浜薔薇の耳掃除

Toki Jijyaku 時 自若

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ぺったんこ

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「とうとう別れるときが来ました」
「長かったけども、良かったですね」
「ええ、でもまあ、あれですよ、うちの家族には内緒なんで」
「わかってますよ」
「それで、本籍とか変えた方がいいといってたので、どこかにしようかと、相談窓口の住所とか使えるのか聞いてみたいかなと」
「うちで良ければ、うちのあの駐車場のところなんてどうですか?」
タモツが言い出した。
「お客さん、イツモのことをとても可愛がってて、王子王子って、イツモのファンを王国民っていうんでしょ、それなら本籍ここにして、本当に王国民になっちゃいなさいよ」
「はっはっはっ、そりゃあ、いい、先生の許可も得たし」
「いいんですか?うれしいけども、申し訳ないな」
でも手続きさせてもらいました。
「本籍は…二手の茶九良…と」
このお客さんの話を聞いたら、ちょっと羨ましいと思う人が現れたが。
「誰もかれもっていうわけにはいかないけども、相談して本籍変えた方がいいと言われたのならば、浜薔薇でいいんじゃないか?」
とタモツはいった。
「まあ、訳もあるでしょうから」
その話を聞くと。
「もしも浜薔薇以外だと、KCJの支部一覧でしたら前持っていっていただけると、そういうかた結構いますから」
「もしかして多くなってます?」
「なってますね」
離婚もそうだが、緊急避難の場合、どこかに移さなければならないとき、KCJが手をあげている。
「うちトラブル歓迎する人達いるんで」
こんなんじゃつまらないから、もっと世界が崩壊しそうなやつくれよ。
「そういえばイツモ様は?」
「出張」
「火トカゲのやつに連絡来てな、応援求むって、で内容からどうもイツモをつれていった方がいいって」
「なんです?カラスですか?それともネズミですか?」
「ネズミよ、エアコンが急につかなくなったとかでネズミかもしんねえから、ケージにイツモ入れて、飛んでったわ」


『ここは浜薔薇の耳掃除です』


「兄貴!お休みのところを」
「いいって」
火トカゲといわれるのも慣れたが、このかたの現場は作業員が彼以外みな熱中症、他のところに働きにいきたいが、今現場を離れられたら困るので、みんなが復帰するまで待機、もちろん金はでる。
そして呼ばれたここは内装の現場であるが、元同僚が実家をついだという形で。
「これなんですがね」
「あ~これネズミじゃなきゃいいな」
そういってケージに入っているイツモをそっと出す。
「なんです、兄貴、ネズミだからって猫呼んだんですか?」
「こういうことの専門家だな、王子頼みます」
「にゃ~」
イツモは探しだした。
「なんですか、ネズミでも探してくれるんですか?」
「いや、ネズミがどっから入ったかを探してくれるんだ、そういうのは俺らにはわからないからよ、これで何もなければ」
「にゃ~」
「ネズミだな、こりゃ」
「マジっすか、ネズミだとただ修理しても、またでたら、すぐに齧られるんですけども」
「今の段階で、どこが原因かはっきりしただけいいとしようや」
そういってイツモを追うと、イツモはどこかを見つめてる。
「ここの通風溝から入ったか」
「上の階、調べたらすごそうなんですけども、入ってみるか」
掃除と消臭が必要な状態になっておりました。
本日はたまたまイツモですが、ちょっとこれネズミが建物に被害及ぼしているんじゃないか?っていう時にも、KCJにお任せください。
「うちの支部だと、イツモ様の戦友のキラリ様が一番そういうの慣れてますよ」
ルートの確認、そして…
ちゅゅうううううう
「えっ?」
「あっ?」
さっそく仕留めてきました。
「まだ生きてる!!!!!」
ただ今回一緒に原因の調査についた人がネズミ見て慌ててしまいました。
バタン!
結局そばにいたクロスの職人さんがネズミ取りで確保してぐるぐる梱包してくれました。
「すいません、始めてみたもので」
「えっ」
よくそれでケットシーつれてきたねと言われたが。
「本業、ペット探偵なんですよ」
といっても主に家にいるケットシーと共にいなくなったペットなどを捜索する。
「あれ、もしかして『ぺったん』のところの」
「ああ、父です、うちのケットシー、検査で、後うちの父親はぎっくり腰しまして」
「あ~そうか、お父さんも建築科の人だったし、でもネズミに慌てるのはどうかと」
「うちはケットシーいるから、ネズミはでないというか」
そのせいでビルのオーナーも務められております。
このネズミは取れたけども、慌てちゃったお嬢さんは一件によって『ぺったんこ』と呼ばれるようになる。
ペット探偵がぺったん、そこの家の子なので『ぺったんこ』
ペロペロ
キラリは顔は怖いが心は優しいケットシーなので、どうしたの?と舐めてくれるが。
「嬉しいけども、舌はザリザリだし、ネズミ咥えてたお口拭いてないでしょう」
そのままキラリはネズミの一家は取ってはくれたものの。
「うちは調査メインなので、これでも出る場合は専門の業者に、そちらは行政で教えてもらってください」
そういってぺったんことキラリは帰っていった。
しかしだ、このコンビよりもネズミを捕るといったらやはりあのコンビ。
「イツモ」
蘆根の言いつけで、ネズミを一匹とってきた。
ちゅーちゅーちゅー!
暴れている。
「はい、ここにぺっ!して」
粘着シートに置くがまだ生きている。
「じゃあ、この周囲に粘着シートをさらに敷きます」
四方にお願いします。
「イツモ、ちょっと片付けしようか」
約30分後罠を見ると、他のネズミ達がゴリッととれている。
「よしよし、これで全部だな」
説明をすると、捕まえたネズミが、助けてくれの声につられて、呼ばれたネズミがみんな引っ掛かった。
「縁故関係があるネズミが一度に取れるのがこれのいいところだな」
ネズミがぎっしり取れても粘着力が落ちない業務用に、げっ歯類の大家族が体半分粘着シートに捕まり、逃げ出そうとするが、これから先がこの粘着シートの怖いところ、暴れるとさらに絡まること、手足はそれでも動いている、しかし口は?噛もうとする、粘着成分は毒ではないから飲みこもうとするが、気道を塞ぎ、詰まらせることとなる。
だから最初にイツモが捕まえたネズミはもう動かない。
「蘆根さんって前世ネコですか?それとも今もネコが化けている?」
回収先の衛生班の人に言われた。
そんなわけないでしょ、もしも蘆根がネコなら…ネコならこの縄張りかけて決闘しなきゃならないな。
「なんだよ、イツモ、その顔は」
しなきゃならないときは、わかった、するよ!
それがイツモの結論らしい。


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