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目指せ1500キロ
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浜薔薇の店内はいつもちょうどいい室温が保たれている。
日本には理容師という資格がある。
簡単に言えば髪を切る職業だが、誰かに髪を切ってもらう、髭を剃ってもらう、耳を掃除してもらうというのは大変気持ちがいいもので、それこそ毎日でもやってもらいたい。
そんな腕を持つ人間というのはいるもので、あまりの上手さに思い出すだけでも、また行きたくなる。
特にこんな雨の日、ジメジメしているのだから、さっぱりしたいというのが私の本音である。
なんて雑誌の記事を読んでいたら、自分の番が来たようだ。
三日前マッサージに来たが、また来ちゃいました。
乾燥してひび割れたところも、浜薔薇おすすめのクリームつけたら、よくなったし、無くなるまではこれマメに使おうって感じ。
さすがにマッサージまではできなかった。
(自宅でマッサージするのは大変だってわかったから)
まず室温、一昨日ははちょっと寒かった。
マッサージしやすい格好になるのは寒いなってことでやめてしまった。
昨日は爪が伸びてた、爪やすりが面倒くさいなって思ったら、眠くなった。
(はい、とんでもなく自分はダメですね)
振り替えるとダメなところしか出てこないよ。
元々値段もお手頃なのだが、自宅でやってみて初めて、浜薔薇ってとんでもないお店なのかもしれないと思った。
先日結婚したというリーヤンケング先生は、蘆根のマッサージの先生の一人からは、マッサージの他に店の作り方も教わった。
「お客さんは疲れているから、現実を忘れさせなきゃダメ、だから生活音はなるべく入らないようにする」
そのために浜薔薇のリフォームというのはお金がかかった方なのだ。
タモツ先生と奥さんの時代より、店の中は静かな作りになってる。
「その時はマッサージはそのうちにやるかぐらいだったからな」
しかしタモツが腕っていうのは使いながら学ぶものよということで、協力するから本腰を入れてくれと言われた。
お言葉に甘えて今がある。
シャンプー応援隊として働きに来てくれる人たちの中にも、マッサージを覚えたいという人がいる。
「勉強はしているんですが、指が痛くなりました」
「どういうやり方で?」
「動画に出てたやつなんですけども」
「見せて」
「えっ?はい、わかりました」
急いで動画を用意して、蘆根は視聴する。
「これは指を鍛えてないと痛くなるから、最初は真似じゃなくて、自分が辛くならないやり方でツボを押していった方がいいよ」
蘆根はお客さんがいないときは、イツモをひたすら揉んでいたぐらいである。
スッ
店内に影が入る、窓にイツモが現れて、日差しを遮る。
「第一間接を使ってくださいと教えられたりするが、痛いなら無理してやらない方がいいかなと俺は思う」
「次は俺が質問していいですか?」
「どうぞ」
「どうやったらあそこまで熱心なお客さんたち捕まえられるんですか?」
「かっかっかっ」
タモツはそれを聞いて笑った。
「俺も聞きたい」
「答えになってないですよ」
「イツモがきっかけだけどもさ」
店の前にイツモがいて、通りすがりの人たちを見かけては、ごろんと横になった。
「当り屋ならぬ、もふり屋ですね」
「もふり屋!」
その単語が蘆根のツボに入った。
「そっかイツモお前、もふり屋だったのか」
しかしイツモはその単語が好きではなかったのか、窓から降りてしまった。
「でもな、真面目に答えると、ホテルとかで働いてたから、そこで働いていると、独立したとき、お客さんはついてくるんだよ」
遠方から訪ねてきたりします。
「ただホテルは本当に忙しいからな」
連休は休めないと思ってくださいという世界。
「体力があるうちはおすすめする」
「それこそ自分にマッサージですね」
「そう、でもな、自分にマッサージする場合な、注意点がある」
「なんですか」
「効きすぎる時がある」
あまりにも疲れたなということでマッサージをします、体が回復のために寝過ぎるということがあります。
