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真実はキジハタ饅頭の薫り
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「あっ!こっちこっち」
女友達が、彼女が来店すると手を振った。
「大変だったね」
席をついてからまず一番、そういわれた。
「本当に…大変だった、これお土産」
限定キジハタ饅頭
「おぉ、食べたら美味しかったからこれにしたって言うやつか」
「そうなのよ、調書の協力して、遅い時間になったものだから、どこかこの辺に食べれる場所は?って聞いたら、教えてくれて」
そこはちょっとだけお土産ものを扱っているお食事処で。
「こういう自分のこだわりで品物を置いているところならば、美味しいものに出会える」
旦那さんの確信、そして購入して試そうとしたら。
「これ味見ね、これでも食べて美味しいもの待っててよ」
そんな店主の心意気に。
「旦那さんの職場へのお土産もそこで揃えることにしたのよ、けどもさ、今回のことはさ、最初は浮気かと思ってしまって」
「えっ?なんで?」
「二人で夜の散歩してたのよ、話ながらね、そしたらなんか会話が上の空になってきて」
これはおかしいと思ったらしい。
そして道の先を見ているので、ああ、この先を歩いている男女がいたはずだから、それをもしかして見てる?それで私も見ようとしたら。
「なんで見るの?」
「うわ、それちょっと怪しいよね」
「私に見て欲しくない人がいる?しかも私が見ないように背を向けさせて、そこでいきなりスマホ出して、旦那さん仕事柄カメラアプリは色々と使うんだけども、起動が遅いから、あっ、これ、人も吸血鬼も撮影できる証明などができるカメラを使うんだなって、それで撮影し出したら」
ドボン
水音の後。
「大変だ、彼女が飛び込んだ!」
と男の叫び声が聞こえた。
「自分で押したのに、よく言うよ」
旦那さんはそう呟いて。
「浮気じゃなかったんだ」
「それはちょっと酷い、あ~どうしよう、海だと」
困っている旦那さんはすぐにホッとした顔をした。
水音を聞いてサメが集まってきて救助してくれたのである。
「で、結局あの時何が起きたかというと、私も旦那も吸血鬼なんで、夜の散歩してました、昼は歩けなくもないが、歩き辛いからね」
夫婦から少しばかり距離をとって男女が歩いていた。
「そこまで距離があって、夜だと、人だと何が起きているかまず見えないんだけども、私はともかく旦那さんは生まれも育ちも吸血鬼なわけだから、なんかその男女がおかしい感じだったので、せっかく私といる時に嫌だなって見せないようにしたって」
奥さんは最近吸血鬼になったばかりのため、昼夜の視覚の調整があまり上手くはない。
「で、とうとうおかしいことになったから、カメラを使って証拠を撮影しよう、撮影はじめてすぐに男性の方が彼女を突き落としたんだけども、そんなのこの闇夜で見られているわけがないから、大変だ、彼女が飛び込んだ!って叫んだってわけ」
犯人からすればそう叫べば、後ろにいた男女、二人がそう信じるだろうと、しかし、この二人は吸血鬼夫妻だし。
「旦那さん、災害現場の報告書を撮影するお仕事についているから、あの距離ならギリギリ証拠を確保できるんだって」
この後どんなものなのかと、実際にその距離で撮影ってどうやるの?って教えてもらったが。
「あれは…見てるだけで酔うわね、景色を針の穴のサイズで目的のもの探すってだけで辛かった」
それでここと、合わせてくれたのだが。
「まるで普通にスマホのカメラを使うように撮影は私には無理だわ、アプリ起動しているところ見なかったら、何をしているのか本当にわからないところだった」
「それじゃあ、旅行はもうこりごりね」
「それがさ」
せっかくの旅行だったのに、台無しだったから、次の連休はここ行こうよ!
