浜薔薇の耳掃除

Toki Jijyaku 時 自若

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パーソナルお風呂サービス

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前にケットシーの純毛を集めた話を覚えているだろうか?

「こちらは何に使うかというと、用途は色々ですね、歴史的にも本当に色々」
波里さん説明お願いします。
「集められた純毛は、羊毛フェルトに似た行程を経まして、シートにされます」
30×60センチ。
「これが基本の形ですね、シートになったものを買う人たちがいます」
山菜がお金になったから、純毛のシートを買うんだ。
「こういうタイプの場合は、二枚買って、シャツの上から自分の体、肩から下腹部、お尻を覆うように脇を縫い付けます、保温効果と快適さ目当てですね」
実際に登山では純毛のインナーが生死を分けるとされている。
「それプラス、その山にいる熊がケットシーの怖さを知っていた場合」
熊鈴なんか目にならないほど、臭いでよけます。
「ケットシーの怖さを知る熊というのは、例えば熊一匹をケットシーが狩るとします、しかしケットシーはそれだけではとどまらず、見せしめに、近隣の熊の縄張りに、変なことをしたら、次はお前だ!の行為を行うので、ケットシーの気配を感じると隠れます」
なお、怖さを知らない熊の場合はというと。
「KCJから山のパトロール依頼も来ますから」
その際はわざと、人間が来たぞとおびき寄せたりする。
「これはあくまで職員とケットシーが手慣れているからと思ってください」
職員はもちろん戦闘職、しかも。
「今度の休暇は新しい異界に行くんで」
どんな場所かもわかってないところに、温泉にでも行くかのようだ。
「戦闘職の職員がみなこれというわけではないですよ、ただ少数派にこういうタイプがいて、これは普通の世界の異世界関係者も同じぐらいの割合ですかね」
むしろどんなところかわからないから、ワクワクすると。
「こういう先発の人間がある程度以上の情報を持ち帰って、そして次へ次へと行くんですが、この引き継ぎ、それこそ長く住んでそこに骨を埋めるタイプというのが本当に少なくて、パトロールみたいな形で補っているのが現状です」
話がそれました。
純毛シートはこの他装着型のそれこそ、金属製のメイルなどのインナーにも使われ。
「衝撃がね、均一になるから、体に、リュックとか背負っている人ならわかるんじゃない?重いものを背負ったときに分散させると快適になるって」
普通の世界でも異世界でも高級品として扱われています。

『ここは浜薔薇の耳掃除です』

九良の町はお寺が中心で人が集まっていた場所である。
そこで生まれたものが最後に葬られるのがこの寺だが、最近は人だけではなく、猫もここに葬られることになった。
平日でなければ、KCJの職員などが対応することになりますが。
「どうぞ安らかに」
それはイツモの縄張りの猫であった。
職員が決められた手順通りに連絡し、イツモもボスとしての仕事なのか、その職員のそばから離れなかった。
お寺はイツモの縄張りから離れているのだが、タモツが月命日で寺を訪れるときは一緒についていき。
グニ
墓石に猫特有の鼻をつけて挨拶をしてから変えるのである。


『ここは浜薔薇の耳掃除です』

「浜薔薇に夏の管理じゃないけども、シャンプーして、UVケアしてもらったら、生活が変わったんだよな」
それこそ何回も言うが。
「仕事の現場で一緒になった人が、書類作らなきゃならなくて、作っている最中に、あれ?って」
なんか字が書けなくなった。
「これはヤバイと思って、コンビニから色々買ってきた、本当はドラッグストア行きたかったが、先にさ」
炊き出し特製のフルーツ氷みたいな、甘さ控えめの冷たい氷菓を食べさせて。
関係各所に連絡。
「あ~それ熱中症ですね」
彼が連絡したのは、KCJ、浜薔薇出張所の医師免許持ち、菫色の髪からなのかルーチェ先生(オランダ語は菫をヴィオルーチェ)、ここに電話した。
「大丈夫だってとか言ってますけども、大丈夫に見えないので、今からドラッグストアに行って買い物をして来ます」
「君が出すんですか?」
「本人が出す気があればいいんですけども、そういう感じではないし、一回目ぐらいは多目に見たいと思いますよ」
「そうですか」
ではとルーチェがこれとこれはあるといいと教えたのである。
「わかりました」
「あっ、レーシートは後でこちらに見せてくれると」
「はーい、では失礼します」
そしたらちょうどネックウォーマーならぬ、ネッククーラーのセールをやっていたので、これを一つ追加して、買い出しは終わり。具合が悪くなっていた同僚の首にネッククーラーをがしゃんとつけた。
そして。
「さすがに気をつけてほしい環境にいるのに、努力や我慢だけで乗り切るのはやめてほしい」
と上に訴えた。
「それで配置が変わることになりました」
クーラーが効いた先ならば難しいが、熱中症が起きるような環境下なら選び放題だよもいう状況でした。
「みんな浜薔薇の耐熱装備っていうんですか、あれを信じてないと思う」
その人はおそらくかなり過酷な環境下で実際に浜薔薇から用意されたものを身に付けている、それこそその姿は、ティータイムかよ!ぐらいの涼しい顔なのだが。
「別に秘密でもなんでもなく、これとこれで何とかなっているっていう話しはしているんだよね、でも信じないんだよね、もうそうなっちゃうと、最初は悔しかった、浜薔薇の凄さがわからないなんて!って!でも今は、危険な水域で仕事する場合、備えるのが普通なのであって、浜薔薇はそこを今までよりも快適に、安く揃えるのが上手いわけよ、その凄さがわかってないなら…俺は新しい道を選ぶよって思ったね」
前にも出た廃熱機能のあるとされるジェルクリーム、これは火を使う場所では塗って使うと、燃え移る場合がある、それこそマニキュアなどと同じぐらいの危険性があるが、そうでないなら、単純に強い日差し、冷房がない真夏の屋内などならばこれほどまでに力強い味方はないだろう。
「外が33℃ぐらいなら平気だね、そんな屋内だともっと上がるわけじゃん?それでも喉乾いたわとか、熱中症のチェック受けても、俺だけ平気で、夏に強いとか思われているけども、猛暑の怖さは知っているし、前までは25℃とかで湿度高い時は、あれ?ってなっていたから、普通の人より弱いの、だから夏にある程度強い人なら、もっといけるんじゃないかな」
あまりにも人が集まらなくて、猛暑手当てが出る環境でも、スタスタ、てきぱき仕事する。
彼はその手当てを浜薔薇で使うつもりだ。
「だって、やっぱり夏の疲れかな、あれは出てる、普段より出てはいないだけでね、体を使う仕事だから、メンテナンスには金使いたいんだよね、あんまり理解者いないけども」
そして今日は真夏のベストフレンドの湯コースを楽しむために頑張ろうと、残り時間丁寧な作業を始めていった。
さて、ここで登場した真夏のベストフレンドの湯コースの説明をちらっとしてから終わろう。
「暑いので、体の熱をきちんと取ってもらってから、疲労回復するための、マニュアル出しているんですよ」
ベストフレンドの湯は入浴料を払うと、時間無制限タイプである。
「体を洗ってもらってから、この温度のお風呂に、何分とか細かく決まってまして、私はそういう資格を持っているんですが」
あなたのからだのタイプならば、本日はこのお風呂に、何分、それからこっちに何分など組み立ててくれる。
「パーソナルお風呂サービスですね」
このサービスは便利なのは、スポーツした後などはアイシングのために氷風呂を用意してくれたりするので、ランナーが日課の練習を終えた後にベストフレンドの湯で予約するぐらいである。
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