「その日は休みの前の日だったから良かったんだ、休みは掃除して、洗濯して、買い物行くぞって思ってたんが、夕方まで寝てしまって」
「それは怖い」
「ただ月曜日はものすごい調子良かった」
これがいわゆる○をつけた向けのマッサージになる。
「時間通りにマッサージするならば、回復量はだいたいこの辺って感じなんだろうけどもさ、中には全部疲れとっちゃって!っていう人もいるわけだ」
「でもマッサージ来たら、全部無くしてって感じなのでは」
「そうなんだけどもさ、そうなるとマッサージ時間内の強度をある程度あげるから、だるくなったり、さっきの話みたいに寝過ぎちゃうとかあるしな」
今の生活で寝過ぎると、イツモが飛び乗ってくることでしょう。
「休養は大事、ただ休めないじゃん」
「そうですね」
「だから短時間で回復させようとすると、最終的にはいつも気を付ける、それこそ食べ物から生活まで回復しやすいように直すことが大事なんで、マッサージのために人生費やすことが出来るならば取得も可能だし、またマッサージ受けてもスッキリサッパリになれるんでな」
「マッサージって健康だから気持ちいいんですもんね」
「そう、病気だとマッサージ受けれない場合もあるから」
「明日からマッサージできませんって宣告受けたら落ち込むでしょうね」
「うちのお客さんたちは、それだけは、それだけは勘弁してくれっていうことで、散歩始めたりしてるし、KCJが炊き出しとして栄養バランス考えた食事も出しているから、いい方向に変わりやすい環境ではあると思うよ」
「そういえば傑さんのスニーカーレビューすごい参考になりました、なんですか、あの低価格なのに足が疲れない靴、帰ってから靴下脱いでもむくみなかったんですけど」
「あれは確かに僕はすごいと思ったけども、メーカーさんが一番すごいから、ああいうメーカーさんが出てくれたら、他のメーカーさんもこれから変わっていくと思うよ」
傑のスニーカーレビューは、浜薔薇のホームページで見れます。
そしてそのスニーカーがどこまで履けるのか、目指せ1500キロのタイトルでファンクラブのページでは歩数と距離を毎日公開しています。
日本には理容師という資格がある。
簡単に言えば髪を切る職業だが、誰かに髪を切ってもらう、髭を剃ってもらう、耳を掃除してもらうというのは大変気持ちがいいもので、それこそ毎日でもやってもらいたい。
そんな腕を持つ人間というのはいるもので、あまりの上手さに思い出すだけでも、また行きたくなる。
特にこんな雨の日、ジメジメしているのだから、さっぱりしたいというのが私の本音である。
なんて雑誌の記事を読んでいたら、自分の番が来たようだ。
三日前マッサージに来たが、また来ちゃいました。
乾燥してひび割れたところも、浜薔薇おすすめのクリームつけたら、よくなったし、無くなるまではこれマメに使おうって感じ。
さすがにマッサージまではできなかった。
(自宅でマッサージするのは大変だってわかったから)
まず室温、一昨日ははちょっと寒かった。
マッサージしやすい格好になるのは寒いなってことでやめてしまった。
昨日は爪が伸びてた、爪やすりが面倒くさいなって思ったら、眠くなった。
(はい、とんでもなく自分はダメですね)
振り替えるとダメなところしか出てこないよ。
元々値段もお手頃なのだが、自宅でやってみて初めて、浜薔薇ってとんでもないお店なのかもしれないと思った。
先日結婚したというリーヤンケング先生は、蘆根のマッサージの先生の一人からは、マッサージの他に店の作り方も教わった。
「お客さんは疲れているから、現実を忘れさせなきゃダメ、だから生活音はなるべく入らないようにする」
そのために浜薔薇のリフォームというのはお金がかかった方なのだ。
タモツ先生と奥さんの時代より、店の中は静かな作りになってる。
「その時はマッサージはそのうちにやるかぐらいだったからな」
しかしタモツが腕っていうのは使いながら学ぶものよということで、協力するから本腰を入れてくれと言われた。
お言葉に甘えて今がある。
シャンプー応援隊として働きに来てくれる人たちの中にも、マッサージを覚えたいという人がいる。
