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地鶏キング
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KCJのとある支部の購買。
「もう時鐘堂支部っていいましょうよ」
こうミステリアスっていいよねっていう話だよ。
「まあ、たしかにこれからやることは少々ミステリアスですが」
道端のタンポポを見つけるぐらいの頻度で、河川ザメがうろうろしていたりする、KCJ支部。
「今日はラーメンを買おうと思います」
えっ?食堂あっちじゃ。
「そっちはあとで行くんですが、まずはこっちなんですよ」
ええ、何、なんか楽しそうなことしてるじゃないですか。
職員はそういって、表購買裏にやってきた。
前にKCJには、四種類の裏表表記で購買があるといっていたが、表購買のお得意先が買い物できるのは表購買裏である。
「ここに来れる条件は表購買でいくら買ったか、お店の人から良客と見なされていたかとか、いくつか条件があるようです」
なお、KCJは場所を貸しているだけなので、その条件にはタッチしておりません。
お客が来てもいらっしゃいませを言わない店員に、職員はお金を支払うと。
「合言葉は鳥の王様だ」
そういって食券を渡してくれた。
「お待たせしました」
今のはなんなんですか?
「あの店員さん、ラーメン屋チェーンの方でして」
なんというか、そうは見えないというか。
「ああ、関わっている部署が違いますからね、だから服装からして自由って感じでしょ」
お客さんに実際に出す前の試作品のメニューをこういう形で、販売しているのである。
「現実でなかなか合言葉はなんて台詞使いませんからね」
この表購買裏は、表購買の店員さんから聞かなければ場所が全くわからない。それこそ一ヶ所ではなく、基本KCJの敷地にあるがそうでない場合もある。
「いらっしゃいませ」
KCJ食堂にやってきた。
「鳥の王様で」
「地鶏キングお願いします」
「すいません、地鶏を炙りますので、お時間はかかりますがよろしいですか?」
「もちろん」
「こういうのが魅力なんですよ、KCJの職員、こだわっているのが好きですからね」
それはわかります、そして意外とリーズナブルだ。
「値段は、ほら管理いますし」
金はあってもなくても人生には楽しみは必要である。
「だから値段には驚かれるとは思いますけども、質が悪いものは表購買だとまずありませんね」
表購買裏は表になるかならないかの癖のあるものが多い。
「裏購買はKCJの職員か、戦闘許可証持ちでもないと買い物できませんし、裏購買裏にいたってはいくつかは知ってますが、あまり表に出せる話ではありませんし」
サメの歯あるよ、サメの歯、朝落ちたばかりだよ。
ちょうど良かった、古民家、結構地方で、それこそ蔵があるところを解体することになったんだけども、職人のガラス建具でいいものがあるんですよ。見たら、ちょっとちょっとそれ私に売ってくださいよっていって買ったんですがね、見てくださいよ、これ、いいでしょう。この後、おそらく骨董趣味のあの幹部さんくるから、逃したらそこにいくでしょうね。
トマト買ってかない、収穫期でね、安値なもんだから、えっ?買ってくれるの?ありがとう。
業者用の食品販売から骨董、サメの歯売り、休日ならばただ遊びに来るだけでも裏購買裏は楽しい。
「錦木くーん」
「どうしたんですか?課長、ガラス戸なんて」
「いや、素晴らしいよね、これ、なんていうのかな、職人の仕事でさ」
この課長さんは骨董の趣味があった。
「KCJは本部が海外なので、初期のKCJに海外から来た人たちはほぼ、骨董趣味がありましたからね」
仕事や教育は任せよ、ただ骨董の邪魔をしないでほしい。
「骨董好きって、日本や海外だけではないですよ」
そう、異世界にもいるので。
「まだ、異世界のものはこちらでは販売するにしても大変なんですが、向こうの貴族とか偉い人とか、献上品などの関係でこちらからはかなり買い物をしてますね」
この光輝く生地はなんていうの?オーロラ?オーロラってなに?
これはパーティーの主役であるうちの娘のドレスにしたい!
本当にKCJは上手くやる、場を用意するという部分をしっかりと抑えている、これなら売れなかった場合の赤字などを気にすることもない。
「損は嫌いですからね」
好きなやつはいるのかな?