「だって」
「いい旦那さんじゃん、でもそこでも事件に巻き込まれたら、どうする?また台無しになったから、次はここ行こうよって言われたりして」
「えっ?」
「でも実際にあっちゃったら?」
「いうかな…、でもそんなに、旅行のたびに事件に巻き込まれたら、どこのサスペンスドラマよになりそうだし」
「新婚吸血鬼夫妻シリーズ、次の旅行先は『恋人突き落とし岬』事故の証人にされそうな二人が事件を暴く、真実はキジハタ饅頭の薫り!」
「自分が巻き込まれてなかったら、だらだら見ちゃいそうじゃん」
「あっ、事件もの見れるようになったの?」
「ようやくね」
「愛の力ってすごいね」
「そういうのやめてよ、旦那さんが聞いたら、そうでしょ?っていうじゃん」
「でも悲しかったり、誰かを憎んだり、この世を憂うよりはマシよ、私はあなたが元気になってくれて嬉しいわ」
「本当、あなたも変わってるわね」
「あっ、時間が来たね、キジハタ饅頭ありがとうね」
「ちょっと焼くと美味しいみたいよ、味見させてもらったとき焼いてくれたんだけども、そのままでも美味しいが、フライパンでいいから加熱してみて」
「わかった、じゃあね!」
友達と別れると夫に連絡した。
するとすぐに仕事もう少しで終わるから一緒に帰ろうと返事が来た。
髪が変じゃないか、トイレの鏡で確認してからと思ったところで、あぁ、自分はもう写らないのだと思い出した。
女友達が、彼女が来店すると手を振った。
「大変だったね」
席をついてからまず一番、そういわれた。
「本当に…大変だった、これお土産」
限定キジハタ饅頭
「おぉ、食べたら美味しかったからこれにしたって言うやつか」
「そうなのよ、調書の協力して、遅い時間になったものだから、どこかこの辺に食べれる場所は?って聞いたら、教えてくれて」
そこはちょっとだけお土産ものを扱っているお食事処で。
「こういう自分のこだわりで品物を置いているところならば、美味しいものに出会える」
旦那さんの確信、そして購入して試そうとしたら。
「これ味見ね、これでも食べて美味しいもの待っててよ」
そんな店主の心意気に。
「旦那さんの職場へのお土産もそこで揃えることにしたのよ、けどもさ、今回のことはさ、最初は浮気かと思ってしまって」
「えっ?なんで?」
「二人で夜の散歩してたのよ、話ながらね、そしたらなんか会話が上の空になってきて」
これはおかしいと思ったらしい。
そして道の先を見ているので、ああ、この先を歩いている男女がいたはずだから、それをもしかして見てる?それで私も見ようとしたら。
「なんで見るの?」
「うわ、それちょっと怪しいよね」
「私に見て欲しくない人がいる?しかも私が見ないように背を向けさせて、そこでいきなりスマホ出して、旦那さん仕事柄カメラアプリは色々と使うんだけども、起動が遅いから、あっ、これ、人も吸血鬼も撮影できる証明などができるカメラを使うんだなって、それで撮影し出したら」
ドボン
水音の後。
「大変だ、彼女が飛び込んだ!」
と男の叫び声が聞こえた。
「自分で押したのに、よく言うよ」
旦那さんはそう呟いて。
「浮気じゃなかったんだ」
「それはちょっと酷い、あ~どうしよう、海だと」
困っている旦那さんはすぐにホッとした顔をした。
水音を聞いてサメが集まってきて救助してくれたのである。
「で、結局あの時何が起きたかというと、私も旦那も吸血鬼なんで、夜の散歩してました、昼は歩けなくもないが、歩き辛いからね」
夫婦から少しばかり距離をとって男女が歩いていた。
「そこまで距離があって、夜だと、人だと何が起きているかまず見えないんだけども、私はともかく旦那さんは生まれも育ちも吸血鬼なわけだから、なんかその男女がおかしい感じだったので、せっかく私といる時に嫌だなって見せないようにしたって」
奥さんは最近吸血鬼になったばかりのため、昼夜の視覚の調整があまり上手くはない。
「で、とうとうおかしいことになったから、カメラを使って証拠を撮影しよう、撮影はじめてすぐに男性の方が彼女を突き落としたんだけども、そんなのこの闇夜で見られているわけがないから、大変だ、彼女が飛び込んだ!って叫んだってわけ」
犯人からすればそう叫べば、後ろにいた男女、二人がそう信じるだろうと、しかし、この二人は吸血鬼夫妻だし。
「旦那さん、災害現場の報告書を撮影するお仕事についているから、あの距離ならギリギリ証拠を確保できるんだって」
この後どんなものなのかと、実際にその距離で撮影ってどうやるの?って教えてもらったが。
「あれは…見てるだけで酔うわね、景色を針の穴のサイズで目的のもの探すってだけで辛かった」
それでここと、合わせてくれたのだが。
「まるで普通にスマホのカメラを使うように撮影は私には無理だわ、アプリ起動しているところ見なかったら、何をしているのか本当にわからないところだった」
「それじゃあ、旅行はもうこりごりね」
「それがさ」
せっかくの旅行だったのに、台無しだったから、次の連休はここ行こうよ!
「だって」
「いい旦那さんじゃん、でもそこでも事件に巻き込まれたら、どうする?また台無しになったから、次はここ行こうよって言われたりして」
「えっ?」
「でも実際にあっちゃったら?」
「いうかな…、でもそんなに、旅行のたびに事件に巻き込まれたら、どこのサスペンスドラマよになりそうだし」
「新婚吸血鬼夫妻シリーズ、次の旅行先は『恋人突き落とし岬』事故の証人にされそうな二人が事件を暴く、真実はキジハタ饅頭の薫り!」
「自分が巻き込まれてなかったら、だらだら見ちゃいそうじゃん」
「あっ、事件もの見れるようになったの?」
「ようやくね」
「愛の力ってすごいね」
「そういうのやめてよ、旦那さんが聞いたら、そうでしょ?っていうじゃん」
「でも悲しかったり、誰かを憎んだり、この世を憂うよりはマシよ、私はあなたが元気になってくれて嬉しいわ」
「本当、あなたも変わってるわね」
「あっ、時間が来たね、キジハタ饅頭ありがとうね」
「ちょっと焼くと美味しいみたいよ、味見させてもらったとき焼いてくれたんだけども、そのままでも美味しいが、フライパンでいいから加熱してみて」
「わかった、じゃあね!」
友達と別れると夫に連絡した。
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