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新しい怨念食べた?
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おんねんシリーズは西地域では長らく愛されている、廉価だけどもけっこう美味しい定番のラーメンです。
「ネットでは怨念って書かれたりするよ」
新しい怨念食べた?などと使われています。豆知識なども披露しつつも本編です。
ジュ!
熱した油の中に野菜を投入、キャベツや玉葱玉葱などの定番の野菜炒めを作る。
そしてお湯を入れて五分で完成、そんなカップ麺にまず後入れのスープ、炒め終わった野菜を盛り付ける。
「出来ました」
するとラーメンを急いで、管理部門に運び、まずは何も言わずみんなラーメンをかきこんだ。
「旨いね」
「やっぱり野菜炒めとかつけてくれるとありがたいよ」
「ありがとうございます」
調理の終わった山宮が挨拶した。
「本日はおんねんシリーズの新作『海老もおんねん』です」
「えっ?それ食べたけどもさ、ここまで美味しくなかったはずだけども…」
「粉末スープを半分にして、付属の調味オイルで野菜炒めを作りましたので、そのせいかと思います」
「山宮さんがカップ麺作る場合、大抵調味料全部使わないよね」
「異論はあるとは思うんですが、全部入れて食べると辛い感じがするので、それで減らしているです」
「全然気づかないや、全部入れたら美味しいんだろうなって思ってた」
「あくまで私の感覚ですよ、油の方は、今回は付属の油を全部使って炒めましたけども、これだと、半分にして、ラー油と同量、ちょい辛ぐらいでも飽きずに食べれるかなと考えています」
「またおかわりが欲しくなるようなことをいう」
「なもんで、おんねんに慣れている浄水センター向けに、おんねんアレンジレシピと共に、こっちから麺と具材別にして食べていただきたいなと思うんですが」
「いいと思うよ」
「食べ慣れている人たちが驚くのならば、こういうのも成功じゃないかな」
「ありがとうございます」
「しかし…そっちの西の方からも食材が、こっちに販路を求めて、うちに売り込みに来るとは思いませんでした」
「山宮さんなら見て、扱えそう?」
「先に正解を食べさせてくだされば、それよりも上になるように努力したいと思います」
「んじゃまあ、『海老もおんねん』も浜薔薇の炊き出しに野菜炒めつけて、えっ?でもこれだとバランスとかは大丈夫なの?」
「ああ、それは塩分ももうちょっと控えて、出汁を足したいと思います」
炊き出しは他の食事が濃いもの食べたりするから、素材はいいもので味付けもシンプルなものになってます。
「カップ麺とか、レトルトは手軽に安いんですけども、塩分の計算しちゃうと、すぐに1日分の越えちゃうんですよね」
「野菜が高くなる時期だと、買わなくなるし」
「でも山宮さんのトマトスープ、あの香味野菜、セロリとか決まっているの好き」
「というか、お前セロリ好きじゃん」
「自分でもわからないぐらいセロリうめーって食べている時がある」
「こっちから見てると、風邪引いてるとか、体力落ちているときにセロリ食べてるよ」
「えっ?そうなの?」
現在こちらの支部では実験的に職員が風邪を引いたりなどした際、配給される食品にも意見がかわされていました。
「感染症は怖い」
「あと副反応はどうでるかわからないしさ」
KCJも人が支える組織なので、副反応が多かった支部はガタガタでした。
「それこそ終わったから言えるけども、あそこで討ち入りじゃぁぁぁぁぁとか言われて来てたから、たぶんうち落ちてたね」
「本当ね、そうだよね」
つまりKCJを目の上の瘤だと思っている勢力はチャンスを失ったという。
「そんなに敵作っているんですか?」
山宮が聞くと。
「独立して公平である状態を維持すると、面白くないと思っている相手はたくさんいるよ」
「確かにそれは…」
