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本当に生きている
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ちょっといい感じになっている同業者がおりました。
「実は見合いをしてみないかと話を持ってくる予定だったんだが…断った方がいいね」
「はい」
そこで私は、上手く行けばいいかなって思っていたことに気づく。
その時に事故のニュース、字幕速報であった。
「これは大変なことになっちゃうんじゃないの」
見合いを持ってきてくれた主任さんは、慌てていたのだが。
街道の名前が出た瞬間。
(あれ?今日は出張に行くって、この街道の名前を出してたような)
おそるおそるスマホを確認する。
やっぱりそうだ、その街道の名前だ。
「どうしたの?」
「彼、今日この事故の街道使うと…」
「ええ!巻き込まれたりしてないの?大事故だよ」
事故はこの暑さで、アスファルトに負担がかかっての陥没したのではないかと話が、ニュースの解説が語られているが。
「巻き込まれたりしてないにしろ、足止めされているかもしれないから、連絡してみなさい」
「は、はい」
この時私は呆然としていた、考えれなかったのだ。
事故の現場は悲惨な感じが漂うし、もしかしたらが過るのだ。
「連絡はしました」
「じゃあ、返事が来るのを待てばいいさ、お茶でも飲もうか」
そんな感じでお茶の準備を始めたが。
普段、どちらかといえば連絡がマメな人、そんな人が返事どころか、既読すらついてなかった。
その事実が重かった。
もしかして、が、自分の中で、たぶんそうなのではないか。
ネガティブな私は、ここだけはこんなときでも軽やかに変換した。
「お先失礼しますね」
「ああ、大丈夫かね?」
「ここまで来たら、なるようにしかなりません」
「そうか、ではさようなら」
「さようなら!」
いつもならばスーパーで買い物するが、さすがにそんな気は起きなくて、コンビニを久しぶりに利用する。
しばらく顔を出さないうちに、何がどこにあるのか、全くわからないな。
ただキャンペーンがお得だったり、好きなお店の監修の力も加わって。
(買いすぎた)
袋も「大」が必要になった。
さすがに、もう連絡が…と思っても来ない、ニュースの通知が届いてて、それもあの街道の名前が見えたので、もう今日はスマホは見ないと音も消した。
ゆっくりしよう、明日も仕事だ。
さて、どうしようか、まずは…
そこにインターホン。
荷物でも?いやそれは聞いてない。
「はい、どちら様ですか」
「夜分遅くにすいませんが…」
「うわ!幽霊だ!」
「最後まで言わせずに判断するだなんて、慌てん坊だな」
事故後連絡がつかなかった男がうちを訪ねてきたのだ。
「幽霊じゃない」
「本当?」
「ああ、というか、帰ってきてから、ようやく連絡ができたから、メッセージいれたんだが」
そこでスマホを見ると、確かに返信がある。
『大変だったが無事』
とあった。
「それで夜分にどのようなご用件で?」
「顔を見に来たと言うか、君がその俺のことで慌ててると聞いて、それは早く連絡してやれって、そこでらスマホに送ったはいいものの、返事はないし、既読すらついてない。でな、見れるかわからないが、顔を見に来た」
「ああ、そうだったんですか」
「無事ならいいさ、またな」
「ちょっと顔を見せてくれません?」
「いいぞ」
ガチャンとドアを開けた。
「本当に生きている」
「なんだ死んだと思っていたのか」
「うん」
「死ぬのかなとは思った、ガクンと揺れたからな、地震かなって、でもここで死ぬのは嫌だった」
「それでいいじゃない」
「まだデートもしてないし、手もな、握りたかった」
「ああ、そうなんですか」
「そりゃあ、そうだろう?惚れているのに、それなのにそこで人生終わりはな…ないわ…」
そしていきなりだ、彼女を抱き締めた。
「離したくない」
「いきなり、こういうことをして」
そういいながらも、彼女も目を閉じている。
「少しぐらい…な…」
ただまあ、そこでエレベーターが到着して誰か出てきたので、急いで二人は離れたのだ。
カッカッ
エレベーターでやってきた人間はもちろん今までのやり取りは知らない。
「明日、ちょっと遅くなるが、時間があるのならば」
「わかりました」
「ではまたな」
「はい」
私たちは何もありませんでしたの装いながら、別れる。
「で?どうだった?昨日は泊まってきたか?」
