141 / 891
お肌をツルツルにされる
しおりを挟む
「本日より着任いたしました」
「すいません、ちょうど担当のものがおられないのですが、確かに承りました」
浜薔薇出張所にネズミ交換所担当の職員がつきました。
今後はアパートの裏の一軒家で交換になります。
猫がぞろぞろとネズミをくわえて並んでいるのを見たら、その奥にはもしかしたら、ご馳走餌の交換所があるのかもしれません。
『ここは浜薔薇の耳掃除です』
「というわけで、出張所に交換所を用意して、担当者配属になったんで」
「わかりました」
「さすがにそちらまで蘆根くんに担当してもらうと、寝る暇とか無くなっちゃうし」
「俺は構いませんよ」
「私が構うんだよ、うずうずして、やりたくなっちゃうかもしれないけども、やらない」
「はい」
「復唱」
「やらない、わかりました」
KCJの中でも付き合いが長い職員は、蘆根の扱いがわかっているようだ。
「その空いた時間、新しいことを覚えて見てよ」
『ここは浜薔薇の耳掃除です』
「それでは色々と見学して参りましたが、おそらく一番楽しみにしてくれている食堂の時間になりました」
「ひゃほー!」
「いえ!」
「さすがは男子高校生だな」
「くっくっくっ、うちの食堂を甘く見ないでくださいよ!」
「というか、KCJの敷地内にスーパーとかあるんですね」
「大学ぐらい広いな」
「それぐらいは敷地広いですよ」
かなり昔のこと、KCJの支部をこちらに作ることになった。
理由は整備部門がうるさいとクレームが入ったためである。
「町中でトンテンカンカンできないので、郊外へ」
この頃はまだ野原が広がっていた。
「駐車場と騒音をクリアしたら、他の支部と比べても、整備部門が広く、また職員の数が多くなりました」
「検問みたいなのがあるから、近くを通っても、中に入ったことはないっす」
そうなのである。
KCJの敷地は広い、KCJの建物はこの中のビジネスエリアにあり、後は他の企業やスーパーなどの商業エリア、医療機関がはいっているメディカルエリアなどがある。
「ガードマンがいるから中に入りにくいとは言われますけども、商業エリアとかはノーチェックで入れますよ」
「中に入ると、町っすね」
「KCJの職員の中でもこの敷地からでない人とかもいますから」
出なくても生きていけるし。
「だからこそ、食堂は自信を持っておすすめできるんだ」
「そうなんですか?」
「そうだ、これで食事があんまり美味しくなかったら、外に出て食事をするだろう?それがないということは…」
「旨いと」
「後は飽きさせない工夫があるんですよ、旬のものを入れたり、この辺じゃ食べれないものとか出したり、有名店とコラボしたメニューとか出したり」
「パフェが気になってます」
「150円だもんな」
「パフェですか、いいところに目をつけました!乳製品もすごいんですよ、道産の美味しいの使っているんで、アイスとか旨いんですよ」
「使っている果物もいいぞ」
「あれ、今の時期だと…」
「イチゴパフェはあるんじゃないか?チョコレートパフェは通年あるから、そうだな、ヌン茶もあるんだよな」
東司の口からヌン茶という言葉が出るが、アフタヌーンティーのことだよ。
「出張所に配属前とか、ギャラリーのカフェでよくしてましたね」
「あのギャラリーぐらいだぞ、食器込みであの値段でやってくれるの」
ポイントは各国の王室や貴族などの御用達や、オーナーが独断と偏見で選んでいる無名だが素敵な食器などからアフタヌーンティーの器を選ぶことができる。
「カタログをみるだけでな、決まらないんだ」
見るたびに食器が追加また、期間限定のもので。
「ちらしにはそのギャラリーのアフタヌーンティーのメニューも載っていますけども、これですか?」
永島がチラシの話をし、東司はチラシを改めて見ると、今月のアフタヌーンティー、歌姫の人生とあり、メニューがすべてその歌姫の持ち歌になっている。
「東司さん、行きたいのならば我慢しないで」
「時間はちゃんと取るから気にしないでいいさ」
(やっぱり行くんだ)
(あなたらしい)
『ここは浜薔薇の耳掃除です』
グイングイン
大人も乗れるケットシー(スウィング)に蘆根は乗っている。