「特に管理部門はね、他から逃げてきたような人もいるからね、それこそ戦闘能力はないけども、お金稼げる力があったらさ、もう普通じゃいられないんだよね、でもまあ、食えない辛さは知っているから、それと比べたらこっちかなと」
そういうのは薄々、山宮にも見えていた。
「猟師が春先、木の皮が柔らかいからイケる!食べれるっていう話はどの木の話なんだろうか?」
とか。
「ふっ、この地域の安売り情報はすべて網羅している」
とか。
お金はあるのに、サバイバルスキルとか節約大好きな話題になると、盛り上がったりする。
「お金あっても戦闘力ないと、寄生されるとかあるのよ、それこそちょっと前にあったでしょ、実の親が、家族がそれに目をつけちゃうからってやつ」
「ありましたね」
この人から何か聞かれたら、警備すぐ呼ん
でというやつだ。
「KCJ、正確にはKCとかはあんまり欲がないというか、少なくとも僕らにとっては生きざまも美しいし、金の使い方も綺麗なんだよね」
「綺麗ですか」
「綺麗じゃん、山宮さんが入ってくれたことで、毎日昼の炊き出しが楽しみになっている人がいたりするのを見ると、僕以外がどう思っているかはわからないけども、僕は嬉しいよ」
この発言者がそこまでいうのは珍しいのか、他の人たちは遮ることなく聞いている。
「僕の家の場合は、飲む打つ買うというやつでダメになったというか、最終的にダメにしたのは僕だけどもね。そういう楽しみが思う存分味わえるだけの寄生をされてしまいましたが、体壊して、それこそ現代医学では治せないぐらいかな、少なくとも僕はあの家族が使ったぶんは、炊きだしなど綺麗に使ってもらいたいんだよね、山宮さんが来る前はそれでもピンと来なかったけども」
そこを炊き出しをして良かったなと思った理由はというと。
「それとなく行くわけにはいかないから、ブログとかSNSとか見るんだよね、それでめっちゃいいもの食ってる!!!とかいう意見が多い中で、誕生日にケーキを作ってもらったとか、お祝いしてもらったとかの話を読んだときに、何か込み上げてくるものはあったよ、話長くなってごめんね、ただもうちょっと言わせて、もうね、管理部門にいること、もしくはそれぞれお金を人よりも簡単に稼げてしまえるとわかるとね、打算的な人間しかよってこなくなるんだよ、そういう意味では浜薔薇尊い」
「わかる!」
「ありがとうございますとか、お願いしますとかちゃんと言える人たちだもんな」
「地域によってはそれをお前らがやるとは当然だろっていう、なんだろう、うちの家族かよっていう態度をとられることがあるから」
その場合は試験段階で打ちきりをします。
「あんまりこの辺のこと喋らないから、溢れてくるし、本当に久しぶりに人としゃべるようなものだから、喉疲れた」
「お茶飲みなよ」
「ありがとう」
「とりあえず、変なのいてもタモツさんが草刈りした途中だったり、蘆根さんがシェービング中だったりすれば、大抵いい子になったりするし」
でも浜薔薇の辺りはそういう人は本当に少ないというか、地元の人がはじいてます。
「あそこは本当に商人方面強いっす」
何をお前は偉そうにしてるんじゃ、お前、地震とか起きても何もしないというか、見かけないのに、こういうときだけ威張り散らすなよ。
そういう感じで中に入ってくれます。
「大変なことでもちゃんとやってくれる、それを面倒くさいとか思わない人がいないとやっぱり上手く行かないんだよね」
管理部門もあちこちの支部から来た人たちもいますから、その地域地域で苦労が。
「特に今回は迷信が凄まじくて」
「本当にそれ、あれで予想よりも金がバンバン減った」
「安全には変えれないけども、ほどがあるよ」
というわけで現在管理部門は蓄えに入っているようで。
「コストは厳しく見るから」
そうは言われますが。
ニュースでは食品の値上がりなどの特集が組まれても。
(明日も厚みのあるお肉で生姜焼作れるぐらい安定しているんだよな)
KCJの独立を保てる力があるからこそ。
ロースや!ロース様や!!
