浜薔薇の耳掃除

Toki Jijyaku 時 自若

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収穫されたばかりの角栓

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「あれ?お前も座禅受けるの」
「ああ」
パック座禅はただいま参加受付中です。
「でも嬉しいな、パック民以外の浜薔薇ファンも、来てくれるだなんて、なんか心境の変化ってあったの?」
「ああ、まあな」
神妙そうな返事をされた。
「それなら詳しくは聞かない」
「いや、どこかで聞いてほしい、何しろ角栓の話は人を選ぶからな」
「場所を変えようか」
そういって個室のカフェにて注文してから。
「ここならできるぞ」
何しろそういった話をパック民達がする、御用達の店と言っても過言ではない。
「気持ち悪い人には気持ち悪いし、理解ができない趣味、嗜好だということもわかっているしな」
浜薔薇に愛好家達が揃って来た場合、帰りはどこかによってこの興奮について語り合うのである。
「角栓の話なんだが、あんなに人間、取れるものなのか?」
「ほぅ…それは興味深い話なんだが」
早く、話を続けて!
「あんまりケアしてなかった、浜薔薇によって目覚める、覚醒する人って大部分そうじゃん」
今までケアをやってなかったが、気持ち良かったやえっ?この不調ってケアしてなかったからなの?などで、セルフケアを初めて、浜薔薇に隙あらば通うという感じになる。
「この夏さ、肌トラブルっていうの、すんごい少なかったの」
「傑さん来てからそうだよね、無言でケアしてくれるから、それがなんだかわからない、そういうのかな?」
「それ、なんかわからないけども、髭剃るの楽だなって」
これも浜薔薇あるあるである。
「前ってさ、肌を触ってみて、たまにぼこぼこしていたりするから、なんとかして髭を剃っていて、面倒くさいなって思ったんだけども、浜薔薇来てからそういうのがなくなった、簡単なケアはしているけども、毎日それぐらいで」
それこそ、24時間潤いますのクリームをつけるぐらいで維持はできる。
「で、肌の調子もよかったし、ちょっといつもと違う浜薔薇のコースやってみたの」
「もしかして毛穴のやつ?」
「そう、そしたらな」
黒くなっていた角栓があったのですが、そこから…
「あんなもんが出てくるなんて」
「あれかな、主みたいなもの、それとも汚い脂の」
「いや、そこまでじゃないけど」
「えっ?」
「えっ?」
「そう…なんだ」
明らかにパック民の知人は、残念そうだった。
「説明するのも気持ち悪いんじゃないかって思うと、言葉にするのは難しいよね」
「そう…だね」
「ああ、上手いこと説明できないや、あれかな、すんごい耳かきしてなくて、中から色が変わった、大きいのが出てくるじゃん?」
「うん、あるね、あれでS席の人たち、興奮するんだよね」
パック民のため耳の中だと冷静に対処。
「あんなのが毛穴から出てきて」
「もっと詳しく」
そこから、広がってしまった毛穴から、色が変わった脂つきの角栓が、絞り出された話を聞きました。
「会計奢るから」
「えっ?いいの?」
このお話だけで、ハァハァしちゃったので安いものだと思いますり
想像しただけで、広がった毛穴、あの大きさの脂が、角栓がニュルルルと絞り出されて、そんなのを紙の上にのせて見せられた日には、頭から離れなくなってしまう。
非常に想像力、いや、妄想に効くような話である。
彼にとっては、初めてパック民をまとめあげる角栓大公のブログと動画を見たような衝撃があった。
パックを塗って、乾いた後に、バリバリと剥がれていくと、その裏から、黄色の、毛穴から収穫されたばかりの角栓がプチプチとついている。
あれを何気なく見てしまったあと、自分には何が起きてしまったのだろうと、もう一回再生した。
動画が終わっては再生、動画が終わっては再生、いつの間にか暗くなり、気づいたときには時間がこんなに経過していたのに驚いてしまったぐらいである。
自分はどうやら、角栓が好きなようなだ。
そしてこの投稿者は案外近くの人で、お気に入りの店は浜薔薇とある。
プログのテーマなどを見るかぎりでは、角栓と浜薔薇というタグが多い。
たまに遠征しているようだが。
「結構ね、ボツになっているというか、良さそうな店っていう話は聞いてはいるんで、一度は行ってはみたい、出張の際によってはみるんだけどもさ、パック民には勧められないのは載ってないんだよね」
大公は出張疲れのマッサージから浜薔薇にたどり着いたタイプである。
「どうしてもやらなきゃいけない仕事が続くときは、浜薔薇でマッサージだったよ」
そしてその時にかかった金額などで当時はもめたという。
「家族がね、そこにお金を使うのは無駄だっていってさ、でも本当に疲れていたし、あそこをやりとげたから、次のステップに勧めたんで、そういう理解がないとハードワークは無理だなって思ったんだ」
転職したのかな?と思ったが。
「浜薔薇を取った」
ですよね。
「だって文句はいうし、お金すごい使うから、本当に大変だったんで」
浜薔薇を選ぶとなったら、行動は早かったらしい。
「今は家族でも、こういうのしたら、アウトっていうのはあるからね」
そして今ではその出来た時間などをパック民を中心にした、浜薔薇関係に使っているという。
「浜薔薇にもうちょっと通いたいけども、お金がっていうあなたに!」
色々と補助や家計の改善、KCJと炊き出しなどの充実などの話をつけてくれた。
「本当、浜薔薇のファンの人、派閥しきるクラスになると、なんでこんなに仕事できるんですか」
波里がそういっているぐらいである。
「しかし、整備部門の修理した(魔改造してない)家電を浜薔薇のファンのために安く融通するとか、よく思い付いたな」
「整備部門は修理終わると、放置して場所とって怒られてましたからね」
なんで動かないか、その状態には興味があるし。
「絶対に動かしてやるってそんな気になるの!」
だからちょっとした修理だとむしろため息、そして逆に。
「やべぇ、あのロット全部不良品!!!!!!!指定の方法で修理しても直らねえ」
「よし、改造だ」
「待て、全員揃ってからだ」
そういって各々、思うがままに改造し、完成してから。
「くっそ、その方法があったか」
「これなら安く直せるから、上手いこと考えたな」
など見せあった後に、互いを品評してから。
「ああ、また不良品出ないかな」
「そのうちまた出るさ」
そういって修理済、ご自由にどうぞと整備部門は他の部門が通る場所に置いていくので。
「これ修理もここに並べるのも許可してましたっけ?」
「管理部門が来たぞ!」
「逃げろ!」
なんて感じである。

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