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突き刺さった針はまるでエクスカリバーだよ
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河川ザメの内臓の一つはマジックバックと呼ばれている。
「食べたら、食べ物じゃなかったものを入れんですが」
ブヘラ!
そんな音と共に中から出るので。
「汚いマジックバックやな」
と誰かがいったら、それが通称になったという。
「さてリーダーに来てもらったのは他でもない、君が往来している向こうにこの河川ザメがお使いに行ったところ、危険生物グリーンアイズの針を背中に刺さっていたと」
6つ刺さっていたのをリーダーが発見し、魔法は効果的かわからないが、かけたまま、こんなときはどこに連絡を、サンタか、KCJなのか!と慌てて、カウンターにやってきた。
「まあ、河川ザメはこの程度では死なないから」
河川ザメを大慌てで運んだため、逆に周囲の方が、河川ザメがやられるぐらいの事が起きたのか?世界の終わりが来たのか?とパニックになった。
刺されていたサメは、針に刺されながらも、お腹すいたとはいってはいたが、リーダーにはその言葉がわからないため、その言葉を聞いた人間が口の中に。
「向こうの食べ物の方がいいだろう」
と柿を入れた。
「サッ」
甘い、はじめて食べた。
「そうか、そうか、はじめてか、旨いだろう」
河川ザメは最近まで人間の貨幣経済に関わってこなかったので、このサメにいたっては柿は見たことはあるが、甘い、熟れた柿は食べたことはなかったのである。
「きちんと針を抜いてもらったら、もう一個あげるから、いい子にしてるんだぞ」
「サッ」
柿~
そこでサメを受け渡して終わりかと思ったが。
「もしもこちらに来るのが間に合わない場合は、処置をお願いしたいので、君もこっちに来てください」
リーダーの研修が始まった。
「河川ザメはグリーンアイズの針なぞでは死なないのですが、たぶんこれだと刺したグリーンアイズの方が、ほら、針が抜けないから暴れたんだろうね、折れちゃうから」
なのでバキッと折ったような形で刺さっているのである。
「でも抜かないと、サメに毒が溜まるので」
「先生、生花ってこれでいいですか?」
「いいよ、ちょうど小バエも来てるから、わかりやすいね、サメくん、この生花に息を吹き掛けて」
ふっ~
「花は萎れてない、ハエは…」
だんだんと動きがゆっくりに。
「いかん、中庭に運んで、窓はみんなしめるように館内に伝えて」
「わかりました」
ポトッ
ハエが落ちた時には大急ぎでサメは中庭に運ばれた。
「はい、君も着用したね」
先生と同じようなマスクやガウンである。
「サメは毒を受けると全身に回って、毒ザメになるんだ」
だから針を抜いて、ポーションをかけることになるのだが。
「毒と反応して、人が吸ってはいけないガスとか出ちゃうので、野外で処置をすることが望ましい」
グリーンアイズの針を頑張って先生は抜いていく。
「これでみんなかな、はい、リーダーポーションをかけて」
タプタプとかけていくと、しゅ~シュワシュワ反応を見せて、ガスが出てきた。
「これでガスがで終わるまで様子をみること」
もしも毒ザメになると人とのお仕事ができなくなるので、サメと仕事をする際の取り決めの一つがこれなのである。
「一番の難点は針を抜くのが大変そうなんですが」
「それはね、突き刺さった針はまるでエクスかリバーだよ」
「それはアーサー王呼んでこないと」
「はっはっはっ、そりゃあいい。ああ、そうそう、この針も売れたりはするんだけどもどうする?」
「毒ですよね」
「マニアは買うよ」
「それで事件を起こされたら、こっちが追及されるかもしれませんので」
「話に聞いていた通りの慎重さだね、まあ、だから今回手伝ってもらったんだが」
「えっ?こっちにいる人間の義務とかじゃないんですか?」
「義務にはしたかったよ、でも悪用への対策が決まらなかったんだ。その人間の善意を信じれるほど組織は甘くないってやつだね」
それで信頼おける人間に限り研修を受けることで、現場の負担を減らしていくシステムになったのだが。
「これを教えてもいいってことは、ほとんどのことは問題なく教えれるってことだから、リーダーは場合によっては忙しくなりすぎるおそれはあるけどもね」
「今はうちのパーティーを食わせることだけに集中したいので」