「これで米何杯でも行けるわ!」
「この近所に住みたい、美味しい!」
遠方から訪れた人たちにも腹一杯食べさせれるのである。
「ネットでは怨念って書かれたりするよ」
新しい怨念食べた?などと使われています。豆知識なども披露しつつも本編です。
ジュ!
熱した油の中に野菜を投入、キャベツや玉葱玉葱などの定番の野菜炒めを作る。
そしてお湯を入れて五分で完成、そんなカップ麺にまず後入れのスープ、炒め終わった野菜を盛り付ける。
「出来ました」
するとラーメンを急いで、管理部門に運び、まずは何も言わずみんなラーメンをかきこんだ。
「旨いね」
「やっぱり野菜炒めとかつけてくれるとありがたいよ」
「ありがとうございます」
調理の終わった山宮が挨拶した。
「本日はおんねんシリーズの新作『海老もおんねん』です」
「えっ?それ食べたけどもさ、ここまで美味しくなかったはずだけども…」
「粉末スープを半分にして、付属の調味オイルで野菜炒めを作りましたので、そのせいかと思います」
「山宮さんがカップ麺作る場合、大抵調味料全部使わないよね」
「異論はあるとは思うんですが、全部入れて食べると辛い感じがするので、それで減らしているです」
「全然気づかないや、全部入れたら美味しいんだろうなって思ってた」
「あくまで私の感覚ですよ、油の方は、今回は付属の油を全部使って炒めましたけども、これだと、半分にして、ラー油と同量、ちょい辛ぐらいでも飽きずに食べれるかなと考えています」
「またおかわりが欲しくなるようなことをいう」
「なもんで、おんねんに慣れている浄水センター向けに、おんねんアレンジレシピと共に、こっちから麺と具材別にして食べていただきたいなと思うんですが」
「いいと思うよ」
「食べ慣れている人たちが驚くのならば、こういうのも成功じゃないかな」
「ありがとうございます」
「しかし…そっちの西の方からも食材が、こっちに販路を求めて、うちに売り込みに来るとは思いませんでした」
「山宮さんなら見て、扱えそう?」
「先に正解を食べさせてくだされば、それよりも上になるように努力したいと思います」
「んじゃまあ、『海老もおんねん』も浜薔薇の炊き出しに野菜炒めつけて、えっ?でもこれだとバランスとかは大丈夫なの?」
「ああ、それは塩分ももうちょっと控えて、出汁を足したいと思います」
炊き出しは他の食事が濃いもの食べたりするから、素材はいいもので味付けもシンプルなものになってます。
「カップ麺とか、レトルトは手軽に安いんですけども、塩分の計算しちゃうと、すぐに1日分の越えちゃうんですよね」
「野菜が高くなる時期だと、買わなくなるし」
「でも山宮さんのトマトスープ、あの香味野菜、セロリとか決まっているの好き」
「というか、お前セロリ好きじゃん」
「自分でもわからないぐらいセロリうめーって食べている時がある」
「こっちから見てると、風邪引いてるとか、体力落ちているときにセロリ食べてるよ」
「えっ?そうなの?」
現在こちらの支部では実験的に職員が風邪を引いたりなどした際、配給される食品にも意見がかわされていました。
「感染症は怖い」
「あと副反応はどうでるかわからないしさ」
KCJも人が支える組織なので、副反応が多かった支部はガタガタでした。
「それこそ終わったから言えるけども、あそこで討ち入りじゃぁぁぁぁぁとか言われて来てたから、たぶんうち落ちてたね」
「本当ね、そうだよね」
つまりKCJを目の上の瘤だと思っている勢力はチャンスを失ったという。
「そんなに敵作っているんですか?」
山宮が聞くと。
「独立して公平である状態を維持すると、面白くないと思っている相手はたくさんいるよ」
「確かにそれは…」
「特に管理部門はね、他から逃げてきたような人もいるからね、それこそ戦闘能力はないけども、お金稼げる力があったらさ、もう普通じゃいられないんだよね、でもまあ、食えない辛さは知っているから、それと比べたらこっちかなと」
そういうのは薄々、山宮にも見えていた。