合流までの待ち時間、時間を潰すつもりで、つい乗ってしまったら、これがかなり無になれる。
蘆根さ働きものというか、働いているのが好きなので、こうしてやらなくてもいいよって言われるのが苦手なところがある。
ピタ
ケットシーが止まった、時間が来たようだが、追加で十円をちゃりんと入れる。
グイングイン
何をしようかなと、考えたりする。
支部にいた男性陣のシェービング、注文してくれたお客さんの分はやりきった。
「お肌がツルツルにされる!」
「浜薔薇支部をここに作ってよ」
「そうなると今の店閉めなきゃなりませんし、書類提出の時にでも頼んでいただければと思います」
「なかなか俺、そういう時の蘆根さんと会わないんだよな」
病院の予約入ってて、間に合うかと帰りに急ぐが。
「もう蘆根さん帰ったよ」
「くっ」
何回くっ!っていったかわからない。
じゃあ、浜薔薇までいけばいいと思うじゃん?この人はKCJに就職したわけは、肉親の暴力から逃げれると思ったから、何年も過ぎても、敷地内から出るのは少し怖かった。
色々な人物がKCJにはいる。
「すいません、ちょうど担当のものがおられないのですが、確かに承りました」
浜薔薇出張所にネズミ交換所担当の職員がつきました。
今後はアパートの裏の一軒家で交換になります。
猫がぞろぞろとネズミをくわえて並んでいるのを見たら、その奥にはもしかしたら、ご馳走餌の交換所があるのかもしれません。
『ここは浜薔薇の耳掃除です』
「というわけで、出張所に交換所を用意して、担当者配属になったんで」
「わかりました」
「さすがにそちらまで蘆根くんに担当してもらうと、寝る暇とか無くなっちゃうし」
「俺は構いませんよ」
「私が構うんだよ、うずうずして、やりたくなっちゃうかもしれないけども、やらない」
「はい」
「復唱」
「やらない、わかりました」
KCJの中でも付き合いが長い職員は、蘆根の扱いがわかっているようだ。
「その空いた時間、新しいことを覚えて見てよ」
『ここは浜薔薇の耳掃除です』
「それでは色々と見学して参りましたが、おそらく一番楽しみにしてくれている食堂の時間になりました」
「ひゃほー!」
「いえ!」
「さすがは男子高校生だな」
「くっくっくっ、うちの食堂を甘く見ないでくださいよ!」
「というか、KCJの敷地内にスーパーとかあるんですね」
「大学ぐらい広いな」
「それぐらいは敷地広いですよ」
かなり昔のこと、KCJの支部をこちらに作ることになった。
理由は整備部門がうるさいとクレームが入ったためである。
「町中でトンテンカンカンできないので、郊外へ」
この頃はまだ野原が広がっていた。
「駐車場と騒音をクリアしたら、他の支部と比べても、整備部門が広く、また職員の数が多くなりました」
「検問みたいなのがあるから、近くを通っても、中に入ったことはないっす」
そうなのである。
KCJの敷地は広い、KCJの建物はこの中のビジネスエリアにあり、後は他の企業やスーパーなどの商業エリア、医療機関がはいっているメディカルエリアなどがある。
「ガードマンがいるから中に入りにくいとは言われますけども、商業エリアとかはノーチェックで入れますよ」
「中に入ると、町っすね」
「KCJの職員の中でもこの敷地からでない人とかもいますから」
出なくても生きていけるし。
「だからこそ、食堂は自信を持っておすすめできるんだ」
「そうなんですか?」
「そうだ、これで食事があんまり美味しくなかったら、外に出て食事をするだろう?それがないということは…」
「旨いと」
「後は飽きさせない工夫があるんですよ、旬のものを入れたり、この辺じゃ食べれないものとか出したり、有名店とコラボしたメニューとか出したり」
「パフェが気になってます」
「150円だもんな」
「パフェですか、いいところに目をつけました!乳製品もすごいんですよ、道産の美味しいの使っているんで、アイスとか旨いんですよ」
「使っている果物もいいぞ」
「あれ、今の時期だと…」
「イチゴパフェはあるんじゃないか?チョコレートパフェは通年あるから、そうだな、ヌン茶もあるんだよな」
東司の口からヌン茶という言葉が出るが、アフタヌーンティーのことだよ。
「出張所に配属前とか、ギャラリーのカフェでよくしてましたね」