「そういうところが選ばれる理由じゃないかな、ああ、まあ、ボランティアというだけじゃわりが合わないのも知ってるしさ」
「でもボランティアにしたがっている人たちはいますよね」
「そりゃあね、あいつらはただで人を使うことしか考えてないんじゃないかなっていうのは感じるよね」
そういうところとは確実に仲が悪いと思われる台詞である。
「報酬はパーティーでいいの?」
「できれば」
「わかった、じゃあ、物品になるし、また私の好みになるけどもいいかな」
「ええ、何になるんですか?」
「宝飾品」
「はっ?」
「ああ、大丈夫、大丈夫、石とかは安いものだし、トータルでも安いんだ、ただちょっと育てたい職人がいたんでね」
「というわけでこのケースを渡します」
仕切りのついた宝飾品入れを四人に渡した。
「石がぶつからないように11個はいるものです、これに好きなものを選んでくださいだそうです」
「リーダーはどうしてこんな報酬を得てくるのかしら?」
「まあ、金目のものが残るならいいけどもさ」
「どんなのがあるんだろう」
「では店に入るぞ」
「いらっしゃいませ、ご連絡はいただいおりますので」
若いがこれは偏屈といった職人が店番を対応した。
(確かに腕はすごいね)
ただ売れてないので、材料を買うのも大変らしい。
「これ可愛い」
「おっ、いいやつ発見した」
パーティーメンバーの好みはあまりかぶらないと思っていたが、やはりかぶらないらしい。
「あなたは選ばないのですか?」
「こういうのは選びなれてないので、ああそうだ、では代わりにこの箱に似合うように選んでもらえますか?」
そういってリーダーが職人に宝石箱を渡したとき。
「それは…」
「リーダー」
魔法を使える二人が、頬笑むリーダーと、固まる職人を見た。
「わ、わ、私が選ぶのですか」
「やはりセンスはそちらの方が上かと」
「あああああああ」
「あれは何が起きてるの?」
「こういうのってさ、基本的に注文して作るから職人の好みって反映されないもんなんだよな、そこにリーダーがああいってみ?職人からすれば嬉しすぎて、あの職人もしかしてああいうの言われたのはじめてか、それは災難だな」
「リーダーに誉められると舞い上がるものね」
「そうなんだよな、俺らは慣れた、慣れても、えっ?そう?なんていってしまいたくなる時あるから、あれはもう…」
職人は宝石箱を飾るアクセサリーを悩んだために、数日待ってほしいと言われた。
「構いませんよ」
「ありがとう、ありがとう、必ずや良いものを選んで見せます」
後日リーダーたちはお店に取りに行くのだが。
「数日、お時間をかけて申し訳ありませんでした、今日の晩酌にでもお使いください」
そういってその間に用意した肉の干物とワインをカウンターにおいたあと。
「実は昨日、毒針に刺されたサメを助けまして、助けたサメからこちらをもらったんですよ」
汚いマジックバックから出てきたのは、合金であった。
「分析してもらったところ、買うと結構珍しいのと、こちらにあるよりかは素晴らしい職人の元にあった方がいいと思いますので、何をすれば何かしらにお使いください」
3ヶ月ほど節約をしても昨今の相場からは高値がついて買えないかもしれない、そんな合金インゴットを渡された。
「これはこれはありがたく」
「それでは宝石箱の方はこの後みんなで観賞させてさせていただきますので、失礼いたします」
そういってパーティーは店から出ていった。
(あの職人にとっては晴天に大病ぐらいの衝撃だろうな)
晴天に大病、晴天の霹靂と似たような使い方をするこちらでの諺。
食事もするということで、予約した個室で受け取った宝石箱の中身を見ると。
「すごいね」
「あれ、これなんだか」
ただすごいと誉めるリーダーとは、パーティーメンバーの温度差がある。
「ああ、そういうことね」
「リーダー、その中身はあん時店頭に出してなかったものがええっと、1、2、3、10かな、10が店頭になかったやつだ」
「えっ?そうなの?」
「この一つは覚えているが、後はなかったと思う、私の意見もそうだな、得したなリーダー」
「逆にあんなにたくさんあったのに、あの場にはなかったって言えるのがすごいよ」
「この辺は慣れだよ」
「リーダーが苦手なこともあるわよ」
「じゃあ、その時が来たらよろしくお願いするよ、あっ、注文は決まったかな」
「そうだ!」
「酒は飲んでもいいよな」
「酔いが回らない程度にね」
「すいませーん、注文いいですか!」
こうして、真昼の食事会が始まった。
「食べたら、食べ物じゃなかったものを入れんですが」
ブヘラ!
