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怒りがにじみ出て斬撃を生み出す
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「大丈夫ですか?」
(こいつ、人を助けるだなんて、ちょろそうだな)
そう感じたからこそ、すぐに協力ではなくターゲットにしようとするそこのあなた。
(メッ)
(サッ)
河川ザメの兄妹が背後に回ってきてますよ。
しかも妹の方、お玉持ってるし、これはやる気ですよ…
警備さんがそれに気づいて。
「よろしければこちらで」
サービス業スマイル浮かべて、対応してくれた。
ヒュンヒュン
お玉を持つ、後ろ手、いや、後ろヒレが風を切っている。
「知らない人が来ちゃったから、ちょっと警戒しちゃったかな」
主人である管理所属名伏せ職員(情報を伏せるために老若男女か不明、音声を当てる場合は特定されないように毎回別の音声を当てること)
「じゃあ、なんか美味しいもの食べようか」
この主人は殺気をたてているサメ達でもそんななだめ方をするのである。
河川ザメのメス、書類上では「河川ザメのメ」、口頭だとお嬢さん、お嬢さん達はこのぐらい気が荒いので、人の元で仕事をするとなると場所が限られてくる。
先日、休日にもこんなことがあった。
主人が部屋でくつろいでいると。
ドンガラガッシャン!
すごい音がした。
「何、何事」
主人は過去の経験から、嫌な予感がよぎるが。
「メッ」
台所でひっくり返したらしい。
「ああ、良かった、大丈夫?」
壊れたものがないか確認したり、掃除を手伝う。
主人は、この時なんで庭へ出る窓、はきだし窓が空いていることには、風もなくカーテンもなかったため気づかなかった。
ビクン
明らかに人ではない腕。人が想像する魔物のような姿、形をしたものは兄ザメが庭仕事をしている所に飛んできた。
切り飛ばしたのは妹ザメである。
主人はここ最近人でも人以外にも狙われやすくなっていて、この腕はいきなりヌッと現れた。
まるで確認するように手探りしているときに、その隙を逃すわけがないだろう、妹ザメが襲いかかるが、さすがに向こうは向こうで異世界にちょっかいを出そうとするぐらいには強い、お玉直撃は避けたものの。
怒りがにじみ出て斬撃を生み出す。
ただ初めての斬撃だったために、そのまま妹ザメは台所でバランスを崩したのである。
それがあの音で、主人の部屋にも聞こえた。
「これはどっち」
「メッ」
後ろから主人と妹の声は聞こえる。
ツンツン
兄ザメは持っている庭道具で、その腕をつついた。
この庭道具はサメも使いやすい合金で作られたもので、サメ用品を中心に扱う、サメも人もどっちもうれしい、サメホッと株式会社製のものである。
ビクン
まだ生きている。
「サッ」
こういうとき困るんだよな。わざと握らせて離さない状態にしたほうが安全なんだが、お気に入りの木の棒を使うか、でもなお気に入りなんだよな。
握りつぶされるという、強度も足りないのだが、お気に入りの木の棒の心配をしていた。
「サッ」
あるじゃん、ちょうどいいものが。
それは今、手に、いやヒレに持つ庭道具である。
サメの力にも耐えれる軽量合金なので、これならばとソ~と柄を掌に向けると。
バグン!
末期の力で、柄を握りつぶさんばかりに握りしめ…動かなくなった。
「サッ」
ミッション終了!
