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ケットシーの手口
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操作ミスして、作品の下書きが何本か消えてしまいましたが、覚えてないので新しく書き直します。
KCJの整備部が昔…
「どうもな、おやっさんがな、引退するって言ってきかないんだよ」
「手元が見えづらいとかか」
年だからやめる!とかはいうのだが。
「やだ」
頑固ジジイには孫のような頑固な若者がそういった。
「まだ仕事できるだろうが、できることをしてくれよ」
「やだ」
そこに頑固なジジイは自分を曲げなかった。
「それが三年ぐらい続いたんですよ」
周囲からはまたやってら、元気だなぐらいの風物詩になっていたのだが、頑固なジジイの耳に。
「えっ」
訃報が入ったのだ。
幼馴染みのこれまたジジイがいて、同じ職人の道にいたもんだから、酒を止められるまでは一緒に飲んでいたぐらいの仲だ。
そのジジイの息子が、跡継ぎが亡くなったというのだ。
奥さんとまだ小さい子供を残したまま。
「元気か?」
「こんなときにかける言葉じゃねえよ、ちったぁ気を使え」
「これからどうする気だ?」
「長生きしなきゃなんねえ、死ねなくなった」
その話をした後から、おやっさんは思うところがあったようで。
「前に言ってた拡大鏡、あれ貸してくれ」
それを使って仕事をすると、いつもと勝手が違うとか、手が遅くてしょうがねえとかいってたのに。
「これ使って、いい仕事をしてみせらぁ、だから待て、覚えてみる」
と言い出した。
それに反対する仲間はなく。
「あっ、お前、容赦ねえな、仕事モリモリ寄越しやがって」
「できることはやってくださいよ」
「か~!もう引退しておきゃ良かった」
「家にいても何するんです?」
「それ言われると弱い」
奥さんも笑いながら、コーヒーをポットで持ってきてくれたりした。
「その時に作業用の拡大鏡などがあれば、定年退職の年齢、今は違いますが、高齢になっても働きやすいとか、サポートすればいいという考えで、KCJはなっておりまして」
給料は働きはじめてから、どんどん上がっていくシステムになっている。
「これは管理のせいもありますね」
管理が利益をまた作ったんで、このままにしておくとなんですから、ボーナスつけますという形にしてくる。
「最初の説明ではボーナスは二回ですだったんですがね、それ以上ある場合とないときはあります、ご了承ください」
という説明があったのだが、ない時が近年ではないようだ。
「管理の名前を伏せられた職員のみなさんって、思い詰めたように利益出さなくちゃいけないってなるんですよね」
それを顔だしの管理の職員が上手く止めています。
「えっ?だってお金稼げないと、ボクニカチハナクナッテシマウ」
「はい、休憩させて、それでもダメな場合はヒーラーお願いします」
ガラガラガラ
「まあ、そんな感じですね」
KCJに来る前から彼ら彼女らはお金を稼ぐことになった。
「上手く行きすぎたんだすよ、人並み以上に稼いだ、そしたら、家族が離さなくなってしまった」
その時その子達は家族というよりは金蔓で。
「余計なこと考えなくていいんだよ」
外とも接点を作らせなくなるんだが、そこはそこで、また利益を出させなくてはならないから、利益に繋がると踏めば交流はさせた。
「KCJに来る職員の場合は、元そういう子、現職員があっ!って感じで発見するんですよ、ただその発見して、自分の意見を口にするような原因となった職員なんかは、その家族に恨まれてますね」
お前が余計なことをいったから、あいつは逆らうようになったんだ!
責任をとれ、責任を!
いや、責任じゃない、まずは土下座しろ、土下座。
「エスカレートするんですけども、まあ、対応も手慣れてますからね」
こいつ、滅茶苦茶弱いのに何をいっているんだろうか?
「これがですね、対応を変えるきっかけの事件もありまして」
こういう文句を言った相手が、外部から来賓でしかも教育に熱心な立場のある方でございました。
「KCJ最大の危機かなぐらい、当時の職員は焦ったと思いますが、今はそれより上が起きましたし」
ニンゲンは弱々だから守護らねば!がそれより上に当たります。
「あそこまで失礼なことをしてやっと、はい、そういうことしたら、ダメって言うか、もう向こうの言い分聞かない、そのまま処理できるようになったんですよ」
ただそういう家族の元で育ち、才能を発芽させてしまったタイプは、今でも苦しむと言うか、考えたが枯れている。
「目標とかあまり持てない、でも利益が出ることはしないといけないから、それだけはやる、ただ自分の楽しみって何かわからないって感じですね」
そういうときKCJの強みと言えば。
「ケットシーにはそんなことは関係ないですからね」
ピョン
トラ柄ケットシーが跳ねた。
「えっ?どっから入ったの!」
くっくっくっ、バカめ最初から潜んでいたのさ!
そこで追いかけていたりすると。
「さっきまで結構落ち込んでいたのに、落ち込ませてくれないんだよ」
確保されたケットシーの目、カメラ目線で光ったような気がするが…たぶんこれは狙ってるな。
このままブラッシングしてほしいとごろんとされ、膝の上でそのまま寝てしまったりとやりたい放題。
「しょうがないな」
これですよ、これ、これがケットシーの手口なんですよ。
「春ちゃんの理容室か、浜薔薇に行こうかって思ったのに」
これは由々しき問題ですよ、商売上がったりになってしまう!そして見てください、二店の商売敵、相手はチョロいと思ってか、グーグーイビキかきはじめましたよ。
これはさらなるサービスの向上を勤めなければ、お客さんがいなくなってしまう、二店のさらなる技の応酬お待ちしております!