そんな音と共に中から出るので。
「汚いマジックバックやな」
と誰かがいったら、それが通称になったという。
「さてリーダーに来てもらったのは他でもない、君が往来している向こうにこの河川ザメがお使いに行ったところ、危険生物グリーンアイズの針を背中に刺さっていたと」
6つ刺さっていたのをリーダーが発見し、魔法は効果的かわからないが、かけたまま、こんなときはどこに連絡を、サンタか、KCJなのか!と慌てて、カウンターにやってきた。
「まあ、河川ザメはこの程度では死なないから」
河川ザメを大慌てで運んだため、逆に周囲の方が、河川ザメがやられるぐらいの事が起きたのか?世界の終わりが来たのか?とパニックになった。
刺されていたサメは、針に刺されながらも、お腹すいたとはいってはいたが、リーダーにはその言葉がわからないため、その言葉を聞いた人間が口の中に。
「向こうの食べ物の方がいいだろう」
と柿を入れた。
「サッ」
甘い、はじめて食べた。
「そうか、そうか、はじめてか、旨いだろう」
河川ザメは最近まで人間の貨幣経済に関わってこなかったので、このサメにいたっては柿は見たことはあるが、甘い、熟れた柿は食べたことはなかったのである。
「きちんと針を抜いてもらったら、もう一個あげるから、いい子にしてるんだぞ」
「サッ」
柿~
そこでサメを受け渡して終わりかと思ったが。
「もしもこちらに来るのが間に合わない場合は、処置をお願いしたいので、君もこっちに来てください」
リーダーの研修が始まった。
「河川ザメはグリーンアイズの針なぞでは死なないのですが、たぶんこれだと刺したグリーンアイズの方が、ほら、針が抜けないから暴れたんだろうね、折れちゃうから」
なのでバキッと折ったような形で刺さっているのである。
「でも抜かないと、サメに毒が溜まるので」
「先生、生花ってこれでいいですか?」
「いいよ、ちょうど小バエも来てるから、わかりやすいね、サメくん、この生花に息を吹き掛けて」
ふっ~
「花は萎れてない、ハエは…」
だんだんと動きがゆっくりに。
「いかん、中庭に運んで、窓はみんなしめるように館内に伝えて」
「わかりました」
ポトッ
ハエが落ちた時には大急ぎでサメは中庭に運ばれた。
「はい、君も着用したね」
先生と同じようなマスクやガウンである。
「サメは毒を受けると全身に回って、毒ザメになるんだ」
だから針を抜いて、ポーションをかけることになるのだが。
「毒と反応して、人が吸ってはいけないガスとか出ちゃうので、野外で処置をすることが望ましい」
グリーンアイズの針を頑張って先生は抜いていく。
「これでみんなかな、はい、リーダーポーションをかけて」
タプタプとかけていくと、しゅ~シュワシュワ反応を見せて、ガスが出てきた。
「これでガスがで終わるまで様子をみること」
もしも毒ザメになると人とのお仕事ができなくなるので、サメと仕事をする際の取り決めの一つがこれなのである。
「一番の難点は針を抜くのが大変そうなんですが」
「それはね、突き刺さった針はまるでエクスかリバーだよ」
「それはアーサー王呼んでこないと」
「はっはっはっ、そりゃあいい。ああ、そうそう、この針も売れたりはするんだけどもどうする?」
「毒ですよね」
「マニアは買うよ」
「それで事件を起こされたら、こっちが追及されるかもしれませんので」
「話に聞いていた通りの慎重さだね、まあ、だから今回手伝ってもらったんだが」
「えっ?こっちにいる人間の義務とかじゃないんですか?」
「義務にはしたかったよ、でも悪用への対策が決まらなかったんだ。その人間の善意を信じれるほど組織は甘くないってやつだね」
それで信頼おける人間に限り研修を受けることで、現場の負担を減らしていくシステムになったのだが。
「これを教えてもいいってことは、ほとんどのことは問題なく教えれるってことだから、リーダーは場合によっては忙しくなりすぎるおそれはあるけどもね」
「今はうちのパーティーを食わせることだけに集中したいので」
「そういうところが選ばれる理由じゃないかな、ああ、まあ、ボランティアというだけじゃわりが合わないのも知ってるしさ」
「でもボランティアにしたがっている人たちはいますよね」
「そりゃあね、あいつらはただで人を使うことしか考えてないんじゃないかなっていうのは感じるよね」