「いえいえ、みなさんは損をするために私からは動いているようなものですから」
この名伏せの職員にはほとんどの人はそう見えるようだ。
「もう時鐘堂支部っていいましょうよ」
こうミステリアスっていいよねっていう話だよ。
「まあ、たしかにこれからやることは少々ミステリアスですが」
道端のタンポポを見つけるぐらいの頻度で、河川ザメがうろうろしていたりする、KCJ支部。
「今日はラーメンを買おうと思います」
えっ?食堂あっちじゃ。
「そっちはあとで行くんですが、まずはこっちなんですよ」
ええ、何、なんか楽しそうなことしてるじゃないですか。
職員はそういって、表購買裏にやってきた。
前にKCJには、四種類の裏表表記で購買があるといっていたが、表購買のお得意先が買い物できるのは表購買裏である。
「ここに来れる条件は表購買でいくら買ったか、お店の人から良客と見なされていたかとか、いくつか条件があるようです」
なお、KCJは場所を貸しているだけなので、その条件にはタッチしておりません。
お客が来てもいらっしゃいませを言わない店員に、職員はお金を支払うと。
「合言葉は鳥の王様だ」
そういって食券を渡してくれた。
「お待たせしました」
今のはなんなんですか?
「あの店員さん、ラーメン屋チェーンの方でして」
なんというか、そうは見えないというか。
「ああ、関わっている部署が違いますからね、だから服装からして自由って感じでしょ」
お客さんに実際に出す前の試作品のメニューをこういう形で、販売しているのである。
「現実でなかなか合言葉はなんて台詞使いませんからね」
この表購買裏は、表購買の店員さんから聞かなければ場所が全くわからない。それこそ一ヶ所ではなく、基本KCJの敷地にあるがそうでない場合もある。
「いらっしゃいませ」
KCJ食堂にやってきた。
「鳥の王様で」
「地鶏キングお願いします」
「すいません、地鶏を炙りますので、お時間はかかりますがよろしいですか?」
「もちろん」
「こういうのが魅力なんですよ、KCJの職員、こだわっているのが好きですからね」
それはわかります、そして意外とリーズナブルだ。
「値段は、ほら管理いますし」
金はあってもなくても人生には楽しみは必要である。
「だから値段には驚かれるとは思いますけども、質が悪いものは表購買だとまずありませんね」
表購買裏は表になるかならないかの癖のあるものが多い。
「裏購買はKCJの職員か、戦闘許可証持ちでもないと買い物できませんし、裏購買裏にいたってはいくつかは知ってますが、あまり表に出せる話ではありませんし」
サメの歯あるよ、サメの歯、朝落ちたばかりだよ。
ちょうど良かった、古民家、結構地方で、それこそ蔵があるところを解体することになったんだけども、職人のガラス建具でいいものがあるんですよ。見たら、ちょっとちょっとそれ私に売ってくださいよっていって買ったんですがね、見てくださいよ、これ、いいでしょう。この後、おそらく骨董趣味のあの幹部さんくるから、逃したらそこにいくでしょうね。
トマト買ってかない、収穫期でね、安値なもんだから、えっ?買ってくれるの?ありがとう。
業者用の食品販売から骨董、サメの歯売り、休日ならばただ遊びに来るだけでも裏購買裏は楽しい。
「錦木くーん」
「どうしたんですか?課長、ガラス戸なんて」
「いや、素晴らしいよね、これ、なんていうのかな、職人の仕事でさ」
この課長さんは骨董の趣味があった。
「KCJは本部が海外なので、初期のKCJに海外から来た人たちはほぼ、骨董趣味がありましたからね」
仕事や教育は任せよ、ただ骨董の邪魔をしないでほしい。
「骨董好きって、日本や海外だけではないですよ」
そう、異世界にもいるので。
「まだ、異世界のものはこちらでは販売するにしても大変なんですが、向こうの貴族とか偉い人とか、献上品などの関係でこちらからはかなり買い物をしてますね」
この光輝く生地はなんていうの?オーロラ?オーロラってなに?
これはパーティーの主役であるうちの娘のドレスにしたい!
本当にKCJは上手くやる、場を用意するという部分をしっかりと抑えている、これなら売れなかった場合の赤字などを気にすることもない。
「損は嫌いですからね」
好きなやつはいるのかな?
「いえいえ、みなさんは損をするために私からは動いているようなものですから」
この名伏せの職員にはほとんどの人はそう見えるようだ。
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