そして、くらえ!自堕落のツボ!
KCJの整備部が昔…
「どうもな、おやっさんがな、引退するって言ってきかないんだよ」
「手元が見えづらいとかか」
年だからやめる!とかはいうのだが。
「やだ」
頑固ジジイには孫のような頑固な若者がそういった。
「まだ仕事できるだろうが、できることをしてくれよ」
「やだ」
そこに頑固なジジイは自分を曲げなかった。
「それが三年ぐらい続いたんですよ」
周囲からはまたやってら、元気だなぐらいの風物詩になっていたのだが、頑固なジジイの耳に。
「えっ」
訃報が入ったのだ。
幼馴染みのこれまたジジイがいて、同じ職人の道にいたもんだから、酒を止められるまでは一緒に飲んでいたぐらいの仲だ。
そのジジイの息子が、跡継ぎが亡くなったというのだ。
奥さんとまだ小さい子供を残したまま。
「元気か?」
「こんなときにかける言葉じゃねえよ、ちったぁ気を使え」
「これからどうする気だ?」
「長生きしなきゃなんねえ、死ねなくなった」
その話をした後から、おやっさんは思うところがあったようで。
「前に言ってた拡大鏡、あれ貸してくれ」
それを使って仕事をすると、いつもと勝手が違うとか、手が遅くてしょうがねえとかいってたのに。
「これ使って、いい仕事をしてみせらぁ、だから待て、覚えてみる」
と言い出した。
それに反対する仲間はなく。
「あっ、お前、容赦ねえな、仕事モリモリ寄越しやがって」
「できることはやってくださいよ」
「か~!もう引退しておきゃ良かった」
「家にいても何するんです?」
「それ言われると弱い」
奥さんも笑いながら、コーヒーをポットで持ってきてくれたりした。
「その時に作業用の拡大鏡などがあれば、定年退職の年齢、今は違いますが、高齢になっても働きやすいとか、サポートすればいいという考えで、KCJはなっておりまして」
給料は働きはじめてから、どんどん上がっていくシステムになっている。
「これは管理のせいもありますね」
管理が利益をまた作ったんで、このままにしておくとなんですから、ボーナスつけますという形にしてくる。
「最初の説明ではボーナスは二回ですだったんですがね、それ以上ある場合とないときはあります、ご了承ください」
という説明があったのだが、ない時が近年ではないようだ。
「管理の名前を伏せられた職員のみなさんって、思い詰めたように利益出さなくちゃいけないってなるんですよね」
それを顔だしの管理の職員が上手く止めています。
「えっ?だってお金稼げないと、ボクニカチハナクナッテシマウ」
「はい、休憩させて、それでもダメな場合はヒーラーお願いします」
ガラガラガラ
「まあ、そんな感じですね」
KCJに来る前から彼ら彼女らはお金を稼ぐことになった。
「上手く行きすぎたんだすよ、人並み以上に稼いだ、そしたら、家族が離さなくなってしまった」
その時その子達は家族というよりは金蔓で。
「余計なこと考えなくていいんだよ」
外とも接点を作らせなくなるんだが、そこはそこで、また利益を出させなくてはならないから、利益に繋がると踏めば交流はさせた。
「KCJに来る職員の場合は、元そういう子、現職員があっ!って感じで発見するんですよ、ただその発見して、自分の意見を口にするような原因となった職員なんかは、その家族に恨まれてますね」
お前が余計なことをいったから、あいつは逆らうようになったんだ!
責任をとれ、責任を!
いや、責任じゃない、まずは土下座しろ、土下座。
「エスカレートするんですけども、まあ、対応も手慣れてますからね」
こいつ、滅茶苦茶弱いのに何をいっているんだろうか?
「これがですね、対応を変えるきっかけの事件もありまして」
こういう文句を言った相手が、外部から来賓でしかも教育に熱心な立場のある方でございました。
「KCJ最大の危機かなぐらい、当時の職員は焦ったと思いますが、今はそれより上が起きましたし」
ニンゲンは弱々だから守護らねば!がそれより上に当たります。
「あそこまで失礼なことをしてやっと、はい、そういうことしたら、ダメって言うか、もう向こうの言い分聞かない、そのまま処理できるようになったんですよ」
ただそういう家族の元で育ち、才能を発芽させてしまったタイプは、今でも苦しむと言うか、考えたが枯れている。
「目標とかあまり持てない、でも利益が出ることはしないといけないから、それだけはやる、ただ自分の楽しみって何かわからないって感じですね」
そういうときKCJの強みと言えば。
「ケットシーにはそんなことは関係ないですからね」
ピョン
トラ柄ケットシーが跳ねた。
「えっ?どっから入ったの!」
くっくっくっ、バカめ最初から潜んでいたのさ!
そこで追いかけていたりすると。
「さっきまで結構落ち込んでいたのに、落ち込ませてくれないんだよ」
確保されたケットシーの目、カメラ目線で光ったような気がするが…たぶんこれは狙ってるな。
このままブラッシングしてほしいとごろんとされ、膝の上でそのまま寝てしまったりとやりたい放題。
「しょうがないな」
これですよ、これ、これがケットシーの手口なんですよ。
「春ちゃんの理容室か、浜薔薇に行こうかって思ったのに」
これは由々しき問題ですよ、商売上がったりになってしまう!そして見てください、二店の商売敵、相手はチョロいと思ってか、グーグーイビキかきはじめましたよ。
これはさらなるサービスの向上を勤めなければ、お客さんがいなくなってしまう、二店のさらなる技の応酬お待ちしております!
そして、くらえ!自堕落のツボ!
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