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サメ活躍の場
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ちょっとええか?
あっ、はい、なんでしょうか?
長くなりそうやから、ここに座って。
ポンポン
冷たいもの飲むか?今日はあっちちちーやし。
どうぞ、お構い無く。
ほなら、麦茶でええな。
冷たい麦茶が置かれる。
それで、本題なんやけども、おっちゃん、いや、サメの出番はもう…あるのかな?
サメですか。
いきなり長い話書いて、びっくりしたし、しかもなんかサメがいない。
これはな~おっちゃんは恐怖を感じたわ。
サメでも恐怖を感じることあるんですね。
リストラ、前にも言うたけど、おっちゃんな一回リストラされとるねん。
はい、存じ上げてます。
それがトラウマっちゅう奴や。
わかるか?
はい、すいません。
謝ってほしいわけやないねん、ただこう…もう少しサメの活躍の場をな、ここで河川ザメ出ないと、他では正直取り上げられない。
それでもっと出演させてほしいと。
そやな!
あっ、でもわかっとるつもり、話のバランスや読者の傾向とかきちんと見ているわけだから、色んな話がぎょーさんある、それがここの強味で…けど、サメはその強味の一つやないかな。
「おっちゃん!生きてる!あっ、生きとった、返事がないから干からびてるかと思ったわ」
すまんな、聞こえてはおったんやけども。
「あれ?誰か来てたの?」
テーブルには麦茶の入ったグラスが2つ、おっちゃんの手元にあるのと、その向かいに置かれていたものである。
ちょっと験を担いだってところやな。
「冷たい麦茶一杯でお願い聞いてくれるって、それはどうなの?」
お得やろ?
「お得だけどもさ…」
そこで同僚は笑っていたが、思い出した。
(そういや、前に、一斉におっちゃんとそこにいたにゃんこが同じもの見てた)
それで、どうしたんや、おっちゃんと話しかける。
でも答えない。
それがなんか気味悪くなって来て。
「そういうときは今日は終了や、好きにさせてやってくれ」
おっちゃんと長い付き合いがある所長は慣れたようにそういう。
「あれ、何が見えているんですか?」
「サメには人が見えないものが見えている」
「本当ですか?」
「独身寮で今まで何か起きたことあったか?」
「えっ?」
「あんないい場所に、広い敷地で便利なところにあるなって思ったことはないか」
「まさか出るんですか」
「…」
「やめて、沈黙が怖い」
「うちの主が話つけてくれたら大丈夫や」
「それっておっちゃんがいなくなったらどうなるんですか」
「う~ん、お引っ越しかな」
今までそんなのを寮では感じたことはないし、冗談かもしれないが、冗談にしては…その…あれな話なのだ。
あっ、はい、なんでしょうか?
長くなりそうやから、ここに座って。
ポンポン
冷たいもの飲むか?今日はあっちちちーやし。
どうぞ、お構い無く。
ほなら、麦茶でええな。
冷たい麦茶が置かれる。
それで、本題なんやけども、おっちゃん、いや、サメの出番はもう…あるのかな?
サメですか。
いきなり長い話書いて、びっくりしたし、しかもなんかサメがいない。
これはな~おっちゃんは恐怖を感じたわ。
サメでも恐怖を感じることあるんですね。
リストラ、前にも言うたけど、おっちゃんな一回リストラされとるねん。
はい、存じ上げてます。
それがトラウマっちゅう奴や。
わかるか?
はい、すいません。
謝ってほしいわけやないねん、ただこう…もう少しサメの活躍の場をな、ここで河川ザメ出ないと、他では正直取り上げられない。
それでもっと出演させてほしいと。
そやな!
あっ、でもわかっとるつもり、話のバランスや読者の傾向とかきちんと見ているわけだから、色んな話がぎょーさんある、それがここの強味で…けど、サメはその強味の一つやないかな。
「おっちゃん!生きてる!あっ、生きとった、返事がないから干からびてるかと思ったわ」
すまんな、聞こえてはおったんやけども。
「あれ?誰か来てたの?」
テーブルには麦茶の入ったグラスが2つ、おっちゃんの手元にあるのと、その向かいに置かれていたものである。
ちょっと験を担いだってところやな。
「冷たい麦茶一杯でお願い聞いてくれるって、それはどうなの?」
お得やろ?
「お得だけどもさ…」
そこで同僚は笑っていたが、思い出した。
(そういや、前に、一斉におっちゃんとそこにいたにゃんこが同じもの見てた)
それで、どうしたんや、おっちゃんと話しかける。
でも答えない。
それがなんか気味悪くなって来て。
「そういうときは今日は終了や、好きにさせてやってくれ」
おっちゃんと長い付き合いがある所長は慣れたようにそういう。
「あれ、何が見えているんですか?」
「サメには人が見えないものが見えている」
「本当ですか?」
「独身寮で今まで何か起きたことあったか?」
「えっ?」
「あんないい場所に、広い敷地で便利なところにあるなって思ったことはないか」
「まさか出るんですか」
「…」
「やめて、沈黙が怖い」
「うちの主が話つけてくれたら大丈夫や」
「それっておっちゃんがいなくなったらどうなるんですか」
「う~ん、お引っ越しかな」
今までそんなのを寮では感じたことはないし、冗談かもしれないが、冗談にしては…その…あれな話なのだ。
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