そういうところとは確実に仲が悪いと思われる台詞である。
「報酬はパーティーでいいの?」
「できれば」
「わかった、じゃあ、物品になるし、また私の好みになるけどもいいかな」
「ええ、何になるんですか?」
「宝飾品」
「はっ?」
「ああ、大丈夫、大丈夫、石とかは安いものだし、トータルでも安いんだ、ただちょっと育てたい職人がいたんでね」
「というわけでこのケースを渡します」
仕切りのついた宝飾品入れを四人に渡した。
「石がぶつからないように11個はいるものです、これに好きなものを選んでくださいだそうです」
「リーダーはどうしてこんな報酬を得てくるのかしら?」
「まあ、金目のものが残るならいいけどもさ」
「どんなのがあるんだろう」
「では店に入るぞ」
「いらっしゃいませ、ご連絡はいただいおりますので」
若いがこれは偏屈といった職人が店番を対応した。
(確かに腕はすごいね)
ただ売れてないので、材料を買うのも大変らしい。
「これ可愛い」
「おっ、いいやつ発見した」
パーティーメンバーの好みはあまりかぶらないと思っていたが、やはりかぶらないらしい。
「あなたは選ばないのですか?」
「こういうのは選びなれてないので、ああそうだ、では代わりにこの箱に似合うように選んでもらえますか?」
そういってリーダーが職人に宝石箱を渡したとき。
「それは…」
「リーダー」
魔法を使える二人が、頬笑むリーダーと、固まる職人を見た。
「わ、わ、私が選ぶのですか」
「やはりセンスはそちらの方が上かと」
「あああああああ」
「あれは何が起きてるの?」
「こういうのってさ、基本的に注文して作るから職人の好みって反映されないもんなんだよな、そこにリーダーがああいってみ?職人からすれば嬉しすぎて、あの職人もしかしてああいうの言われたのはじめてか、それは災難だな」
「リーダーに誉められると舞い上がるものね」
「そうなんだよな、俺らは慣れた、慣れても、えっ?そう?なんていってしまいたくなる時あるから、あれはもう…」
職人は宝石箱を飾るアクセサリーを悩んだために、数日待ってほしいと言われた。
「構いませんよ」
「ありがとう、ありがとう、必ずや良いものを選んで見せます」
後日リーダーたちはお店に取りに行くのだが。
「数日、お時間をかけて申し訳ありませんでした、今日の晩酌にでもお使いください」
そういってその間に用意した肉の干物とワインをカウンターにおいたあと。
「実は昨日、毒針に刺されたサメを助けまして、助けたサメからこちらをもらったんですよ」
汚いマジックバックから出てきたのは、合金であった。
「分析してもらったところ、買うと結構珍しいのと、こちらにあるよりかは素晴らしい職人の元にあった方がいいと思いますので、何をすれば何かしらにお使いください」
3ヶ月ほど節約をしても昨今の相場からは高値がついて買えないかもしれない、そんな合金インゴットを渡された。
「これはこれはありがたく」
「それでは宝石箱の方はこの後みんなで観賞させてさせていただきますので、失礼いたします」
そういってパーティーは店から出ていった。
(あの職人にとっては晴天に大病ぐらいの衝撃だろうな)
晴天に大病、晴天の霹靂と似たような使い方をするこちらでの諺。
食事もするということで、予約した個室で受け取った宝石箱の中身を見ると。
「すごいね」
「あれ、これなんだか」
ただすごいと誉めるリーダーとは、パーティーメンバーの温度差がある。
「ああ、そういうことね」
「リーダー、その中身はあん時店頭に出してなかったものがええっと、1、2、3、10かな、10が店頭になかったやつだ」
「えっ?そうなの?」
「この一つは覚えているが、後はなかったと思う、私の意見もそうだな、得したなリーダー」
「逆にあんなにたくさんあったのに、あの場にはなかったって言えるのがすごいよ」
「この辺は慣れだよ」
「リーダーが苦手なこともあるわよ」
「じゃあ、その時が来たらよろしくお願いするよ、あっ、注文は決まったかな」
「そうだ!」
「酒は飲んでもいいよな」
「酔いが回らない程度にね」
「すいませーん、注文いいですか!」
こうして、真昼の食事会が始まった。
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