「猟師が春先、木の皮が柔らかいからイケる!食べれるっていう話はどの木の話なんだろうか?」
とか。
「ふっ、この地域の安売り情報はすべて網羅している」
とか。
お金はあるのに、サバイバルスキルとか節約大好きな話題になると、盛り上がったりする。
「お金あっても戦闘力ないと、寄生されるとかあるのよ、それこそちょっと前にあったでしょ、実の親が、家族がそれに目をつけちゃうからってやつ」
「ありましたね」
この人から何か聞かれたら、警備すぐ呼ん
でというやつだ。
「KCJ、正確にはKCとかはあんまり欲がないというか、少なくとも僕らにとっては生きざまも美しいし、金の使い方も綺麗なんだよね」
「綺麗ですか」
「綺麗じゃん、山宮さんが入ってくれたことで、毎日昼の炊き出しが楽しみになっている人がいたりするのを見ると、僕以外がどう思っているかはわからないけども、僕は嬉しいよ」
この発言者がそこまでいうのは珍しいのか、他の人たちは遮ることなく聞いている。
「僕の家の場合は、飲む打つ買うというやつでダメになったというか、最終的にダメにしたのは僕だけどもね。そういう楽しみが思う存分味わえるだけの寄生をされてしまいましたが、体壊して、それこそ現代医学では治せないぐらいかな、少なくとも僕はあの家族が使ったぶんは、炊きだしなど綺麗に使ってもらいたいんだよね、山宮さんが来る前はそれでもピンと来なかったけども」
そこを炊き出しをして良かったなと思った理由はというと。
「それとなく行くわけにはいかないから、ブログとかSNSとか見るんだよね、それでめっちゃいいもの食ってる!!!とかいう意見が多い中で、誕生日にケーキを作ってもらったとか、お祝いしてもらったとかの話を読んだときに、何か込み上げてくるものはあったよ、話長くなってごめんね、ただもうちょっと言わせて、もうね、管理部門にいること、もしくはそれぞれお金を人よりも簡単に稼げてしまえるとわかるとね、打算的な人間しかよってこなくなるんだよ、そういう意味では浜薔薇尊い」
「わかる!」
「ありがとうございますとか、お願いしますとかちゃんと言える人たちだもんな」
「地域によってはそれをお前らがやるとは当然だろっていう、なんだろう、うちの家族かよっていう態度をとられることがあるから」
その場合は試験段階で打ちきりをします。
「あんまりこの辺のこと喋らないから、溢れてくるし、本当に久しぶりに人としゃべるようなものだから、喉疲れた」
「お茶飲みなよ」
「ありがとう」
「とりあえず、変なのいてもタモツさんが草刈りした途中だったり、蘆根さんがシェービング中だったりすれば、大抵いい子になったりするし」
でも浜薔薇の辺りはそういう人は本当に少ないというか、地元の人がはじいてます。
「あそこは本当に商人方面強いっす」
何をお前は偉そうにしてるんじゃ、お前、地震とか起きても何もしないというか、見かけないのに、こういうときだけ威張り散らすなよ。
そういう感じで中に入ってくれます。
「大変なことでもちゃんとやってくれる、それを面倒くさいとか思わない人がいないとやっぱり上手く行かないんだよね」
管理部門もあちこちの支部から来た人たちもいますから、その地域地域で苦労が。
「特に今回は迷信が凄まじくて」
「本当にそれ、あれで予想よりも金がバンバン減った」
「安全には変えれないけども、ほどがあるよ」
というわけで現在管理部門は蓄えに入っているようで。
「コストは厳しく見るから」
そうは言われますが。
ニュースでは食品の値上がりなどの特集が組まれても。
(明日も厚みのあるお肉で生姜焼作れるぐらい安定しているんだよな)
KCJの独立を保てる力があるからこそ。
ロースや!ロース様や!!
「これで米何杯でも行けるわ!」
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遠方から訪れた人たちにも腹一杯食べさせれるのである。
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