がいいのでは?
「返す言葉もなかったようです」
「双子だった、よく似ている姉妹だったとかならばわかるけども」
「人とはやはり感性とか、見ているものが違うようですから、まあ、報告を受けたときには、えっ?えっ?なんで?にみんななりますよ」
「それはそうでしょうね」
「そこからしばらくは骨を磨かないって言われたら、許してと、許しを請うためにその職員の支部に色んなものを持ってきてはいるようです」
「うわ~」
「持ってくるものなんかも、自分が価値があるものだと思っているから、たまに呪われたりしているものがあって、職員たちが緊急出動してましたから」
うわぁぁぁぁ、なんな黒いモヤみてえなものが廊下に溢れている!!!
煙ではないので、火災報知器は作動しない。
「あっ、それと先日ですね、骨が森羅万象ではなくて、事件性があるんじゃないかと調べられたりもしてましたね」
「そりゃあ、調べられるでしょうね」
「でも骨を渡されてからしばらく立っててなんでね、下手するとこれも嫉妬かなって」
「嫉妬ですか」
「骨を渡されて磨くことで、森羅万象から守られていたりするわけですから、そういうのを面白くないと思っている人はいるんですよ」
好きで好かれているわけないし、私はケットシーと上手くやっていきたいのにとかいっている職員に対し、えっ?何、それ?自慢?とかいう人はいるようです。
「そういう人たちの対処ってどうしているんですか?」
「出来れば諦めてもらいたいですよ」
「そりゃあそうでしゃうね」
「でも諦めないんですよね」
むしろ、エスカレートしていきます。
「逆に森羅万象の本領が発揮できない契約パターンはまだいいほうですよ」
「えっ?そんなこともあるんですか?」
「契約することが第一で、相手を見てないのかなって、例えば今の話で例えるならば契約はしたが骨を磨かないとか、そんなやつですね」
「契約を破ったらすごそう」
「そういうケースって、契約を結ぶのも揉めるから、すんなり行く場合は、やっぱり十全な力を出せてないから、それを求める人側から不満が出たり、昔ならばやはりお前は不適格だったとかで親族から冷遇されるとかね」
「あ~」
「で、今はその骨関係で支部は騒がしいので、もし巻き込まれたら、怪しいなって思ったら、職員に報告してください」
「わかりました」
といわれたが、さすがに支部に出入りする人間にはなんもないだろうなって思ったら。
『彼女を怒らせてしまった、こういうときって何をすればいいかな』
トイレに行こうとしたら聞こえてしまった。
いけない、これは答えてもいけないし、たぶん後ろにいる。
何事もなかったかのようにそのまま歩き、職員の姿を見かけると。
「今、今!今~」
と駆け寄った。
駆け寄られた職員の方が、察したので。
「あっ、どうぞこちらへ」
と笑顔で優しく案内してくれた。
あぁ、行っちゃったな。
僕の聞き方が悪かったのかな、早く仲直りしたいだけなのに。
この支部ではしばらく声かけに悩まされるようです。
KCJにもそういうタイプはいます。
「帰っちゃうの?それなら僕の骨を渡すから、それを大事にしてよ」
って言われて、大事にし続けている職員もいます。
「はっ?」
「います」
まろやかな表現ですか、実の骨です。
「その職員は名伏せの職員だからね、それを受け入れてますが」
「そういうのは受け入れられるものなんですか?」
「普通は無理です。名伏せの職員は波乱のある人生を生きている、生き残っているから、その~少々というか、ちょっとや、そっとのことでは驚いたりしないんですよね」
「それでも本来ならば、そこまで愛されていると他のことはできないでしょ」
「本人は元々ケットシーと生き、自分が亡くなったら会いたいケットシーがいるんで、とかいってたんですがね」
そのケットシーと楽しそうにしている姿を見たら、なんだか僕も愛してもらいたくなったんです。
「考え方がストーカーとかじゃないでしょうか?」
「そうなんですがね、その職員はあしらいが上手くて、今のところ実害はゼロなんですよ」
「それでも何も考えてないわけではないでしょ?いつ、機嫌が変わるかわからないから」
「それも最近ちょっと色々あったみたいですよ」
その森羅万象、他にちょっと気になる子がいたみたいで。
「そちらと揉めまして」
「えっ?もう問題出ているじゃないですか?」
「あっでも、向こうはご結婚なされてますし、旦那さんもこちらの業界の人でしたし、そして何よりね」
「えっ?実はその気になる子奥様とうちの職員を間違えていたという」
「間違えるだけ似てたんですか?」
「ええっと、人だったら間違えないと思いますが、その森羅万象ですからね、そこはなんとも、それでその奥様に…」
あの時あそこにいたでしょ?なんかそこで気になっちゃって。
「そこまで話すと、奥様は不思議そうな顔をしまして」
いえ、それは私では…と、旦那さんと相談したところ。
「その奥さんを気になった仕草というのは、実はうちの職員だったと、それがわかった瞬間、森羅万象は平謝りしてきまして」
あら?私にずっと骨を磨いてほしいとおっしゃられましたのに、間違えるだなんて、その方の方がいいのでは?
