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反省の正座
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「濡島(ぬれしま)さん!」
「はい!すいません、今後はこのようなことが決してないようにいたしたく…」
「そこまでは怒っていませんの、便利になりましたし、でも事前におっしゃってくれたら」
冷凍庫の保冷能力が上がりすぎた件について。
「どうして先に言ってくださらなかったんですか?」
「その…思い付いてしまいましたので、途中のアイディアを説明するよりかは、実際に見てくれた方が早いと、言葉よりも形になったもののほうがわかりやすいかなって」
「それで言わなかったんですね?」
「はい!すいませんでした」
「実際にアルミのトレーは早く凍らせることが出来るというお話もありますし、アルミホイルも当たり前のように台所にありますし」
「それでもいいのですが、大事なのは厚みであって、素材によっては同じアルミでも使えないものもありますから」
爆発するのもあります。
「もっと早く凍らせるもあるんですが、夜に準備して、朝凍っていたら、それだけでビックリしていただけるかなとそう思った次第で」
アルミより熱伝導が高い素材で身近なものは実際にあるが、ここは一晩で凍らせてみよう、たぶん喜んでもらえるぞ!の一点で、びっくりするほどの行動力を出してみました。
そんな濡島の両手を「かえ」は握った。「かえ」からすると、子供に言い聞かせるようなつもりだったんだと思うが。
(あ~!)
濡島はそれどころではない。
本当は握り返したい、でもそんなことできない、だったらずっと握ってください。
(あなたのことは本当に好きで、好きで、好きでしょうがないのです)
まずそこまでを言葉に変えた。
「濡島さん!」
「かえ」さんは俺を子供扱いしているんだろうけども、俺にはそれにはたまらないものがある。けどももう1つ俺の中には相反する気持ちが、もっと大人の男として見られたい、そんな気持ちが生まれるんです。
(そして俺はそれを選べない、どっちがいいかなんて、そんな大それたこと!)
「今度から先に説明してくださいね」
そこで「かえ」は手を離すので。
「あっ」
なんて声が出てしまう。
もう終わりですか?の悲しさが素直に出ている、そしてその寂しさに耐えるために、自分で拳作ってしのぎはじめた。
「すいません、俺は未熟な人間なので」
反省の正座。
「そこまではしなくてもいいです」
「いえ、させてください、これは戒めであり、こういうことは必要なんですよ」
「濡島さんって、実は変ですね」
「な…」
「初めてお会いしたときは実に普通の人だったと思いますが、こう…話せば話すほど、知れば知るほどというか、どんどん…」
あれ?この人はなにか…
「俺ってそんなに変ですか」
ショックを受けた後にズドーン。
「いえ、それは悪い意味ではなくてですね、た人とは少し違っているのかなって」
「結構…そこはコンプレックスなんですよ」
他の人が難しいや辛いと感じるような時も、楽々できてしまう。
「なんかおかしいのかなって」
「そこまでは気にする必要はないんじゃありませんかね」
「あなたにも変だって言われるなんて、もうおしまいだ」
「落ち着いてください」
「かえ」も向い合わせで正座をした。
「かえさんは、俺のことどう思っているんですか?」
「私ですか?」
「はい、かえさんが俺のことをどう思ってくださっているのかなというのは、非常に興味があります」
「嫌いではありませんよ」
「!…ああ、それなら良かった、嫌われてないならそれでいいです」
「そうなんですか?」
「はい、もうそれだけで十分ですよ」
そこで濡島は微笑んだら。
ムニ!