んじゃ、警備に届けるか。
魔物の手がついた庭道具を担いで歩くと、それをすぐに見つけた職員から。
「それじゃあ、ダメだから、はい、まずはそれおろして」
兄ザメは指示に従う。
「はい、警戒したままこっちきて、警備呼ぶから、ただ警備が来る前に何かあったらよろしくね、僕は弱いから、…あっ、もしもし警備、不法侵入した魔物がいるんだけども」
「サッ」
「本体はそのまま逃げたらしいんだけども、切り落とした腕があるんだ」
「サッ」
「厄介そうだから金属の柄をわざと握らせて、うん、握りっぱなし、それでサメのお兄さんが今警戒しているけども、早く来てください」
そこから警備が。
「通報はここですか」
と来るまでの間、戦闘力をもたない一般の職員は緊張しっぱなしであった。
「さすがKCJ、不思議なこと経験してみたいあなたにピッタリっていうだけはある」
この職員が応募したときのキャッチコピー。
「ただもっと安全な不思議な方がいいな」
そういって魔物の腕を見た。
もう動かないはずなのに、作り物には見えない不気味な生命力を感じた。
(こいつ、人を助けるだなんて、ちょろそうだな)
そう感じたからこそ、すぐに協力ではなくターゲットにしようとするそこのあなた。
(メッ)
(サッ)
河川ザメの兄妹が背後に回ってきてますよ。
しかも妹の方、お玉持ってるし、これはやる気ですよ…
警備さんがそれに気づいて。
「よろしければこちらで」
サービス業スマイル浮かべて、対応してくれた。
ヒュンヒュン
お玉を持つ、後ろ手、いや、後ろヒレが風を切っている。
「知らない人が来ちゃったから、ちょっと警戒しちゃったかな」
主人である管理所属名伏せ職員(情報を伏せるために老若男女か不明、音声を当てる場合は特定されないように毎回別の音声を当てること)
「じゃあ、なんか美味しいもの食べようか」
この主人は殺気をたてているサメ達でもそんななだめ方をするのである。
河川ザメのメス、書類上では「河川ザメのメ」、口頭だとお嬢さん、お嬢さん達はこのぐらい気が荒いので、人の元で仕事をするとなると場所が限られてくる。
先日、休日にもこんなことがあった。
主人が部屋でくつろいでいると。
ドンガラガッシャン!
すごい音がした。
「何、何事」
主人は過去の経験から、嫌な予感がよぎるが。
「メッ」
台所でひっくり返したらしい。
「ああ、良かった、大丈夫?」
壊れたものがないか確認したり、掃除を手伝う。
主人は、この時なんで庭へ出る窓、はきだし窓が空いていることには、風もなくカーテンもなかったため気づかなかった。
ビクン
明らかに人ではない腕。人が想像する魔物のような姿、形をしたものは兄ザメが庭仕事をしている所に飛んできた。
切り飛ばしたのは妹ザメである。
主人はここ最近人でも人以外にも狙われやすくなっていて、この腕はいきなりヌッと現れた。
まるで確認するように手探りしているときに、その隙を逃すわけがないだろう、妹ザメが襲いかかるが、さすがに向こうは向こうで異世界にちょっかいを出そうとするぐらいには強い、お玉直撃は避けたものの。
怒りがにじみ出て斬撃を生み出す。
ただ初めての斬撃だったために、そのまま妹ザメは台所でバランスを崩したのである。
それがあの音で、主人の部屋にも聞こえた。
「これはどっち」
「メッ」
後ろから主人と妹の声は聞こえる。
ツンツン
兄ザメは持っている庭道具で、その腕をつついた。
この庭道具はサメも使いやすい合金で作られたもので、サメ用品を中心に扱う、サメも人もどっちもうれしい、サメホッと株式会社製のものである。
ビクン
まだ生きている。
「サッ」
こういうとき困るんだよな。わざと握らせて離さない状態にしたほうが安全なんだが、お気に入りの木の棒を使うか、でもなお気に入りなんだよな。
握りつぶされるという、強度も足りないのだが、お気に入りの木の棒の心配をしていた。
「サッ」
あるじゃん、ちょうどいいものが。
それは今、手に、いやヒレに持つ庭道具である。
サメの力にも耐えれる軽量合金なので、これならばとソ~と柄を掌に向けると。
バグン!
末期の力で、柄を握りつぶさんばかりに握りしめ…動かなくなった。
「サッ」
ミッション終了!
んじゃ、警備に届けるか。
魔物の手がついた庭道具を担いで歩くと、それをすぐに見つけた職員から。
「それじゃあ、ダメだから、はい、まずはそれおろして」
兄ザメは指示に従う。
「はい、警戒したままこっちきて、警備呼ぶから、ただ警備が来る前に何かあったらよろしくね、僕は弱いから、…あっ、もしもし警備、不法侵入した魔物がいるんだけども」
「サッ」
「本体はそのまま逃げたらしいんだけども、切り落とした腕があるんだ」
「サッ」
「厄介そうだから金属の柄をわざと握らせて、うん、握りっぱなし、それでサメのお兄さんが今警戒しているけども、早く来てください」
そこから警備が。
「通報はここですか」
と来るまでの間、戦闘力をもたない一般の職員は緊張しっぱなしであった。
「さすがKCJ、不思議なこと経験してみたいあなたにピッタリっていうだけはある」
この職員が応募したときのキャッチコピー。
「ただもっと安全な不思議な方がいいな」
そういって魔物の腕を見た。
もう動かないはずなのに、作り物には見えない不気味な生命力を感じた。
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