「それは今度の…」
からかってきた同僚にそこまで答えた後に。
「あっ、そっか、上手くいってんのね」
しゃべってから、自分がとんでもないことを言ったことに気づいた。
「実は見合いをしてみないかと話を持ってくる予定だったんだが…断った方がいいね」
「はい」
そこで私は、上手く行けばいいかなって思っていたことに気づく。
その時に事故のニュース、字幕速報であった。
「これは大変なことになっちゃうんじゃないの」
見合いを持ってきてくれた主任さんは、慌てていたのだが。
街道の名前が出た瞬間。
(あれ?今日は出張に行くって、この街道の名前を出してたような)
おそるおそるスマホを確認する。
やっぱりそうだ、その街道の名前だ。
「どうしたの?」
「彼、今日この事故の街道使うと…」
「ええ!巻き込まれたりしてないの?大事故だよ」
事故はこの暑さで、アスファルトに負担がかかっての陥没したのではないかと話が、ニュースの解説が語られているが。
「巻き込まれたりしてないにしろ、足止めされているかもしれないから、連絡してみなさい」
「は、はい」
この時私は呆然としていた、考えれなかったのだ。
事故の現場は悲惨な感じが漂うし、もしかしたらが過るのだ。
「連絡はしました」
「じゃあ、返事が来るのを待てばいいさ、お茶でも飲もうか」
そんな感じでお茶の準備を始めたが。
普段、どちらかといえば連絡がマメな人、そんな人が返事どころか、既読すらついてなかった。
その事実が重かった。
もしかして、が、自分の中で、たぶんそうなのではないか。
ネガティブな私は、ここだけはこんなときでも軽やかに変換した。
「お先失礼しますね」
「ああ、大丈夫かね?」
「ここまで来たら、なるようにしかなりません」
「そうか、ではさようなら」
「さようなら!」
いつもならばスーパーで買い物するが、さすがにそんな気は起きなくて、コンビニを久しぶりに利用する。
しばらく顔を出さないうちに、何がどこにあるのか、全くわからないな。
ただキャンペーンがお得だったり、好きなお店の監修の力も加わって。
(買いすぎた)
袋も「大」が必要になった。
さすがに、もう連絡が…と思っても来ない、ニュースの通知が届いてて、それもあの街道の名前が見えたので、もう今日はスマホは見ないと音も消した。
ゆっくりしよう、明日も仕事だ。
さて、どうしようか、まずは…
そこにインターホン。
荷物でも?いやそれは聞いてない。
「はい、どちら様ですか」
「夜分遅くにすいませんが…」
「うわ!幽霊だ!」
「最後まで言わせずに判断するだなんて、慌てん坊だな」
事故後連絡がつかなかった男がうちを訪ねてきたのだ。
「幽霊じゃない」
「本当?」
「ああ、というか、帰ってきてから、ようやく連絡ができたから、メッセージいれたんだが」
そこでスマホを見ると、確かに返信がある。
『大変だったが無事』
とあった。
「それで夜分にどのようなご用件で?」
「顔を見に来たと言うか、君がその俺のことで慌ててると聞いて、それは早く連絡してやれって、そこでらスマホに送ったはいいものの、返事はないし、既読すらついてない。でな、見れるかわからないが、顔を見に来た」
「ああ、そうだったんですか」
「無事ならいいさ、またな」
「ちょっと顔を見せてくれません?」
「いいぞ」
ガチャンとドアを開けた。
「本当に生きている」
「なんだ死んだと思っていたのか」
「うん」
「死ぬのかなとは思った、ガクンと揺れたからな、地震かなって、でもここで死ぬのは嫌だった」
「それでいいじゃない」
「まだデートもしてないし、手もな、握りたかった」
「ああ、そうなんですか」
「そりゃあ、そうだろう?惚れているのに、それなのにそこで人生終わりはな…ないわ…」
そしていきなりだ、彼女を抱き締めた。
「離したくない」
「いきなり、こういうことをして」
そういいながらも、彼女も目を閉じている。
「少しぐらい…な…」
ただまあ、そこでエレベーターが到着して誰か出てきたので、急いで二人は離れたのだ。
カッカッ
エレベーターでやってきた人間はもちろん今までのやり取りは知らない。
「明日、ちょっと遅くなるが、時間があるのならば」
「わかりました」
「ではまたな」
「はい」
私たちは何もありませんでしたの装いながら、別れる。
「で?どうだった?昨日は泊まってきたか?」
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