「かへさん?」
頬をかえに、ムニッとされたので、かえが、かへになっている。
「すいません、ついこういうことをやってしまいたくなりました」
手を離した。
「そういうときも人生にはありますよね」
なんて濡島が言う頃には、かえは立ち上がって。
「おやすみなさいませ」
といって帰ってしまった。
そのまま固まっている濡島。
ビシャ!という勢いよく閉まった音で、濡島の目は点になった。
「あれ?なんか怒ってません?」
何か怒らせてしまう理由が…と考えても、考えても。
「わからない…」
今のは一体なんだったのだろう、本当に濡島にはわからなかった。
「はい!すいません、今後はこのようなことが決してないようにいたしたく…」
「そこまでは怒っていませんの、便利になりましたし、でも事前におっしゃってくれたら」
冷凍庫の保冷能力が上がりすぎた件について。
「どうして先に言ってくださらなかったんですか?」
「その…思い付いてしまいましたので、途中のアイディアを説明するよりかは、実際に見てくれた方が早いと、言葉よりも形になったもののほうがわかりやすいかなって」
「それで言わなかったんですね?」
「はい!すいませんでした」
「実際にアルミのトレーは早く凍らせることが出来るというお話もありますし、アルミホイルも当たり前のように台所にありますし」
「それでもいいのですが、大事なのは厚みであって、素材によっては同じアルミでも使えないものもありますから」
爆発するのもあります。
「もっと早く凍らせるもあるんですが、夜に準備して、朝凍っていたら、それだけでビックリしていただけるかなとそう思った次第で」
アルミより熱伝導が高い素材で身近なものは実際にあるが、ここは一晩で凍らせてみよう、たぶん喜んでもらえるぞ!の一点で、びっくりするほどの行動力を出してみました。
そんな濡島の両手を「かえ」は握った。「かえ」からすると、子供に言い聞かせるようなつもりだったんだと思うが。
(あ~!)
濡島はそれどころではない。
本当は握り返したい、でもそんなことできない、だったらずっと握ってください。
(あなたのことは本当に好きで、好きで、好きでしょうがないのです)
まずそこまでを言葉に変えた。
「濡島さん!」
「かえ」さんは俺を子供扱いしているんだろうけども、俺にはそれにはたまらないものがある。けどももう1つ俺の中には相反する気持ちが、もっと大人の男として見られたい、そんな気持ちが生まれるんです。
(そして俺はそれを選べない、どっちがいいかなんて、そんな大それたこと!)
「今度から先に説明してくださいね」
そこで「かえ」は手を離すので。
「あっ」
なんて声が出てしまう。
もう終わりですか?の悲しさが素直に出ている、そしてその寂しさに耐えるために、自分で拳作ってしのぎはじめた。
「すいません、俺は未熟な人間なので」
反省の正座。
「そこまではしなくてもいいです」
「いえ、させてください、これは戒めであり、こういうことは必要なんですよ」
「濡島さんって、実は変ですね」
「な…」
「初めてお会いしたときは実に普通の人だったと思いますが、こう…話せば話すほど、知れば知るほどというか、どんどん…」
あれ?この人はなにか…
「俺ってそんなに変ですか」
ショックを受けた後にズドーン。
「いえ、それは悪い意味ではなくてですね、た人とは少し違っているのかなって」
「結構…そこはコンプレックスなんですよ」
他の人が難しいや辛いと感じるような時も、楽々できてしまう。
「なんかおかしいのかなって」
「そこまでは気にする必要はないんじゃありませんかね」
「あなたにも変だって言われるなんて、もうおしまいだ」
「落ち着いてください」
「かえ」も向い合わせで正座をした。
「かえさんは、俺のことどう思っているんですか?」
「私ですか?」
「はい、かえさんが俺のことをどう思ってくださっているのかなというのは、非常に興味があります」
「嫌いではありませんよ」
「!…ああ、それなら良かった、嫌われてないならそれでいいです」
「そうなんですか?」
「はい、もうそれだけで十分ですよ」
そこで濡島は微笑んだら。
ムニ!
「かへさん?」
頬をかえに、ムニッとされたので、かえが、かへになっている。
「すいません、ついこういうことをやってしまいたくなりました」
手を離した。
「そういうときも人生にはありますよね」
なんて濡島が言う頃には、かえは立ち上がって。
「おやすみなさいませ」
といって帰ってしまった。
そのまま固まっている濡島。
ビシャ!という勢いよく閉まった音で、濡島の目は点になった。
「あれ?なんか怒ってません?」
何か怒らせてしまう理由が…と考えても、考えても。
「わからない…」
今のは一体なんだったのだろう、本当に濡島にはわからなかった。
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