「返す言葉もなかったようです」
「双子だった、よく似ている姉妹だったとかならばわかるけども」
「人とはやはり感性とか、見ているものが違うようですから、まあ、報告を受けたときには、えっ?えっ?なんで?にみんななりますよ」
「それはそうでしょうね」
「そこからしばらくは骨を磨かないって言われたら、許してと、許しを請うためにその職員の支部に色んなものを持ってきてはいるようです」
「うわ~」
「持ってくるものなんかも、自分が価値があるものだと思っているから、たまに呪われたりしているものがあって、職員たちが緊急出動してましたから」
うわぁぁぁぁ、なんな黒いモヤみてえなものが廊下に溢れている!!!
煙ではないので、火災報知器は作動しない。
「あっ、それと先日ですね、骨が森羅万象ではなくて、事件性があるんじゃないかと調べられたりもしてましたね」
「そりゃあ、調べられるでしょうね」
「でも骨を渡されてからしばらく立っててなんでね、下手するとこれも嫉妬かなって」
「嫉妬ですか」
「骨を渡されて磨くことで、森羅万象から守られていたりするわけですから、そういうのを面白くないと思っている人はいるんですよ」
好きで好かれているわけないし、私はケットシーと上手くやっていきたいのにとかいっている職員に対し、えっ?何、それ?自慢?とかいう人はいるようです。
「そういう人たちの対処ってどうしているんですか?」
「出来れば諦めてもらいたいですよ」
「そりゃあそうでしゃうね」
「でも諦めないんですよね」
むしろ、エスカレートしていきます。
「逆に森羅万象の本領が発揮できない契約パターンはまだいいほうですよ」
「えっ?そんなこともあるんですか?」
「契約することが第一で、相手を見てないのかなって、例えば今の話で例えるならば契約はしたが骨を磨かないとか、そんなやつですね」
「契約を破ったらすごそう」
「そういうケースって、契約を結ぶのも揉めるから、すんなり行く場合は、やっぱり十全な力を出せてないから、それを求める人側から不満が出たり、昔ならばやはりお前は不適格だったとかで親族から冷遇されるとかね」
「あ~」
「で、今はその骨関係で支部は騒がしいので、もし巻き込まれたら、怪しいなって思ったら、職員に報告してください」
「わかりました」
といわれたが、さすがに支部に出入りする人間にはなんもないだろうなって思ったら。
『彼女を怒らせてしまった、こういうときって何をすればいいかな』
トイレに行こうとしたら聞こえてしまった。
いけない、これは答えてもいけないし、たぶん後ろにいる。
何事もなかったかのようにそのまま歩き、職員の姿を見かけると。
「今、今!今~」
と駆け寄った。
駆け寄られた職員の方が、察したので。
「あっ、どうぞこちらへ」
と笑顔で優しく案内してくれた。
あぁ、行っちゃったな。
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この支部ではしばらく声かけに悩まされるようです。
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