「勉強はしているんですが、指が痛くなりました」
「どういうやり方で?」
「動画に出てたやつなんですけども」
「見せて」
「えっ?はい、わかりました」
急いで動画を用意して、蘆根は視聴する。
「これは指を鍛えてないと痛くなるから、最初は真似じゃなくて、自分が辛くならないやり方でツボを押していった方がいいよ」
蘆根はお客さんがいないときは、イツモをひたすら揉んでいたぐらいである。
スッ
店内に影が入る、窓にイツモが現れて、日差しを遮る。
「第一間接を使ってくださいと教えられたりするが、痛いなら無理してやらない方がいいかなと俺は思う」
「次は俺が質問していいですか?」
「どうぞ」
「どうやったらあそこまで熱心なお客さんたち捕まえられるんですか?」
「かっかっかっ」
タモツはそれを聞いて笑った。
「俺も聞きたい」
「答えになってないですよ」
「イツモがきっかけだけどもさ」
店の前にイツモがいて、通りすがりの人たちを見かけては、ごろんと横になった。
「当り屋ならぬ、もふり屋ですね」
「もふり屋!」
その単語が蘆根のツボに入った。
「そっかイツモお前、もふり屋だったのか」
しかしイツモはその単語が好きではなかったのか、窓から降りてしまった。
「でもな、真面目に答えると、ホテルとかで働いてたから、そこで働いていると、独立したとき、お客さんはついてくるんだよ」
遠方から訪ねてきたりします。
「ただホテルは本当に忙しいからな」
連休は休めないと思ってくださいという世界。
「体力があるうちはおすすめする」
「それこそ自分にマッサージですね」
「そう、でもな、自分にマッサージする場合な、注意点がある」
「なんですか」
「効きすぎる時がある」
あまりにも疲れたなということでマッサージをします、体が回復のために寝過ぎるということがあります。
「その日は休みの前の日だったから良かったんだ、休みは掃除して、洗濯して、買い物行くぞって思ってたんが、夕方まで寝てしまって」
「それは怖い」
「ただ月曜日はものすごい調子良かった」
これがいわゆる○をつけた向けのマッサージになる。
「時間通りにマッサージするならば、回復量はだいたいこの辺って感じなんだろうけどもさ、中には全部疲れとっちゃって!っていう人もいるわけだ」
「でもマッサージ来たら、全部無くしてって感じなのでは」
「そうなんだけどもさ、そうなるとマッサージ時間内の強度をある程度あげるから、だるくなったり、さっきの話みたいに寝過ぎちゃうとかあるしな」
今の生活で寝過ぎると、イツモが飛び乗ってくることでしょう。
「休養は大事、ただ休めないじゃん」
「そうですね」
「だから短時間で回復させようとすると、最終的にはいつも気を付ける、それこそ食べ物から生活まで回復しやすいように直すことが大事なんで、マッサージのために人生費やすことが出来るならば取得も可能だし、またマッサージ受けてもスッキリサッパリになれるんでな」
「マッサージって健康だから気持ちいいんですもんね」
「そう、病気だとマッサージ受けれない場合もあるから」
「明日からマッサージできませんって宣告受けたら落ち込むでしょうね」
「うちのお客さんたちは、それだけは、それだけは勘弁してくれっていうことで、散歩始めたりしてるし、KCJが炊き出しとして栄養バランス考えた食事も出しているから、いい方向に変わりやすい環境ではあると思うよ」
「そういえば傑さんのスニーカーレビューすごい参考になりました、なんですか、あの低価格なのに足が疲れない靴、帰ってから靴下脱いでもむくみなかったんですけど」
「あれは確かに僕はすごいと思ったけども、メーカーさんが一番すごいから、ああいうメーカーさんが出てくれたら、他のメーカーさんもこれから変わっていくと思うよ」
傑のスニーカーレビューは、浜薔薇のホームページで見れます。
そしてそのスニーカーがどこまで履けるのか、目指せ1500キロのタイトルでファンクラブのページでは歩数と距離を毎日公開しています。
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