浜薔薇の耳掃除

Toki Jijyaku 時 自若

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今日はネギメシがある

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「おっちゃんは落ち着くまで、うろちょろしたらダメ」
わかっとる。
「あれ、なんかあるんですか?」
「おっちゃんの名前な、Bの部分がな」
ビッテではなくバースなので。
「あっ!」
由来としては全く違うのだが、熱烈なファンの親子が浄水センターに見学に来た際に。
「今年もよろしく頼むで!」
名前のプレートを見たときに手を合わせたのである。
「それから、増えていってな」
低迷の際には低迷の際で、お供え物を用意する人も現れた。
「これで大変なのはおっちゃん以外のサメでな」
全然関係なくても同じ種類、兄弟か何かやろうということで、なんか…今の人、じゃがいも置いていったよなどがあったそうだ。
「今年は前回の時の教訓から、水中にレッドノーズっちゅう、あの屈強なサメもお手伝いに行くことになったそう」
「ああ、それはサメにしか出来ない仕事ですね」
「もう一週間ぐらい、うろうろしたり、ほらニュース、カメラを水面に向けると、おるやろ」
ただこのせいで、ますますおっちゃんがおる、これで間違いはないなも加速させてはいるそうだ。
「後、河川ザメは一匹おると、フィルター効果で水がきれいになる、だからあんなにザブザブサメがいたら、水もピカピカ間違いなし」
それでも飛び込んだ人間がケガや感染症が起きる、そうならないために。
「飛び込んだ人がいたら、こっちに運んで、ザブンとこちらの浴槽にいれてください」
「サッ」
それって大丈夫?人間、水中で呼吸できないでしょ?
「ポーション配合の水溶液の浴槽なので、むしろ頭から使ってくれないと困ります」
「サッ」
今回の盛り上がりは、サンタとレッドノーズのおかげで、現場の負担はかなり減ったとされるが。
「サンタ一人とサメ一匹が行方不明です」
「あっ、サメの方は帰ってきました」
「流されたのか?」
「ええっとですね、同じ個体なんですけども、なんか700才、そのぐらい生きてますね」
「はっ?」
「異世界に一緒にいたサンタと転移して、帰る方法探していたんですが、見つからなくて、未来に希望をかけて、時の魔法ピチピチハウスをサメにかけたそうでせ、同行していたサンタは寿命で死に、そこから帰る方法をずっと探してて、さっき過去の自分にアクセスすることによら、合体することによって戻ったと」
過去の自分と合体することで、未来に起きる異世界転移を防ぐことに成功したらしい。
「しかし、異世界転移したサンタの方にも転移して亡くなるまでの記憶が増えたので」
嫁と子供達とサメちゃんとの楽しい人生が、今頭の中にあり、それが現実には存在しないことに心が痛いです。
という状態になったそうだ。

河川ザメに限らず、ダンジョンも負けず劣らず、人間が理解できない状態を作り出す。
リーダーがダンジョンで槍の練習をしようと、届けを出そうとしたら。
「すいません、ただいまダンジョンは」
今まで確認されていない未知の出来事が起きてしまったのだという。
日本語が混ざっている言語で、亡霊が魔法に関しての授業をしていたらしく。
【撮影をします、手振れ防止機能はないので、授業終了までそのままでお願いします】
「この体制微妙にきついんだけども」
シャンプーモデルのAI、ユメトキボウの試験運用中に、遭遇した戦闘許可証持ちの青年は、見つかって荒事になった方が楽なんじゃないかな?と思ったという。

まっ、こういうこともあると、リーダーは気を取り直した。食事の時間ではないが、KCJの食堂で何かを食べてからにしようと思っていたところ。
「今日はネギメシがある!」
「あっ、それ、前に言ってた奴だろう?」
「そうそう、これが旨いのよ」
ネギメシ、正式メニュー名としては焼きネギ飯である。
「お客さん、タレと塩どうします?」
「やっぱりここはタレ」
おわかりだろうが、これは焼き鳥からヒントを得たもので、味も似てはいるが。
「旨い」
「ネギしかないとはいうが、バカにしたものじゃないだろう」
主役をはれるネギでなければ、これは完成しないメニューなのである。
表面は炙られ、噛んだことで、出てくる汁、それがご飯をかきこませる。
リーダーもそれを頼み、食器を片付けた後に、自分に何か連絡が来てないかチェックすふと、知己の商人から。
「目当ての品物かわからないのですが、一度ご覧になりますか?」
と手帳の話が来たので、今日はどこにいると場所を聞いてから、そちらに向かうことにする。
KCJの敷地内ではあるが、敷地内の本当にどこにいるのかは、その日その時による、これで商売になるのかと思うのだが。
「一人でやると安く出せるんですが、安全がどうしてもね」
この人もリーダーよりは強い、荷物を背負って危険地帯を歩けるぐらいには強いが、それでは休憩が入れれないのだという。
ニャー~
「ケットシーがああしていつもいてくれるようなら、油断しても平気ですしね」
そもそもKCJの敷地なので、そこまで荒くれものはいないとは思うのだが。
「念には念を、いい立地は手放してはいけませんから」
エスプレッソが似合うような苦い思い出でもあるのだろうか。
「あっ、話は戻しますね、いつもお買い求めいだたいているのは、大体こんな感じかなというイメージで、出物があったら揃えているんですが」
「助かってますよ」
「…そうですかね」
リーダーがそういうと、商人はあまり誉められ慣れてはいないのがわかる。
好感度が上がったようだ。
「ああ、ええっとそれで、今回は値段としてこちらもいいかな?ぐらいのものが手に入りまして」
手帳の名前は、Yanagiとkuwaである。
「これ、面白いですね」
「ですよね、私はいいと思いましたが…」
「ではいただきたいのですが」
「よろしいので?」
「はい、きっと仲間も喜ぶでしょう」
「ああ、予想より安めに入手できましたから、よろしければこれをどうぞ」
そういってメモ帳をくれたのだが、それもかなり装丁のいいカバーがついていた。
(この店はやっていけるんだろうか)
心配すると。
「こだわるためにやってるので、こだわれなくなったら終わりだと思ってるのと、値段もかなりお買い得にしてるんですが、それで偽物とかね、言われちゃって」
言いがかりではあるが、実はこの店はそれが多い。
「KCJの管理(主に名伏せ)職員が買い物に来てるお店なんですけどもね」
「こちらからはお客さんは選べませんからね」
ただやはりストレスはあるようで。
「今日は甘いもの食べよう」
理解あるお客さんとの会話の後、さらに癒すために、食堂で日替わりのケーキセットを紅茶で頼んだ。
「ストロベリーナッツスタイルにしますか?」
追加料金で、クルミやアーモンドにドライストロベリーを別皿で持ってくれるってさ。
「もちろんお願いします」
濃い目のチョコレートケーキに、ストロベリーナッツは、たまらないものがあった。



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