「あのギャラリーぐらいだぞ、食器込みであの値段でやってくれるの」
ポイントは各国の王室や貴族などの御用達や、オーナーが独断と偏見で選んでいる無名だが素敵な食器などからアフタヌーンティーの器を選ぶことができる。
「カタログをみるだけでな、決まらないんだ」
見るたびに食器が追加また、期間限定のもので。
「ちらしにはそのギャラリーのアフタヌーンティーのメニューも載っていますけども、これですか?」
永島がチラシの話をし、東司はチラシを改めて見ると、今月のアフタヌーンティー、歌姫の人生とあり、メニューがすべてその歌姫の持ち歌になっている。
「東司さん、行きたいのならば我慢しないで」
「時間はちゃんと取るから気にしないでいいさ」
(やっぱり行くんだ)
(あなたらしい)
『ここは浜薔薇の耳掃除です』
グイングイン
大人も乗れるケットシー(スウィング)に蘆根は乗っている。
合流までの待ち時間、時間を潰すつもりで、つい乗ってしまったら、これがかなり無になれる。
蘆根さ働きものというか、働いているのが好きなので、こうしてやらなくてもいいよって言われるのが苦手なところがある。
ピタ
ケットシーが止まった、時間が来たようだが、追加で十円をちゃりんと入れる。
グイングイン
何をしようかなと、考えたりする。
支部にいた男性陣のシェービング、注文してくれたお客さんの分はやりきった。
「お肌がツルツルにされる!」
「浜薔薇支部をここに作ってよ」
「そうなると今の店閉めなきゃなりませんし、書類提出の時にでも頼んでいただければと思います」
「なかなか俺、そういう時の蘆根さんと会わないんだよな」
病院の予約入ってて、間に合うかと帰りに急ぐが。
「もう蘆根さん帰ったよ」
「くっ」
何回くっ!っていったかわからない。
じゃあ、浜薔薇までいけばいいと思うじゃん?この人はKCJに就職したわけは、肉親の暴力から逃げれると思ったから、何年も過ぎても、敷地内から出るのは少し怖かった。
色々な人物がKCJにはいる。
0
お気に入りに追加
12
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
お兄さんの子供を妊娠したの!旦那を寝取った妹からの反撃が怖い!血を分けた家族からの裏切りを解決したのは…
白崎アイド
大衆娯楽
「お兄さんの子供を妊娠したの」と妹がいきなり告白してきた。
恐ろしい告白に私はうろたえる。
だが、妹が本当に狙っているものを知って怒りが湧き上がり…
マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子
ちひろ
恋愛
マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子の話。
Fantiaでは他にもえっちなお話を書いてます。よかったら遊びに来てね。
寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい
白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。
私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。
「あの人、私が
パパー!紳士服売り場にいた家族の男性は夫だった…子供を抱きかかえて幸せそう…なら、こちらも幸せになりましょう
白崎アイド
大衆娯楽
夫のシャツを買いに紳士服売り場で買い物をしていた私。
ネクタイも揃えてあげようと売り場へと向かえば、仲良く買い物をする男女の姿があった。
微笑ましく思うその姿を見ていると、振り向いた男性は夫だった…
お尻たたき収容所レポート
鞭尻
大衆娯楽
最低でも月に一度はお尻を叩かれないといけない「お尻たたき収容所」。
「お尻たたきのある生活」を望んで収容生となった紗良は、収容生活をレポートする記者としてお尻たたき願望と不安に揺れ動く日々を送る。
ぎりぎりあるかもしれない(?)日常系スパンキング小説です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる