浜薔薇の耳掃除

Toki Jijyaku 時 自若

文字の大きさ
643 / 1,093

頭隠してヒレ隠さず

しおりを挟む
餃子の種を皮の上に置くと、隣にいる人間が包んでいく。
「これが独身寮伝統の餃子や」
「おっちゃんはいい子にしててな、ほら、おもちゃ、ラジコンあるで」
サメはその伝統からはずされるのは、つまみ食いの危険性があるためです。
おもちゃって、子供やないんやから、しかし、なんやの、これ。
RCサメのヒレ、これでどこでもサメが行ったり来たり。
ガー~(それじゃあ、行きます)
ゴー~(戻ってきました、こんにちは)
一瞬間があり。
ガー~(今日はみなさんにサメの恐怖をお教えします)
ゴー~(油断しているあなたにサメが!)
「おっちゃん、意外とはまってるんじゃない?」
「その方がいいって、ずっと見られるよりマシ」
「しかし、サメのヒレのラジコンってすごいもの考えるな」
「あれ、ドローンと水中いけるやつもあるんですって」
「技術の無駄遣いってこのことをいうのかな?」

サメも人もホッと、大事なサメを守るサメカバーなどを作っている会社は今月何故か玩具に力を入れたという。
「ええっとヒロシ部長のお子さんかな、カプセルトイってやつなんですが、それがどうしても手に入らないかと」
螺殻(らがら)ミツがお土産は何がいいですか?と聞かれたら、これであなたもサメになれる!というベルト式のサメのヒレである。
「映画館限定もあるのか!くっ、そこまでは手が回らないか…」
ミツが住んでいる地域には映画館はありますが、サメ映画に力を入れている映画館はない。
その話をミツから聞くと、場にいた男性陣は…
「小銭はたくさんありますから」
水芭(みずば)が手配してくれ。
「全部をコンプリートするまで、大変だと思うけども、最後までくじけないこと」
瀬旭(せきょく)は応援し。
「へぇ~最近はこういうのが出ているのか」
カタログを見ている覆木(おおうき)は手が止まった。
「どうした?あっ、これか、前にKCJから代車が来たとき、この車だったら物凄いはしゃいでたもんね、これライセンス取得するのも大変そうだから、プレミアムがつくの間違いなしだ」
「全部欲しい」
「そっちは自分で小銭を用意してくださいね」
「わかってるよ、…ええっとこの近所で設置しているの、KCJの整備なの?」
実際にうちのガレージにもあるんで、管理に無理を言いました。
「無理って言ったのは整備じゃなくてこっちなんだけどもね」
お願い!無理!をひたすら繰り返すことになったそうです。
「KCJの整備なら、すぐに売り切れるね」
「ちょっとKCJ行ってくるから」
「あっ、お気を付けて」
「さすがにあそこまで急がなくても」
「わかってないね…ああいうのを前にしちゃうとあいつは子供に戻るんだよ」
「はいはい、じゃあミツさんは俺も買い物するから、そのお土産のカプセルトイがある、ショッピングセンターまでは一緒ね」
水芭もせっかくなので買いたいものがあるようだ。

ショッピングセンターは賑やかである。
「じゃあ、俺は買い物に行くから、何かあったら連絡してね」
「はーい」
水芭は視界のはずれに、河川ザメのシイがいることを確認してから、移動した。
小銭をじゃらじゃらさせて、いざ戦いへ!
一回目
河川ザメ(性別サ)
「よくできてる奴だ」
むしろ、よくそのカプセルの中に収まったボリュームでお届けします。
そこから河川じゃないサメ(沿岸)や河川ザメ(性別メ)、また同じものが出たあとに。
「あれ?」
なんだろう、これ?パッケージのイラストには載ってない、ヒレに目がついているやつ。
「すげぇじゃん、シークレット引いたの?」
他のものを揃えていた小学生男子が、ミツのその挙動で言い当てた。
「シークレット?」
「そう、こういうの中には知らされてない、買ってからわかるやつがあるの、シークレットってそういうのをいうんだぜ」
「なるほど、勉強になる」
「お兄ちゃん、お母さん呼んでるよ」
「わかった、俺は今日は当たらなかったが、そんな日もある、そんな日もあるから、お姉さん、当たったことを喜ばなきゃダメだぜ」
そういって家族のもとに駆け寄っていく。
(調べてみればわかるかな?)
すると新作サメ映画『頭隠してヒレ隠さず』に登場する『魔眼ヒレ』というやつらしい。

「とりあえずお土産の確保はできたかなって思いました」
「それで覆木さんの方は?まあ、見ればわかりますけども」
「KCJではね、一人三回まででね」
車のファンがいい子に並んでました。
「純正ホイールが三連続ででたんだよね、うれしいよ、嬉しいんだけども、こうね」
そして次に並んでいた人が、パッケージのセンターに描かれているパレードイベントの限定カラーを引いたりしたのこともあり。
「お金なら、お金ならあるんです」
「そのカプセルトイを買い占めるお金は、維持費がかかる車を所有したり愛している人は、問題なく出せる人ばかりだからさ、人生にはこういうこともあるってこと、勉強になったろ?」
「そこは勉強したくなかった」
「たぶんどっちかが上手く行かないかなっては思いましたが、こう言うときは引きずらずに、旨いものでも食べてくださいよ」
「あっ、やっぱり買い物ってそういうことか」
「当たり前じゃないですか、ここで落ち込まれてもね、次です、次頑張ればいいんですよ」
「うん、そうだね」
これがあるからこそ、引き当てたときの喜びというか、興奮は著しいが、みんなはほどほどにね!
しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

騙されて快楽地獄

てけてとん
BL
友人におすすめされたマッサージ店で快楽地獄に落とされる話です。長すぎたので2話に分けています。

吊るされた少年は惨めな絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

上司、快楽に沈むまで

赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。 冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。 だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。 入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。 真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。 ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、 篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」 疲労で僅かに緩んだ榊の表情。 その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。 「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」 指先が榊のネクタイを掴む。 引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。 拒むことも、許すこともできないまま、 彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。 言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。 だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。 そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。 「俺、前から思ってたんです。  あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」 支配する側だったはずの男が、 支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。 上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。 秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。 快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。 ――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。

まなの秘密日記

到冠
大衆娯楽
胸の大きな〇学生の一日を描いた物語です。

BODY SWAP

廣瀬純七
大衆娯楽
ある日突然に体が入れ替わった純と拓也の話

処理中です...