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マスク ド シャンプーことアンセルモさん。
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「昨日蘆根さんにがっつりとマッサージしてもらった会員なんだけども、朝食からご飯が足りなくなった」
「体が目覚めてますね」
「夜中にあの定期的に獣が騒ぐのはやめてほしい」
「自分も蘆根さんにマッサージしてもらったら、なるかな」
「なるぞ」
「なるなる」
「後、舌が鋭敏になる」
「は?」
「何それ」
「昨日のマッサージの人とは違うんだけどもさ、こっちの場合は、いつも食べているものが古く、いや、KCJの炊き出しとかと比べちゃうと、半額とか、安いの重視して食べているからなんだけども、そういうのがちょっとあれ?なんかおかしいなになったんだ」
「味覚が鋭くなった?」
「そう、それ、トマトの熟れ具合が気になったり、魚が…でもさ、KCJの炊き出し食べるときは何も感じないから、鮮度とか質なんだと思うけどもね」
「KCJの炊き出しはすごい、あのクオリティは他にいけなくなる」
「おっちゃんの同僚さんに聞いたけども、だから都市部のKCJの支部ではできなかったりするんでしょ、他に飲食店あるから」
「道路の問題もあるってさ、こっちは土地あるからな」
「そういえばワンルーム二万切っても見つからないから、家電つけた物件出たって本当?」
「ええ、そうなの、それは…もうさ、大丈夫じゃないじゃん」
「スーパーも無くなってるし、車ないとどこにもいけないよな」
「浜薔薇支部のおかげであの辺はまだ必要なものが買えるから」
コンビニとも協力してるので、オーナーもよろしくね!といってるそうだ」
『ここは浜薔薇の耳掃除です』
「最初イホ デ ニコラスって聞いたときは、ハルちゃんがプロレスラーデビューするのかと思ったよ、ほら、おじさんプロレス大好きだから、フラメンコなのか」
この人は整備部所属で、よく春隣の送り迎えをしてくれる。
「理容室経由、整備部行き発車します」
大人も乗れるケットシーに春隣をのっけて、移動させてくれるのだ。
理容室についてから調べた。
ほほう、メキシコ系のプロレスラーというのは○○の息子、○○の子というリングネームをつけ、これなら確かにプロレスラーと間違われるだろう。
紙を楕円に切る。
そこにアルミホイルを当てて、カットした後に。
ビシ!
目潰し、いやこれは目の部分に穴をあけているのだ。
ホッチキスで止める。
それをカポッと顔にあて、鏡を見る。
プロレスラー イホ デ ニコラスの誕生である。
その日は午後から避難訓練があり、放送が流れてから、職員の指示に従って移動を始めるが、あれあれ、理容室の店主春隣の姿は見えないな、代わりにいるのはプロレスラー イホ デ ニコラス、そして隣にいるのは…
「以上ですが、何か質問は」
職員が並んでいる同僚たちを見ると、覆面をかぶっている者がいたので。
「初めて参加になりました、タキ先生は何かありますか?」
「私はタキ先生ではない!」
これは話術で上手く返しようがない。初手が否定から入った。
(あの人は今度タッグマッチで一緒に組む相手を探している、神の兜という意味を持つリングネームのアンセルモさんだそうだ)
ここにとてもいい目をしているレスラーがいると知り、訪ねたところ避難訓練が始まったのだから、タキ先生ではないぞ!
「タ…アンセルモさん、何かありますでしょうか?」
思わず敬語になる。
「避難訓練は『お・か・し』その精神を見事に体現した素晴らしい訓練だった、これは有事の際でも安心だろう、今後もその精神を忘れずに何かあったら職員の指示に従ったほしい」
「以上で避難訓練を終わりにしたいと思います」
タ…アンセルモさんが、総評を述べたので、言うことがなくなった。
『マスク ド シャンプー来店イベント』
浜薔薇にもこんなポスターが貼られたが、マスク ド シャンプーはタ…アンセルモさんの別名でもある。
「製作はKCJの広報です」
リングも何故か整備部が作ってくれて。
「タ…アンセルモさんとプロレスしてたんですよ」
「このマスクって先生の私物ですか?」
蘆根がポスター持ってきた波里に聞く。
「みたいですね」
いいマスク職人が昔いてな、作ってもらったんだ。
「まずいいマスク職人に出会うきっかけがない」
「そうですね、どこにいるんでしょうね」
神奈川にはいるといいます。
「それで店主さんも来ると」
ポスターには謎のゲストありと、黒塗りなのだがシルエットは河川ザメ、親しい人が見ると、春隣とわかる難易度。
「もう少し難しくしたほうが」
「こういうのはベタな方がいいんですって」
波里の力説に蘆根はそう?となった。
「現在イホ デ ニコラスのマスクは整備部が作ってますので、出来上がってからのお楽しみということで」
これはただの面白半分ではない理由もある。
「災害時に、店主がどこにいるのか、こちらで把握するためのものですね」
何かあったら探すため、タグをつけます。
「それとマスクは息苦しさなどの改善にワイヤーフレームを入れますので、それが落下物から保護に。…ええっとですね、河川ザメ自体は丈夫で怪我をしないのですが、落ちてきたものが当たって、それがどこに跳ね返るかわからない弾力があるので」
当たったら下に落ちるようにしないと、二次災害になる。
ぼよん!
「後、イホ デ ニコラスは正義のルチャードラ(レスラーのこと)なので、マスクをつけているときはいつもより元気に返事をしますから」
避難の時こそ、元気大事!
ただそのマスクの仕様を知ったアンセルモさんは。
「私にも作ってくれないか」
次のタッグマッチで御披露目したい。
整備部のプロレス好きは何人かいて。
「そういわれちゃうとな」
「アンセルモさんに言われると弱いな」
そのままデザインのスケッチを何枚か書いたという。
「聞いたか!浜薔薇にマスク ド シャンプーが来店するってさ!」
「行けるやつレボート頼む、俺は仕事だ」
「今から楽しみだ」
喜ぶファンクラブ。
「タキ先生は本当に何をしているんですか」
呆れる傑に。
「カッカッカッ」
大笑いのタモツ。
「すいません、うちのお父さんが」
「お父さん?違う、アンセルモさんだ」
そこにケットシーが自由気ままにしていたり、とても賑やかである、それを見て蘆根は心の底から楽しかった。
「体が目覚めてますね」
「夜中にあの定期的に獣が騒ぐのはやめてほしい」
「自分も蘆根さんにマッサージしてもらったら、なるかな」
「なるぞ」
「なるなる」
「後、舌が鋭敏になる」
「は?」
「何それ」
「昨日のマッサージの人とは違うんだけどもさ、こっちの場合は、いつも食べているものが古く、いや、KCJの炊き出しとかと比べちゃうと、半額とか、安いの重視して食べているからなんだけども、そういうのがちょっとあれ?なんかおかしいなになったんだ」
「味覚が鋭くなった?」
「そう、それ、トマトの熟れ具合が気になったり、魚が…でもさ、KCJの炊き出し食べるときは何も感じないから、鮮度とか質なんだと思うけどもね」
「KCJの炊き出しはすごい、あのクオリティは他にいけなくなる」
「おっちゃんの同僚さんに聞いたけども、だから都市部のKCJの支部ではできなかったりするんでしょ、他に飲食店あるから」
「道路の問題もあるってさ、こっちは土地あるからな」
「そういえばワンルーム二万切っても見つからないから、家電つけた物件出たって本当?」
「ええ、そうなの、それは…もうさ、大丈夫じゃないじゃん」
「スーパーも無くなってるし、車ないとどこにもいけないよな」
「浜薔薇支部のおかげであの辺はまだ必要なものが買えるから」
コンビニとも協力してるので、オーナーもよろしくね!といってるそうだ」
『ここは浜薔薇の耳掃除です』
「最初イホ デ ニコラスって聞いたときは、ハルちゃんがプロレスラーデビューするのかと思ったよ、ほら、おじさんプロレス大好きだから、フラメンコなのか」
この人は整備部所属で、よく春隣の送り迎えをしてくれる。
「理容室経由、整備部行き発車します」
大人も乗れるケットシーに春隣をのっけて、移動させてくれるのだ。
理容室についてから調べた。
ほほう、メキシコ系のプロレスラーというのは○○の息子、○○の子というリングネームをつけ、これなら確かにプロレスラーと間違われるだろう。
紙を楕円に切る。
そこにアルミホイルを当てて、カットした後に。
ビシ!
目潰し、いやこれは目の部分に穴をあけているのだ。
ホッチキスで止める。
それをカポッと顔にあて、鏡を見る。
プロレスラー イホ デ ニコラスの誕生である。
その日は午後から避難訓練があり、放送が流れてから、職員の指示に従って移動を始めるが、あれあれ、理容室の店主春隣の姿は見えないな、代わりにいるのはプロレスラー イホ デ ニコラス、そして隣にいるのは…
「以上ですが、何か質問は」
職員が並んでいる同僚たちを見ると、覆面をかぶっている者がいたので。
「初めて参加になりました、タキ先生は何かありますか?」
「私はタキ先生ではない!」
これは話術で上手く返しようがない。初手が否定から入った。
(あの人は今度タッグマッチで一緒に組む相手を探している、神の兜という意味を持つリングネームのアンセルモさんだそうだ)
ここにとてもいい目をしているレスラーがいると知り、訪ねたところ避難訓練が始まったのだから、タキ先生ではないぞ!
「タ…アンセルモさん、何かありますでしょうか?」
思わず敬語になる。
「避難訓練は『お・か・し』その精神を見事に体現した素晴らしい訓練だった、これは有事の際でも安心だろう、今後もその精神を忘れずに何かあったら職員の指示に従ったほしい」
「以上で避難訓練を終わりにしたいと思います」
タ…アンセルモさんが、総評を述べたので、言うことがなくなった。
『マスク ド シャンプー来店イベント』
浜薔薇にもこんなポスターが貼られたが、マスク ド シャンプーはタ…アンセルモさんの別名でもある。
「製作はKCJの広報です」
リングも何故か整備部が作ってくれて。
「タ…アンセルモさんとプロレスしてたんですよ」
「このマスクって先生の私物ですか?」
蘆根がポスター持ってきた波里に聞く。
「みたいですね」
いいマスク職人が昔いてな、作ってもらったんだ。
「まずいいマスク職人に出会うきっかけがない」
「そうですね、どこにいるんでしょうね」
神奈川にはいるといいます。
「それで店主さんも来ると」
ポスターには謎のゲストありと、黒塗りなのだがシルエットは河川ザメ、親しい人が見ると、春隣とわかる難易度。
「もう少し難しくしたほうが」
「こういうのはベタな方がいいんですって」
波里の力説に蘆根はそう?となった。
「現在イホ デ ニコラスのマスクは整備部が作ってますので、出来上がってからのお楽しみということで」
これはただの面白半分ではない理由もある。
「災害時に、店主がどこにいるのか、こちらで把握するためのものですね」
何かあったら探すため、タグをつけます。
「それとマスクは息苦しさなどの改善にワイヤーフレームを入れますので、それが落下物から保護に。…ええっとですね、河川ザメ自体は丈夫で怪我をしないのですが、落ちてきたものが当たって、それがどこに跳ね返るかわからない弾力があるので」
当たったら下に落ちるようにしないと、二次災害になる。
ぼよん!
「後、イホ デ ニコラスは正義のルチャードラ(レスラーのこと)なので、マスクをつけているときはいつもより元気に返事をしますから」
避難の時こそ、元気大事!
ただそのマスクの仕様を知ったアンセルモさんは。
「私にも作ってくれないか」
次のタッグマッチで御披露目したい。
整備部のプロレス好きは何人かいて。
「そういわれちゃうとな」
「アンセルモさんに言われると弱いな」
そのままデザインのスケッチを何枚か書いたという。
「聞いたか!浜薔薇にマスク ド シャンプーが来店するってさ!」
「行けるやつレボート頼む、俺は仕事だ」
「今から楽しみだ」
喜ぶファンクラブ。
「タキ先生は本当に何をしているんですか」
呆れる傑に。
「カッカッカッ」
大笑いのタモツ。
「すいません、うちのお父さんが」
「お父さん?違う、アンセルモさんだ」
そこにケットシーが自由気ままにしていたり、とても賑やかである、それを見て蘆根は心の底から楽しかった。
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